刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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……恋人のマークが被害者の周囲にいる男たちに嫉妬してその矛先が彼女に向かった可能性も否めない。しつこく言い寄っていた男も動機は十分だ。
( こうなってくると元から疑って掛かっているとはいえ一層疑心暗鬼になり始めて核心を見失うのが通例だ。話を聞いた全員が、何かしらはぐらかしている事があるように思えてならない。さすがに空腹なのか「コーヒーとサンドイッチを頼む。」と言って財布から20ドル札を出して相手に渡すと会計は一緒にして良いと付け足して。相手が車を降りて店に入って行くと、その間にスーツの内ポケットから薬を取り出し手持ちの水で流し込んでおく。今朝確認した所残りが少なかったため、近々貰いに行く必要があった。深めに倒した背もたれに背を預けて溜め息を吐くと、戻ったらもう一度被疑者たちの供述をまとめて不審な点を洗い出す必要があると思考しながら、徐々に日が沈み藍色になり始める空を眺めていて。 )
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