2人掛けの玉座 【〆】

ふ、どうやらやる気はあるようだな。だが実際にテストで点数を取れなきゃ意味が無い。みっちりやるぞ。
(相手のことだから扉を開けたら2度寝していた、という可能性も考えなくはなかったが、きちんと着替えを済まし勉強の準備も終わっている。それを満足気に眺めてニヒルに笑うと机の上にある参考書をパラパラと捲ってみた。このレベルならば問題ないなく教えることができそうだ。あとはこいつがどの程度できないのかにかかっている。机の横に設置された椅子に座ると、｢どの教科からやる？｣と問いかける。昨日の話だと苦手なのは数学と化学だったか、どちらかを教えるのが良さそうだ。椅子に座って腕組みし、隣に相手が座るのを待つ。こうやって2人きりで隣に座るのが何より嬉しいという感情は隠しておくことにして)

せっかく教えて貰うんだから、そこはちゃんとしないとね。 んーじゃあ数学からにしようかな。 正直最初の方から分かんないんだよね…例えばこれとか
（勉強が苦手とはいえわざわざ時間を取って教えてもらうのだからちゃんと身につけようと言う意識だけはある。特に彼が相手であれば余計だ。隣の椅子に座り横並びになると教科について問われ、一番点数的にも問題である数学を選択する。試験範囲が分かりやすいようにと付箋をつけた参考書の最初のページ開きながら危機感をあまり感じない呑気な口調で最初から分からないと申告して。例として指さしたのも高2より以前の内容の復習を交えた基本問題で、基礎部分が完全に理解出来ないまま授業が進んでしまった状態が露呈して）

いい心掛けだ。俺がきっちり教えてやるから安心しろ。……なるほど、お前が授業中に寝ている理由が分かった。ここを理解するにはもう少し前の……ここからだ。これは分かるか？
(過去の時代に来て魔王に勉強を教えることになるとは、改めて思っても不思議な巡り合わせだ。もっとも昨夜一緒に寝たことの方がもっとおかしな巡り合わせであるし、この時代にやってきた時とは明らかに相手への考え方が変わったのも数奇と言わざるを得ないが。一瞬未来の時代にいるレジスタンスの顔が浮かぶが、今は目の前のことに集中しようとその思考を一旦置いておく。分からない場所、として示されたのは今学んでいる内容の基礎部分だ、これはなかなか大事になりそうだと眉間に皺を寄せるも言っていても仕方ない。分からないと言われたページからさらに数ページ前へ戻り、基礎中の基礎の部分を指さすと理解度を確認し)

…ゲイツって案外世話焼きだよね。 …ここは分かる、でもこれがこうなる理由が分かんなくてさ。
（勉強を教えて貰うのもそうだが、寒いといえば上着を貸してくれたり怪我したらオムライス食べさせて貰ったりと何かと自分を気にかけてくれている。それが彼らの倒すべき魔王であっても例外なくほっとく事の出来ない甘さがとても好きだった。そんな事を考えればいつの間にか口に出していたみたいだ。戻ったページの該当箇所見ればまだ納得出来る数式だ。素直に頷くもその数式によって導かれる次の式がどのような過程を経て出来たのか理解出来てないみたいで素直に疑問尋ねて）

お前が頼りないから見てられないだけだ。ここは式を少し変換しているだけだ。見た目は変わっているが、中身はほとんど一緒だ。
(困っている人物を放っておけない性分なのは自覚している。そうでなければレジスタンスに入って皆を救うためにこの時代に来ることもない。だが照れ隠しもあって、呆れまじりに返答しておく。こうやって手を出したくなるほど頼りない時もあるのに、ある時には全てを統べる王の偏角を見せるのだから侮れない。用意されていたシャーペンを手に取ると基礎の基礎の式を書き写し、教科書には書かれていない変換過程を具体的に書いてやった。ここが理解出来なければ話も進まない。丁寧に幾分かゆっくりと式を書きつつ、様子を伺い)

そんなに頼りないかな…。…ああ、なるほど！ そういう事なんだ…。ってことは…
（頼りないと言われると勉強面では否定出来ないがちょっとだけ凹む。皆を幸せにする王になるには民に頼って貰う必要がある。これも一つ課題かなと密かに考えながらも口を尖らせて呟き。問いかけに対して丁寧に書かれていく変換過程を大人しく見る。一つ一つ具体的にその過程を説明されると漸く理解出来たようで感銘を受けた声を上げて。分からなかったことが理解出来る瞬間は割と好きだ。しみじみと呟き零しつつも変換のコツを掴んだようで自らもシャーペンを手に取り次の式への展開過程を書いていき「合ってる？」と視線向け）

____あぁ、合ってる。それが分かればこの次のも同じ理屈だ。今のお前なら解ける。
(パズルのピースがうまくはまったのか、急に声を上げてからはあっという間だった。教えていないところまでスラスラとペンを走らせる姿に驚きで目を見開く。先程頼りない、と言ったばかりだがこの様では前言撤回だろう。本当に侮れないと思うと同時に、難解だと言っていた式を理解した顔はとても楽しそうで、思わず口元が緩みそうになった。だがまだ基礎中の基礎、絆されてはいけない。次のページをめくると先程分からないと言っていた箇所、しかし先程の要領が分かれば問題ないだろう。今度は問題を指さすに留めて相手の動向を見守り)

やったー。 何となく分かった気がする。……、こう？
（正解と聞けば素直に嬉しい。こうやって一つ一つ段階を踏んで教えて貰えると案外解けるものらしい。これも多少呆れながらでも教えてくれた相手のおかげだ。ページを捲れば先程まで全く分からなかった問題であったが、確かに似たような手順で解けそうだ。早速真剣な表情で問題に取り掛かってみて、分からない所があれば相手の書いた解説や自分の解いた問題を見返したりして少し時間がかかりながらも答えを出して正誤を問いかけ）

……本当にわかっているようだな。これなら赤点を回避して遠出するのも夢ではなさそうか……
(こちらが教えたのはほんの少しのことだったがそれをスポンジの如く吸収し既に自分のものにしている、これも王の器たる所以か。解説する必要もなくなり隣に座って問題に向き合う姿を見つめる。真剣な顔つきだがどことなく楽しそうにも見えて、そして困難を突破していく。普段は緩い笑みが多く、戦闘時は装甲もあって表情を見ることもない。次の問題に手を出そうとした時に見えた見慣れないその真剣な横顔にドキリと胸が強く鼓動する。またひとつ自分の知らない顔を見ることができたと、密かに思っていた。正誤を尋ねられ意識を戻すと、先程分からないと言っていた問題だが問題なく解けている。やはり自分のものにするのが早い。始めは実現可能か分からず行先を曖昧にしていた遠出の計画だったが、さらに発破をかけるために約束をより具体的にしても良いかもしれない。底知れぬ相手をじっと観察するよう見つめており)

あんなに難しいと思ったのに解けた…！ ゲイツと遠出する為にももっと頑張んなきゃね
（謎の暗号に見えていた数式も順序を踏めばちゃんと理解出来るようになった事に一人感動して。その喜びを共有する為に相手の方向を向き、子どもの様に目を輝かせて余程凄いことをしたと言った雰囲気で報告をして。一人で勉強するも相手が隣にいると集中出来るし、時折彼の顔に視線を向ければ退屈そうにしてる訳でもなく、見守ってくれている様な表情が見れるのも好きだ。それにこの調子で教えてもらえれば良い点を狙うのも現実味を帯びてくる。勿論成績を上げることが目的ではあるが本音としては相手と遠出するご褒美が欲しいという気持ちの方が強いような気もする。ますますやる気を出しては更に問題取り組もうとして）

____今のを自分のものにしないと意味が無い。あとはこれの繰り返しと応用だけだ。……遠出とは言っていたが、どこに行く？
(授業中寝るくらい苦手だった問題を鮮やかに乗り越えて、それを無邪気に喜ぶ様に暫し目を奪われる。たかが学校の勉強ではあるが、こいつなら何だってこんな風に乗り越えて、無邪気に笑って見せる気がする。そしてその笑顔は緩い癖に力強くもあって、自然と一緒にいたいという気持ちにさせられる。ともすれば、こいつは魔王になるという運命さえ乗り越えるのではないだろうか。こうやって笑顔で、だ。その時にこいつの隣にいれたらそれほど幸せなことはきっとない。今はその運命を手繰り寄せることすら、相手と一緒のらば簡単に思えた。もう勉強の方は少しのアドバイスで良いだろう、そうとなればご褒美のことをより具体的なものにしても良い。問題を解くのをしばらく見守ったあと、区切りの良いところで問いかけて)

(/昨日は返信できずですみませんでした。相変わらず週末はなかなか手が空きません……そしてお先にお伝えしておこうと思うのですが、年末年始はかなり返信遅れるかと思います。隙をぬってお返事させていただきますが、数日空いてしまうかも知れません……申し訳ないです。)

－－これも終わりっと。 ゲイツの教え方が上手いとわかりやすいね。 あ、場所も決めないとね。うーん、どうしよう……。遊園地も水族館も捨て難いし、この時期ならアイススケートとかも楽しそうだよね。…ゲイツはなんかやってみたい事とか行きたい所ある？
（二人で並んで勉強をするというのも授業などを除けば初めてだ。昨夜の事もあり意識してしまって気まずくなることも予想したが寧ろ逆でリラックスして問題に取り組むことが出来た。問題の区切りになれば一旦ペンを置く。苦手意識を持ってからここまで集中して取り組んだのはいつぶりだろうか。悪くない充実感に満たされながらも身体の向きを机から相手の方向に向き直れば素直な感想伝えて。具体的な褒美の場所について問われると確かにと頷くも真剣に悩み始める。沢山行きたい所は浮かぶが一つに絞るとなると凄く難しい。何処に行くにしてもゲイツと一緒なら楽しいだろうし、出来ることなら全ての所に行ってみたいとも思う。しかし、約束のご褒美は1日だけでそれを楽しむために最善の場所を選ぼうとすれば先程の数学の問題よりも悩みこんでいて。なかなか決まりそうに無ければ、参考として相手の興味のある所に行くのも手だと首傾げつつ問いかけてみて）

（／いえいえ、お気にならさずに！平日はかなりハイペースに返信してると思うのでそれだけでも十分楽しませてもらってます。実生活の方を優先して貰ってお手が空いた時にでもお返事頂ければ幸いです。 年末年始の件についても承知しました。こちらも多少遅れる事があるかもしれません。 この１ヶ月とても楽しく交流させて頂いていて、マジェスティ様さえ宜しければこれからも続けていきたいと感じていますので無理のないペースでよろしくお願いします。）

……お前、本当はやる気がなかっただけじゃないのか？……そうだな。…………俺は、遊園地がいい。
(結局その後は少々のアドバイスをするだけでテスト範囲の多方は解いてしまっていた。授業中寝ているのが嘘のような出来に思わず疑いをかけるが、こいつ自身が解き方を身につけて問題をクリアしたのは十分に分かっている、ちょっとしたからかいだ。勉強は一旦休憩となりどこへ行きたいかと逆に尋ねられると腕を組んで思考を巡らせる。今までオーマジオウを倒すレジスタンスとしてこいつと接してきたわけだが、ご褒美の内容は友達として出かける、といったものだ。これまで2人で出かけるとなれば何かのついでが多かったが、次の行先は違う。友人として遊びに行くなら心から行きたい場所でなければならない。この時代に来る前に読んだ歴史書の内容を思い出しながら、相手が挙げた候補地を思い浮かべる。何処も行ったことのない場所だが、心のままに行くとしたら遊園地、という結論となった。ゲームセンターしかり、あの色が溢れる場所は自分の時代には決してない景色だ。そんな場所にこいつと2人出かけること、それが今自分が望んでいるものだろう。長考のあと、ポツリと呟くように返事をして)

(/ありがとうございます！今後も日によって返信ペース変わってくると思いますが、一緒に楽しませていただければ幸いです。年末年始の件こちらも了解しました。やり取り始めて１ヶ月あっという間でしたね。これからまた2人の関係が変わっていくところですし、末永く仲良くさせていただければと思います。お互いのペースで楽しくやっていきましょう！/こちら蹴り可です)

どうだろ、目的が出来たのは大きいかも。 じゃあ遊園地に行こう！ ジェットコースターとかお化け屋敷とか色々なアトラクションがあるからゲイツも楽しめると思うよ。案外ゲイツそういうのビビったりして
（王様になる自分にとって大学に進学する訳でもない状態では勉強をする理由や目的が殆ど無かった。だから普段の授業も殆ど頭に入ってきていなかった。だが、今回は相手に教えてもらったし、テストで良い点を取った先のご褒美を勝ち取るという目的がある。今回はその事が良い影響を与えたみたいだ。相手の希望を聞けば行き先を遊園地に即決する。最初の頃はレジスタンスとしての彼の言葉を聞くことが多かったから余計彼自身の意見や希望を聞けるのは距離感が近くなった様に感じて嬉しい。遊園地ならここから少し離れた所に大きな物がある。電車かバイクで行くことになるがきっとその道中も彼となら楽しいはずだ。遊園地を知らないであろう相手に簡単にアトラクションなどを説明しながらも既にワクワクが止まらない。それにまた2人きりで新しい表情が見れるかもしれないと思えば口元に弧を描いて揶揄うような言葉告げて）

俺との約束だけでこれだけやる気を出すとは、燃費がいいなお前は。お前が良いなら遊園地にするか。お、おば……、誰がビビるか！そんな子供だましのもの、行く価値もないだろ。
(相手の発言に驚いて目を開く、向こうの言葉を言い換えるならばこちらと一緒に出掛けたいがために本領を発揮したというわけではないか。相手のエンジンがかかる源が自分であることに嬉しさと、すこし優越感を覚える。誰かに、特にこいつに特別だと言われるのは心から嬉しかった。動機が不純なことに変わりはないので悪態はついていたが、鼻で笑うその姿はどことなく嬉しそうに笑みを浮かべていて。自分の希望を口にしていたが、相手がそれで相違ないなら結論に異議はない。まだ史料でしか見たことな無い遊園地という場所がどんな所なのか楽しみでもあり、また今までとは違い友達という異なる立場で一緒に居られるのが楽しみでもあった。だがお化け屋敷、という単語は聞き捨てならない。知識として微かに情報は知っているが、それが正しいなら自分がもっもと苦手としている心霊現象をアトラクションとして扱う施設のはずだ。そんなものどこが楽しいのか分かりもしない。本音を言えば相手のずばり言い当てたごとくビビりなのだがそれを告げられるはずもなく、目を逸らしてバカにしたように笑いながらも、さりげなくお化け屋敷には行かない方向に誘導しようとして)

絶対ゲイツと遊びに行きたいからね、俺だってやる時にはやるんだよ？うん、結構大きい所があるからそこにしよっか。 あれ、平気って感じの反応じゃない様に見えるけど…？ ゲイツの言う通り子供騙しくらいの怖さらしいし、二人で行ってみようよ。
（自分の言葉に何処か嬉しそうに返される言葉に素直に肯定して。最早目的が逆転しているような気がするが本心だから仕方ない。まだ勉強を始めたばかりで教えて貰う立場であるにも関わらず得意げに目細めながら告げ。目的地が具体的になれば俄然赤点を摂る訳にはいかないとやる気になるがお化け屋敷という単語に普段と異なる反応見せた相手に気付き。強く否定する相手に何となく心霊系が苦手なのかと勘づけばいい事を聞いたと口角が上がり。自分も脇腹という弱点を握られているのだから、相手の弱点を知るのもおあいこだ。逃がさぬように彼の誤魔化しに使った言葉を逆手にとり、無邪気を装ってはお化け屋敷に行く方向に流れを持ってこようとして）

勉強会の目的はお前が卒業できるようにするためだろ。全く危機感のない。なッ……！馬鹿を言うな！お、俺が作り物如きに驚くわけないだろっ！っ、く……い、い、い、行ってやる！泣いても知らんからなっ！
(すっかり勉強の目的はご褒美になりつつあるがそもそもの始まりは学校を卒業することになる。このままではテストの度に何かご褒美を設定する羽目になりそうだ。だがそれだけ相手との約束が増えることでもあり、悪くない気もする。自分との約束のために頑張る姿は凛として壮観でもあるが、健気で愛らしくもある。ただここは断じて流されてはいけないと、軽くため息吐きながら冷静に釘を刺しておき。一方でどうやらお化け屋敷を回避する算段は阻止されたらしい。怖いのかと煽られれば怖くないと叫んで否定する性分、まんまと口車に載せられてしまった。悪巧みでもするように笑う姿が憎らしい、お化け屋敷がどんなものが具体的には想像が付かず脳内ではあらゆる｢怖いもの｣が浮かんでは消えていく。もうその恐怖で震えだしそうだったが、腕を強く組み背筋を伸ばすと虚勢の笑みを浮かべて、しかし口の端はひくついており)

へへ、そうだったね。 じゃあこの次のテストの時もゲイツに教えて貰わないと。 わかりやすいなぁ…。ゲイツ平気みたいだけど、俺はちょっと怖いから一緒に回ろっか。 日にちはテストが帰ってきてからだから…来週の土曜とかどう？
（目的が赤点回避や卒業する為ということを今思い出したとばかりに肯定し。溜息をつきながらも心配してくれている事は自らの卒業の事で何だか擽ったい気持ちだ。それに卒業の為という事はこれからもテストの度に勉強に付き合ってくれるという事だろうか。この時代でない彼はふとしたきっかけで未来に帰ってしまうかもしれない。その彼をこの時代に繋ぎ止めて置くためにもさらっとその次の勉強会の事をチラつかせて様子伺い。傍目から見ても彼が強がっているのは明白で怖がりを隠すために虚栄を張る姿は何だか可愛らしくぽつりと呟き漏れ。だが、これ以上からかったら遊園地に行くこと自体白紙に戻ってしまいそうだ。相手の話に合わせて自分が怖いから着いてきて欲しいという体で話纏めながらもお化け屋敷に行くことはちゃんと確定させておき。場所は決まったから次のは日にちだ。部屋にあったカレンダー見てはテストの結果が分かって尚且つ一日中空いてる日は土曜でその日にしないか問いかけ）

俺はお前の家庭教師か。まぁそれでお前の威厳が保たれるならそれでいい。はっ怖いのか、そーかそーか！仕方がないついていってやろう。俺はお前の監視とアナザーライダー討伐がこの時代の仕事だ、その日付で問題ない。
(さりげなく取り付けられる次の勉強会の約束をそのまますんなりと受け取る。次の約束があるとそこまで2人の関係は繋がるのだ。こいつが何かのきっかけで魔王になった時にはこの関係は終わってしまう。今のこいつを見る限りそんな未来はないと思えるのだが、その不安をかき消すためにも次の約束は必要だった。オーマジオウを始末しにきたのの、その当の本人の威厳を保つために勉強を教えるなんて我ながら矛盾したことだ。お化け屋敷行きは回避できない空気となったらしい虚勢を張るのに必死で相手の呟きは聴き逃してしまい、相手が怖いからついて行くという理由を得れば怖いのに偉そうな態度と益々謎の空回りは加速していく。とはいえ遊園地にいくこと自体が楽しみなのは違いない。日程を確認すれば問題ないと頷き)

(/お世話になっております。そろそろ勉強会をお開きにして遊園地にお出かけの日に場面転換かなぁと思うのですがいかがでしょうか？もし間に挟みたい場面やもう少しこのまま続けたいことがありましたら教えていただきたいです！)

ゲイツが家庭教師か…、じゃあこれからも宜しくお願いします…ってね。 分かった。ご褒美貰う為にも、もうちょっと頑張ろっかな
（家庭教師という響きに何となく惹かれる物感じながらもこれからの勉強会の事も取り付けることが出来た。人一倍真面目な彼はきっと約束を守ってくれるだろうと思えば自然と安心出来て緩い笑み浮かべながらこれからの挨拶を冗談っぽく語って。日にちが決まればご褒美も現実味を帯びてきた。後はそれを達成する為に勉強するしかなさそうだ。想いを新たに軽く伸びをしてから再び勉強に打ち込み始めて）

…よし、これでいっかな。
（勉強会の甲斐もあり苦手だった数学化学共に80点代という高得点を叩き出せば宣言通りご褒美を獲得して。ゲイツと友達として遊園地に行くというイベントに前日からワクワクが止まらずに子供のように寝れない夜を過ごしながらも当日を迎え。朝も自然と出発時刻より早くに目が覚めると自分のことながらはしゃぎっぷりに苦笑い漏れるも今日1日めいいっぱい楽しもうとテキパキと準備を始めて。それでも昨夜約束した出発時間より早く終わってしまった。この調子だとまた緩みきった顔だと頬をつつかれてしまいそうだ。そんな事を考えながらも気持ちを落ち着かせる為にベッドに寝っ転がって時間になるのを待ち）

（／こちらこそお世話になっております。そうですね、パパっと飛ばしちゃいましょうか。テストで今までにないくらい高得点を取ってきたってことで。サクッと雑に当日の朝まで飛ばしてみたので上手い具合に乗って頂ければ…！上の方は蹴ってもらって構いません、
それと遊園地でこんな事したいみたいな事がありましたら是非是非取り入れたいと思うのでお聞かせ願いたいです。）