2人掛けの玉座 【〆】

___おい、起きてるかジオウ。
(勉強を手伝いはしたがまさかあんな高得点を取るとは思わなかった。授業中に寝て赤点を重ねていたのが嘘のようだ。あの飲みこみの速さはレジェンドのウォッチを早々に使いこなす姿に通ずるものがある。なんでも吸収して自分のものにするのは奴の特性なのかもしれない。そんな考えを巡らせて気を紛らわせながら、初めて袖を通す服の緊張感を和らげる。特別な日に着ると決めて買ったこの時代の服。普段の未来服と黒字に赤色のラインの入ったトレーナーは、デザインこそ似ているが着心地はまるで違った。慣れない布の質感に違和感を覚えつつ出かける準備を終える。まだ約束の時間には少し早いが階下に降りておこうか。そう思って廊下に出ると、相手の部屋に目がいく。そこからは特に音が聞こえない、まさか寝ているのだろうか。この大事な日をすっぽかす人間ではさすがにないだろうが万が一も有り得る。一息整えてからぶっきらぼうな声色で声をかけつつ部屋の扉をあけて)

(/場面進めていただきありがとうございました！お言葉に甘えてそのままの流れに乗らせていただきます。
そうですね、お化け屋敷は確定として、レーザーシューティングみたいなのはどうでしょう？ゴーグルをつけて暗い部屋を歩いて現れる敵を打つ、みたいなアトラクションですね。あとは最後にイルミネーションか花火を見れたらなーと思っています。)

流石に起きてるよ。あ、この前の服着てくれたんだ。めちゃくちゃ似合ってるしカッコイイね。…ちょっと早いけど出発する？
（ノックも無しでドアが開けば少し驚くも直ぐに相手だと分かれば上体を起こして準備がバッチリだと伝えて。ちょっとした違和感、それが彼が普段着ている服ではなくこの前二人で買い物に出掛けた時に買ったこの時代の服だと気付けば直ぐに反応して立ち上がり、改めて頭のてっぺんから足の先まで観察して。デザインは似ているが質感やスタイルが違うと雰囲気は変わるもので何だか新鮮だ。それにこの服で遊びに行くのは相手にとっても今日は特別な日だと思ってくれてるような気がして嬉しい。素直に相手の着こなしをへらりとした笑みと共に褒めて。約束の時間にはまだ早いが家で待つよりも開園を待つ方が楽しそうだと思えば首傾げて問いかけ）

（／流れに乗っていただきありがとうございます！
なるほど、楽しそうなので行きましょう！いいですね、花火の方が特別感があるので拘りが無ければ暗くなってから花火見たいです。後は順番待ちとかにチュロス食べさせ合ったりと仲良く楽しく過ごせたらなと…！）

、起きていたか……今日は、任務じゃない日だ。その区別をつけるためにもこの服の方がいいと思ってな…そんなに見るな。あぁ、早めに行って損することは無い、行くぞ。
(最初こそベッドで寝ている姿を見て本当に寝坊したのかと思ったが、どうやら向こうも準備が終わって時間を持て余していただけらしい。朝は苦手なはずだ、それなのにこうも早く準備が終わっているとは、どれほど楽しみにしていたんだと子供っぽい思考を笑うと同時にそれほど楽しみにしてくれていた事が嬉しくて擽ったい。続けて手放しで服装を褒められると、褒められないせいか思わず目を逸らしてそれらしい言い訳を並べておいた。興味深げに観察するその視線に晒されるのも恥ずかしくなってきて横目で睨んで牽制しておく。今日は任務ではない、魔王を消すためにやってきたレジスタンスでもない、ただただこいつの友達で入れる日だ。自分がレジスタンスとして背負うものを一旦肩から降ろして区切りをつける意味でも服装を変えるのは有効だろう。すぐに出かけることにうなずいて同意すると、部屋の扉をあけて相手がベッドから降りるのを待ち)

(/拘りはありませんので是非花火にしましょう……！1日の締めで花火って感じですね。あー順番待ちのチュロスとても良いですね！ぜひそちらもやりたいです。あとは自分で言っといてなんですがレーザーシューティングより観覧車とかコーヒーカップとか一般的なもの方が良いような気がしてきました…描写が難しそうで;;すみません。)

そっか。ごめんごめん、何だか新鮮だなと思って。 じゃあ出発ー！ － 結局バイクと電車どっちで行く？
（相手の言い訳に軽い調子で相槌打ちながらも物珍しくてつい観察してしまっていた事に気付き素直な感想告げて。こうやって現代の服を着ていれば2人が並んでいたとしても友達と思われるはずだ。任務でも監視でも無い自分の友達として過ごしてくれる一日の事を思えばテンションが上がるのも仕方ないだろう。すっかり完治した右腕を上に掲げて声をあげれば開けてもらった扉から廊下に出て階段を降りていき。玄関に行く前に店の準備をしていた大叔父に一声掛け「行ってきます」と宣言すれば見送られながら外に出て。外は快晴で絶好のお出掛け日和だ。ふと移動手段を決めてなかったことに気付けば便利なバイクかこの時代特有であろう電車にするか尋ねてみて）

（／了解しました。ではそういう流れになるよう上手い具合合わせましょう…！ 確かに結構描写難しいアトラクション多いですよね…。行動の中で名前上げて貰ったら全力で乗らせて貰うので臨機応変にやっていけたら…！）

そうだな……せっかくなら電車というやつに乗ってみたい。
(着慣れない服は継ぎ目や素材も違ってどこかソワソワして居心地が悪い。こちらから見れば相手が珍しい服を着ていたわけだが、こうやってお互い同じ系統の服を着ると、お揃いの格好に思えむず痒い。それに加えて今日1日相手とは友達なのだ、どう態度を変えれば良いかも、距離感も掴めずに余計にむず痒い。とりあえずはいつも通りの態度を心がけつつ相手に続いて階段を降りて大叔父に軽く挨拶をするとクジゴジ堂をでる。歩き出そうとしたが交通手段を決めるために一旦立ち止まった。普段ならば間違いなくバイクだろう、乗りなれているし有事に対応しやすい。しかし今日の友人としているならば、できるだけ素直な気持ちを答えるべきだ。電車は自分の時代にはないしろもの、未知の体験に当然興味はある。しばし考えたあと、素直な言葉を出すのは珍しいためかどこか気まずそうに返事を返して)

(/描写だけだとなかなか難しいところもあるのでできるだけメジャーどこでいかせていただきます。とりあえず夜は花火だけ固定で好きに行きましょうか。遊園地楽しみましょう…！/こちら蹴り可です！)

じゃあ今日は電車で行こっか。遊園地も駅に近いみたいだし。休日で人多そうだからはぐれないようにしないとね。
（少し悩んだ後に出された答えをへらりとした笑みと共に採用すれば駅に向かって歩き出し。相手にとっては違和感があるだろうがこの時代の同世代の友達として振る舞えるのはとても嬉しい。今日は自分の勉強を頑張ったご褒美の日だ。だからいつもよりももう少しだけ相手に近づいても良いだろうかと1人思考巡らせ。相手の知らない場所に行くのだから案内する側として前持って行き方などは調べてある。時折相手の方を見てはどんな反応をするか想像して口元が緩む。休日という事もあり人が多い事が予想出来れば離れない様に少し相手との距離を詰めて隣に並んで歩けば最寄りの駅が見えてきて）

はぐれないのうに、か……分かった。……お前は、相変わらず緩い顔だな。
(電車での移動が決まるとうなずいて返事をしてから相手について行くようにして並んで歩く。そうしていれば、駅という史料でしか見たことの無い場所が目に入って思わす立ち止まってしまった。休日のせいかたしかに人が多い、しかも見知らぬもので溢れる世界には圧倒されてしまいそうだ。いくら歴史資料としてまなんでいても、実際に目にすると感触は違う。思わず相手が詰めていた距離をより近づけて腕同士が触れる位置に立ちながら目の前に現れた駅を見上げる。改札と呼ばれるものがあり、確かあそこで確かあそこに切符なるものを入れるはずだ。だが肝心の切符を手に入れる位置が分からない。直球で相手に質問するのはなんだか悔して、隣に隣接して立つ相手にたいし、どうすればいいと目線で訴えかけ)

だって今日はすっごい楽しみにしてたし。 先に切符買わなきゃね。この券売機で行きたい駅の所までの奴を買うんだけど…。はい、これゲイツの分。出る時にも使うから無くさない様にね
（これからの楽しいことを想像すれば緩い顔をしているのは自覚がある。近くなった距離により笑み深めれば照れることなく楽しみだと素直な気持ちを伝えて。改札前にたどり着き相手の視線を受ければその隣にある券売機に案内して。簡単に説明しながらも上の方にある路線図で行先の駅までの料金を確認して2人分の切符を購入し。その内1枚を手渡せば一応紛失しない様にと注意して、再び改札の前に戻れば多くの人が通っていく様子見せながら通り方を理解したかと視線向け）

まぁあれだけいい点数を取ればはしゃいでも許されるか……人が多いな、この時代は。
(自分の隣で笑う顔を間近で見ればこちらまでワクワクした気持ちや楽しみな気持ちが溢れてくる。これからどんな経験ができるのか楽しみでならない。いつもならば自分の使命を思い出せと自身を叱るところだが、今日はこいつとの付き合いだからと少々自制心を緩めていた。だが楽しみな気持ちを全面に出すのは恥ずかしくて、呆れの混じった返事をしておく。切符を受け取ると一連の説明に｢分かった｣と頷いて周囲の人に習って改札を抜ける。相手に連れられるまま構内を歩きホームにたどり着いたが、どこもかしこも人だらけだ。向かいのホームに止まっている電車にも人がぎっしりだ。ここまで人間が集う場所は見たことがなくて少々呆気にとられながら珍しい風景を観察し)

でしょ、今日は全力で楽しまないと！ 皆が使う交通機関だからね、平日の日はもっと多いんだよ。丁度電車来たしこれに乗ろっか
（普段なら此方を窘める様な言葉を告げそうな場面だが、許容するような言葉受ければ大きく頷いていつもと違う距離感に嬉しさ募って口元緩み。彼を追いかけるように改札を抜け、ホームに辿り着けば興味深そうに周りを観察するのを楽しげに見ながら補足説明をして。この時代の人にとっては常識である駅について驚きながらも観察する様子は周りから見れば不思議に思われるだろうが自分は其れを隣に見るのが好きだ。そんな事をしていれば自分達の行先への電車がホームに入ってきて、乗車しようと声を掛けて。遊園地方向への電車の為か同じ考えだと思われる人が既に多く乗車していて所謂満員電車に近い形だが、仕方ないと繋がり示す様に相手の服を軽く握り下車した人によって出来た空きに乗り込み。次々入ってくる人に押されては相手に密着する形になり）

はしゃぎすぎて怪我をするなよ。これよりも多いのか……、_______
(テストに向けて勉強にとりくむ真剣な顔を見れたと思えば、次には遊園地を前にはしゃぐ子供のような顔、そのギャップに釘を刺す用注意しながらも惹かれているのは確かだ。大型の乗り物も存在せず人口が半分になった自分の時代では考えられない光景、相手に促されるまま電車に乗ろうとすると、服の端を掴まれはぐれないようにするその仕草に胸が跳ねる。そのまま満員電車に乗り込めれば隙間を空ける余裕もなくて向き合ったまま密着してしまった。吐息もかかりそうな程至近距離になってしまった、予想外の状況に思わず目をそらして何処でもない宙を眺めていた。しかし近くにいた男が何か体勢を変えたいのかその場でモゾモゾと動き出す。カバンの中を漁っているのか、このままでは体が相手の頭に当たりそうだ。背中に手を回すとこちらに引き寄せるようにして、少しだけ体を移動させてやる。これで危険は回避されたが、結果的に抱き寄せるようになってしまい顔から徐々に余裕が失われ目を泳がせており)

…っ、やっぱり人多いね。三駅くらいしたら降りるから
（あまり電車に乗る程の遠出をしない身としてはここまで満員電車に乗るのも滅多になく、想像もし無かった人の数に少しだけテンション下がり。だが、人に押され相手と近い距離になれば胸の鼓動高まり。こちらとしても少し恥ずかしく視線を伏せるも自らの位置を移動させるように引き寄せられると突然なことに目見開き。直ぐに何かしらがあってそれを避ける為の行為だと分かるも依然距離は近く抱き寄せられたままの格好では遊園地へ行く興奮とはまた違う熱が上がってくる。それを誤魔化す様に小声で内緒話をする如く囁きかけ、ここまでの人に囲まれた事がないであろう相手の人酔い心配すればもう少しだけ我慢してと視線向け）

っ、あぁ……分かった……
(抱き寄せるかたちになったまま1つ目の駅に到着し、人が動くと人の隙間は更に埋まって身動きができなくなってしまう。互いの体温が充分感じられる距離でいることにまた胸が鼓動を早くしていく。小声で話しかけられると、まるで2人だけの秘め事を話されているようだ。こちらに視線をむければ自然と上目遣いになっていて、いつもは見ない角度からの顔に驚くように一瞬目を奪われて、慌てて顔を逸らした。このままでは心臓が持たない、また耳の端が赤くなりかけたところで目的の駅に到着すると乗客たちは一斉に遊園地目指して電車を降りていく。それに流されるように支えていた手を離すと、流れに引っ張られ相手から離れてしまいそうになり)

……、…っ。 …はぁ、やっと解放された。
（一緒に寝た時を思い出すような距離感にドキドキと鼓動早めていき。だがその時は違って今は公共の場で、不可抗力の結果だと分かりつつも羞恥に薄ら顔を赤くして黙り込み。目的地の駅に着いたアナウンスが聞こえれば相手に視線で合図して降りようとして。しかし思っていた以上の人が一斉に降りれば濁流といった表現が似合う程の人の動きに押し流されて。いつもの目立つ服装とは違う現代の服を着た相手ならこの人数では簡単に見失ってしまいそうで、咄嗟にその手を取って強く握ってはぐれないようにしながらもついて行き。 その流れのままホームと改札を抜けて駅前の広場の様な所につけばやっと人混みも薄れてきて安堵の息をつきつつも手は繋がれたままで）

あぁ……そうだな……お前、このまま入園する気じゃないだろうな。
(人に流されはぐれそうになったところで手を取られる。一瞬驚き目を開く、普段は緩い顔をしているくせにそれに見合わぬ強い力で手を握られてその落差にまた胸が跳ねてしまう。先程から抱きしめたり手を繋いだりと距離が近い、おかげでまだ目的地に到着すらしていないのに精神は乱れている。だがこの人の濁流の中手を離すわけにも行かず黙って手を繋いだまま改札を抜けて広場にたどり着いた。人の波にのって遊園地の入口方向へと歩きつつ、離すタイミングを逃してしまった手をちらりとみてまた目をそらす。たしかに手が繋がれているのを認識してしまって、余計に心中穏やかではなかった。今日は友達としてここにきたいる、だとしても友達同士では手を繋いで歩かないだろう。結局はいつもの如くクールな振りをして問いかけ、しかしその表情はギリギリ冷静を保っているふうであり)

あ、ごめん。 繋いでいたの忘れてた…。 わあ、結構ジェットコースター大きいね、奥の方に観覧車見えるし…！
（相手の指摘を受けると漸く手を繋いだままである事に気付き声をあげ。はぐれない為という役割は終わった訳でこれから入園といった所でこのまま繋いでおく理由は特にない。だが、相手がもしこの状況が嫌なら此方に何も言わずに既に振り払われてそうだ。それをされずに未だ繋がれたままの手を此方から離すのは何だか名残惜しい様な気もする。少しだけ躊躇する様に2人の手に視線落とすも繋いでいたいとは言い出せずにゆっくり手を離して。失った熱誤魔化すように上着のポケットに手突っ込むも遊園地が近付いてきて外からもアトラクションが見えてくればキラキラした目でそれら見上げテンション上がったように話しかけて）

あぁ……あんな巨大なものがたくさん……あんな高いところまで行くのか？
(今の相手と自分とでは手を繋ぐ意味を持たない、それは分かっているがこうやって手を繋ぐのはなんとも暖かくて心地良い。相手が一瞬手を離すのに戸惑うように目線を落としたのをみて、離そうとした手を掴んでもう一度繋がってしまおうかと気持ちが揺らぐ。しかしどう言い訳していいかもわからなくて、結局は相手の声に押されて遊園地の方を見た。目の前に広がるのは戦闘機でもないのに巨大な鉄の塊。開場前の試運転なのか、コースターがレールを走っていてその速さに圧倒される。レールを辿ると遥か上空に一番高い箇所がある。未知の世界に心惹かれない訳もなく、好奇心を瞳に宿すとレールの一番高い場所を指さし問いかける。そうやって遊園地を見上げる間に入口ゲートまで移動していって)

そうだよ、あの高さから一気に落ちるから結構スリルあるんだよね。 到着ー！ チケット買って並ぼっか
（好奇心を表に出しながら問われる質問に肯定を示し、ジェットコースターの1番上から一気に下るとこを指さしながら楽しみなのが隠しきれない表情で説明続け。入口ゲートに着けば開園前にも関わらず多くの人が開場待ちをして賑やかな音楽が流れている。遊園地に来たという実感に浸りながらもまずはチケットを買おうと売り場に並び。それぞれ区分によって値段の違う料金表を見ながらふと相手はどれに当てはまるか考え。正式にこの時代の高校生という訳でもないが、今日は自分の友達としてここに来ている訳だし嘘はついていないと言い訳しながら高校生料金のチケットを2枚注文して。特に身分証明もなくこちらをちらりと見られただけでチケットを購入出来ればその内1枚を相手に渡して入園待ちの列に並び）

あんなところから……、ジオウ、まずはあれに乗るぞ。
(仮面ライダーになってから高いところに飛んだり落ちたりはある意味慣れっこだが生身でしかも自分のコントロールの効かない状況下で、となるとどんな感覚かは想像がつかない。大きさで言ってもあれがこの遊園地のメインアトラクションなのだろう。あれに乗りたいと素直な気持ちを伝えようと相手の顔を見る。そして呼びかけようとするものの、どう呼んで良いのか分からずに一瞬言葉が詰まった。友達としてならばソウゴと呼ぶべきなのだろうか。しかし今まで相手との最低限の一線としてその呼び名は守ってきた、そこを乗り越えて呼ぶ覚悟や資格はまだ自分にはなくて、さらに言い訳するならまだ相手のことを名前で呼ぶ許可はとっていない。結局はいつも通り、魔王の名で呼びかけるとそのままジェットコースターをさしていた指を引っ込めた。チケットを買うのを眺めつつ、自分かもしこの時代に生まれていれば相手と同じ高校生という身分なのだなとぼんやり考えつつチケットを受け取る。同い年なのだから当然なのだが。促されるまま入園列に並ぶとちょうど入場ゲートが開くタイミングだったらしく、開園のアナウンスが流れて列が動き始めて)

オッケー、初めに制覇しちゃおうか！ 今なら1番に乗れそうだし
（一瞬詰まった言葉に気付きつつも特に触れないことにした。呼んで欲しい気持ちはあるが、それは彼が呼びたいと思う時が相応しいだろうとも思っていて。得意げに話してはいるが遊園地に来るのも久しぶりであのアトラクションがとれくらいの迫力だったかは記憶に薄い。指さされたジェットコースターに1番に乗ることにご機嫌な様子で同意示して。丁度開園時間の様でゲートが開き列が進み始めた。賑やかな音楽と装飾で施された入口の先には色んな種類のアトラクションや建物、花々などがあり色鮮やかだ。目指す先のジェットコースターは人気アトラクションでかなり並びそうだ。だが、今から急いで行けば並ばずに最初の出発に間に合うかもしれない。そう思えば周りの案内図確認しながら早足でジェットコースターの方に向かいはじめ）