耽溺のグランギニョル【 指名制 / NBGL 】

耽溺のグランギニョル【 指名制 / NBGL 】

執事長  2018-10-04 22:19:25 
通報

 ゴトゴトゴト。
 廻る車輪は、意識のない貴方を運ぶ。
 鬱蒼と茂る樹海の最奥、人の世界の果てにひっそりと佇む御邸へ。

 やがて貴方は目を覚ます。
 寝ぼけまなこを覗き込むのは、文字通りの人でなしたち。
 彼らは口を揃えて言う。

   「ようこそ、大切なお食事さん」

 ――しかし、奇妙なことにバケモノたちにも心はあった。
 それどころか、一度気に入れば決して放さない、[耽溺]の気質を持つ者ばかり。
 始めは貴方のことを餌としてしか見ていなかった彼ら。
 触れ合いを重ねるにつれ、お互いの心に芽生えたのは果たして――?


>いらっしゃいませ、長旅ご苦労様でした。…と、よく眠ってらっしゃいますね。そのまま良い夢に溺れて、もう少しだけ、お静かに。

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  • No.705 by レンブラント/クォーヴ  2018-10-25 21:49:09 



>レベッカ

(人間に備わっている色彩豊かな個性、それらは怪物にも適応されるもので「勿論だよ」と微笑む。リクエストに応じて貴女から紡がれたのは、この屋敷へ連れて来られた人間の中ではとても幸運なエピソードで。その感動を少しでも此方に伝えようと動き回る身振り手振りを見れば口角に浮かぶ笑みは深まる。「…少しとはいえ、使い魔と心を交わすなんて。君はすごい人間なんだね、レベッカ」ずっと繋いでいた手を放し、ぱちぱちと拍手を贈る。思い出すだけで瞳が輝くような思い出は、貴女にとってさぞ大事なものなのだろう。いくら魔法に造詣が深いとはいえ、使い魔と簡単に仲良くなれる人間なんてこれまでに見たことが無く「いや、充分貴重な経験だよ。初めて仲良くなったのが、心無い怪物でなくて良かったね」ソファーの背凭れにゆっくりと体重を預けながら、血も涙もない怪物を最初に部屋へ“呼ばなかった”貴女の幸運に再度感心する。そして、エピソードの中に挙がっていた怪物の名前を聞き漏らす筈もなく「君はテオと仲が良いの?」背凭れに預けていた上体をそっと起こし、じぃと貴女を見詰めては問い掛けて)

  • No.706 by レベッカ・アンダーソン  2018-10-25 22:32:10 


>クォーヴ

えへへ、そうかな?でも、きっとそれはあの使い魔さんが優しかったからだよ。最初私、ただのカラスだと思ったし、意地悪されそうとか言ったのに、テオに頼まれたお願いをちゃんと全うしてくれたしさ(自分のあの時の気持ちは相手に伝わっただろうか。話し終えれば、拍手と共にすごい人間だ等と大それた褒め言葉を受け取っては、照れ混じりに嬉しそうな笑みが自然と零れ。しかし言い忘れてはいけない、その前の流れを正直に付け足しては、あの使い魔にとってはただ命じられた仕事をこなしただけかもしれないが、相手が無知な自分を許してくれたお陰でもあるのではと補足し。「貴重な……んん?クォーヴさん、心無い怪物って何?」確かに、早々に食べられてしまえば体験出来なかった貴重な事だろうと頷きかけるも、その後に続いた言葉に首をこてん、と傾げる。今の所この屋敷で見た事があるのは相手とテオ、そして使い魔の姿のみ。その他の住人については伝え聞いた内容のみではあるが、それ等とはまた違うように感じたその単語が妙に気になってしまえば、質問を投げ掛け。そしてテオとの仲について問われては、両腕を胸の前で組み、むむっと眉間に皺を寄せ「テオとの仲は……どうなんだろ?よく分かんない。嫌いじゃないけど、はっきり好きって感じでも無いし。質問には正直に答えてくれて、食堂にも案内してくれたり優しいとも思うけど、私はテオの餌らしいから……いつ食べられるのか考えると不安になるし。んー……うまく答えられなくてごめんね?クォーヴさん」威圧感のある筈の長身な外見とは裏腹に、雰囲気や言動はどこか愛嬌のある姿を頭に浮かべては、やはりどちらとも答えにくく。優しさを感じる事もあれば、いずれは彼の腹の中に収まってしまうであろう終わりを想像してしまえば、心が震えるのもまた事実であり。じっとこちらを見つめる相手を同じく見つめ返しては、曖昧な答えしか出来ない自分に困ったように肩を竦めつつ、謝りの言葉を述べ)

  • No.707 by ベル・ロッテ  2018-10-25 22:35:37 



> レンブラント

私が持ってるものの中で一番大事なもの。死んだ母親の形見。
( 奥の奥に確かに歪な色を宿した瞳を真っ直ぐに見詰めてこの指輪がどれ程大切な物かを答える。形見だなんて相手にとっては全くどうでもよいものかもしれぬが何せ今はこれくらいしか持っていないのだから相手が空腹になるまで待つ、なんて事よりよっぽどまともであろう。「__薄情者だって思った?」が、何せ取引として出したのは形見の指輪。並の感覚であるならそんな事は絶対にしないのが普通。僅かに口元に笑みを浮かべ不思議と楽しそうに小さな笑い声もプラスしては、「悪魔には価値ない?」と再び指輪が取引材料として使えるかどうかの問い掛けをして )


( / お手数だなんてとんでもございませんので…!お時間を割いて頂けてるだけで有難いです!/蹴り推奨 )



  • No.708 by レンブラント/クォーヴ  2018-10-25 23:07:58 



>レベッカ

使い魔は主の命令に絶対逆らえないからねえ。君に食事を作ったのが嫌々だったとしても、その後に使い魔に懐かれるなんて滅多にある事じゃないさ(謙遜は貴女の癖なのだろうか。賛辞を贈るも直ぐに相手へとそれを転嫁する貴女に、困ったように少しだけ眉を下げて微笑んで。使い魔はその名の通り主に仕えることで生を受ける存在。テオが命じたことに従うのは当然だが、貴女さえ居なければそもそも面倒な命令を下されずに済んだ筈。なのに、厄介事の種とも言える人間の貴女に懐くということは、偏に貴女の人柄の成せた業だろう。「テオや俺みたいに、のんびりした怪物は珍しいんだよ。ノックをコンコン、扉を開けばガブリ。そんなことだって日常茶飯事なんだ」餌として連れて来られた人間のことを何一つ慮らない怪物も少なくはない。怯えていようが拒絶しようが、人知を超えた圧倒的な力で抑えつけ、本能のままに人の血肉を貪るのが“心無い”怪物。貴女を怖がらせるつもりは無いが、忠告代わりに残酷な現実を教えておこう。――自分のような怪物を、すんなりと自室へ招き入れてしまう、無謀にな貴女に。「そうかあ、確かに複雑だよね」捕食者と獲物という関係性、それも獲物側である貴女からしてみれば、仲良しだなんてお気楽な言葉では片づけられないだろう。そこまで配慮が至らなかった自身の怪物脳に、謝意を含めた苦々しい笑みを浮かべて。「…なら、もう一つ質問を付け足していいかな。レベッカ、君はもう一度、テオに会いたいと思う?」質問の趣向を変えよう。貴女にとって複雑な存在のテオ、それは良くも悪くも貴女の心に最も影響を与える怪物。捕食されたくはないからと彼を忌避するのか、それともその逆なのか。死神の好奇心に、貴女は応えてくれるだろうか)



>ベル

形見――、(怪物の、引いては悪魔の感覚では、それを特別重要な物とは思えない。だが、人間の価値観で見れば、それは掛け替えのないとても大切な物。それが理解できているからこそ、噛み締めるように呟いて。「ただの散歩と引き換えに出来るなんて、君には未練っちゅうモンが無いんかな」そんなに大事な物を悪魔との散歩の取引材料に挙げて置きながら、苦渋の決断の様子はなく剰え笑顔を見せる貴女に肩を竦めて見せる。人間の価値観を揺さぶるべく、態と意地悪に紡いだ言葉は、貴女の心の琴線に触れるか否か。「悪魔には、価値無いなぁ。けど、君にとっては大事なモンなんやろ?…後悔せえへんって誓えるなら、取引は成立やね」腰掛けていた脚を伸ばしてそっと立ち上がりながら、指輪を見せつけるように掲げる貴女の顔を見てゆるりと薄く笑う。貴女の言う通り、情や義など、その類は悪魔の心には響かない。だが、自分の価値観にばかり重きを置いていては、いつまで経っても取引など成立する筈もない。悪魔は約束は破るが、取引に関してはシビアな程に誠実だ。形見の指輪は、悪魔の眼鏡に適った。これが貴女にとって不足のない取引ならば、今ここに一つの誓いが結ばれる。そっと手を差し出して、貴女の選択を待って)


  • No.709 by ベル・ロッテ  2018-10-25 23:35:09 



> レンブラント

これを持っててもお母さんに会える訳じゃない。それに私も近いうちに死んじゃうでしょ。
( 何故だかその呟きは重く重く響きまるで相手の方が悲しみ、虚無感を抱き、挙句母親を大事に思っていた気すらしてしまう。しかしながら悪魔は悪魔。次いで続けられた心の奥の奥を揺さぶるような言葉にあまりに現実的な答えを返せば命がある今を欲望に忠実に楽しむと言った空気すらをも纏い。立ち上がった相手の瞳を追うようにして頭を動かせば続けて差し出された手に視線を、すぐに指から指輪を抜き取り掌へと。「__大事だけど後悔はないよ。早く行こう、散歩」飾りがなくなった指の根元は少しだけ細くなっていて何だか冷たく感じるが決意は揺るがない。それ程までに散歩がしたいのかと今までの当たり前に過ごしていた世界で聞かれれば勿論答えはNOのはずなのに、今はYESと答えよう。指輪なんて無機質なものでは埋められない寂しさや悲しさを悪魔にでも取り払ってもらいたいくらいだ )



  • No.710 by レベッカ・アンダーソン  2018-10-25 23:47:27 


>クォーヴ

そう、なんだ……何だか私が思ってるよりも、もっと珍しい事なんだね。嬉しいな。あ、じゃあクォーヴさんまた質問!使い魔さんも人間の食べ物って苦手かな?もしくは貰って嬉しい物ってあるかな?(命令には逆らえない、のわりに主人へのあの態度は、テオは仲良しと称してはいたがと疑問符が改めて浮かびつつも、言われてみればその通りである。相手やテオの驚きように先ほどよりも納得し。次いでビシッと片手を真っ直ぐ上げ挙手の姿勢を取れば、この嬉しい気持ちを、いつか食べられてしまう前に、もう一度同じ存在に会えるかはさておき、あの使い魔に言葉以外で返したい欲求に駆られては、目の前の相手に知恵を借りようと口を動かし。「え、わぁ……日常茶飯事なんだ……。最初がテオで、一人の時に偶然会ったのがクォーヴさんで私は良かったんだね。はは、これも日頃の行いのお陰かな」扉を開ければガブリ。ふと、テオが人を食べると表現した生々しい擬音が脳内に甦っては、食べられる側の一人としては表情を引きつらせ。近くの部屋でその惨事を耳にする事も、まだ自分が生きている事にも心底感謝しては、乾いた笑い声が口から漏れだし。仲についてはうまく表現出来ないが故に複雑、との言葉には素直にこくりと一度頷きつつ「クォーヴさんは、テオとは仲いいの?」と同じ質問を返し。趣旨の変えられた次の質問を受けては、先程よりも解は明確であり「あ、それならさっきよりは答えられるよ!テオのお腹が空いてない時であれば、また会いたい。テオがね、魔法教えてくれるとか、庭園に連れてってくれるって約束してくれたんだ」食べられたく無い気持ちは変わらない。だが、口約束とは言え交わされた約束が果たされるその時は、今も楽しみであり、組んでいた手を解いては、一つ二つと数えピースの形をした手を相手に見せてはふふっと頬を緩ませ)

  • No.711 by レンブラント/クォーヴ  2018-10-26 00:02:52 



>ベル

――、(年相応の少女らしからぬ、冷徹なまでにリアリズムを体現する答えには、微笑みのままに内心で多少面食らって。会った時から変わり者の子だとは思っていたが、自分に必要な取引の為には大切な物をかなぐり捨てる強かささえ持ち合わせていたとは。手のひらに乗せられた、自分の指には幾分か小さすぎる指輪。決して重くはないそれを、拳を作って握り込めば、淡い光がそこへ宿り、次に手を開けば手品の如く指輪は跡形もなく消え去っていて。「取引成立。君の気風に敬意を表して、良い所に連れてったる」後悔はない、その言葉さえ聞ければ此方も満足。すっと差し出して貴女の手を握ろうとするのは、万が一他の怪物に出会った時の牽制の為。ただ屋敷の中を探検するだけでは、延々と続く廊下と扉と階段を繰り返すだけなので面白くないだろう。あまり人間を連れ回すことは好まないが、取引が力を持つ今日は特別、とばかりに、貴女の手を引きつつ廊下へ踏み出して)


  • No.712 by レンブラント/クォーヴ  2018-10-26 00:15:15 



>レベッカ

そうだね…、使い魔にとって人間の食事は異物になっちゃうね。彼らが生きる為に摂取出来るのは、主の魔力だけだからねえ(貴女の問いが、使い魔のことを考えて飛び出したものであることは容易に察しが付いた。だからこそ、色好い返事を贈れなかったことを少々悔いる用に、眉を困ったように下げつつ事実を教示して。連続して“心ある”怪物へ遭遇できた幸運に胸を撫で下ろす貴女を見詰めながら、死神はゆるりと微笑みを深めた。それが単なる肯定の笑みなのか、それともそれ以外の意味を含んでいるのかは彼のみぞ知るところで。ふと返された問いには「悪くはないと思うよ。彼の雰囲気は、俺も好きだ」怪物同士の馴れ合いはあまり無いが、出会えば挨拶くらいは交わす。テオにどう思われているかはさておき、自身が彼に向ける印象は悪くない、と何とも煮え切らない返答を。テオと貴女が交わした約束――その言葉に思わず口角に浮かぶ笑みを深め、此方に二本指を立てて見せる貴女のその手をそっと包み込むように片手で握る。そして徐々に指を絡め、俗に言う恋人繋ぎのような形へと昇華しながら「…君は、とても素敵だね。通りで、テオが直ぐに食べないわけだ」そっと目を閉じ、まるで囁くように、噛み締めるように誉め言葉を贈る。風も吹いていないのに、ふわり、黒煙のローブが揺れ動いて)


  • No.713 by レベッカ・アンダーソン  2018-10-26 00:41:41 


>クォーヴ

そっかぁ……それは残念。でも、じゃあそれ以外で何か出来ないか考えてみるね!教えてくれてありがとう、クォーヴさん(やはり使い魔も食べ物は駄目であるとしっては、彼等もまた人成らざる者であるからとは言え、残念な気持ちは隠しきれず大きく肩を落とすも、同じく気落ちしているかのような相手に気付いては前向きな発言に変えては、教えてくれた事に対し感謝の気持ちを伝え。テオと相手で良かったと安堵しては何故か深められた笑みにきょとんと首を傾げるも、その意識は相手の次の発言に向き「そうなんだ。今度テオに会ったらクォーヴさんの事も聞いてみよっかな。分かったら教えてあげるね!」雰囲気が好き、との発言には心の中だけで同意の頷く。こうして自分がリラックスして話せるのは、相手がテオと同じく穏やかな空気を身に纏っているからだろうか。ふと、自然と気になったのはこの場にいない彼の意見。直接相手が訊ねるのはあれだろうからとの思いと、自分自身の好奇心から、相手とも再会する事があればと約束を交わそうとし。やがてピースサインをしていた手が相手のひやりとした掌に不意に包まれ、握手とは違う繋がれ方をされては、驚いたようにライトブラウンの瞳を大きく揺らし「え、っと……ありがとう?でもそれってどういう意味なのかな?」動揺から言葉を詰まらせながら、照れと戸惑い混じりの眼差しを、瞳を閉じた綺麗な顔立ちの相手と視界の端で揺れるローブに向けて)

  • No.714 by レンブラント/クォーヴ  2018-10-26 00:52:05 



>レベッカ

(ざわり、部屋の空気がよどめいているのは決して気のせいではない。それは風や気温の所為ではなく、きっとクォーヴから発せられる魔力が渦巻いているから。尤もそれは人の目には不可視であり、貴女にはただ肌を打つような死神の存在感がプレッシャーの様に感じられるだろう。絡むように握り締める貴女の手、不穏な気配を感じ取ってはいるのだろうが、振り払おうとしないあたり、矢張り貴女は優しい。その暖かい心に興を惹かれたからこそ、悲劇はゆっくりと幕を上げる。貴女の問いにふわりと微笑んで見せれば、繋いだ手をそっと自分側に引き寄せ、貴女の手の甲へ触れるだけの口付けを。途端に、貴女へ襲い来るのは抗いようもない脱力感。ゴトリと音を立てて貴女の記憶が一つ失せる――それは一体どんな思い出だろうか。想像通り美味なそれに満足そうに一度唇を離すけれど、魔力の影響か貴女に抵抗は許されないまま「テオには、きちんと伝えておくよ。君が、彼をどう思っているか――君の最大の思い出に、彼の名が挙がったことを」まるで、貴女がもう二度とテオに会えないかのような不穏を感じさせる言葉だが、口ぶりは至って穏やかで、顔も柔らかな微笑みのままで)


  • No.715 by レベッカ・アンダーソン  2018-10-26 01:25:44 


>クォーヴ

(目には見えず、窓も扉も閉められ風は無いはずなのに、肌に感じる何か。そして隣に座る穏やかな笑みを浮かべる紳士の姿が、やけに大きく、そして何故か、恐ろしく感じる。これは一体何なのだろうと表現し難い現象にぐるぐると混乱する思考にばかり意識が注がれては、引き寄せられた手の甲に伝わる、冷たくも柔らかな唇の感触。触れられた途端に体が重く感じれば、バランスを崩した体は相手の胸元へもたれ掛かるようにして倒れてしまう。そして大事な何かが、自分の帰りをいつも待っていてくれたはずの、手塩にかけて小さな頃から育て妹のように可愛がっていた存在の姿が頭から抜け落ちる。忘れてしまっては、記憶を食べられてしまってはそれ事態に気付けないまま「テオに?思い出って……ごめん、言ってる意味が分からない。それにこれは何?教えて、ねぇクォーヴさん……!」不穏なその発言、何故彼がテオに伝えるのか。分からない、分からないと思考がうまく纏まらない。先ほどと何も変わった所が見られない目の前の相手の表情が今更酷く恐ろしく感じようと、体が思うように動かなければ後の祭りであり。相手がバケモノであると思い返しても、どこか今のこの事態に信じられない思いが捨てきれず。自然と瞳の表面に薄い水の膜が出来上がり、瞬きをした拍子に一筋の滴を目尻から流しながら視線だけを動かしては、真っ直ぐ見つめながら相手の名を呼び掛け)

  • No.716 by レンブラント/クォーヴ  2018-10-26 01:42:36 



>レベッカ

(貴女を捕食する気なんて、更々無かった筈なのだが。人の世からかけ離れた血腥い館へ拉致されたにも関わらず、心から楽しそうに笑う貴女に興を惹かれた延長上で食欲という本能を呼び覚まされてしまったようで。全身の筋肉を強制的に弛緩させられ、凭れる様に此方へ倒れ込む貴女を胸板で抱き止める。混乱を極めるであろう貴女の問いに、敢えて解は渡さない。空いている手を貴女の頬へ伸ばし、指先でそっと涙を拭って「……やっぱり、君も泣いてしまうんだね」それが己の捕食の影響なのか、それとも貴女の心の揺動によるものか。指先を伝う綺麗な涙をじっと見つめながら、密やかな声音で呟くように一言。もう一度手の甲へ口付ければ、今度は捕食する記憶を指定する――それは、貴女の母の存在。成績や掃除の手伝いを褒められて感じた喜び、あの日口にしたアップルパイの味、いつでも貴女に味方してくれた誰よりも信頼できる存在――その記憶を、顔も名前も声も全てを、ごっそり抜き取るように唇から食して。「ねえ、レベッカ。君がテオや彼の使い魔と出会えて幸運だったように、俺も君に出会えて幸せだよ」…何故なら、美味な記憶を味わうことが出来たから。貴女が自身に出会ってしまったことはきっと不幸に属されるのだろうが、肉体的な激痛や苦しみは一切与えられない捕食は、客観的に見れば幸運で。再度、貴女の手の甲へ唇を寄せる。今度は、すぅぅっと多くの記憶を吸い込む。家族のこと、友達のこと、テオのこと、使い魔のこと――全ての思い出を死神は吸収していく。黒煙のローブは吸い取った記憶に比例するようにどんどん大きさを増して、終いには2人をすっかり煙の闇へ閉ざす様に包み込んでいて。「さあ、唱えて。…今から君を食べる、俺の名前は何?」唇を離した頃には、もう貴女自身の情報も殆ど食べてしまった後。貴女に残されているのは、自身の名前と、眼前に鎮座する死神の名前と、穢れを知らない魂だけ)


  • No.717 by レベッカ・アンダーソン  2018-10-26 02:34:15 


>クォーヴ

(先ほどまで幾つもの質問に答えてくれた彼の口から、答えは得られない。その事がこれからの自分の未来を予想させる。体を噛み砕かれ咀嚼される食事とは違う。涙を拭うように頬を撫でる指先を感じながら、あぁ、そう言えば彼は言っていたでは無いかと、ぼんやりと思い出す。自分は死神だと、ならばこれから奪われるのは──「ク、ォーヴ、さん、のっ……嘘、つき……っ!」魂は取らないと、言っていたのに。それともそれを素直に信じた自分が悪かったのか。涙を流すのは当然だろう。だって、こんな先の見えない館でほんの僅かな一時とは言え、心から笑い合った相手に自分の今、命は食べられてしまうのだから。瞳からは絶え間なく涙を流し続け、それでも睨むようにして相手を見据えながら、声をつまらせ嗚咽混じりに今の思いを紡ぐ。そして今一度、手の甲へと贈られる口づけ。続いて失われる母親の面影。自分を生み、小言を言いながらも育ててくれた存在が一欠片も残されず、跡形もなく消え失せる。幸せだったと呟く相手の言葉は右から左に流れ記憶の中が混濁する中、それでも大事な何かを失い、ぽっかりと大きな穴が空いたかのような喪失感を感じて。再び手を取られ、やがて厳しかった父を、だらしのない姉を、手紙でやり取りした友を、頭に感じた小さな重みも、誰かと交わした約束も、感謝も不安も、明瞭に言い表せなかったあの気持ちも全て綺麗に消えてなくなっていく中で、口をパクパクと開き「──……っ」誰かの名を呼ぼうとした声は、音として発せられる事は無いまま、煙の中に吸い込まれるかのように消え失せ。やがて辺りが暗く二人だけの世界へとなり、鼓膜に響く相手の声。胸板に寄り掛かったまま、涙は今も流れたままの朧気な、今にも消えそうな弱い光を宿し、口を開く。「貴方の、名前は──今から、私を食べるのは……死神のクォーヴ。そして私は、レベッカ。レベッカ・アンダーソン」記憶に残る相手の名を静かに呼び掛け、自分が誰か確認するように己の名を繰り返しては、泣き疲れたかのようにゆっくりと残っていた僅かな力も体から抜け落ち、すぐ間近に迫る終わりを感じる事無く、穏やかな笑みを浮かべたまま微睡むように瞳を閉じては、やがてその生涯に幕が下りるその時を、心穏やかに過ごす事だろう)

  • No.718 by クォーヴ  2018-10-26 02:48:34 



>レベッカ

(嘘吐き、と睨めつけられれば何のことか分からずに僅かに首を傾げる。鎌で貴女を切り付けて、魂を刈り取る――人間界に蔓延る野蛮な真似はしないと、誓った言葉に嘘偽りはない。ただ、貴女の魂を静かに吸い取るだけ。刃物も爪も牙もない、貴女の身体には傷一つないではないか。嗚呼けれど、と。そんな異論を唱えるだけ、この空間では無粋というもの。少しずつ外界の光を遮断し、2人を暗色に鎖していく闇の帳はゆらゆらと揺れる。貴女が本当に呼びたかったのは、死神の名ではないのかもしれない。脱力した貴女の体温、これから徐々に冷たくなってしまうであろうそれを、目を閉じて静かに堪能する。「…うん。おやすみ、レベッカ」そう、己は死神クォーヴ。そして貴女は世界に二人と居ない、レベッカ・アンダーソン。それを心から肯定する返事を贈れば、貴女の人生と清き魂へ心からのカーテンコールを。手の甲に口付けた唇は、緩やかに弧を描いていた)


(/というわけで、捕食エンド達成おめでとうございます…!長い時間までお付き合い頂きまして本当に有難うございました…!とても純粋で朗らかで、それでいて凛とした芯のある娘様と素敵なお時間を過ごさせて頂き、とても癒されました。これにてクォーヴとの交流は回収となりますが、もし何かお伝え忘れや描写し足りなかった事があれば消化ロルを回して頂いても構いません!時間も遅いので本日はこれにて挨拶と代えさせて頂きます、次回お会いできる時をとても楽しみにしております…!それではどうか、素敵な夢を!)


  • No.719 by レベッカ・アンダーソン  2018-10-26 03:00:08 


(/最後の終わりのロルがなかなか納得いく言葉が見つからず、最後のお返事がこのような深夜まで続いてしまい申し訳ありません。また、長時間のお相手ありがとうございました!!どんな風に話が転がっていくのか、初の補食をドキドキワクワクしながら楽しませて頂きましたが、無事最後を迎えられて良かったです!また、食事をする時まで、そして最後まで変わらず紳士なクォーヴさん、とても素敵でした。
また、娘を褒めて下さりありがとうございます。主様のお陰で綺麗な終わり方を迎えられましたので、大満足です。これにてこちらも失礼させて頂きますね。次回またお会い出来ました時は、今回のレベッカが果たせなかった、テオさんとの約束から新たな物語を紡げればなと考えております。お相手下さり重ね重ねありがとうございました、主様も体調を崩されないようお気をつけて、よい夢を…!)

  • No.720 by ベル・ロッテ  2018-10-26 08:47:52 




( / 昨日は報告もままならぬままに寝落ちをしてしまいすみませんでした…!とても楽しい時間をありがとうございます、また機会がありましたらよろしくお願い致します…! )



  • No.721 by 執事長  2018-10-26 14:37:58 




>只今より2名様(ご新規様は無制限)を募集させて頂きます。基本的には交流の少ない方を優先いたしますので、一見さんもお気軽に…!ゆるりと待機しておりますので、お気軽にお越し下さいませ。


>参加にあたっての質問や相談等も、お気軽にどうぞ!尚、二度目のご来館の方はPF提出の際にロルテストは必要ございません。誰を指名するかを当方にお伝えくださいませ!


>前回の続きからの交流をご希望の場合は、お声掛けの際に最後のレス№をお伝えくださいませ!



▼ 日常イベント(>>492) ▼


▼ 世界観・規則(>>1) ▼


▼ 提供(>>2) ▼


▼ 捕食専用提供(>>193) ▼


▼ PFシート(>>3) ▼


▼ 嗜好(こちらはあくまで当方の好みなので、ご参考程度に。) ▼

・萌え… 人懐っこい / 依存気質 / 好奇心旺盛 / 甘えた / 寂しがり / 独占欲 / 情緒不安定 / 大人びた / 色気のある / 愛情に飢えた


・萎え… 常に受け身 / ぶりっこ / 敬語 / 無関心 / 過度な電波・天然 / 下品 / 弱気すぎる


▼ 大切な“お食事”のメニュー ▼

◇ノア(>>144
◇ドロシー(>>147
◆エヴァン(>>196
◆ギルバート=オークウッド(>>235
◇レベッカ・アンダーソン(>>237
◆ルシアン(>>318
◇ジゼル・キャンベラ(>>419
◇ベル・ロッテ(>>610



  • No.722 by ルシアン  2018-10-26 15:43:05 




(/こんにちは。前回はロルを回収して下さり有難うございました!もしお時間ありましたらお相手をお願いしたくお声を掛けさせていただぎした。今回はジェイド様の捕食に関する事、また何故自身がこの邸に招かれたのか、その真相を探ろうかと思っています。つきましては以前お相手様の候補にお名前があがったマリーシュカ様にお相手をお願いしたく…!ただルシアンは邸に関することも、他の住人様に関しても全くの無知ですので、どう接点を作ろうかと考えあぐねています。例えば使い魔さんにジェイド様の事を知っている人に会いたい、とお願いすれば何方かの所に案内などしていただく事は可能でしょうか?若しくは無鉄砲にも邸内を歩き回り、偶然出会うといった方向になるのかなと考えています。その他にも何か良い考えがありましたらお聞かせ願えればと思います。礼)

  • No.723 by 執事長  2018-10-26 15:55:32 



>ルシアン

(/今日わ、お越しいただいて有難う御座います!ついに屋敷の核心に迫るシーンとの事で、此方も身が引き締まる思いです。是非マリーシュカにて御相手させて頂ければと思います…!使い魔に依頼や命令を出来るのは原則として怪物だけで、人間がお願いするには主の魔力に匹敵する何かを対価にしなければならないので、もしその材料が有るのであれば使い魔からの紹介という接点でも問題ありません!その場合は、息子様への食事を運んできた使い魔をつかまえての依頼になるかと思われます。もし取引材料が無い場合は、後者の偶然遭遇、というケースが最適でしょうか。屋敷を彷徨くな、というジェイドの言いつけを破りたくない、という場合は、マリーシュカの方から、人違いとして息子様の部屋を訪問させることも可能ですが如何でしょうか?)



  • No.724 by ルシアン  2018-10-26 16:18:41 





(/ご返答有難う御座います…!使い魔さんと取引する材料や対価に関してルシアン自身が知らないこと、また屋敷を彷徨うのは別の機会にしたいな…と考えておりまして、出来ましたらご提案して下さった人違いでの訪問をお願いしたく思います。初のジェイド様以外の住人様との交流という事で今からドキドキしております!本日も宜しくお願いします。礼)

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