禁断の果実

禁断の果実

悪魔  2018-05-21 14:45:41 
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神父と悪魔の禁断の恋……。

「───嗚呼、愛しの神父様。」

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  • No.5 by 悪魔  2018-05-21 17:38:01 

(はい!全然問題ございません!悪魔側に関しましては、何となく案が纏まっているので一旦お互いのプロフを提示していこうと思っております!お手数お掛けしますが、神父側のプロフの提示をお願いしてもいいですか?お互いの提示が完了致しましたら、舞台の詳細を決め、物語を開始致しましょう!!)

  • No.6 by 23353  2018-05-21 18:24:15 

(/承知いたしました!では現在の段階でpf作成させていただきます。少々お待ちくださいませ…!)

  • No.7 by 悪魔  2018-05-21 21:00:15 

(/了解致しました!!悪魔側のプロフも後に提示しておきます!!)

  • No.8 by 23353  2018-05-21 22:41:14 

「おはよう、今日もお前は元気だな。その調子でいてくれよ?じゃないと次の復活祭一緒に楽しめないからな」

「神様はもちろんいるさ。ちょっとした幸福も与えてくれる。でも危険から救ってくれる存在ってのは間違いだ。神様ってのはいつでも見守るだけの立場なんだから。だから俺がここを守らなきゃならない。俺はそのために神父になったんだ」

「君に神様の愛が降り注ぎますように。そして俺からの愛も…なんてね?」

「言っただろ?俺は神父で、お前は俺が祓うべき悪魔だ。それに俺は…悪魔と契約なんて死んでもできない。悪いが帰ってくれ」


名前:ザック・カーチス
年齢:22歳
性格:誰にでもフランクに話す他人と壁を作らない人。おおよその神父がもつ威厳や厳格さと言った硬い雰囲気はほとんどなく、その代わりに平均よりもかなり献身的。気さくな雰囲気のおかげか町の人々からは好かれており、特に子供から人気。相手を誉めたり良いところを見つけたりを自然とできる人物で、ある意味ナチュラルな人たらし。冗談を交えて女性を口説くような言葉も言うが本人はあまり本気で言っているつもりはない。中にはそれを本気と受けとる女性もいるが、相手は聖職者だからと想いを告げるものは今までにいなかった。気さくで心優しいが故自分の黒い感情に飲まれることを恐れており、人を恨んだり怒りをぶつけたりしないようにいつも冗談めかした軽口をたたいている。

容姿:身長178cmで神父として規則正しい生活と食事をとっているせいか見かけは標準体型。しかし祓魔師として体は鍛えられており脱ぐとしっかり筋肉がついている。茶色の髪は少々癖があり毛先がくるくると渦を巻いている。髪の長さはショートでツーブロックスタイル。目は角ばっておりキリッと印象的で瞳の色はブルー。昼間は黒生地で銀のボタンが前面に並べられたカソックを着用し、首からはゴールドの十字架を下げている。腰には黒の帯を巻いているが、縁が金糸で装飾されており日に照らされるとキラキラと光を反射する。胸囲回りにくらべ足元近くの布がよれているが、これはしゃがんで子供と接することが多いために足元の布がすれてしまうから。祓魔師として活動する際は帯を外し、黒のフード付きローブをはおる。腰回りにつけた武器を隠すと同時にフードを被ることで顔を隠す効果もある。

備考:町から少し外れた場所にある小さな教会の神父。教会には修道女が数人しかいないが祓魔師の仕事のおかげで教会はなんなく運営できている。孤児院への寄付及び訪問も積極的に行っており、子供たちからの人気は高い。教会での催しもよく行っており町の人々との関係は良好。祓魔師の仕事は人々の目を忍んで行っており、教会の鐘がなる度に町へと一人繰り出し悪魔を祓っている。武器は片手剣と投げナイフ。
幼い頃は一般的な家庭で育っていたがある日の夜町を両親と歩いていたところ悪魔と鉢合わせてしまう。両親は目の前で無惨にも殺され、自分の命も刈られようとしたその時に先代神父に助けられた。身寄りのなかったザックを神父が引きとり、後に神父の仕事と祓魔師の仕事の2つを受け継ぐことになる。
悪魔を祓うのはあくまでも自分のような不幸な人間を増やさないためで、町の人々を守るのが目的である。あからさまに悪魔を恨むようなことはしないが、心のどこかでは両親を殺されたことを許せないでいる。
他人からの友愛には溢れているものの、恋愛感情を真正面から受けたことはなく、また自分から発したこともないため軽くて軟派なわりには恋愛に関しては不器用。

(/お待たせいたしました!神父のプロフ完成いたしました!軟派神父だけど本気の恋愛は不器用、男を恋愛対象として見たことがない、悪魔に対して因縁がある…などなど自分の好みを盛り込んでみましたがいかがでしょうか…?最初こそ拒絶気味ですが押されれば少しずつ心を向け、最終的には面と向きあうようになる人間です)

  • No.9 by 悪魔  2018-05-21 23:26:58 

(/なんと、素敵なプロフィール!!!不備も無くキャラに関しても申し分ございません!押していけば、心がゆるいでいく……。どんどん押して行こうと思います、笑。恋愛に関しては不器用。とっても好みの設定で、絡みたくて仕方がありません、汗。もう暫し時間を頂きましたら、プロフを提示させて頂きます。夜中になりそうなのですが…大変申し訳ございません。))

  • No.10 by 23353  2018-05-21 23:42:50 

(/悪魔様の好みにあうキャラになり安心致しました!完全にこちらの好みになりますが、最初は押されるがまま~な関係からザックがきちんと悪魔と向き合って好きだと言える関係になれたらと思っております…!もうすぐ就寝してしまうのでお返事するのは明日になってしまうかもしれませんがプロフ楽しみにお待ちしておりますのでどうか無理はされないように…ゆっくりお待ちしておりますね!)

  • No.11 by 悪魔  2018-05-22 01:02:40 

「貴方に永遠の愛を捧げます。だから、俺と契約して番になってくれませんか?」

「…嗚呼。人間は欲深い生き物だ…自身の欲の為に他人を犠牲にする、そんな人間のなんと醜く儚いものか。───さぁ、その魂と引き換えにお前の願いを叶えてやろう。」

「神父様、貴方の願いならば魂をとったりなんてしない、…その代わり一生俺と添い遂げてください。」

「神なんて只の傍観者、俺なら貴方を幸せにできるのに…。」


名前︰グレル
年齢︰不詳(何百年も生きている。)
性格︰他人には冷たい、其れは同業者である悪魔達にも同様。特定の人物には、気軽に話したりするが悪魔の階級のなかでも上位の大悪魔な為、他の悪魔からとても恐れられている。あまり、周りには無干渉で淡々と仕事をこなしていくタイプ。だが、悪魔らしい楽観的な一面も持っていて、冷静で咄嗟の判断が早く相手の先の行動を読むのが得意な策士。普段の冷徹な性格を隠して、人間に溶け入り、人に好かれやすいが裏と表が激しく悪魔故の八方美人。人の弱みに付け入るのが上手く、時には残酷なことを言ったりする。神父に付け入る為の隙を探っているがなかなか隙を見せないため日々奮闘している。


容姿︰170cmでスラッとした細身。少し痩せすぎに見えてしまうが程よい筋肉を付けている。髪は黒一色で、さらりとしたストレート後ろは刈り上げており、横の髪を耳ぐらいの高さで切りそろえている。前髪も右に流れるようにアシンメトリーになっていて、目は燃えるように真っ赤な瞳。一重な為目付きが悪い。悪魔のトレンドマークである尻尾と角と翼もしっかりと付いていて、翼に関しては自身をすっぽりと覆える程の大きさを兼ね揃えていて造りはカラスの羽と似ている。普段は、真っ赤なネクタイに黒のスーツとシンプルで、靴も其れと同様黒の革靴。時たまに人間界に潜入する際尻尾等を隠す為に20歳ほどの青年へと変身したりする時もある。黒の革手袋を着用していて、其れは手の甲にある刻印を隠すためのもの。悪魔としての証である其れは、髪の色と同じで真っ黒の星の形を型どっており、人間と番の契約をすれば対象者の身体の何処かに刻まれる仕組みになっている。


備考︰魔界から人間界へと派遣された大悪魔。とある村の教会へと出向いた悪魔が神父により祓われているという情報を聞きつけ此処へと派遣された。人間なんて生き物は、愚かで欲望に忠実な哀れで醜いモノだと思っていたが神父に会ったとたん一目惚れしてしまった。だが、あくまの性分は変えられず神父も持っているだろう欲望の心に取り入るべく、毎晩訪れては、悪魔の囁きと称し誘惑している。他の人間に対しては、残酷な事も一切厭わない。主に若い男性と女性の魂が好物で、人間界の食べ物は一切食えない…という訳でもないが、食っても特に腹には貯まらない。その為お腹が減っては人間へと変身して人を惑わし、魂を頂戴したり時には贄を捧げさせたりして腹を満たしている。だが、神父様に対しては別、自身と契約して番になって欲しいと思っており、他の悪魔が近づくような事があれば自身も協力してその悪魔を追い払ったり、魔界へと戻れば周りの低級悪魔達に、この教会付近の担当を自身のみにするなど圧力を密かに掛けていたりもする。
何百年も悪魔として生きているが、人間に恋をしたのは初めてで、未だ理解出来ていない感情に振り回されながらも、毎晩教会へと足を運んでは神父様に愛を捧げに来ている。







(/大変お待たせ致しました。こんな感じで大丈夫でしょうか?汗。他にもご要望がございましたらお申し付けください。…結構めんどくさいキャラになってしまって…。冷静さと楽観的な思考の2つを持ち合わせているキャラなんですが、いつも神父様への愛を叫んでは空回りしててしまう、そんな少し残念味のあるキャラにしてみました!!)

今日は、このぐらいで失礼させて頂きます!また、明日の夕方ぐらいには来れると思いますので、その時に舞台の詳細を提示しておきます。その後は、さっそく物語を初めていければと思います!



  • No.12 by 23353  2018-05-22 08:43:18 

(/とても素敵な悪魔くんをありがとうございます!通常冷酷であるにも関わらず神父には健気なのがとてもグッと来ます…見た目は年下で背もこちらの方が高いのに恋愛では押され気味というのがとっても好みです…見た目に引きずられて無下にできないザックの姿が目に浮かびます!
では夕方またお待ちしております!舞台設定など楽しみにしておりますね!)

  • No.13 by 悪魔  2018-05-22 19:11:49 

(/お待たせ致しました!!では、この「禁断の果実」の舞台の詳細に関してのご説明をさせて頂きます。まず、この物語は英国の何処か…というハッキリとは特定しない事にしたいと思っております。こちらの方がお互いに場所の都合がよく、広々と進めていく事ができるのかな…と思った次第でございます。始めていく時の季節や時間帯については、悪魔が神父の元へと表れる真夜中から始めさせて頂きたく思っております。それ以外のお昼間は、大体悪魔は魔界へと帰ったりするのですが、人間へと化けて表れたり、動物(又は黒猫)などに化ける事もできる事として、神父の元を離れない…という感じにどうでしょうか?、季節は、お相手様のご意見がありましたらお申し付けください。

主な重要な場所に関してです!
教会︰街から少し外れた所にある、少し小さめの教会。徒歩で街に行く事は可能で、馬又は馬車を使う事も可能と致します。周りを少し茂っている森に囲まれていて、人目のあまりつかない…というのはどうでしょうか?お相手のご意見も尊重してゆきたいと思っておりますので、ございましたらお申し付けくださいませ!

魔界︰此処は悪魔が現在状況を報告したり、業務用の仕事をする場所となっております、大きな怪我をした場合などに、早急の修復を求める場合に寄る所です。行き方につきましては門(ゲート)を悪魔が自由に開く事ができる…という感じでどうでしょうか?尚、神父も行き来が可能でも大丈夫です!

……大体こんな感じで考えております!ご検討の方宜しくお願い致します!!!じゃんじゃん、ご意見の方くださいませませ!、笑。)

  • No.14 by ザック・カーチス  2018-05-22 19:55:42 

(/詳細な舞台設定ありがとうございます!舞台は英国のどこかでいいかなと…知識豊富でありませんし、後々都合よく場所を作ることができますので、街があって外れに教会がある、程度だけ決めていれば大丈夫ですよね!
時間帯も夜からスタートにしましょう!出会いからやるなら尚更夜スタートがいいですしね!お昼間も様々な姿で神父の前に現れると言う設定も考えてくださりありがとうございます。夜だけの話になるのではと考えていたもので、そこは都合よくいきましょう笑
季節は特に決めずに進行しても良いかなというのが私の意見です。テコ入れ的に後々季節を指定すれば季節にあった行動もできますしね!

教会と魔界のロケーションもありがとうございます。森で囲われて人目につかないというのは良いですね!動物の姿のグレルと話していても誰にも見られませんし…魔界に関しては何かのきっかけで行く機会あるかもしれませんし、ゲートは出せないけど行き来は可能、みたいな設定にしておけば大丈夫かと思います!

あと時代設定はいかがいたしましょう?中世か現代かかなぁと思っておりますが…)

  • No.15 by 悪魔  2018-05-22 21:15:31 

(/了解致しました!!では、大体の設定はこれで決定させて頂きますね!
時代は…雰囲気を出すために中世でどうでしょうか?知識不足な所も有ると思うのですが、精一杯頑張っていけたらと、笑。勿論、お相手様のご意見も反映させて頂きますので、現代でも構いませんよ?そこの所のご意見を頂きましたら、早速物語を初めていきましょう。出会いの所から始めるのも可能ですし、出会ってから何日か経過した所からでも大丈夫です!好きな方をお選びくださいませ!此方としては、どちらでも構いませんので!長々と設定に時間を使ってしまい申し訳ございません。汗、)

  • No.16 by ザック・カーチス  2018-05-22 21:30:28 

(/時代は中世でよろしいかと!神父兼祓魔師がスマホ弄っていたら興ざめですし笑 物語の出だしですがプロローグ的に1往復ほど出会いの描写をし、次レスからは翌日…のような形式を取りたいのですが可能でしょうか?我が儘で申し訳ありません…出会い場面やりたいのですが話の展開があるのは出会ってからなのでこのような形をと思い…いかがでしょう?
いえいえある程度舞台設定しておかないと後々齟齬が発生しますし、長くお付き合いさせていただきたいので土台はしっかり作るのは大切なことで
すし、お気になさらないで下さい!)

  • No.17 by 悪魔  2018-05-22 22:00:00 

(/時代につきましては中世で決定させて頂きます!ではでは、早速物語を初めて参りましょう。神父と悪魔の出会いから始めさせてもらいます!!大体の流れで、魔界から派遣された悪魔が真夜中教会へと訪れる…同僚の悪魔達が次々と退治されていくこの現状を解決する為に。こんな感じでまだ恋に目覚めていない悪魔から始めさせて頂きます!一目惚れをする予定ですので、お相手様との出会いですぐさま落ちますので、笑。では、絡み文を投下しておきますね!!

不束者ですが、どうぞよろしくお願い致します!)

  • No.18 by グレル  2018-05-22 22:39:57 

────此処が、噂の教会か…。(煌々と月の光が一つの建物を照らし出していた。時刻は深夜、真夜中のこの時間帯にここの道を通る人影はひとつもなく、時たまに吹いてくる冷たい風が頬を掠めていく。漆黒の翼を広げて偵察をするかの如く建物の上空をクルリと回れば、教会の大きな扉の前へとゆっくり着地する。つい先程、部下の悪魔からの一つの案件を紹介された、次々と此処へ派遣された悪魔達が、消息不明になっているそんな有り得ない事ながら、人間側が祓魔師を雇ったと噂が魔界で広まっていた、良くも悪くも低級悪魔達では解決するのは厄介だろうと、この大悪魔である自分がこの教会へと送られたのだ。コツコツと靴の音を響かせながら教会の扉へと手を伸ばす、重く大きな扉をさも簡単に開ければ中へと侵入し、辺りを見渡して。蝋燭のぼんやりとした光が照らしだしている、一つの道の両サイドに並べられている沢山の椅子と、道の向こうに佇む神を模した像のある此処は人々が祈りを捧げる場所なのだろう。自分達とは、敵対の神を象徴しているこの場所に若干の鳥肌がたった。目の先にある神の像に舌打ちを一つ、「神なんぞ信仰して…何になるのか。」独り言の様に呟いた言葉に、嘲笑うかの様な苦笑を添えて。神など只の傍観者そんな存在よりも、欲望の儘に願いを叶える悪魔の方が人間に最も信仰されるべきだとおもっている。代償に魂を頂戴するのは悪魔のセオリーで、こっちだって腹が減るのだ…そんな事を考えているうちに自身の腹が空腹を訴え掛けていた。此処で祓魔師を退治したのちその魂を食えば空腹も紛らわす事ぐらい出来る筈だ、魂への飢えからは逃れられない早くこの忌々しい場所からおさらばしようと、目的である祓魔師を探すべく教会内を歩み始め。)



(/こんな感じでどうでしょうか?出会う前ですので少し短めの文章になってしまいました。絡みにくくなってしまったのですが、汗。大丈夫ですか?)

  • No.19 by ザック・カーチス  2018-05-23 00:34:29 

____!!
(月がぼんやりと石造りの建物を照らし、同時に周囲に影を落とす。その影の中で不気味な呻き声をあげる闇とそれに対峙する黒。影の中で交錯していたそれらは時折キィンッと金属音を響かせながら激しく動いていた。刹那の瞬間黒のローブから伸びた銀色の刃、それが闇を切り裂くと一層不気味な呻き声をあげたあと闇はバサリとその場に崩れた。やがてそこからは黒い塵が舞いはじめ、ほどなくして闇は姿を消す。闇が残らず消滅したのを確認すると、黒はふぅとため息をはいた)
今日もいっちょあがりっ
(目深に被ったフードの下からちらりと白い歯が見える。黒いローブを羽織った男は剣をローブ下に隠した鞘へとしまうと踵を返して帰路へとついた。向かう先は街から少し離れた場所にある教会。この男は神父にして闇の化身である悪魔を祓う祓魔師であり、名をザック・カーチスという。毎晩鐘が鳴る度にこうして悪魔を祓う仕事を請け負っている。ザックは先代から2つの仕事を受け継いで以来そこそこうまくやれているどころか、恐らく先代よりも精力的に悪魔を祓っているらしく、夜に現れる悪魔は少しずつ減ってきている気さえする。魔界でも噂が立つほどの実力の持ち主だが、それをザックが知るよしもない。ザックはただこの街の人々を守るため献身的に自らの腕を使っているに過ぎないのだが、魔界から見ればザックは大いに脅威だと言えよう。そうやって目をつけられていることなど微塵も思うことなく、ザックは自らのホームである教会へとたどり着いた。今日も一仕事終えたと安堵の息をはきながら頭に被ったフードを取った。ここまでくれば人気もなく顔を隠し続ける必要もない。フードの下でぐちゃぐちゃにかき回された茶髪を軽く整えながら教会の扉をあけた。だが扉をあけたその瞬間に、ぞくりと体に悪寒が駆け抜ける。今日対峙した悪魔が持つ気とは段違いの強い闇の気配…思わずザックはその場に立ち止まった。だがもう引き返すこともできない。なにしろザックの視界にはすでに闇の気配の源が写っていたのだがら。扉を開ける音で向こうもすでにこちらの存在は気づいているだろう。大きく息をしながら後ろ手で扉をしめ、ゆっくり腰に差した剣を抜き切っ先を悪魔の方へと向けた)
珍しい訪問者だな、何か用か?神様に懺悔を捧げにきたなら明日の朝にしてもらえる?
(自分よりも小柄だが、そこから放たれるのは今までに感じたことのないほどの闇だ。ザックは自分の中から沸き上がる恐れの気持ちを必死に押し殺し、じりじりと距離を詰めながらいつも通りの軽い口調で悪魔へと声をかけた。緊張した場面にフードを被り直すことも忘れ、素顔を晒したまま悪魔と対峙しようと長椅子に挟まれた道を歩いていく。だがザックはまだ知らなかった、この対峙が所謂『運命の出会い』であることに…)

(/絡み文投下していただきありがとうございました!こちらは普段のお仕事からグレルとの対峙まで進めさせていただきました!グレルが恋に落ちる数秒前といったところでしょうか笑 
改めましてこちらこそどうぞよろしくお願いします!お互いを想いあえる関係になるまでストーリー展開していきましょう!)

  • No.20 by ザック・カーチス  2018-05-23 00:38:41 

(/すみません書き漏れがありました;分量なのですが、こちらは上で投稿したくらいの量(1000字前後)が普段のペースになりますので悪魔様には少々物足りないかもしれないのですが…大丈夫でしょうか…?もう少し長くかけるように心がけます;)

  • No.21 by グレル  2018-05-23 02:00:01 

(/いえいえ、素敵な絡み文をありがとうございます!!物足りないだなんて、とんでもない!!私ももっともっと長く書けるよう精進致さねばっ!お互い頑張って参りましょう。書き漏れの部分は、お気になさらず、お互い楽しくやっていきましょう!)

  • No.22 by グレル  2018-05-23 02:59:38 

(突如、入ってきた扉の方から声がした。一瞬動きをピタッと止めれば、すぐさま冷静に声のした方角へと向き直ると、その双方の瞳で夜の闇に溶け込んだ人物を捉え、「───やぁ、今晩は祓魔師様。…神に懺悔?冗談じゃない、神なんてものに己の罪を告白してなんになるのさ。」外の暗闇の方から近づいてくる相手の姿は、まだハッキリとは見えない。じりじりと距離を詰めるように慎重に近づいてくる相手は、自身が悪魔という存在という事に、もうとっくに気付いている様だ。蝋燭の光に照らされて、その存在の輪郭が確かな物へとなっていく、身長は自身よりも高く、体格も差がある。まぁ、悪魔にとってはそう重要な事ではないのだが段々と鮮明になっていくその姿に、少しの好奇心が湧いたのだ…遂に相手の存在をハッキリと認識できたその刹那、雷に撃たれたかのようなビリっとした衝撃が身体中を駆け巡った。目を見開いてポカンと空いた口が塞がらない、普段の自分からはあまり想像出来ない阿呆顔を披露していた。??初めての感覚に、疑問符が浮かぶが之は相手の攻撃なのだろうか、魔術の様な類のモノなのか?と必死に頭の中で思考を張り巡らせるも相手のその姿からは、一切目をそらすことが出来ず先程の体制のまま氷の様に固まってしまっている。茶色の少し癖のある髪で、瞳の色は自身とは反対のブルーの澄んだ淡い色で、キリッとした目をしている彼の顔は、一言で言うと…超絶好み。キュンキュンと心臓を締め付ける感覚に、うっ、と胸元を手で掴む。クシャりとスーツに皺を作りながら呻き声に似た声を唸るように出しては、片膝を床に付けて。この感情に名前を付けるなら、「…一目惚れ?」咄嗟に声に出してしまったその言葉に、ぶわりと頬を熟れたリンゴの如く赤く染めて、司ず反対の手で口元を覆い隠す。この感情は、全く知らないという訳ではないのだがまさか自身がこの感情に出会うとは、思いもしていなかった事態だ。トクトクとまだ脈を売っているこの興奮を抑えられぬまま、浅い呼吸を繰り返す。今まで、生きてきた中で人間の恋心というものには、面倒くさいとしか認識がなく…なぜなら人々の願いの中で異性を思いのままに手に入れたり、浮気をした相手を呪い殺したり…と、人間を大いに狂わせる要因の一つがこの感情だったからだ。だが、いまその感情を持ってしまった自分に、焦りと困惑を感じている。大悪魔であるこの自分が、[恋]だなんて、人間臭いものに振り回されてしまっては、元も子もない。目線を一旦相手から外し足元の床へと移動させる、この錯乱した思考を落ち着かせるように溜息を一つの零せば、再び相手へと向き直る…だが、その瞬間に又もやピリっとした衝撃に苛まれて次に気づいた時には、相手の両手を優しくとって、「…俺と契約して番になってくれませんか?」勝手に身体と口が動いてしまっていた。いっその事魔法だの、なんだのと言い訳を付けたくなる様な自身の行動に、内心悟りの様なもう諦めかけている謎の落ち着きを持って、もうこの気持ちは留まる事などしらない。相手の姿を見る度に、心臓が盛大なリズムを刻むのだ。その癖になる様な感覚に、目を細めながら握っている手を再度強く握りしめて。相手の浮かび上がるように、静かな輝きを持つ瞳を情熱的な赤の瞳で捉えて。
────嗚呼、夜に浮かび上がる月の様な…貴方の瞳はとても美しい。
そんな口説き文句を付け足して。)

  • No.23 by ザック・カーチス  2018-05-23 13:37:56 

誰かに重荷を話すと心が軽くなるだろ?それを快く引き受けて下さってるのが神様ってわけだ
(いつも通りの軽口を叩きながら暗がりに立つ悪魔を見据える。こちらの顔はちょうど蝋燭に照らされようというところだが相手の顔はまだはっきりとは見えない。ただ、闇の中で冷たく光っている赤い瞳が印象的だった…のだが、突如としてその瞳の様相が変わる。驚き、そして唖然として緊張感なく凍ってしまっているようだ。ん?とザックは少し首を傾げながらも近づく足を止めない。段々とはっきりと見えてきた悪魔の容姿は黒髪で目付きが悪い、ちょうど生意気な青年といったところか。その容姿に緊張を緩めてしまいそうになるが、相手は闇の気配を強く放つ悪魔だ、油断してはならない…等と考えていたところで目の前の悪魔はまた奇妙な行動をとる。胸を押さえてその場にうずくまったのだ。思わず剣を下ろし、大丈夫か?なんて声をかけそうになる。それを今一歩のところで踏みとどまれたのは次に聞こえてきた言葉が、生死をかけた死闘を交える相手に対して決して発しない一言だったからだ)
は?今なんて…
(正確にいうと、ザックは「一目惚れ」という言葉をきちんと聞きとっていた。だが祓うべき悪魔からそんな言葉が出るわけがないと、何か他の言葉と聞き間違えたのだろうという思考が働いたのだ。うずくまる相手の目の前にきて様子を伺っていると再び視線がかち合う。そして次の瞬間、ザックの両手は悪魔の手で包まれていたのだ。同時に火照った頬と瞳がザックに注がれる。そこまでくれば恋愛経験のないザックでも目の前の悪魔がどのような心境かは理解することができた。悪魔は恋をしている、他でもない自分に…理解はできたもののその状況を受けきれないでいると、次には予想外の言葉を言われた。番、というのはつまり言葉のままの意味なんだろうか…今度はザックが呆気に取られていると、強く手を握られ思わずたじろいでしまう。混乱した頭の中に追い討ちをかけるように『美しい』なんて言われるとますます頭はパニックになるだけだった。とにかく一度落ち着かなければならない。そもそも討つべき悪魔とこんな距離でいることは危険だ。ザックは身を後ろに退きながら強引に捕まれていた手を振りほどくとさらに二三歩後退する。剣を構えることも忘れただブルーの瞳を見開いたまま目の前の悪魔を見つめていた)
…あ、のな…番になるってのがどういう意味か知らないが、俺は悪魔と仲良くする気はない
(言葉を詰まらせながらなんとか嘘を交えた返事をする。おそらくだが、番になるということは人間でいうところの『付き合う』か、もしくは『結婚する』に値する言葉だろう。それくらいの察しはついているが、ザックは悪魔に迫られているという事実をとにかくなかったものにしようとしているらしい。熱っぽい視線が未だこちらに注がれている。受け止めたことのない『好き』という感情に腰を抜かしてしまいそうで、ザックは気まずそうに思わず目を反らすのだった)

(/それでしたら良かったです!今後とも一緒に楽しく禁断の恋を楽しみましょう笑 では一旦本体は失礼いたします。なにかご用があればお呼びください!)

  • No.24 by グレル  2018-05-23 20:19:22 

────何度だって言います、…貴方に一目惚れしてしまいました。俺と番になり一生を添い遂げてくれませんか?
(あからさまに困惑の表情をだしている相手は、先程とは打って変わって殺意に似た敵意は何処へ、只先程告げた自身の言葉に混乱している様子だ。構えていた剣をだらりと下ろして掴んでいた手をやや強引に振りほどき逃げる様に後ろへと後退した相手。行き場の無くなった手を、キュ、と握れば空を切るようにしてゆっくりと下げて、ほんのりと残った神父の人間ならではの暖かい体温をじっくり堪能しながら、少し遠くなった相手を名残惜しい感じで、じっと見つめる。見開かれたブルーの瞳が夜の闇と炎の光で、時折キラキラと輝いているそんな絶妙なコントラストをうっとりと眺めながらも、口はペラペラと言葉を紡いでおり「そんなに怖がらないでください。貴方とは、戦う気などもうありませんし、魂を頂こうとも思っていません。契約と言っても貴方の血を少し頂戴するだけですし。…ね?簡単でしょう、」最後の仕上げと言わんばかりに、ニッコリとした表情を貼り付けてじりじりと相手との距離を詰めていく。まるで、悪徳なセールスマンの様な達者な口振りで、契約の算段を進めていく様だ。簡単だと、本人は言い張っているが番になった相手は悪魔である自身と一生死ぬ事の無い命、いわゆる不死身の状態で生きて行かねばならなくなるのだ。大まかな説明で重要なポイントを一切告げずニコニコと愛想のいい笑顔で。ふと気まずそうに逸らされた目を、顔を覗き込む様にして自身へと向かせれば、少しづつ壁際の逃れる場所がない隅の方へと神父を追い込んでいき。「…俺の事がお嫌いですか?、悪魔だから?神は全てにおいて平等なのでしょう。ならばその使いである貴方は、悪魔である俺でも好きになる事は可能な筈です。」流れる様な手付きで相手の片手に握られていた剣を掴めば、自身の背後へと軽々放り投げる。そのまま相手の腰を掴み自身の元へと近づける様に抱き寄せては、バサりと広げられたカラスのような真っ黒の毛並み。夜の夜空を切り取ったかの如く闇に溶け込む色合いの翼は、すぐさま互いを包み込んでしまった。途端に真っ暗になった視界で、夜目の効く自身にはそう問題無いがきっと人間である神父には見えるにも程度があるだろう。そっと相手の耳へと唇を寄せれば、ふっと息を吐くように「…それに貴方の願いを一つだけ叶えて差し上げます。どんな高価な物でも、人々からの称賛でも名誉でも。この大悪魔グレルが貴方の望む欲望を意のままに…。」甘い声で呟くこの言葉は、悪魔がよく人間に使用する「悪魔の囁き」大抵の人間は、この言葉に載せられて自身の欲望の赴くままに願いを告げる。神父と言えども元はと言えば人間なのだ、内に眠る欲望の本心を少し刺激すれば、どうせこちら側へと堕ちてくる。悪戯が成功した子供のようにニヤリと口角を引き上げ腕の中に居る相手の返事を待つこととして。)

  • No.25 by ザック・カーチス  2018-05-24 00:46:05 

う、そだろ…
(薄々感づいていたことではあるものの、改めて言葉にされるとくらりと目眩に襲われ足がふらついた。目の前の悪魔はザックに一目惚れをし、人間でいう結婚を迫っているのだ。初めましての人間に求婚するなよ、と心の中でツッコミながらも直ぐ様問題はそこではないと首をふる。一体この悪魔は何を考えているんだ?血を与えて契約し番となる…人間と悪魔が一生のパートナーとなることに何のメリットがあるのだろうか?未だ注がれる視線をちらりと盗み見ると、視線は相変わらず熱いものですぐに目を反らした。あれは本気か、それとも相当な役者なのか…真意を掴みあぐねているといつの間にか悪魔は自分の側まで来ていたようで目の前に顔が現れた。思わず後退りするも、それは悪魔の思惑通りだったようで教会の隅へとじわじわ追い詰められていく)
神にとっては平等でもお前がこの街を襲う悪魔である限り俺は…__っ?!な、やめっ…
(頭の整理がつかぬままなんとか返事をしようとするも、そちらに気を取られあっさりと剣が手から離れ遠くの床にカランッと音を立てて落ちる。同時にその体格からは想像もできない力で腰を掴まれ拒む間もなく黒い羽が視界いっぱいに広がった。その黒を背景に光る赤い瞳は自らが欲するものを手にいれたいという欲に溢れているようにも見えて、狂気にも似た感情に思わず体が固まった。そして体は黒に包まれたのだった。暗闇の閉鎖空間というのは相手を支配するのにぴったりの場所だ。もう逃げられないという絶望と早く逃げ出したいという焦燥感…暗闇で何が起こっているのか分からないまま甘い言葉が囁きかけられる。言葉を発するごとに流れる息が耳を撫でてぞわりとした感触が体を駆け抜ける。だが、その悪魔の囁きはザックを神父として祓魔師として奮い立たせる結果となった。甘い言葉を囁き人間との契約を持ちかけ人間を駆逐する…なるほど、それがこいつのやり方かとザックは合点がいったのだ。もちろん間違っているのだが)
ハッ、そうやって人間を誘惑してきたのか?俺の唯一無二の願いはこの街の人間が悪魔に襲われることなく平和に過ごすことだ
(自らをさらに鼓舞するように暗闇の中高らかに声をあげる。神父と祓魔師の使命を受け継いだあの日から、いや悪魔に両親を殺されたあの日から、ザックの願いは変わらない。悪魔はまだザックの腰に手を回し、顔を近づけ至近距離にいる。人間の形をしているならばどこに急所があるのかも分かるはずだ、例え何も見えぬ暗闇であっても。ザックは投擲用のナイフを腰から引き抜くとそのまま刃を悪魔の首へと当てた。勢いのまま悪魔を殺さなかったのは悪魔の想いが本物なのではという疑念を捨てきれなかったからだ)
お前には叶えられない願いだろ?とっとと俺から離れろよ、グレル?

  • No.26 by グレル  2018-05-24 22:23:10 

…やはり祓魔師の名は伊達ではありませんね。貴方が初めてですよ、とても強情な人だ…。
(真っ暗な闇の中、ヒヤリとした独特の冷たさが自身の首元から感じた。無機質な冷たさのそれは先端が鋭く尖っており今にも自身の首を掻き切ってしまいそうな、束の間に当てつけられたそれは先程丸腰になっていた筈の神父が握っている物。自身の言葉でひどく取り乱していた彼は、威嚇をする猛獣の虎の如く鋭い、殺気で満ちている。すぐさま自身を殺そうとしないのは、まだ自分に疑念があるからに違いない…、神父の言った願いは、村人の安全な暮らしと悪魔達からの魔の手から守り抜く事。魂の沢山集まる、村や町は我ら悪魔にとっての最高の餌場なのだ、だがこの村は規模があまり大きくなく担当の悪魔は自身のみ。片手を自身の顎に添えながら、深く考える素振りをする事約5分間。まだ、暗い視界の中先程と同様に、まだ首元で存在感の放つそれをもう片方の手で掴む。生憎相手は、警戒心がMAXな状態で、固く握られているそれはビクともせず…ならば。と刃の部分をわざと掴む。ギリギリ、と刃が手にくい込む感覚に、目を細めれば手のひらから肘にかけて赤い鮮血が滴り落ちていく。そんな事など一切気にせず、相手へと目線を注げば。「では、その願い叶えて差し上げます!、村人の安全をこの大悪魔グレルが守る事を此処に誓います。勿論、貴方の魂を取ったりしませんし、村人達の魂も食べたりしませんから……。」パチンと、指を鳴らせば一つのマジックかのように現れた白い薔薇の花。1輪のその花は見事な白で、赤子の様な無垢さを兼ね揃えていた。そんな花に、先程流れた血を1滴その白い花弁へと垂らせばじわりと広がる赤。垂れた場所から、一斉に広がり数秒の内に、赤黒い薔薇へと変身してしまった。それは、悪魔が悪魔同士で強い約束を契る時にする方法で、本来人間と契約する際には行わないのだが今回は、特別なのだ。相手の魂も取らず、餌場である村人達の魂さへも取らない、自身の担当地区以外の魂を食う事は固く禁止されているため、この契をしてしまった以降自分は、食事を取ることが出来なくなると言うことである。飢えとの戦いとなる事は、重々承知している。そこまでして、この願いを叶えるのは相手への愛情故の行為。又もや、大きな音を立てながら包んでいた翼を広げる、途端に明るくなった視界に再び鮮明になった至近距離の、相手に、恭しく頭を下げれば、スっと薔薇を差し出して。「…私は、貴方の盾となり矛となり貴方を守り、そして村の人々を、守ることをここに…。この薔薇を貴方が持っている限り俺は、この誓を破ることは無い。だから、俺を貴方の側へ置いてください。」子犬を連想させる少し、悲しげな表情をしながら上記を述べた。後戻りの出来なくなってしまったこの状況、だが何故だろう自然と後悔は無く。只只、神父様のお側に付くことだけを考えて……。)

  • No.27 by ザック・カーチス  2018-05-25 00:07:18 

悪いな、俺は信念を曲げられない性質なんだ
(真っ暗闇の中での5分間はいつもよりも倍長い時間のように思えた。だんだんと暗闇に目が慣れてきて相手の姿も分かるようになってきたが、一向に動こうとする気配がない。何を考えているのか不安に陥りそうになるのを必死に持ちこたえながら悪魔の動きをうかがっていると、突如悪魔はナイフを掴んでくる。だがそれで動揺しないほどにはザックも場数を踏んでおり、刃が動く気配はない。だが悪魔はまたも予想外の行動にでた。ナイフの刃を掴み自らを傷つけたのである。続けられた言葉はもっと驚くべき予想外の言葉だった)
お前が…街の人を守るのか?誰の魂も喰わずに?悪魔は魂が食事なんじゃ…
(今まで人を襲う立場だった悪魔が、正反対の行為、街を守るのだという。裏のある声色でもないし、隠された真意があるような言葉でもない。グレルに敵意を向けていたザックだったが、一気に緊張感が抜けまた頭は混乱しはじめる。目の前の悪魔、グレルはザックに一目惚れをし求婚までするほど惚れ込んでいる。そのグレルが魂の断食宣言をしているのだ…ザックのそばにいるために。二人の間に白い薔薇が取り出され、グレルの血によってそれが赤黒く染まっていく。その意味をザックは知らなかったが、これが普通は行わない誓いであるということはなんとなく想像ができた。薔薇に目を奪われていると、羽が開かれようやく暗闇から抜け出す。再び蝋燭が淡く周囲を照らす教会でグレルと対峙することになった。先ほどと場所は変わらず目の前にあるのは同じ赤い瞳なのに、なぜか今はその赤色に吸い込まれそうな感覚に陥っていた)

(グレルは今後この街を襲うことはなく、さらには自分も含め守るという。神父であり祓魔師である自分の願いはこの街の人々がただ平和に暮らすこと、先ほどの誓いをグレルと交わせば街の人達を守るという責務は果たされる。人々が悪魔に襲われること自体がなくなるのだから夜は今よりももっと安全になるだろう。祓魔師として利点しかない。だがそんな祓魔師としての想いよりも、今はザック自身の想いとして、この薔薇を受けとりたいと思っていた。グレルは一人の人間に対して多くのものをなげうって側にいたいと、ただそれだけを願っている。そんな酷く純粋な願いを受け取ってやりたいと思ったのだ。それにこんな悲しげに懇願されては断れないというものだ)
ザック・カーチスだ。お前の誓い、確かに受け取った。この誓いを守ってくれるなら側にいても良い
(薔薇を受け取りながら名前を名乗る。いつまでも神父様では他人行儀というものだ。赤黒く染まった薔薇をしばし眺めたあと軽く薔薇に口づけ「なんてな?」といいつつ悪戯っぽく笑う。これで少しはグレルの表情が明るくなるだろうか)
それで、側にいるっていうのは夜の間ってことでいいのか?悪魔は夜にしか街には来ないだろ?あと…いつまでこの距離でいる?
(悪魔が現れるのは決まって夜だ、夜にしか人間の世界にしかいられないのはザックも薄々知っている。ついでに未だ腰に手を回されたままピタリとくっついているグレルを見下ろし軽く首を傾げる。このままでは体の自由が効かないし、そろそろ離してもらおうかとザックは考えていた)

  • No.28 by グレル  2018-05-26 04:23:59 

────確かに…我々悪魔は、魂を食す事で渇きのような飢えを耐え忍んでいます。でも、俺は飢えの苦しみよりも、貴方の側にいれない事の方が辛いから…!
(悪魔になって何百年、いや何千年生きてきたんだろう…。人間の憎悪、欲望、堕落、いままで[純粋な恋]とは、まったく無縁の生活を送ってきた。全身を冷たい氷で覆われているかのように徐々に体温を奪われていくように、身体の感覚が日に日に鈍くなっていった…、自身は悪魔、人の欲望に漬け込み惑わせ、誘惑して、そんな時代に派遣された町で幸せに暮らしていた夫婦を見た時があった。暖かく笑い合い愛し合って、まさしく幸せという言葉がピッタリの新婚夫婦で、自身は心の底で羨ましいと思ってしまったのだ。悪魔に生まれた宿命を背負った限り、自身には幸せなどこれから先一生訪れない。目の前に連なる闇の中で生きていくのだと、そう諦めていた時その夫婦にひどく嫉妬してしまった。悪魔が人間に嫉妬するなど滑稽なことながら、あの時から心の何処かで諦めてしまっていて。仕返しにと、その夫婦のほんの少しのほつれから離婚までを計画し、陥れたのだ。之で少しは気分が晴れれるだろうと思って行ったのだが、何故か酷い怒りの形相で言い合う二人を見ても全く心情は相も変わらず。その時からだ、悪魔という立場から逃げられない事を知った。その日を境に、淡々とこの心から目を背ける様に仕事に熱中し、今では大悪魔へと昇進することが出来た。悪魔ならば喜ぶべき事だったが、腑に落ちないような…とくに大よろ喜びすることも無く今に至る。)
「………ザック・カーチス。貴方に相応しい名ですね。」
(遂に念願の相手の名を知ることが出来た。ドクドクと、強く脈打ち始めた心臓を必死に押さえ付けながらパァァと表情の色を明るくする。たかが名を教えて貰った程度なのに、こんなにも喜ぶ自分はもう取り返しのつかないぐらい相手に、惚れているのに違いない。ポカポカと暖かいなる様な、とても心地よい気持ちに浸るように…相手の顔を見詰めて。
不意に、自身が捧げた誓の薔薇に彼は軽く唇を落とした。途端に、大太鼓を叩くように相手の耳にも届くかもしれない…!そんな盛大な音を奏で始めた。顔に熱が集まるのが自分でも分かる。其れを隠すようにそっぽを向いて、「ザザザっ!?…ザックさん!…辞めてください。そんな事したら…期待してしまいます…から。」酷く取り乱したかの様に、言葉を紡いでは最後の「期待してる」の言葉だげ、少し小さめに、自身なく発音して。だが、突然ツイッチが切り替わったかのように「────あまり俺を期待させない方がいい。理性を保てるうちは、気をつけた方がいいですから。」クスりと、赤い瞳を再び熱っぽく相手に野性的な…そんな強く求める視線を投げかければ、甘く囁く様に上記の台詞を述べて。「…そうですね。悪魔は、昼間の陽の光が苦手ですから。ですが、御安心を…動物の姿に変身すれば問題ございません。どんな時にも、貴方の傍に居なければなりませんしね。」ニコッと微笑みかけながら、ゆっくりと腰から手を離し後ろの暗闇へと歩いていった。数秒も経たないうちに、ザックの元へと帰ってきたのは悪魔では無く真っ黒な黒猫。瞳の色だけは、悪魔同様真紅の輝きを放ちサラリとした毛並みのその猫は、ザックの足へとニャーンと可愛らしく鳴き声を漏らしながら自身の身体を擦り付ける。大抵の悪魔は、人間や動物に化けることができ、自身は今回猫へと変身した。勿論この姿で、会話する事も可能で「…ね?之なら、側にいても怪しまれませんね!」見た目は猫なのだがハッキリと言葉を離し、猫らしくニャンと鳴けばその場にストンと腰を下ろし、長く伸びた尻尾を左右に振って。)

  • No.29 by ザック・カーチス  2018-05-26 18:27:17 

俺の側にいたい、か…嬉しいよ。魂を食べろとは勧められないが何か代わりがないか考えていかないとな…
(こちらを潤んだ目で見上げるグレルを見て思わず口元が緩む。まるで子犬のようだ、数分前まで殺し合おうと睨みあっていたとは思えない。ザックの心境としては、グレルと接するのは神父として子供と接する時と似ていた。自分と話すことで子供らはいつも楽しげに幸せに笑ってくれる。ザックと接している間は幸せな時を過ごしている…酷いエゴかもしれないが、そうやって自分の側で誰かが幸せになっている時間がザックは好きだった。それはつまり、グレルに対する感情が恋愛感情とは異なる感情であることも意味する。子供が花を一輪持ってきて『神父様好きだよ』なんて言われる感覚…だがらザックは貰った薔薇にキスをして見せたのだった。こんな風に相手が喜んでくれるだろうから、と行う他意のない行為は彼が人たらしである由縁だ。案の定グレルは顔を赤くし、可愛いな、なんて内心思う。だがそこまでだった、グレルを子供扱いできたのは)
え?あ___いやその…わ、かった…気を付ける。…ほんとに気を付けた方が良さそうだな
(先ほどまでの羨望のような眼差しとうって変わって今こちらに向けられているのは欲望に満ちた鋭い目。その眼差しにドキリと胸が脈打ち、実際に体がピクリと震えてしまった。先ほどまで子供扱いしていた相手に甘く囁かれ、不覚にも心臓を高鳴らしてしまったのである。胸の高鳴りのあとに訪れる戸惑いの感情、一体今のはなんなのだろうか…相手が何百年と生きている悪魔であることを忘れてはいけないとザックは頭の中で反復する。もしグレルが理性を保てなくなったら…これ以上考えるのは止めておいた。ようやくグレルが離れたと同時に手の甲を頬に当ててみると、頬はすっかり熱くなっていた)
…へぇ、動物に変身できるのか。確かに猫なら側にいても問題ないな、触り心地もいいし
(一度姿が消え現れたのは黒猫で、一瞬不思議そうな顔をするがその瞳を見てすぐにその猫がグレルだと理解する。相手は悪魔だと言うことを忘れるな、と反復したのも虚しくザックは黒猫の愛らしさにすぐ頬を緩めた。黒猫が喋りだしたことに少々驚いたものの、相手は悪魔だからとすぐにその事実を受け入れた。他の悪魔もこんな風に動物の姿で人間を監視することがあるのだろうかと思考が頭を過るが、すぐに意識は黒猫のグレルに奪われる。地面にしゃがみこみグレルを抱き上げると腕の中へと収めて滑らかな毛並みを撫でながらザックは上機嫌だった)
さて、だいぶと遅くなったが…そろそろ寝るか。明日も朝から神父の仕事が待ってる


(/お世話になっております!本当に毎レス素敵なお返事をありがとうございます…恋する少年のような可愛さと狩人のような欲深さのバランスが絶妙でザックと共にいつもドキドキしております…
この後のことのご相談なのですが、ここら辺で一度出会いの部分を区切り、翌朝か一緒に生活しはじめて暫くたったくらいから始めるのはどうかなと思うのですがいかがでしょう?
あと、魂での食事ができなくなり常に飢えているグレルくんですが『キスをすると多少空腹が満たされる』みたいな設定を追加するのはいかがでしょう…?もし何かお考えの設定があったり都合が悪そうならばこちらの設定はなしでも全く問題ありません!)

  • No.30 by グレル  2018-05-27 23:51:14 

(/背後の者です!!ご意見の方承りました。では、一緒に住み始めて何日かたった後から、物語を始めさせて致きますね!少し細かい事に関してなのですが、悪魔のグレルは睡眠を必要と致しませんので、夜間は村の見回りや教会の中をうろちょろしていてもよろしいでしょうか?朝方、神父様を起こす所から始めさせてもらいますね!!

グレルの飢えに対しての対策に関しての素敵な案をありがとうございます!!とってもいい設定ですね!、笑。早速使わさせて頂きます!!!)



嗚呼、神よ────。私は貴方を妬み…憎み…恨んでいます。だが、私の最愛の彼は貴方を信じ、貴方を愛しているのです。悪魔である私と、神である貴方が分かち合い…手を取り合う事は、決して無いけれど…ザック・カーチスの側に付き従う事を誓ったこの契だけは、この身を犠牲にしてでも守り抜いてみせますから…。
(朝方少しずつ登り始めた陽の光は、小さな教会のステンドガラスを照らし出した。色とりどりに光るこの光景はとても神秘的で、その中心に静かに佇む神の像は、普通の人が見たら特に意味もなく祈りを捧げてしまう程に、神々しさを兼ね揃えていた。その正面の椅子に腰掛けている場違いの真っ黒なスーツを身にまとった青年。燃えるような真紅の瞳の彼は、奇妙な角と翼、尻尾などを持っている人ならざる者、俗に言う悪魔なのだ。グレルは鋭い目付きで穏やかな表情をただ浮かべている其れを妬ましそうに睨んでいたのだ。何回見てもこの朗らかな笑顔に吐き気さえも覚えてきてしまう、全てを許し愛してくれるような優しげな笑顔は、この天使だ神だの得意技にしかすぎないのだ…とほくそ笑むかの如くにやりと笑みを口から漏らし。先程述べた、台詞は神への宣戦布告に過ぎない、悪魔である自分が村を守り神父の心をゲットできた暁には神という存在が必要無いという事を証明できる、そんな事もできてしまうに違いないと心の中でガッツポーズをしていた。段々と伸びて行く様に自身の姿を照らし出してきた陽の光にうっすらと目を細めれば思い切り立ち上がり。くるりとその場で後ろを向けば、慣れた足取りである部屋へと訪れる。此処は普段この教会の神父であるザックが使用している部屋で、睡眠を必要としない自分が毎朝、目覚まし時計の代わりに起こしてやっているのだ。ガチャ。とドアノブを捻れば陽の光を完全に遮断している真っ暗な部屋へと足を運び入れる、壁際に沿うようにして置いてあるシンプルなベットその掛け布団の方をじっと見つめれば、チラッと覗いている相手のおでこ…熟睡しているな。ブルーの瞳は、閉じられた瞼で隠されていて、時折スースーと規則正しい寝息が聞こえてきている。少しの間、普段の顔より多少幼く見えてしまう相手の寝顔にうっとりと見とれてしまっていた。急ぎ起こすように、そっと膨らみの上へと手を添えて、「…ザックさん。朝です、起きてください。」優しげな声で上記を述べながら、ゆっくりと身体を揺さぶり目を覚まさせようとして。)

  • No.31 by ザック・カーチス  2018-05-28 18:08:28 

(/こちらの要望を聞いてくださりありがとうございます!ずっとグレルくんがお腹を空かせているのは可哀想ですし、簡易な解決策になれば幸いです。では引き続きよろしくお願いします!)

(『悪魔と契約した神父』と言うとその神父は神を裏切った愚か者で、教会からは忌み嫌われ即刻つまみ出される存在だろう。だがザックの場合は少々、というよりかなり異質なものだった。悪魔と契約したのは町の平和のため、そして悪魔が心から自分の側にありたいと願ったためだ。ついこの間まで命をかけたぶつかり合いをしていたのに、こんな関係になるとは誰が思うだろう。そんな奇妙な状況にあるザックだったが、本人は悪魔と契約を交わしたことをそれほど特例だとは思っていなかった。神はすべてにおいて平等である…グレルの言葉は間違っていない。だからグレルの願いを叶えてやらないで何が神父だ、というのがザックの考えだ。ザックにとって子供らと礼拝をするのも悪魔を祓うのもグレルと共にあるのも、なんら変わらない。ただひとつそれらと違うのはグレルがザックを激しく求めているという点だ。可愛らしい顔の後ろにある野性的で今すぐにでも自分のものにしたいという欲望溢れる目…あの目で見られると何もされていないのに体を拘束されたような錯覚に陥る。それは『こいつには敵わない』という本能なのか、それとももっと別の何かなのか…残念ながら恋愛に関して不器用なザックはそれがなんなのか分からない。とはいっても本人は極めてポジティブで呑気である。いつでも命なり貞操なりを奪われかねない相手に今日も朝から起こして貰っているのだから)
ん、ぁ……?ぐ、レル…
(先日までは窓から差し込む陽気で起きていたがグレルは日の光のもとにはいられない。だからこそカーテンをきっちり締め切った部屋で寝るようになり、代わりにグレルに起こして貰うようになったのだ。もともと寝起きは悪いのでせっかく起こしてもらったのに目は半開きでブルーの瞳ははっきりと見えない。のっそりとベッドから上半身を起こすもまだ半覚醒状態で、しばらくグレルの顔をぼんやり眺めたあとに、くぁっ、と大きくあくびをし「おはよう…」と半分夢心地で挨拶をする)
もう朝か…夜の仕事がなくなっても寝足りないのは一緒だな。起こしてくれてありがと、グレル
(朝に弱いのはもはや体質であるようで祓魔師の仕事がなくなり夜に十分な睡眠を取れるよになっても寝起きは半目状態だ。それでも神父の仕事があるからと二度寝することはない。掛け布団をめくり上下白のリネン姿でベッド脇に腰かけるようになるとぐっと伸びをする。そこでようやく意識は覚醒してきてグレルに向かってニコリと笑いかけた)

  • No.32 by グレル  2018-05-30 19:42:57 

(何度か呼び掛けた後、やっと固く閉められていた瞼が上がった。まだ、ぼんやりと寝惚けているその瞳は、とても無防備で何時ものキリッとしている表情は何処へ行ったのか、呑気に欠伸をしていた。朝限定のこの姿は、日中には決して見られない神父としての仕事を全うする彼は、普段は決して気を抜かないからだ。そんな貴重な姿をこれでもかと目に焼き付ければ、段々と目が覚めてきた相手に再度、「…おはようございます!」と告げて此方もニコリと笑いかけた。ギシ、と自身の重みで沈むベット、鼻の先には神父の整った顔ぺろりと舌舐めずりを一つ、自身はザックとの契約で人の魂を喰らわない事を誓った。でも悪魔の飢えからは何があっても逃げだすことは出来ない、そのため神父との合意の上でキスをし生気を少し頂く事で飢えから逃れる術を手に入れた。相手のその瞳を除くように近づけた顔、するりと相手の手と自身の指を絡みあわせ、唇に噛み付くようにキスを落とす。角度を変えて何度も唇を重ねていくと神父から流れ込んでくる魂の生気、魂とはまた違う美味しさがある。だが、之にも制限があり多量に摂取しようとすると、ザックの命ごと吸い取ってしまう危険性があるので多少加減をしないといけないのでその為、相手の顔からは一切目を逸らさないじっと見詰める瞳は少し興奮しているように熱を帯びていて、そのブルーの瞳を多い包んでいた。やがて満足したのかゆっくりと唇を離し不敵に微笑めば、「ほら、朝の準備を始めてください。朝食の準備はもう整えてありますから。」切り替えるように明るく声を掛ければ、相手の腕を引っ張りあらかじめ用意しといた仕事服(神父服)を手渡す。この数日で相手の身支度のお手伝い…という項目は完璧になった、ザックの朝食は一から自身が作った物だ、魔法で作り出すこともできるが前に相手に食べさせた時の反応はとても微妙だった。魔法で作り出した物は、見た目は完璧なのだが味までは再現がむずかしいのだ。実際に味というモノが分かれば苦労はしないのだが、なにせ自分は悪魔…味覚というのが無く人間界の食べ物を食べても味は微塵も感じられない。そんな不味い料理を愛する神父に食べさせるわけにもいかず、毎朝レシピ通りに作っている。慣れない作業だが、この頃やっと様になってきたものだった。今日の朝食は、身体の良く温まるコーンスープに、付け合せのパンそしてヨーグルトというシンプルなもの、昼にはお弁当としてサンドイッチを用意している。さながら神父の嫁になったような感覚に少し心がキュンとしているのは自分だけの秘密なのだが…。「珈琲と、紅茶…どちらにしますか?」いそいそと支度をするべく動きはじめた相手に上記を投げかけ、この間町での買い物中に、いい紅茶の茶葉と珈琲の豆が手に入った事を思い出しながら。)

  • No.33 by ザック・カーチス  2018-05-31 21:39:04 


(『あぁ、そうだった____ 』と内心思った時にはもう二人の手は重なっていた。その行為に緊張で体を硬くする間もなく、今度は二人の唇が重なる。思わず目を瞑った。何度も何度も唇をなぞりあうようなキス。二人が乗る重みでベッドが時折ギシリと軋む。『魂以外で腹を満たす手段はないのか?』と聞いたのがこの結果だ。口づけによって生気を少し分け与えグレルの空腹を僅かに和らげる…魂を喰らわない誓いを自分にむけて立てたのだから、対策を考えてやるのは当然。キスくらいならと快諾したが、大きな間違いだったと気づいたのは初めてのキスの時だった。ザックが想像していたのはそれこそ挨拶を交わすときにする程度の軽いもので、それくらいならいくらでもしたことがある。だが、情欲を伴うキスは初めてだった。自分を求めて何度も何度も重なる唇。初めての時はどう息をしていいかも分からず息苦しさが先行していたが、今はまだマシにはなった。その代わりに、今は脳内が熱くなり意識がぼんやりとする感覚を覚えていた。厄介なことにその熱はとても心地よいもので油断すると情けない声のひとつも出してしまいそうだ。未だ口づけが続くなか、グレルはまだ満足していないのだろうかと伺うために片目を開ける。目線の先には熱い視線でこちらを見つめるグレルがいて、頭の中がさらにカッと熱くなった。興奮した目に何故か体がゾクリと疼いたこと、そしてこっそりと様子をうかがおうとしたのがバレてしまったこと、2つの羞恥心からザックは慌てて目を強く閉じ、疼いた体を押さえるように無意識のうちで二人重なった手に力を込めた。時折二人の口の合間から漏れるリップ音がザックに「二人が口づけをしている」という事実を突き付ける。その度に聖職者がよりにもよって悪魔とこんな情緒的なキスをしていいのかという思いとこのキスで街は守られているのだという言い訳が錯綜した。もっとも、どちらの思考もザックのもっと奥深くにある欲望を抑えるための言葉だったが)
____っ、ん…ちょっ、とは、空腹が、紛れたか?
(やがてゆっくり唇が離れるとようやく落ち着いて呼吸ができるようになり、口の中に溜まった唾液を飲み込む。不適に笑うグレルには少しでも冷静さを装うように息を乱しながらも小さく笑っておいた。だがすっかり体の力は抜けていて腕を引かれてベッドから剥がされると地面を踏む力もなく、引かれるままグレルに抱きついてしまった。またカッと体中に血が巡る感覚を覚えるがあくまでも冷静にとゆっくり体を離すと「ありがとう」と短く添えつつ仕事服を受け取った。そしてついたての後ろに回ると着替えを始める。服を脱ぎながら何度も深呼吸を繰り返し息を整え体を冷ました。毎朝繰り返すこの行為、今はキスだけですんでいるがもしこれ以上があったら…そこまで考えて神父が何を考えているんだと首を振った)
そうだな…それじゃあ珈琲を頼む。…今日も良い香りだな。ありがとうグレル
(着替えをすませ平常を取り戻してついたての裏から出てくると香ばしいパンとコーンスープの匂いが鼻をくすぐり思わず口元が緩む。その匂いからおおよそのメニューを思い浮かべるとグレルの問いには珈琲をと答えた。すでにテーブル上には朝食が用意されており窓から差し込む光に照らされてより一層美味しそうに見える。テーブルにつくと手のひらを合わせ神に糧を感謝する祈りを捧げる。悪魔が用意した食事を神に感謝し食べるなんて、なんとも奇妙な状況だ)
いただきます。…ふぅ、うまい。すごいな、数日前に料理を始めたとは思えないよ。俺のために練習してくれたのか?
(まず最初に口にしたのはコーンスープで、カップを引き寄せた時に漂ってくる甘いコーンの香りに笑顔がこぼれスプーンでひとすくい口に運ぶ。すると口の中にはさらに濃くコーンの甘味が広がった。毎朝売れ残りのパンだけで朝食を済ませていた頃と比べれば贅沢な朝食だ。一番最初にグレルが作ってくれた料理を思っても今の朝食は上出来だといえる。グレルが最初に魔法で出した料理は見た目のみが完璧で味はほとんどしない逆の意味で驚きの料理だった。が、その次からは自ら料理を作るようになり、今やきちんとした朝食を作る腕をもっている。本人の才能もあるかもしれないが、きっと自分に隠れて練習してくれたんだろうな、とザックは思う。そうやって自分のために苦労をしてくれるだなんて、俺は幸せ者だな、と内心呟きながらグレルを見つめていた)

  • No.34 by グレル  2018-06-01 23:14:29 

(/お邪魔します!!グレルの背後の者でございます!!大変申し訳ないのですが、お返事の方に少しお時間を頂いてもよろしいでしょうか?この所、少し忙しい身でして納得のいくお返事を書けない状況で…泣。明日の夕方までには提示しておきますのでお待ち下さいませ!本当に申し訳ございません…泣。)

  • No.35 by ザック・カーチス  2018-06-02 01:40:15 

(/お世話になっております!お返事の件了解いたしました!リアルと本体様の体調優先ですのでもちろんお待ちいたします!無理されないでくださいね!なんなら夕方すぎても大丈夫ですので…お待ちしております!)

  • No.36 by グレル  2018-06-21 19:02:39 

(/ザック様の背後様。この度は本当に…申し訳ございませんでしたぁぁ。大変お待たせする形になってしまい、申し訳ございません!汗、この所グレルの背後の者が忙しくなかなか此方へくる時間を作れず……お相手様を長々とお待たせしてしまいました……。こんな不届き者で無礼な輩ですが…また此方での時間を確保出来ましたのでまた、お相手をやって頂けるのであれば…と。、泣。ほんとに申し訳ございませんでした。暫くお待ちしておりますので良ければお越しくださいませ!!)

  • No.37 by ザック・カーチス  2018-06-21 20:08:29 


(/トピ一覧に名前があがっていて驚きました笑 お久しぶりです、ザックの本体です。お忙しかったなら仕方がないですよ!あくまでもリアル優先の場ですからね。グレル本体様さえよければまたお相手していただきたいです。ただ、しばらく短めのロルしか使っていなかったので前よりも文量が落ちてしまうかもしれませんが…それでもよければよろしくお願いします!)

  • No.38 by グレル  2018-06-21 20:31:52 

(/はわわわわわわ!!来て頂けるとは!ありがとうございます!本当にお久しぶりでございます!いえいえ文量などお気になさらず、お互い楽しくまたやっていければと、笑。ではでは、こんな主ですがまたよろしくお願いします!

途中のロルから始めますか?それとも、また新たに始めることも可能でございます。ご意見の方をお聞かせくださいませ!!)

  • No.39 by ザック・カーチス  2018-06-21 21:15:01 


(/ありがとうございます。またお相手していただき嬉しいです。

どちらからでも構いませんよ!続きを読みたくもありますが時間たってますし新規の方でも…グレル本体様のお好きな方で始めて下さい!)

  • No.40 by グレル  2018-06-21 22:28:02 

(/了解致しました。自分もなんとなく続けてみたく思っていた所存でございます、なのでこのままグレルのターンから始めさせて頂きます!!
返信は、明日になってしまうのですが大丈夫でしょうか?明日の夕方ごろにはまたこちらにこれるはずですので、明日ザック様へ続きの物語を提示しておきます!!、汗。少しお待ちして頂く形になってしまって申し訳ございません、汗。では、今後ともよろしくお願いします!!!)

  • No.41 by ザック・カーチス  2018-06-21 23:16:12 


(/それでしたら良かったです!ではまた朝の風景から再開しましょう。
明日の投稿了解しました!ゆっくりお待ちしておりますので、お時間に余裕ができたときに続きをお願いします。再びグレルくんと絡むことができて嬉しいです。今後ともよろしくお願いします!)

  • No.42 by グレル  2018-06-22 18:45:12 

(/ではでは!お待たせ致しました!!物語は途中から…また楽しくまったりと進めて参りましょう。よろしくお願いします!!、笑。)






───おっと、どうしたんですか?キスで腰が抜けてしまったのですか……まったく神父様は、とても純粋で可愛らしいお方だ。(流れるように自身の体に寄りかかった重さ、自然と抱きつく様な体制になったものの直ぐに身体を離し、何事も無かったかのような振る舞いをする相手に、恍惚な笑みを浮かべ上記を投げかけた。最初はキスで酸欠状態になりかけていた相手は、今ではキスに慣れ苦しいだけの作業が段々と甘美な刺激を受け始めたようだ。少し触る度にぴくりと反応し頬を真っ赤に染める様はまさに100億の絵画よりも美しく、目も心も同時に射抜かれてしまっていた、そっと相手の顎を持ち上げれば自身の指の爪で軽く唇の輪郭をなぞっていく。「ご馳走様でした。」影がある様な深く、甘く、相手の耳元で呟いては、そっと手を離す。…珈琲ですね!分かりました。切り替えるように明るい声で微笑めばそそくさと部屋を後にした。既に準備のすんだ部屋で、神に感謝を捧げるべく目を瞑っている神父にコトリと珈琲の入ったカップをテーブルに置く。「…今日もお仕事が沢山ありますからね…力を付けて頑張ってください!」食事を進めていくうちに、笑みを零し美味しいと言って食べてくれている相手を向かいの椅子に腰掛けて頬杖をつきながらニコニコと表情を浮かべながら眺める。嗚呼、自身の料理をこうも美味しそうに食べているこの姿は何度見ても飽きないな…。人間の真似事だが、ザックの分ともう1つ入れておいたカップをおもむろに口に運んだ、少し熱めの液体が口内へと流れていく、とくになんの味も感じないソレをゴクリと飲み込めば、無造作に其れをテーブルへと戻しなかの黒色の液体へと目線を下げて「…幸せそうに食べる貴方がとても羨ましい。」ついポロリとでた言葉にはっと口を抑えてしまった。あわあわと焦った素振りで手を忙しなく動かすと、「す、すいません!いきなり…貴方があまりにも美味しそうに食べていらっしゃるので……つい…。」自身は、魂や生気でしか空腹を満たす事が出来ない、人間の美味しそうに食べるその姿は、不覚にも羨ましいと思ってしまったのだった。)

  • No.43 by ザック・カーチス  2018-06-23 00:50:47 


ははっ、そんなに美味そうに食べてたか?でも幸せそうに見えるのはお前の朝食がうまいからだよ
(パンへと手を伸ばしていたところでこぼれでた相手の心の声に思わず笑い声をあげる。意識してうまいと言ったりオーバーなリアクションをしたつもりもなかったが、よっぽど幸せそうに見えたのだろうか。コーンスープの甘味はほどよく、パンも暖かさと共に小麦の匂いが立ち上って鼻をくすぐる…そんな朝食を出されれば自然と顔が緩むもので、それをグレルは「幸せそう」と捉えたのだろう。そうとなればこの幸福そうな顔はグレルがいなければ成り立たないもので、それを伝えたくてまた笑顔を浮かべた)
人間の食べ物は味もなにもしないんだろ?ってことはお前がうまそうに食事をとるには…
(グレルの望みはなるべく叶えてやりたい。幸せそうに美味しそうに食べる姿を羨ましいとおもうなら、グレルにもなにかを食べて幸福な気持ちを味わってもらいたいものだ。だが困ったことに人間の食事はグレルにとっては砂と同じようで自分の真似をして飲んだコーヒーも微妙な顔をしてテーブルに置いてしまっている。グレルが美味しいと感じる食事はなんだろうか、と考えたところで思考がストップした。グレルは自分との約束で人間の魂を食すことはできない。代わりに行っているのが口づけだ。となると、グレルが幸せそうに、美味しそうにものを食べる瞬間とは自分とキスしている瞬間しかなくなってしまう。グレルを喜ばせるキスをする…それはある意味でグレルが自分に料理を作ってくれるのと同義なのかもしれない。だがどうすればより幸福なキスになるのだろうか…その瞬間のことを考え始めるとまた体温があがりそうで慌てて口の中にパンを突っ込んだ)


(/返信初回から遅い投稿で申し訳ありません;またゆったりペースでお付き合いいただければありがたいです!こちらこそ改めてよろしくお願いします!)

  • No.44 by グレル  2018-06-24 03:26:59 

俺がうまそうに食事をする時は…貴方のキスが必要ですからね。
(急いでパンを頬張る相手、一体何を想像したのやら心の中で微笑みを浮かべつつ表情は先程とかわらない。もぐもぐと咀嚼する相手のその姿は頬袋に餌を溜め込んだリスの様で、クスクスと含んだ笑みを零しながらも「ゆっくり食べてください。」と言葉を投げかける。窓から少し除く光に目を向ければ太陽は段々と登っているようだ、「おっと…そろそろお仕事のお時間じゃないですか?街の子供達が貴方を今か、今かと待ってる筈ですよ。」ザックとのほのぼのとした時間は一生続いて欲しいほど幸せなものだが、神父としての彼の1日はとても忙しい。教会へと訪れる街の人と神への祈りを捧げたり、街で待っている子供達への元へ行き…時間を知らせる鐘を鳴らしたりと多忙なのだ。街の平和を守るだけではなく、神父として街の人達との交流を深める事も神父にとって必要な事。急いで用意しておいたお弁当をバスケットに詰めて、動物の皮で作られた水筒には新鮮なオレンジを絞った果実のジュース。日の下にで活動するには甘いものを用意したそれらも加えて、神父へと手渡す。「今日も頑張って…」紡いだ言葉は途切れ、その代わりに軽いリップ音が響いた。口の端にそっと落とすようなキスは毎日務めに精を出す彼への餞別。そのままぎゅっと優しく抱きしめれば腕の中でじわりとほのかな温かさを感じた。ポンポンと背中を叩きまるで赤子を宥める様な仕草だが頑張っている彼へこの行為が、1番伝わる筈だ。ゆっくりと身体を離せば、パチッの指をならす。悪魔は陽の光が苦手だ…昼間彼の傍で付き従うためにこうやって魔法で猫に変身してお供している。耳をぴくりと動かせばするりと長い尻尾を彼の足へと絡ませれば、にゃおと短く鳴き声をもらし、出入り扉の方へとゆっくり足を運ぶ。尻尾をゆらゆらと優雅にゆらしながら今から街へ行くのだ。きっと今日1日もいい日になると信じて。)
────さぁ、いきましょう。

  • No.45 by ザック・カーチス  2018-06-25 07:37:43 


ぐ、ゴホッ…ゴホッ……おい、俺の思考を読むなよ。っと、そうだな。うまかったよ、ありがとう
(口いっぱいに詰め込んだパンをなんとか噛み砕いていると、自分の思考をズバリ当てられて思わず咳き込んだ。胸のあたりをトントンと叩いて口の中身を飲み込むと、いなすようにグレルをみる。実際は誰からみてもザックの思考は丸わかりなのだから、八つ当たりに等しい。そんな文句を言っていると窓から漏れる光が強くなってきて朝の始まりを知らせる。そろそろ町を起こさなければ。朝食の残りを胃袋へと入れるとご走様と手をあわせて簡単に食器をまとめる。ザックが立ち上がるころにはグレルはバスケットを用意してくれていて細やかな気遣いには頭が下がるばかりだ。バスケットを受け取り感謝を述べようとしたところで口の端に落とされる今日何度目か分からないキス。それでもまだキスには慣れなくて体を固めていると優しく抱き締められ背中を叩かれた。そこで体の緊張が解かれて優しいため息をつくと、こちらもグレルの背中に手をまわして軽く抱き締め返す。今まで誰にも口外せずに行ってきた自分の仕事も含めて労ってくれているのがどこか嬉しかった)
あぁ、まずは朝の鐘からだな。寝坊助共を起こさないと
(グレルと体が離れると、相手はあっという間に昼の姿である猫へと姿を変えていた。足下にきて尻尾を絡ませた際に頭を撫でてやる。さらさらとした毛並みが心地良い。そしてグレルに続いて部屋をでた。そのままの足でまずは鐘突堂へと向かうと昼食の入ったバスケットを傍らにおき、頭上からぶら下がるロープに両手をそえておもいっきり引いた。途端に金属が心地よくぶつかり反響する音がこの堂内と、そして町へと広がっていく。続けて二度、三度と鐘の音を響かせると朝日を反射させながら揺れる鐘を見上げて自然と笑みがこぼれる。その後グレルの様子を伺おうとそちらに目をむけて)

  • No.46 by グレル  2018-06-26 17:15:26 

────ゴーン、ゴーン、ゴーン。
(ピリピリと肌がひりつく、心臓に深く響く鐘の音に耳を傾けるように目を閉じた。初めの頃は鐘の音など不愉快でしかなかった。だが今は違う、愛しい人が奏でるこの音はとても心地よく感じてしまう。目を開ければ愛しい人は笑みを浮かべていた、軽く跳躍してザックの肩へと飛び乗りするりと相手の頬に顔をすり寄せればペロリと目元を舐めた。段々と小さくなっていく鐘の音を聞き届ければ「…貴方に悪魔の加護を、私は貴方の剣であり貴方を守る盾。私はずっと貴方の傍に……。」神の加護ならぬ悪魔の加護、神を信仰するザックにとって有り得ぬものだがこれは、はっきり言ってマーキング近い、他の悪魔にとって上級の悪魔である自身はあまり敵に回したくない存在なのだ、言葉の次にふわりと降り注いだ黒い羽。ひらりひらりと舞うその様子をながめながら満足気にゴロゴロと喉を鳴らした。昼間の姿の自身は元の姿よりも魔力が少し劣ってしまう、だが普段の生活の中では申し分なく街へ行こうと足を向けたがそこでやや違和感を感じぴくりと耳を動かす。「…ザックさん。誓の薔薇は今もってらっしゃいますか?」自身の半身ともいえるその薔薇はザックが持つことによってその役割を果たしている。愛する人の願いを叶えるべく差し出した其れを貴方は受け取ってくれた。誓を立てたあの日を思い出しながら双方の瞳をすっと細め「…すこし厄介な気配があります。其れがなんなのか今はよく分かりませんが万が一の為街へと急ぎましょう。」相手の方から降りてクイッと服の裾を加えるやんわりと相手の足を動かすよう仕向けながらも違和感には細心の注意を払い…気のせいだといいのだが。ザックを心配させぬよう声色はいつも通りのトーンで、あちら側から太陽を隠そうとする黒く分厚い雲、それが何かを表しているのだろうかはやく街へ行こう。まだ覗く陽の光ににゃおと鳴き声を、黒の毛並みに光を反射させながら…貴方の時間は誰にも奪わせやしない。飄々とした表情の中に渦巻く殺意にも似たソレを隠しながら───。)

  • No.47 by ザック・カーチス  2018-06-26 22:44:46 


ははっ、悪魔の加護を受けてる神父なんてこの世に俺だけだろうな。あの薔薇か?肌身離さず持ってるけど…
(遠ざかる鐘の音の中で目元を舐められるとくすぐったそうに笑い、グレルの頭を軽く撫でてやる。人間を脅かそうとしていた上級悪魔を完全に猫扱いなのだが、反射的にやってしまうのだから仕方がない。怒られないのだからグレルも問題ないのだろうとポジティブに捉えていた。降り注ぐ黒い羽のバックに純白の壁、そのさらに上に黄金の鐘とは、ずっと一人で暮らしていれば一生出会わなかった光景だろう。満足げにその風景を眺めたあと、バスケットを再び手にとったところで黒い薔薇のことを聞かれて胸元から服の中に手を入れて薔薇を取り出した。肌身離さず持ち歩けるようにと神父用の服、祓魔師用の服、寝間着とそれぞれに薔薇をさせるポケットをつくり着替えの度に移しているのだ。なぜそんなことを聞くのかと問う前に『厄介な気配』という単語を聞いて眉をピクリと動かす。瞬時に神父時の優しい顔から祓魔師の顔へと切り替わり無意識のうちに武器を確認した。神父服では武器を隠しきれず投げナイフが数本腰に刺さっているだけの軽装備だ。昼間なのに厄介な気配とはどういうことだろうか。悪魔は夜にしか出ないと思っていたが、悪魔のグレルが言うのだから不吉な何かが街に迫っていることは間違いない。「急ぎましょう」と言う言葉に「あぁ」と短く答えると表向きの表情だけは神父のそれへと戻してグレルに促されるまま少し早足で町へと向かった。そんな折にグレルがはっきりとした殺意を隠しているなど気づきもせず何も起こらないことをただ神へと祈っていた)
おはよう、ヘクター。こら、早くお母さんの手伝いに行ってこい。おはようヴェール、これから洗濯か?終わった後にちゃんと手にクリームを塗っておけよ
(鐘の音で目覚めた街へと出かけると朝の仕事を始める人々がちらほらと出始めている。街を歩いてれば知り合いの子供たちが朝の挨拶をいいに来て、それらひとつひとつに応えて挨拶を返しながらもいつもより少し足早に街を歩いていく。グレルの言う厄介な気配とはどこにいるのだろうか。心の奥底に緊張感をはりつめながら街を歩いていって)

  • No.48 by グレル  2018-06-27 21:38:43 

…その薔薇が有る限りどんなに離れていようと貴方の、居場所程度なら瞬時に分かるんです。だから、決して其れを手放さないように…。貴方を失いたくはありませんから。
(相手の胸元から取り出された薔薇はその黒い花弁を1枚も欠けることなくただ凛と存在を主張している。ザックはこの薔薇を決してその辺に置こうとせず専用のポケットを作ってくれてまでもっていてくれている、そんな些細な事だが自身にとってはたまらなく嬉しい。きゅっと心が締め付けられる、そんな彼に危険が及んだらどうしよう…余計にさっきの不穏な気配が気になってしまいその焦りを取り除く様にブンブンと首を降った。街までの距離はそう遠くなくザックが道を歩けば沢山の人が挨拶をしていく。1人1人に優しく声を掛ける彼はまさに神父の鏡だ、そんな彼の後ろを猫の姿でついて行けば、再び感じた嫌な気配。その気配の感じる方向へ視線を向けるもあちら側は気づいているのだろうか探ろうとするとすぐさま気配を消してしまい、なんとももどかしい。なんなら正々堂々と目の前に現れてくれたらどんなに楽な事か…存在を掴ませないのはきっと自分らの存在に警戒しているに違いない。得体の知れぬ視線を感じながらもザックに続き街の様子を見て回る。人で溢れるこの街の雰囲気はとても明るい、そんな風景を横目に歩みを進めれば、ふいに感じた浮遊感。ん?地面との距離がゆっくりと離れていく。気づけば数人の子供に囲まれ案の定捕まってしまっていた。さぁぁ、と血の気が引いていく額に青筋を浮かべながらもガシガシと乱暴に撫でられる頭。ザックに撫でられる時とは全く違い心地良さをこれっぽっちも感じない。それにキラキラと輝く子供たちの目は、猫の姿でだともはや狂気でしかない。抜け出そうと試みるもしっかりと身体がホールドされているため身動きが取れない状態で、無理に抜け出そうとすれば怪我をさせる可能性もある…仕方がない、ただ無力な猫を演じよう。子供の玩具と化した自身はとても格好が悪く感じ、ザックに助けを求めるべくにゃぁと悲痛の鳴き声をあげて。)

  • No.49 by ザック・カーチス  2018-06-28 07:39:12 


…?!おっと…そこまでだ。グレルは人に触られるの好きじゃないって言ったろ?俺はいいんだよ、ほら朝のしたくの続きしてこい
(街に紛れ込む不穏な空気はザックが感知する前にその姿を消してしまう。どこに何が潜んでいるのか分からない状況で気を張っていると、ふいにグレルの緊迫した鳴き声に緊張が体に走り慌てて振り返る。しかしそこには子供にすっかり包囲されたグレルがいて、愛すべき日常の風景に思わず笑みがこぼれた。といってもグレルにとってはあまり良い状況とは言えず、子供の一団に近づくと上からひょいっと手を伸ばしてグレルを救い上げた。当然子供らからは不満の声があがるがグレルを手が届かぬ肩当たりまであげて首をふる。しばらくして子供達は諦めがついたのかそれぞれの場所に散っていく)
悪かったグレル、これから街を歩くときは俺の肩に乗っとくか?
(グレルを抱え直すと子供たちに乱された毛並みを整えるように撫でてやる。周囲を警戒していたとはいえグレルは今猫の姿、子供達の好奇の目から守ってやらなければならない。自分にだけ許されるグレルを撫でるという行為に少し優越感を覚えながら、再び歩きだす。薔薇のおかげでグレルは自分の位置がわかるが逆に自分はグレルの場所は分からない。それならしっかり見ておかないとと自分に言い聞かせ、少しずつ街の中心地からは離れた場所へと足を進めていき)

  • No.50 by グレル  2018-06-28 20:45:26 

…ありがとうございます。どうも子供だけは苦手で、やはり猫の姿は不憫ですね。
(子供達の魔の手から無事救出されたのにほっと溜息をついた。ボサボサになった毛並みをザックの優しい手が整えてくれて、やはりこの人に撫でられるのはとても特別な事のように思える。ゴロゴロとなる喉は無意識で、じんわりと伝わる温かい体温に甘える様な声を出してしまった。はっと我に返りキリッと表情を引き締めれば「ここら一帯は人が少ないですね。此処なら…」ザックに連れられたのは街の中心から離れた場所。一通りの少ないこの場所なら人目を気にせず魔法を使うことが出来るはずだ、先程の黒い雲は既に太陽をすっぽりと覆っていた。街の人達は雨が降るのだろうと勘違いしているのか雨に備えて準備をし始めている。太陽の光が遮断され自身にすればとても好都合、ザックの腕の中から飛び降りればすっと瞳を閉じる。ざわざわと揺れ動く木々達、自身の中から湧き出るように感じるこれは魔力。その流れそれに従う様に体を預ければぶわりと風が舞っていく、骨の軋む音を聞き届ければ黒猫の姿から本来の姿に戻っていく。漆黒の羽を広げゆっくりと瞼を開ける、「今から気配の元を辿っていきます。ザックさんはこちらへ…」相手の元へと歩み寄るとそっと片手を拝借して、自身の隣へと連れていく見え隠れする気配を辿るには少し多めの魔力を消費してしまう。それと先程から若干感じていた渇き、朝のキスで補っていた筈が、空腹を訴える自身の腹を数秒見つめれば、ザックさん…。と相手の名を呼び掛ける振り返る相手の後頭部に手を回せば、しっかりと相手の顔を固定する。逃げ場のない唇に噛み付くようなキスを落とし、何度も聞こえる短いリップ音。もう片方の手は相手の腰へと絡み付ける、自身の体とザックの体は密着し短い息遣いの音だけがこの場に響いていた。何度見てもザックの接吻をする際の顔は唆られる。自身のものにしてしまいたいという欲求が顔を出し始めた、ザックを傷つけたくないが為に封じ込めたこの独占欲。悪魔は欲望と絶望、怨念が集まりできた存在だドロドロと絶え間なく流れ出す欲望の感情に蓋をするべく相手の唇をぺろりと舐め上げたのを最後に体を離す。そして悪戯な微笑みを…腹は満たされ魔力の質がどんどん上がっていく、クスッと笑みを漏らせばザックと自分との間に出現した無数の魔法陣。鈍い紫色の光を放つ其れに手をかざせば光は四方八方へ飛んでいった。之なら数分で目的の〝元〟を見つけることができるだろう。「ザックさん…俺に守られていてくださいね。俺は死ぬ事はないけれど、貴方を失うのが死に等しいほどの恐怖ですから。」懇願するようなそんな表情を浮かべて────。)

  • No.51 by ザック・カーチス  2018-06-29 12:31:07 


あの雲…雨雲じゃないな。ここは人通りはほぼないけど、住民には見つからないように注意しないと。ん?なん…ちょ、待て!待てグレル!こんなとこ___っ、…ん、…
(グレルを撫でながら空を見上げたところでようやくザックにも不穏な空気というものが感じてとれた。奇妙な黒い雲、太陽を覆って光を閉ざしてしまうのはこの街を夜と同じ条件にしようとしているからだろうか。グレルが悪魔の姿へと変わっていくのを横目にみつつ周囲を警戒するように見回す。悪魔を見つける目的はもちろんだができれば住人にもこの風景は見られたくない。あくまでも祓魔師の仕事は秘密裏に行われるべきだ。それにグレルのこの姿は住人にとっては少々刺激が強い。そうやって神経を研ぎ澄ませていると、ふいに名前を呼ばれた。反射的にグレルの方をみると、直後後頭部に手を回された。そこでグレルの意図に気がつくと慌てて体を離そうとする。が、悪魔の力に敵うはずもなく二人の唇は重なった。何度も響くリップ音、実際はそこまで大きな音ではないだろうが、ザックの頭の中はその音に支配されていくくらいに大きく、通りがかった住人にこの音を聞かれてしまうのではないかと焦りと羞恥が渦巻いた。だがそれ以上にキスをされるたびに体は熱くなり脳が溶けていくようで、息苦しくも気持ち良いような、複雑な感覚が襲いかかり顔にもそれが出てしまう。最後に唇を舐められると体を強張らせ、直後密接していた体が離されるとすっかり力の抜けたザックはその場でガクンと体制を崩す。なんとか膝に手をあて転ぶのは防いだが未だに息が荒く頬も熱い)
あ、あぁ…頼む…武器も、これだけだし…今は、まともに……やりあえない
(魔方陣がグレルの合図とともに飛んでいくのを見ながら服の下に隠していた投げナイフを取り出す。呼吸は整ってきたものの心臓がドクドクと緊張とは別で脈打っていて、とりあえずはグレルの行為に甘えると軽く手を挙げる。ふと顔を見てみればこちらに向けられていたのは懇願の顔で先ほど激しく口づけた相手とのギャップに思わず笑うと頭を軽く撫でてやり)

  • No.52 by グレル  2018-07-04 19:49:29 

(/グレル背後の者です!!お待たせ致しました!やっとこさ此方へこれる時間を確保できました!お待たせしてばかりで本当にすいません。レスの方はもう少し待っていだけませんでしょうか…汗。誠に申し訳ございません、泣。近いうちに提示しておきますので其方様の気が向かれましたらお返事の方よろしくお願いします!)

  • No.53 by ザック・カーチス  2018-07-04 21:56:49 

(/お世話になっております。お忙しい中お越しいただきありがとうございます!なりチャの基本はリアル優先ですし、お忙しいなら仕方ありませんよ。お返事ゆったりとお待ちしておりますね)

  • No.54 by ザック・カーチス  2018-07-11 15:22:37 


(/1度あげておきます。お忙しい中恐縮ですが、一言お返事いただけると嬉しいです。)

  • No.55 by ザック・カーチス  2018-11-07 22:00:46 


もしかしたら俺の勘違いかもしれない。でも、まぁ…いい機会になったから、ここを終わらせるためにも一応書いとくよ。短い間だったが、楽しかったよグレル。俺の力不足でお前を満足させられなかったみたいだから…まぁまたどこかで会えた時は、よろしくな。薔薇は返しておく。それじゃ、楽しくやれよ

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