主 2018-05-19 00:25:47 ID:6c097ff19 |
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>>98 アルフ・ワーズワース
(……エルティア、こいつに話してたのか…………。まあ、特に口止めもしていなかったので仕方がない。ひとまずなんと答えるか考えなければならない。そして……適当な事を言って誤魔化すよりも、本当の事を話した方が良いと決意した。自分と目の前の彼、立場は違えどきっと願いは同じはずだから。)
俺についての事を話せば、とても信じてもらえるような立場じゃないが…………信じて欲しい、俺はエルティアに危害を加えるつもりは一切ないし、エルティアを救えるのならその他の全てをなげうっても良いと思ってる!
(出てきたのは、プロポーズともとれるような、鮮烈で力のこもった言葉。それは間違いなくシオンの本心で。なんとか信じて貰えないかと、こちらを見つめるターコイズ色の瞳を見つめ返す。)
>>99 エルティア
エルティア…………? 俺のこと、覚えてないのか………………?
(俺は、思い上がっていたのかもしれない。エルティアならば、俺のことを覚えていてくれると。彼女と過ごした日々はあまりにも鮮やかで、まるでつい最近の事のように思い出せてしまうが、あれは…………遠い遠い、昔の話なのだ。エルティアが、俺と同じように覚えていてくれるなんて、そんな…………なんて自分勝手な勘違いをしていたのだろう?
目の前の景色が、急に、色を失ったような。そんな錯覚の中、目に留まるのはエルティアだ。自分の行動のせいで怯えてしまっている。)
えっと、悪い…………。危害を加える気はないんだ。
(悪魔である自分が言ったところで説得力などあるはずもないが、どうにか緊張を解いて貰えないかと思わずそう言って、)
>>100 アルフ兄様
ありがとうございます、アルフ兄様。
(開けられた扉から中庭に出ると、一瞬眩しさで目がくらむ。永いことこの城に住むが、あまり外に出ない自分にはあまりにも新鮮だった。花の香りを溜めるように肺に吸い込んでは吐く。お茶会をするにはうってつけの天気なのだろうと思うと同時に、ふと城下の様子が気になった。気にしたところで意味はないが、人間のころは外が好きだったなあ、と思う。もちろん家で本を読むのも好きだったが、兄弟で出掛けることが何よりも楽しかった。あの頃に戻れないのだろうか。そんな願いはあるものの、この感情を捨てることはできない。してはいけない。それこそ短い時を生きる人のために。すぐに沈みそうになる気分を変えるように軽く首を振り、持っていたティーカップが乗った盆をガーデンテーブルの上に乗せて)
>>101 シオン様
あの、ごめんなさい……。
やっぱり、人違いでは、ないでしょうか……?
私、城に住んだ後も、住む前も、貴方のような方に、出会った覚えはない、ので……。
(ショックを受けたような彼の表情に、どうすればいいのか迷った挙句出た言葉がこれだった。城に住むようになってからは、兄弟以外誰とも出会っていない。その前の遠い記憶。人間であったころの記憶にも彼のような人はいなかった。ただ一つだけ不思議な記憶があった。町などいろんな場所で一人で話している記憶。誰もいない場所に向けて、誰かに話すように、喋っている記憶。夢か何かを思い出しているだけかと思い誰にも話していないそれは、現実にすれば不可解だった。何となく誰かがそこにいたように思うが、思い出せない。わずかな頭痛を感じ、こめかみに手を当てて)
誰か、いた……?
>>101
シオン
なーにー?その間。それにその立場のことは言えないけどプロポーズみたいな言葉…あんたの予想通り信じられるわけないだろ。…普通の人間じゃないよね、なんなの?
大体エルティアはこの俺がちゃーんと幸せにしてるんだ。あんたの入る隙間なんて1ミリもないよ。
(ひんやりと流れる冷たい風は喉を辿り、髪を撫でた。氷のようにも見える己の髪が冷たい空気の中を揺れる。その雰囲気と同じように相手を警戒するせいか、刺々しい視線を変わらず向けたまま、相手の言葉にピクリと片眉を動かして。彼の考え込むような仕草、こちらの問いに対して立場はあかせないという言葉、さらにエルティアに対しての想い。少し、パニックになりかけた頭を自分はエルティアの兄なんだから、と落ち着かせゆっくりとパズルのピースをはめ込むように頭の中を整理するも、相手の正体はわからない。
もう一度、問いただすといった声色ではないが攻め込むように同じ内容の質問を下にいる相手に落とし込めば少し身を乗り出すようにベランダから相手を見つめ。そもそもエルティアへすべて身をなげうってでも?何百年もしばらく話を聞いてなかった相手、それまでエルティアをほっといてたじゃないか、と言いたげに続けて言葉を紡いだ)
>>103
エルティア
さあ、エルティア。お兄様特製のスペシャルタルトを召し上がれ?
マンゴーに苺、ライチを使ったババロア…あぁ、苺の季節はもう終わってしまうね。次は初夏の果物のタルトを作ろうかな。
紅茶はレモンとミルク、どちらにする?
(色とりどりの花たちが白と黒の己らを囲い、まるで御伽噺の中に入ったような感覚に陥る。花にはあまりない金色の瞳に向かって、ターコイズの瞳を合わせれば彼女を中庭の椅子に座らせて自分が持ってきた盆の上にあるタルトと紅茶をテーブルの上に並べる。
ことり、と金の装飾が施された白いさらに乗せられた花と同様にカラフルなタルト。苺の赤はルビーのよう、マンゴーは黄水晶、その上にまぶされた粉砂糖はキラキラと光る輝きのよう。それはもともとホールの時はまるで一国のお姫様の王冠のように宝石いっぱいのイメージをして作っていた。今となっては一つのタルトになってしまったが、次の時はエルティアに可愛らしい王冠の状態を見せようと暖かな空気の中ぼんやりと頭の中で思って。ガラスの容器に入れた紅茶を彼女が選んでくれたカップを彼女の前に並べて。先ほど、この中庭に入った時に見えた少し悲しげな表情を取り除くようになるべく柔らかな笑みを向けて、紅茶はどちらにするかと問いかけて)
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