主 2018-05-19 00:25:47 ID:6c097ff19 |
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>>101
シオン
なーにー?その間。それにその立場のことは言えないけどプロポーズみたいな言葉…あんたの予想通り信じられるわけないだろ。…普通の人間じゃないよね、なんなの?
大体エルティアはこの俺がちゃーんと幸せにしてるんだ。あんたの入る隙間なんて1ミリもないよ。
(ひんやりと流れる冷たい風は喉を辿り、髪を撫でた。氷のようにも見える己の髪が冷たい空気の中を揺れる。その雰囲気と同じように相手を警戒するせいか、刺々しい視線を変わらず向けたまま、相手の言葉にピクリと片眉を動かして。彼の考え込むような仕草、こちらの問いに対して立場はあかせないという言葉、さらにエルティアに対しての想い。少し、パニックになりかけた頭を自分はエルティアの兄なんだから、と落ち着かせゆっくりとパズルのピースをはめ込むように頭の中を整理するも、相手の正体はわからない。
もう一度、問いただすといった声色ではないが攻め込むように同じ内容の質問を下にいる相手に落とし込めば少し身を乗り出すようにベランダから相手を見つめ。そもそもエルティアへすべて身をなげうってでも?何百年もしばらく話を聞いてなかった相手、それまでエルティアをほっといてたじゃないか、と言いたげに続けて言葉を紡いだ)
>>103
エルティア
さあ、エルティア。お兄様特製のスペシャルタルトを召し上がれ?
マンゴーに苺、ライチを使ったババロア…あぁ、苺の季節はもう終わってしまうね。次は初夏の果物のタルトを作ろうかな。
紅茶はレモンとミルク、どちらにする?
(色とりどりの花たちが白と黒の己らを囲い、まるで御伽噺の中に入ったような感覚に陥る。花にはあまりない金色の瞳に向かって、ターコイズの瞳を合わせれば彼女を中庭の椅子に座らせて自分が持ってきた盆の上にあるタルトと紅茶をテーブルの上に並べる。
ことり、と金の装飾が施された白いさらに乗せられた花と同様にカラフルなタルト。苺の赤はルビーのよう、マンゴーは黄水晶、その上にまぶされた粉砂糖はキラキラと光る輝きのよう。それはもともとホールの時はまるで一国のお姫様の王冠のように宝石いっぱいのイメージをして作っていた。今となっては一つのタルトになってしまったが、次の時はエルティアに可愛らしい王冠の状態を見せようと暖かな空気の中ぼんやりと頭の中で思って。ガラスの容器に入れた紅茶を彼女が選んでくれたカップを彼女の前に並べて。先ほど、この中庭に入った時に見えた少し悲しげな表情を取り除くようになるべく柔らかな笑みを向けて、紅茶はどちらにするかと問いかけて)
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