愛と死は紙一重

愛と死は紙一重

希望者募集  2018-04-07 11:12:05 
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……君は…僕の白黒の世界に色をくれた。


(お声掛け頂きました、お相手様(23170様)をお待ちしております。)

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  • No.21 by 暗殺者  2018-04-29 19:05:52 

(絡み文に関してです!

①深夜誰もが寝入っている真夜中に始末屋(将之)のホテルへ訪れる。

②路地裏、または相手の任務を終えた後どこぞとなく現れる。

こんな感じで迷っています…汗
他にも始末屋様の方でこうして欲しいという御要望がございましたらお申し付けください!なんとなく形は出来ておりますので御要望頂きましたらすぐにでも絡み文を投下いたします!たくさんの手順がありなかなか絡めず申し訳ございません…。出来るだけはやく絡めるようには致します!)

  • No.22 by 匿名さん  2018-04-29 20:04:54 




(/舞台設定の方、拝見しました! わかりやすく纏めていただいた上、此方の希望も取り入れてくださり有難うございます…!
特に問題点は見当たりませんので、>20の内容を基に物語を紡いでいければ幸いです。

此方こそまだまだ未熟者ではありますが、改めて宜しくお願い致します。主様にも楽しんでいただけるよう、精進して参ります!
それでは、お言葉に甘えて最初の絡み文は主様にお願い致しますね…!)


(/絡み文の場面についてですが、私としてはやはり主様のお好きなようにしていただくのが一番だと思っております。しかし、折角相談してくださっているのですから、此方からもひとつ提案させていただきますね!
①と②の内容を混ぜて、「 真夜中、別の任務を終えてホテルに戻ろうとする途中(又はホテルに到着したところで)始末屋の元に突如暗殺者が現れる 」というのは如何でしょう…?)



  • No.23 by 暗殺者  2018-04-29 20:29:40 

(ご意見のほう承りました!!ではその様に絡み文を作らせて頂きます!!少々お待ち下さいませ!)

  • No.24 by 暗殺者  2018-04-29 21:00:04 


───コツコツと小気味よい足音が響く地下の駐車場で、愛する彼を待っていた。此処は彼の住んでいるマンションの地下。愛する彼は先程まで任務に赴いていたためこうやって任務が終わったであろう時間帯の真夜中に此処へ足を運んだのだ。自身もついさっきまで別の仕事があり、今日の半分は愛おしい彼と会えずに過ごしていた。出来ることなら一日中彼を見ておきたいのだが、彼も自身も多忙の身。多少会えなくとも目を瞑らねばならない。だがせめて1日の終わりにでも彼との時間を作ろうと。彼の帰りを出待ちする体制を取ったのだ。
彼と出会ったのはついこの間。まだ自身の愛を受け入れていない相手だが、その問題は時間が解決してくれるだろう…と呑気に考えていた。自分が死ぬまでだっていい。彼に全身全霊の愛を捧げよう…どんなに彼が自身の愛を受け入れてくれなくても、受け入れてくれるまで自分の歪んだ愛を注ぎ続けよう…。そっと胸に手を当て改めて彼への思いを確かめる。ふと彼に会う前に身だしなみのチェックをしようと、そこら辺の車の窓ガラスに映る自身を見つめるが何処にも不備はない。服は予め着替えて置いた。愛しい人に自身が血みどろになった姿など見せたくはない。僅かに血のような生臭さが臭うがそれはきっとお互い様だろうとふっと微笑む。「あぁ…はやく会いたい。」目をスッ細め懇願の声を漏らす。すると自分のと違う足音が地下に響く。自身の気配を探られぬよう息を潜めるが案の定到着したのは愛しの彼。胸が高鳴ってゆくのを感じながら彼の背後に周り、滑らかな動きで抱きしめる。彼の首元に顔を埋めながら「…おかえり、将之君。君の帰りを今か今かと待ち侘びたよ…。」呟くような声で上記を述べて。)


(はわわわっ汗…こんなんで大丈夫でしょうか?
むず痒すぎる文になってしまい申し訳ございません…泣)

  • No.25 by 久遠 将之  2018-04-30 01:35:02 




(時刻は深夜。草木すら眠っているかのような静寂の中、仕事を終えて専用の裏口から建物内へ入れば漸く幾許か気を緩め。あとは薄暗い上に夜間は滅多に人通りのない地下駐車場を通り、非常階段を用いて部屋のある階へ向かうだけ。ひどく簡単で単純な筈のそれがどうにも重労働のように感じられ、肺の中の空気を吐き出すと重い足取りで駐車場の中を進み。一切他の音が無い空間では小さな足音さえもよく響く。何を考えるでもなく靴が地面を蹴る音を聞いていると、不意に先刻処理したばかりの人間のくぐもった悲鳴が脳内で再生された。次いで脳裏を過ぎるのは吹き出す赤色に、肉を断ち切る生々しい感触。現実からかけ離れた光景が次々と浮かんでは頭の中を巡る。ターゲットの死に際を思い出すのは限界まで疲労が溜まってしまった合図であり。あ、と思った時には視界が霞み始め───しかし、体が地面に触れる事は無かった。意識を失う寸前、するりと己の体に回された何者かの腕。背中に感じる体温、より濃厚になった血の香り、すぐ近くで聞こえる忘れられる筈もないその声。状況を理解する前に一気に頭は活動を再開し、その異常事態を認識した瞬間、ぶわりと肌が粟立った。「福田蛍…!」微かに動揺の滲んだ声で呟くのは、たった一日で自分に強烈な印象を残していった男の名前。嗚呼、最悪だ。彼が自分を始末しに来る事くらい、想定しておかなければならなかったのに。すっかり油断していた事に加え、まんまと背後を取られた情けなさから思わず眉間に皺を寄せる。内心自分を叱咤しながら再び仕事用のスイッチを入れると、問答無用と言わんばかりに容赦なく相手の足の甲を踏みつけようとして。)


(/素敵な絡み文を有難うございます! 甘やかな雰囲気の其方のロルに、いきなり穏やかでない絡み方をしてしまい申し訳ないです。勿論避けるなり返り討ちにするなり、好きに対応していただいて構いませんので…! / 汗 。
それでは背後は早々に退場しようと思いますが、現時点で他に決めておきたい事などはございますか?)



  • No.26 by 暗殺者  2018-04-30 07:22:11 

───ふふ。只今のキスではなく…、恋人の足を潰しに来るとはね。刺激的な挨拶だなぁ…
(背後から抱き着き相手が自身の存在に殺意を向けるまでに普段の僅か数秒…反応が遅い。もうこんな夜中だきっと相手は相当疲れているのだろう。「…ほら。疲れてるんでしょ?部屋まで一緒に行こうよ。」言葉とは裏腹に相手に回している腕の力を僅かに強くする。その刹那、自身の足に走った痛みに、若干眉を顰めそこに目線を向ければ案の定。愛する人は、まだ自身の事を警戒しているかのような行動。だが生憎此方は身体の感覚は鈍くさほど痛みもない。上記の言葉を漏らすと共に、再び腕に力を込めていく。「嗚呼…君はほんとに他の人と違う「匂い」を持っているね。何にも染まらない…まるで一輪のユリみたいな…。そんな真っ白で無垢な姿を一生眺めておきたいよ。」はぁ、と甘い溜息を漏らしながら、肩辺りに交差するように巻き付けていた腕を片腕のみすすと相手の腰辺りに移動させる。服の上からでも分かる、相手の華奢さだが、その中でも程よい位に鍛えられていてまるで一種の芸術品の様。だがそんな綺麗な見た目に反し人を殺す刃が存在する。…綺麗な薔薇には棘がある。と言うがまさに彼はその言葉通りの人間だと思う。
───僕の名前を呼んでくれた…。(先程相手の殺意と共に苦虫を噛み潰したような悲痛な声だったが、彼は其の口で自身の名前を呼んでくれた。その事実は変わらない。頬に熱を感じる…こんな些細な事で表情を崩す事は今までなく、新鮮さと愛しさが混ざる気持ちを抑えながら、未だ自身の腕の中に居る彼の存在を確かめるように、腕の力を再度強くして。
「ねぇ…相当無理してきたでしょ。普段より抵抗する力弱いんじゃない?、…ほら今日は、何もしないからさ、大人しく部屋に行こうよ。」さも相手の部屋を知っているかの様だが、訪れたのは今まで一度たりともない。何処に住んでいるかは大まかに把握はしていたが、彼の部屋までは知らない。今回は其れを知るチャンスだと心の中でガッツポーズをしながら相手に上記の言葉を投げかける。)




(/大丈夫ですよ!!そんな行動も愛故にとすべて許してあげちゃいます!笑。今回はそれを受け止める…という形を取らせて頂きました。汗。…そうですね此方としてももう特にありませんので、背後は退散する事に致しましょう。何か有りましたら直ぐに駆けつけますのでその際はお声掛けくださいませ!)

  • No.27 by 福田蛍  2018-04-30 07:24:27 

(すいません!名前の方の変更をし忘れてました!)

  • No.28 by 久遠 将之  2018-04-30 19:19:11 




(上手く意表は突けたようだが、まったく腕の拘束を緩めない相手につい舌打ちしてしまいそうになる。痛覚が鈍いのか、それとも耐え忍んでいるのか。真相はわからないが、自分にとってひどく都合が悪い展開になっている事は確かである。「ついさっき自分の足を潰そうとした男を"真っ白で無垢"なんて評するのか。理解しかねるな。」相手から紡がれる言葉は胸焼けしそうなほど甘く、それこそ百合の花の芳香のよう。本当に自分を好いているかのように振る舞う相手に警戒心は強まるばかりで。人の美醜はよくわからないが、相手の容姿は整っていると言っていい部類に入るのだろう。そんな相手に口説かれれば、同業者の中には靡いてしまう者も居たのだろうけれど。生憎と言い寄られる事には慣れている。それ以前に、自分は色恋に現を抜かすつもりはない。「敵に好意を寄せる演技なんて悪趣味だぞ。昨日も言ったが、俺にその手は通用しない。」突き放すようにそう言うと相手から目を逸らして。何もしない、という相手の言葉が却って神経を逆撫でする。真夜中の誰も居ない地下駐車場、本調子でない自分。これだけ完璧に場が整っているにも関わらず、何故相手は自分を殺めようとしないのか。考えられる理由が有るとすれば、それは。無意識に自嘲の笑みが零れたのか僅かに頬が引き攣った。「…はっ。何もしない、だと? 俺なんていつでも殺せるから、泳がせておいても構わないという事か。」相手には勿論、そのような評価を受けてしまった自分自身にも腹が立つ。しかし、だからといってこの場で相手を煽るのは三流のする事だ。生きてさえいれば次の手を打てる。心底気に食わないけれど、圧倒的に不利な状況で相手が見逃すと言うのなら、その言葉には従っておくべきだ。相手の口ぶりからしてどうせ部屋番号も割れているのだろうと考えれば身じろいで。)
__お前の言う通り、今日は部屋に戻る。さっさと離せ。



  • No.29 by 福田 蛍  2018-04-30 20:50:44 

(相手の言葉と逸らされた目線に、余裕のある微笑を重ねながらゆっくりと言葉を紡ぐ。「否、君は無垢だよ、さしずめ僕のような人間よりはね…。」自身よりは遥かに正義感のあり、きっと自分にはない純粋な心を持ち合わせているであろう彼は、自分にとっては目を瞑りたくなるような眩しさがある。だが職業柄彼も彼なりの闇が有るのだろう。まあ、そんな彼を受け止め、世界一愛すると決めたのだが…そんな事を考えながらも、愛しの彼の言葉に耳を傾ける。「…演技?僕の、君に対する愛情が演技だって?そんな事ある訳ないだろう。そんなくだらない事をしている暇が有ったら始末屋である君は此処には立っていないよ。」相手の言葉にピタリと身体が固まった。この好意を受け入れてもらっていない、という事は100も承知だった、だがそれが演技だと思われていたとは思いもしていなかったのだ。上記の言葉は、まるで相手が自身より劣っているかのような言葉だが実際の所相手と自分の力の差はあまり無いだろう。相手もプロだ。殺しのスキルなどほぼ独学の自分より、幼き頃から教育の行き届いている相手は、そんじょそこらの敵よりは遥かに強いだろう。だが自分も生きる為に殺しの技は極めた。きっと場数を多く踏んでいるのは自分だろう。相手の抱きしめている腕を緩めればくるりと自分と向き合う体制にする。相手の両肩に手を添えじっと目をのぞき込むようにしながら、「ごめん…少し強い言い方になっちゃったね…。でも僕のこの気持ちは本物だよ。」何時も余裕のある表情しているが、この時だけは言葉の信憑性を上げるために表情を引き締める。普段より低めになった声で相手へゆっくりと言葉をかけ、「僕が君を殺す筈がないじゃないか…泳がすね……どちらかというと君を僕以外の人と会わないように閉じ込めて置きたいけどね!」とにっこりと笑いかける。だが目は一切笑っていない。この言葉は嘘偽りではなく本物に、実行したい事の一つなのだ。今はそのときではない…と自身に言い聞かせながら、
───そうだね!部屋へ行こう!(次の瞬間にはケロリとした屈託のない明るい笑顔を浮かべる。相手の手を優しく取り地下から上の階へと行くエレベーターのある方向へ足を進める。お互い手袋をしている為体温を確認する事は出来ないが、きっと暖かい手なんだろうな…と微笑みを浮かべながら愛しの彼の手を引き。)

  • No.30 by 久遠 将之  2018-05-01 21:41:47 




(初めて見る相手の表情と真正面から差し出された気持ち。どうせその場限りの出任せだとはわかっているけれど、真剣味を帯びた言葉を受け微かに瞳が揺らぐ。動揺を悟られないよう、不自然でない程度に顔を背けた。しかし、信じる信じないはさておき、好意を抱いてくれた人間には真剣に向き合わなければ。変な所で真面目な性格だと自分でも思うが、今更変えることなどできない。呼吸を整えてから再びしっかりと相手を見据えては「…もし、お前が本当に俺を好きだったとしても。俺は絶対にお前の気持ちには応えられない。」と、毅然とした態度で返し。貼り付けたような形だけの笑顔と、彼の中に潜む強い独占欲を感じさせる言葉。相手より恐ろしいものなんて今まで数え切れないほど見てきた筈なのに、何故かどうしようもないほどの恐怖心に駆られる。ぞくり、と冷たい何かが背筋を這い上がった。本気の発言をわざと冗談めかして言っているような相手の様子に息が詰まる。どんな反応をしても墓穴を掘りそうで、どうしたものかと口を噤んでいれば、そっと相手に手を引かれた。思わず促されるまま歩き出すが、ふと違和感を感じ、考えること数秒。ハッとして足を止めると慌てて相手の手を握り返し引き止め。「っ、待て。お前も一緒に行くのか。」あまりにも自然に行動に移すものだからつい流されてしまいそうになったが、よくよく考えれば。いや、考えるまでもなく。一緒に部屋に行くなんておかしい。相手が本当に自分を見逃すと言うのなら、敵同士である自分達がこれ以上行動を共にする理由など無いのだ。峠を越えたからかぶり返してきた疲労感でろくに働かない頭の中。それでも必死に相手の考えを探り、やがてひとつの答えに辿り着けば、ちらりと相手に視線を向けて。「ここで見逃す代わりに一晩泊めろ、と。そういう事か…?」今自分から相手に与えられるメリットが有るとすればそれくらいだろう。たしか相手は長期間同じ場所には留まらず、様々な場所を転々としていた筈だ。無論不破家についての情報を欲している、とも考えられたが、自分の命と引き換えにしてもそれだけは絶対に渡せない。じっと見つめながら静かに相手の様子をうかがって。)



  • No.31 by 福田 蛍  2018-05-02 07:17:13 

───そっか…。君がどんなに僕の愛を拒んでも…僕は君に一生愛を捧げるよ。(「だから、安心して」と付け足しながら、ふわりと優しく微笑みかける。相手と自分の立場は、暗殺者と始末屋。こんな2人がめでたく結ばれるとは、早々上手く行かないというのも分かっている。その分、自分のこの溢れ出てくる愛情を相手に差し出せばいいのだ。いつか答えてくれる。そんなきっとまだ先の事を考えながらふふっと独りでに笑い。相手の頭を数回…、ガラス細工のような繊細なものを触るが如く優しく撫でて。)
…って、ありゃりゃばれちゃった?(不意に引き止められた手を見つめ、悪戯がばれた子供の様にぺろりと舌を出す。…今の、自然な流れで行けそうだったのに…。内心悔しそうにしながら、相手の反応を伺えば以外にも、怪訝に嫌がっている素振りはしていない。何か悩んでいるっと言ったよ様子で、もしやこれは好機かもしれないと、無意識に口角があがる。それを繋いでいない方の片手で、口元を覆い隠しながら、「そうだよ。…君が僕を泊めてくれなかったら、僕は此処で君に何をするか分からないな〜」と、目を細めながら、ニヤリと不敵に笑う。彼は考えが硬すぎる。泊めるのが嫌だったらここでキッパリ断るなり、別の条件を出すなりしてくる筈だ。だが、彼の真面目な性格を知っている僕は、彼のその断れない。という気持を利用する。それに本当に今日は、疲れているんだろう普段の彼からは、考えられ無い程の動揺が見えている気がする、1人で部屋に返すのも心配になってきた。今日は、僕が付いてた方が安心だな!っと勝手に都合の良いように解釈しながら再び彼の手を引く。散歩が我慢出来ない犬の様に相手を早く早くと急かしながら、エレベーターへと乗り込み。「君の部屋は…何階かな?」勿論何階の何号室という所までは既に知っているのだが、悪魔で初めてという感じを醸し出す。先程から此方の様子を伺っている様な視線に気づき、其方に目を向ければ「…大丈夫だって、君の不破家の事についてだろう?…この情報を僕が本気で探れば直ぐに手に入るかもだけど、そんな事したら君が自害する可能性が有るからね…。勝手に詮索するような真似は、決してしないよ。」両手を耳ぐらいの高さまで挙げれば、降参するといったポーズをとる。今回は、ただのお泊まり。という事にすれば多少彼の警戒心も薄まるだろうとニコッと笑い。)

  • No.32 by 久遠 将之  2018-05-02 20:57:12 




…まるで、俺がお前を好きになると確信しているような言い方だな。
(微笑みと共に付け足された相手の一言。自分にはそれが"いつ好きになっても受け止めるから安心して"という意味に聞こえてならない。ぴくりと片眉を上げ、訝しげに目の前の彼を見つめては警戒心の表れか普段以上に固く鋭い声で話し。相手が手を高く上げると同時。ほぼ反射的に体を強張らせるも、予想していたような衝撃は来ず。それどころか優しく頭を撫でられてしまえば、柄にもなくきょとんとした顔で目を瞬かせ。突然の出来事に困惑しながらも眉を寄せてはちくりと針で刺すように一言。「気安く触れるな。…敵に撫でられた時の対処法なんて、教わっていない。」後半の部分は視線を落としながらぽつりと呟いて。ゆったりと目を細め不敵な笑みを浮かべる相手。こんなうまい話があるものかと思っていたが、成程。やはり相手にも目的が有ったらしい。純粋に善意で見逃すと言われるより、交換条件があると言われた方が自分にとってはずっと簡単に納得できるというもので。口元を覆うように手を添えながら暫し考えを巡らせ、やがてこくりと一度頷けば了承して。「わかった。明日お前が部屋を出るまで互いに攻撃はしない、という条件で、今日は泊めてやる。」まったくもって不本意だが、一時休戦だ。そう話を締め括れば、どうしてこんな事になったのかと密かに溜息をつき。相手の後に続いてエレベーターに乗ると今日の仕事は終わりだと手袋を外し、纏めて左手に持つ。何階か、という相手の質問には慣れた様子でボタンを押しながら答えて。「5階だ。部屋は一番奥にある。__どうだ、事前に得た情報は正しかったか?」ふん、とプライドの高さが窺えるような笑みを浮かべつつ今度は自分が相手に問いかける。知らないふりをしている彼にこのように尋ねるという事は、暗にお前の言葉など信じていない、と言っているようなものだが、これくらいの意地悪ならば許されるだろう。無意識に彼の好意に甘えているなんて露知らず、緩く腕を組めば隣に立つ相手の方を見遣り首を傾け。「そうか。…今だけは、素直にお前を信じてやる。」今日のところは相手が妙なことさえしなければ此方も攻撃するつもりは無く。今だけ、という部分をさり気なく強調しながらも淡々と述べれば、少しばかり気を緩めて。まもなく目的地に到着すると扉が閉じないよう片手で軽く抑えながら先に降りるよう促し。)



  • No.33 by 福田 蛍  2018-05-02 23:02:00 

おっと、…これは失礼。あんまりにも可愛らしい表情をしていたからさ。(撫でていた手をすぐさま下ろせば、困っと様に眉を潜めて微笑む。流石に相手も頭を撫でれるという行為には、予想外だったのだろう。驚いた表情など、滅多に見れないモノたが、矢張りまだ警戒心は完全に消えてはいないようだと、撫でた瞬間の相手の鋭い声に、わざとらしく肩を竦める。「…嗚呼、分かっているさ。いつか君は僕のものになるんだからね。」彼からは、さも確信しているような言葉だと言われたが、之は自分にとっては決定事項と言えるまでのものだった。何故なら自身は、暗殺者「狙った獲物は決して逃さない。」をモットーとして掲げているからだった。獲物はまさしく愛しの彼…。そしてこの身が朽ちる最後の日まで決してこの愛を絶やすような事はしない。自身の手を銃の様な形に模して、バーン!と効果音を呟きながら、相手へ其れを突きつける。「逃しはしないよ、絶対に。」決して穏やかとは言えない言葉を、爽やかな笑顔と2つセットで。)
──事前に得た情報?(相手の鼻で笑う声を聞けば、目線を隣の彼に移動させる。勿論、知っていた事だが、はて何の事だがと頭にハテナを浮かべるように振る舞い、相手のしてやったと言う風な顔を見れば、自分に対する些細な反抗だろうと、心の中でにやけが止まらない。頬の筋肉が緩みそうに成るのを必死に我慢しながら、一つコホンと咳払い。「何時も素直だと可愛いのに…。」相手の言葉に素直に頷けばいい筈が、一言余計に応えてしまう。これは自分の性分であり、相手の愛おしさあまりの言葉だが素直に自身の言葉に従う彼も、見てみたいな…と余計な想像をしてしまった。目的地に到着し彼が先に行くよう促してくれたが、数秒反応が遅れてしまった。「…あ、ごめん。ありがとう。」と急いでエレベーターから出れば彼の隣に並び奥の部屋へとゆっくり歩いていく。目的の部屋の前まで来れば、後ろで手を組みながら、鍵を開てくれるのを待ち、初めての彼の部屋、愛おしい彼のプライベートを見れる期待感に胸を弾ませながら。)

  • No.34 by 久遠 将之  2018-05-04 01:55:46 




死体の見すぎで気でも触れたか。俺は成人した男だぞ?
(戸惑い、当惑、呆れ。そういった感情がごちゃ混ぜになったような複雑な気持ちを抱えながらも、口を開けば純粋に思った事をそのまま声に出して。自分のような誰かを殺める事くらいしか取り柄の無い人間を好きというだけでも有り得ないのに、可愛らしいと言われてしまうともはや理解不能だ。彼の真意を確かめるように、じっと目の前の双眸を見据えた。「その自信は一体何処から来るんだ…。ある意味、お前の前向きさは尊敬すべきだな。」自信満々に言う相手にそう溜息混じりに答えるも、手で作られた銃口を突き付けられると目を細め。一気に増す冷たい威圧感。ゆるりと挑発的に口端を吊り上げれば、「宣戦布告か? …いいだろう。お前が俺を落とす前に、お前の首を切り落としてやる。」なんて物騒な言葉を贈り。するりと此方の言葉を躱し調弄す相手に、やや子供じみた不満気な視線を向ける。なんだ、せめて素直に認めれば可愛げのあったものを。飄々とした言動を取る相手はやはり自分とは対極に位置するような存在で、気に食わない存在だ。「…白々しい。思っていたより演技が下手だな、お前は。」相変わらず率直な発言をするものの、休戦中であるからかその言葉の中に敵意は一切無く。口元には無自覚ながらに親しい者を揶揄うような笑みすら薄らと浮かべていて。素直になれば可愛いのに、という相手の言葉には微かに眉を顰める。ごく普通の大学生として過ごしている昼間のうちは程々に愛想良く振舞っているが、始末屋としての自分は本来忌み嫌われ、恐れられるべき存在なのである。「始末屋に可愛さなんて必要無い。」取り付く島もないほどにバッサリと言い切れば自分もエレベーターから降り、廊下を進んで。部屋の前まで来れば鍵を取り出し解錠する。ここまで来てしまえば、もう後戻りはできない。一呼吸置いてから扉を開くと相手を振り返って。「ほら、入れ。好きに寛いでいいが、あまり散らかすなよ。」几帳面に片付けられた、過去に一度だけ招いた己の主人曰く"怖いくらい想像通りの将之らしい部屋"には散らかるほど物は無いのだが、一応そう声を掛ければ中に入り。)



  • No.35 by 福田 蛍  2018-05-04 22:51:29 

僕だって、成人した男性に誰彼構わず「可愛い」なんて言わないよ。きっと、君だから…かな。(相手の戸惑いと呆れが露わになった表情に、苦笑を浮かべながら上記を述べる。自分だって最初から同性が好きなわけではなかった。だが、彼を初めて見た瞬間のあの衝撃。これが恋というものなのか…、と初めて知ったあの時。こんな思いは生まれて初めてで忘れる事などできないだろう、そんな愛おしい彼は、先程から此方を伺うような目を向けている。「うん。そうだね!前向きな事が唯一の取り柄だからな〜」あはは、と手を自身の後頭部に当てながら微笑む。相手と自分は、例えれば水と油。性格の正反対な自分達は、上手く混ざり会うことはできない。ならば相手を油へ変えればいいだけの事…。先程の表情と一切変わらぬ笑顔で「君に殺されるなら本望だよ!きっと僕はろくな死に方はしないだろう。でも君が僕に終止符を打ってくれるって言うなら、僕は喜んでこの首を君に差し出すよ。」相手から送られた言葉は、殺しの予告。他の人が聞いたら驚くか恐怖を抱くかのどちらかだろう、自身にとってはどれ程嬉しい言葉か、こんな殺人鬼の命火を愛おしい彼に消して貰えるのだ。それに続けて、相手から発せられる冷たい殺気にぶわっと鳥肌が立つ。ゾクゾクと続く身震いにはぁと甘い息を漏らせば、相手へ数歩躙り寄り相手の片手を掴み、自身の首の辺りに擦り付ける様に近ずける。相手と同様口端を挑発的に、吊りあげれば「…これが本来の僕だよ?」白々しい、演技、と2言を聞けば、心外だと溜息を漏らす。その刹那彼の表情に少し変化が現れた。自分に少しだけだが気を許したかのように見えるその微笑みに、心臓のあたりがぎゅっと苦しくなる。?…。初めての感覚に眉を険しく潜めるがそれは一段と苦しくなる一方。すこし体制を崩してしまい、グラッと微かに揺れた身体が、相手の方へと傾く。握っていた手をそのまま自身の胸元へと移動させれば、「…その表情反則だよ。」ボソリと呟いた声は相手に聞こえるかな聞こえないか程のもの。もお、子どもの様に頬を膨らませれば、表情も何時のモノへと変わった。「じゃあ、遠慮なくおじゃましまーす。」先程の事は無かったことにしよう、すり替える様に言葉を紡げば、部屋へと足を運ぶ。一言で言えば、〘彼らしい部屋 〙無駄な物が一切置いてなく、必要最低限の物しか揃っていない。唯一彼の趣味の枠に入るだろう本棚を見つければ表紙の部分を指で謎っていく。以下にも難しそうな題名の本は自身だと何年経っても読み終えそうにない。うわーと感嘆の声を漏らしながら部屋を物色し始め、ふと目に付いたソファーへと腰を掛ける。続いて部屋へと入ってきた彼を見詰めながら、「結構遅い時間だけど、お腹とか減らない?…なんなら僕が作ってあげよっか?その間、君は風呂にでも入ってきたらどうかな。」さも知っているかの様にふらりと立ち上がれば、相手へと振り返り。)

  • No.36 by 久遠 将之  2018-05-06 03:03:07 




…恋は盲目、とはよく言ったものだ。
(芝居や物語の中の台詞のような言葉とは裏腹に一切嘘偽りの無い瞳。これ以上彼の心を深く探るのは不可能だと見切りをつければぽつりと呟いて。今まで同性異性を問わず言い寄られた事は数あれど、自分が恋に落ちた事などない。交際経験も、それを夢見たことすら無いのだから、考えるだけ無駄というものだろう。「俺が相手ならば殺される事すら吝かではない、と? お前の言う事はつくづく理解できない。」笑顔で語る相手に、じとりと感情の乗っていない視線を向けた。お前を仕留めた時は史上最悪の後味の悪さを感じる事になりそうだ、なんて思った事を伝えようとした所で、相手の表情を捉えては口を噤む。恍惚とすら言えるような表情を浮かべる相手に、漠然と、しかし確かな危機感を覚えた。ここから逃げ出したいような気持ちからつい後退りそうになるものの、山のように高いプライドが必死にそれを押し止めていて。片手を掴まれても大人しく事の経過を見守ることしか出来ず、手のひらが少し冷たい彼の首に触れると同時に小さく肩が跳ねる。一定のリズムで感じる微かな振動は、この薄い皮一枚隔てたすぐ下で血が流れている証拠。彼が生きている証。それを認識した瞬間、初めて謎の渇きを覚えこくりと喉が鳴った。今の自分こそが本来の自分なのだ、と言う相手に何か言葉を返そうとするも、相手の体が此方に傾いてくれば咄嗟に空いているもう片方の手で抱きとめて。そこまで身長に差がない上に相手も本格的に気を失ってはいないらしく、彼はすんなりと自身の腕に収まった。「おい、どうした? 体調不良なら早く言え。」すっかり元に戻った固い表情でそう声を掛ければ少し体勢を変え、ぽんぽん、と子供をあやす様に軽く相手の背を叩いてから身を離して。見慣れた筈の自室が、自分以外の人間が居るというだけで随分と変わって見えるものだ。興味深そうに部屋を見回す相手を何がそんなに珍しいのかと遠巻きに眺めつつ、ネクタイを緩めていれば相手から声を掛けられ。「は…? __料理、するのか。お前が?」こてん、と首を傾げながらまじまじと相手を見つめる。標的の暗殺者、としてしか相手を見ていなかったからか、どうしても裏の世界で生きる彼と料理のイメージが結びつかない。彼も自分と同じ人間なのだな、なんて当たり前の事を再認識しながらふらりと視線を彷徨わせては、やがて遠慮がちに頷き。「そう、だな。仮にも客人に世話を焼かせるのは申し訳ないが、ここは厚意に甘えておく。…くれぐれも妙なものを混ぜるなよ。」相手が毒の類を仕込むとは考え難いが、念のため一言付け足して釘を刺しておき。調理器具の仕舞ってある場所と、食材は好きに使っていいという旨を伝えれば「他に何かあれば呼びに来い。」とだけ言い残してリビングを後にして。)



  • No.37 by 福田 蛍  2018-05-06 18:02:08 

今の君には…理解出来ないだろうね。───でも大丈夫だよ、僕がじっくり教えてあげるから…ね?(❛じっくり❜そう何年経っても構わない。彼を自身のモノにして、自分の存在なくては生きていけない様に執着し、寄生して、彼をドロドロの愛で溶かしてしまおう。纒わり付く様なねっとりとした声色で耳打ちすれば、スっと身体を離す。最後の仕上げに艶めかしく意味深な微笑みを、相手が自身に溺れ自身を求める、そんな姿を想像しながら相手の双方の目を見詰め、「身体に異常はないよ。…疲れたのかな?ほら、僕もさっきまで仕事だったからさ。」一瞬遠のいた意識に、一気に近ずいた彼の愛おしい顔。其れと同時に強くなった香り。あぁ、時が止まればいいのに…。と懇願しながら、すぐに離れていく彼の姿に薄らと目を細める。抱きとめられた時に背中に感じた心地よい衝撃、彼の優しさに又もや心臓が締め付けられるような感覚に囚われる。これ以上は危険だと、彼から視線を外し、台所のある方向へと移動すれば徐ろに冷蔵庫へと手を伸ばす。中を除けば、種類豊富な材料が揃っている、ふむとそれ等を見つめれば、「流石に、何年も一人暮らしをすればそれなりに料理は出来るさ。──全く君は、僕をなんだと思ってるんだい?」料理と僕はそんなに無縁に見えるのかな?生まれてから今まで、取って付けた様な手際だが、ある程度の物は作れる様にはなった。だが、流石に相手の珍しいものを見た、と言わんばかりの表情に、自身は人間だと思われていないのではないか──と若干不安になってきた。さ迷う様に目線を手元の食材達に寄せれば、簡単な物尚且つ深夜でも食べれる重すぎない物にしよう。数分間冷蔵庫の食材達と睨めっこ、よし…とある程度案が纏まり特定の食材を取り出せば、下準備をし始める。相手の自身への釘を刺すかのような言葉に、ニッコリ微笑み分かってるさ、と目で伝える。その代わりに「ごゆっくり」と言葉を投げかければ、相手の背中を見送り、さて料理を始めよう。トントンと小気味よい一定のリズムで野菜を切り刻み、なおあと片付けも平行して進めていく。きっと、あと片付けは自分がやると言うだろう彼の為に、最低限の片付けは終わらせておこう。と手際よく進めていく、ある程度完成した料理をテーブルに並べていけば任務完了。トマトとエビのパスタに付け合せのサラダ。体の疲れを取るために、野菜をふんだんに使ったコンソメ風味のスープ。数十分程度で作れた簡単かつ栄養を考えた献立で、きっと相手も喜んでくれるだろう。ふふっと新婚したらこんな感じかと、しょうもない妄想をしながら、ゆっくり鍋のスープを混ぜていく。そうだと先程冷蔵庫から見つけたワインの事を思い出せば、いそいそとグラスを取り出す。見事な真紅の波を披露する其れを片方のグラスに注げばそっと口に含む。程よい渋さと甘さ、ほんのりと漂う葡萄の香りに舌鼓すれば、テーブルへと其れ等を運ぶ。二つのグラスに同じ量注げば、先程相手から言われた言葉を思い出す。「…毒か…。」ニヤリと怪しげな笑みを浮かべれば自身のポケットからある薬品瓶をとりだす。手のひらサイズのそれは、よく自身が仕事で使う劇薬。相手の動きを封じる痺れ薬といったもので、透明で料理などに混ぜやすく、即効性のそれは使い勝手がよく常に持ち歩いていた。今、それが必要になるとは思っていなかったが…。相手の苦痛に浮かぶ顔を想像し、口角が引き上がる。相手の方へ置いたグラスに透明の劇薬を混ぜば、トクトクと減っていく瓶の中身をワインと混ぜ合わせていく。痛みと痺れに苛まれた彼は、助けを乞うのだろうか…それとも苦痛を必死に耐え自身を罵倒するのだろうか。と思考を張り巡らせて、否、どちらでも構わない、愛しの彼ならどんな姿でも美しいに決まっているのだから。再び一口ワインを含めば、鍋の日を落とし、軽い足取りで彼の入っているバスルームへと近づいていく。シャワーの流れる音に耳を傾ければ彼はまだ中にいる、慣れた手つきでスーツを脱ぎ傷だらけの身体を露出させる。タオルを腰に巻き付け勢いよく扉を開ければ、湯気の立ち込める中彼の姿を見つけた、「背中流してあげるよ!」と一言。)

  • No.38 by 福田 蛍  2018-05-07 18:10:43 

(誤字がありました! 鍋の日と書いておりましたが、正しくは「鍋の火」でございます。それに加えまして、さ迷う様ではなく「彷徨わせて」です。2箇所も変換ミスがありました…汗
大変申し訳ございません!!)

  • No.39 by 久遠 将之  2018-05-08 03:20:06 




っ、……余計なお世話だ。
(直接心に纏わり付くような低音が鼓膜を震わせ、擽ったさにぴくりと反応を示す。余韻が残る耳をごしごしと手のひらで擦りながら自分からも少し距離をとると、刺々しい口調で返し。先程から自分は相手のペースに乗せられすぎだ。緩く首を横に振れば一度気持ちをリセットして。「嗚呼、いや、その…。───すまん。」此方の考えている事を見透かしたような言葉に、なんとなく居心地の悪さを覚える。何か言い訳をしようと取り敢えず口を開いたものの、残念ながら今は始末屋としてのスイッチも、猫被りのスイッチも入っておらず。限りなく素に近い自分はけして口が回る方ではなく、ろくに言葉が出てこない。やがて少し顔を俯かせては諦めたのかぽつりと謝罪の言葉を口にし。リビングを出て、寝室にて着替えの用意をしつつぼんやりとこの後の予定を立てる。一緒に食事を取って、相手が風呂に入っている間に後片付けと布団の用意をして、できれば今日の午前中に受けた講義の復習も終わらせて──。就寝までにかかる時間を大まかに計算すれば、明日の講義は欠席した方が良さそうだと判断して。任務を遂行した日、浴場へやって来てまず行うのは怪我の有無を確かめる事。知らぬ間に出来ていた傷が原因で動きが鈍ったり、計画が狂うような事があってはならないからだ。服を脱ぎ様子を見てみれば、微かに左の脇腹が赤く腫れている。とは言っても押せばつきりと痛む程度のものだ。久々に大きな痣ができるだろうが、これに関しては放置しておいても一週間もすれば綺麗に消えているだろう。その他に目立った外傷が無いと確認できれば一先ず安堵して。さて、そうとわかれば早く体を洗ってリビングに戻らなければ。そうして風呂に入っていた…の、だが。突如勢いよく開かれた扉と、姿を現した相手。一分も予想していなかった出来事に直面し一瞬呆気に取られるが、頭で何かを考えるよりも先に体が動き扉に手を掛ける。「結構です、お引き取り下さい。」思わず敬語になりながら早口でそう告げては、ぐぐ、と力を入れ押し返そうとして。相手の侵入を拒みながら平静を取り戻そうとするものの、正直な所、ばくばくと早鐘を打つ心臓を治めるのに必死でそれどころではない。嗚呼、本当に吃驚した。体の芯は一気に冷えたというのに表面は未だぽかぽかと温かく、その温度差が気持ち悪い。「一緒に風呂に入るというだけでも嫌だというのに、無防備に背を向けろと? そんなの、相手がお前でなくともお断りだ。すぐに出るから部屋に戻れ。」露骨に顔を顰めては捲し立てる。覚悟はしてきたつもりだったが、改めてとんでもない男を部屋に入れてしまった。今更ながら強い後悔の念に駆られて。)



  • No.40 by 久遠 将之  2018-05-08 03:22:52 




(/いえいえ、どうかお気になさらず! 私も誤字に気付かないまま投稿してしまう事もあるかと思いますし、この件に関してはお互い様、という事で… / 笑 。)



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