【カネキ×トーカ】

あ、うん
（相手に言われるとヒナミちゃんを起こさないように抱えて相手の腕に預けて。受け渡すと残ったコーヒーを全分飲み、二人の姿を見てはヒナミちゃん用と自分が使っていたコーヒーカップを流し台に持っていき、再びソファーに座って

‥‥｡
(注意を払いながら抱えると普段よりも幾分ゆっくりなペースで寝室へと連れて行って寝かせてやり｡そのまま部屋を出ると相手のいる場所へと戻ってきてから､｢‥店長､何か言ってた?｣と問い掛け｡)

……慣れるのは自分のペースでいいって…
（店での店長との会話を思い出せば先程より少し暗い顔をして。ソファーの背もたれに頭を乗せるように天井を見れば「慣れるのかな…」とぼそっと呟いて

何度かやってくうちに慣れてくんじゃない?
(テーブルに置きっぱなしにしていた残りの珈琲を一気に飲み干してカップを再び置き｡相手の暗い表情に質問したことを少し後悔しながらも普段通りの口調で返し､｢慣れるまでは面倒みといてやるよ｡しくじって白鳩に見つかったりでもしたら面倒だし｡｣と相手の座るソファの肘掛けにあたる部分に腰掛けながら｡)

董香ちゃんに迷惑かけてばっかりだね…
（苦笑いをしてながら相手の方を見て謝るように言えば「僕も董香ちゃんの役に立てればいいんだけど…」と軽く溜め息をつけば眼帯を外して目が赤くないか確かめて

アンタが役に立つなんてまだ早いっつの｡
(横目に相手の様子を見ながら一瞬だけクスリと微笑み｡ふとテレビをつけるとちょうど喰種の事件に関するニュースを報道しているのが視界に入り､｢前から気になってたんだけど‥私のことが喰種って初めて知ったとき､なんて思った?｣とニュースの内容に眉を顰めながら問い掛け｡)

(/寝落ちしてしまいました‥すみません!)

えっと……身近に居ることに驚いたかな…あの時はそれどころじゃなかったから…
（あの時は色々と大変でどうしたらいいか分からない時だったので周りの事を深く考えられなく。「あ、あんていくでバイトして董香ちゃんの本当の性格を知った時も驚いたかな」客として通っていた時に見た時と態度や性格が今とは全然違うかったのでそう言い

（気にしないでください、体は大事ですから）

‥?どういうヤツだと思ってたわけ?
(それもそうかと相手の言葉に相槌を打つように一度ゆっくりと頷き｡しかし､次に言われた言葉に接客中だからとはいえそこまで大きく変えているつもりはなかったためか､興味ありげな様子で体ごとそちらへ向き直って｡)

えっと…大人しそうだったし、口調も刺々しくなかったから…普通に可愛いイメージだったよ？
（相手が何故か更に問いかけてきたことに少し焦るが、その当時の事を思い出しながら言うとつけっぱなしになっているテレビをちらっと見て。「今は…ウタサさんにも言ったけど怖いってイメージが…」と相手には聞こえないようにボソボソ言い

‥そ､そうかよ｡
(接客業なんだから当たり前だろ､と喉の奥まで出かかっていたものの､予想に反したイメージの言葉に一瞬返す言葉を失い｡想定外だったということと嬉しさが合間って若干顔が赤くなるものの､誤魔化すようにテレビへと視線を向け､ボソボソとした言葉に｢‥なんか言った?｣と背をむけたまま問い掛け｡)

な、何でもないよ!?
（相手の姿をチラッと見ては若干顔が赤いことに気がつくが、すぐに相手が顔をそらしてしまったのではっきりと見ることができず、さらに相手の言葉を聞けば急いで何でもないと否定してこちらから顔をそらして。「どうかした…？顔赤いよ…？」と相手の後ろ姿をじっと見ながら先程気がついたことを聞いて

な､なんでもねえよ!
(即座に相手から顔を逸らしたために大丈夫かと思っていたものの､相手からの問いに遅かったのかと内心後悔し｡慌てて否定したあとに相手の方を向くと､｢そのイメージのままの方が良かった?｣と問い掛け｡)

え…いや、董香ちゃんは董香ちゃんのままでいいんじゃないかな…？
（相手の少し強めの返答に少しビクッと反応すれば額に少量の汗をだして。その後の相手の言葉を聞けば少し首を傾げて相手の顔を見ながら淳にそう言って

ふーん‥｡
(普段の相手の様子からしても､特にこれと言って関り合いのなかった頃の時の方が良かったのではないのかと考えていて｡相手の返答に淡白な声色で返答してから､｢‥ま､いいや｡｣と相手から視線を逸らし｡)

あ、もう夜遅いしそろそろ帰るね
（相手の気にしていないような回答を聞けばチラッと時計に目をやり、時計の針は夜の10時を指しており家に帰ると言えばソファーから立ち上がって帰る準備をし

気をつけろよ｡
(さすがにしばらくはないと思ってはいるものの､先程の相手のことを思い出して声を掛け｡ソファの肘掛けから立ち上がると戸締まりも兼ねて相手を送ろうと玄関へと向かい｡)

(/今日はそろそろ寝ますね｡毎日お相手してくださりありがとうございます!)

あ、うん。気を付けるよ…
（相手の顔を見ると少し微笑みながらお礼を言い。玄関へと向かえば靴を履いて「じゃぁ、またね。董香ちゃん」家を出れば家へと向かい歩きだして。数十分後、家に帰りつけばすきのまま直ぐに寝てしまい。それから数日何事もなく過ごし、約束の水曜日になり

（いえいえ！こちらこそありがとうございます！おやすみなさい）

‥‥｡
(水曜日になり､ヒナミと談笑しながら約束していた古文の教科書類を一纏めにしており｡ヘタレの世話をしに行きたいというヒナミと出掛ける準備を終えてから詳しい約束をしていなかったことを思い出し｡)

何時に行けばいいんだろう…
（ちゃんとした時間帯を決めていなかったと思い出せば悩み、大学が終わったので高校ももうすぐ終わるだろうと思い一応相手の家に向かって歩きだして

ん､じゃあまたあとで｡
(楽しげなヒナミと共に休日にも関わらずバイト先へと赴き｡ちょうどいたニシキと一言二言言い合いをしている途中で相手との約束を思い出し､その場で携帯を取り出すと相手へと電話を掛け｡)