ヌシ 2013-05-25 20:55:00 |
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.....( 褒め言葉を言われては次いですぐに抱き締められて。予想もしていなかった相手の行動に驚いて何も言葉を発せず、瞳をパチクリさせれば。その姿がとても可愛らしく、抱き締め返そうかと思い手を伸ばすも相手が己から離れてしまって。「あ...」抱き締めるチャンスを逃した、と後悔して声を漏らせばまだ赤みの有る顔で料理を作ろうと己に声を掛ける相手。そんな顔をされればもう我慢出来まい。「 ...なあ、そんな可愛い顔されたら僕もうヤバいんだけど。 」と思わず口に出してしまって。此方も少し頬を染め乍、相手の目をしっかりと見据え。
あ、絆創膏貰える?
(傷口を舐めたとはいえそれで完治したわけではないので、ばい菌が入ってはマズイと思い上記問いかけ。まず始めに開いたのは国語の教科書。特に一番苦手なのは漢字で、文に読めない字がでてくると「?...玲真、これ何て読むの?..あらの...?」などと問い『荒野』という字を指差して首傾げ。改めて勉強を始めようと思い立った時聞こえたのは「ヘタクソ」と言う相手の呟き。それにもまた苛立ちを覚え「何よ、わざわざノート破ってあげたんだから細かいこと気にしないの!」と少し不機嫌な様子で相手睨んで
嗚呼、ちょっと待ってろ( 絆創膏を要求されればそんな物有ったかな、と思いながら立ち上がって棚を漁りだして。中々見当たらない、と思った時有り難い事に1つだけ見付かった様で、「 有った.. 」と小さく呟けば背後から己に質問する声が聞こえて。何だ、と相手の方を向き指差された部分を目を細めて見れば「 こうや、だ。バカヤロウ。まあ"あらの"とも読めるがな 」と呆れ気味に指摘して。次いで思い出した様に「 あ、はい。偶々有ったみたい 」と先程見付けた絆創膏を相手に差し出して。何やら不機嫌な相手に「 ま、礼位言っとくよ。 有り難うな、 」と素直に感謝の言葉を告げて
_か、可愛くないもん。
(材料を全て並べ終わり、さあ作ろうと腕まくりをした瞬間聞こえた相手の言葉。_せっかく落ち着いたのに。また頬がじわりと赤くなるのを感じる。「可愛い」なんてことを言われるなんて思ってもいなかったため、瞳を数回瞬かせ。視線を視線を逸らそうとするも相手と視線が絡めばなぜか目を逸らす事ができずに、小さな声で上記を呟く。相手の仄かに赤い頬に気付き、さらに頬を染めれば「・・・ヤバイってなにが・・・、?」なんてことを言ってみて。)
...
(相手が絆創膏を探す間、暇になってきたため傷口を暫く見つめていれば何を思ってか傷口を指で抓ってみて。当たり前だが更に血が溢れ出てきてしまったことに焦り相手に見つからないよう掌で急いで血を拭い。呆れ気味に言われた言葉に「へぇ...これ『こうや』って読むのかぁ」などと納得し乍心のどこかで『こんなのも分かんないってやっぱ私馬鹿なのか...』と感じ少し落ち込んだ表情浮かべ。絆創膏受け取れば「お、ありがとう」と言い緩く微笑みかけてから傷口に絆創膏貼ろうとして。「どういたしまして..」相手見上げるその顔はまだ少し不機嫌そうにしているものの睨むような目ではなくて
....。( 其処を突かれては何と表現したらいいのか分からない。困って己の頬をポリポリと軽く掻けば、「 ..御前、それ位分かれって 」と相手に理解を求めて。ヤバいの意味を1人で説明出来る程気は座ってないぞ、僕は。何て思いながら未だ頬は少し火照った侭でいて。それより早く食事を作りたい。今のこの何とも言えない状況を崩したい様子で。まさか聞き返してくるとは思わなかった、と考えた時には抱き締めたい欲望よりも恥ずかしさの方が上回っている様で取り敢えずこの話は終わりにしたいと思いつつ先程の言葉を口にして
御前少しは勉強しろよ ( 何を落ち込んだのかは知らないが哀しげな表情を見せる相手に何のフォローをする事もなく、頬杖を付いては相手を見て。こんな漢字も読めないなんて、と内心彼女の馬鹿さに呆れもしたが其処がまた彼女の魅力、と言う風に捉えて。「 まあ何時でも俺ん所来い。 教えてやっからよ 」何て珍しく相手を思いやった言葉を述べれば軽く微笑んで、絆創膏を張る姿をチラと確認し。まだ少し心配はあるもののコイツなら大丈夫だろう、と言う変な自信が有ってかもう何も言わない事にしてじっと眺めているだけで
わ、わかった。(なんだかよくわからないものの、取り合えず相手の様子を見ていると気まずくなってきたのかコクリと頷いて。何やら気恥ずかしい雰囲気に耐え切れなくなったのか、「じゃ、じゃあ黎くんはこれ、切って!」)冷蔵庫から取り出した玉葱を押し付けるように相手に渡せば少々引きつった笑みを浮かべて。其の侭己は挽肉をボウルに入れせっせと準備を始めようか。)
( 何とか納得した様子の相手に無言でゆっくりと頷いて。よし、じゃあ作り始めるか。っと思い冷蔵庫に向かおうとすれば己に玉葱を押し付けてきた彼女によって遮られて。その彼女の表情は何故か引きつっている様で不自然。まあそんな事はどうでもいいだろう。己は取り敢えず玉葱を切らなければ。己自身玉葱を切るのは少し抵抗が有るものの、文句は言っていられないだろうと考え「 うん、了解 」と軽く了承の意を示せば早速包丁を取り出して切り始めて。「 うわ...目、しみる 」と呟いて、その目は涙目になっており
だって勉強なんて面倒で...
(受験生のためきちんと勉強はしなければならないと分かってはいるもののなかなか取り組む気にはなれずにいて。気を取り直して次は数学の教材を出し「よし、やるぞ~っ」と気合を入れ問題を黙々とやり始めはするが数分経ったところで分からなくなったのか頭を抱え込み手が止まってしまって。「おぉ~!頼もしいーっ」相手の言葉に嬉しそうに笑み零すと勢い余って抱きついてしまい。此方を眺めている相手を不思議そうに見返し「お~い?何ジッと見てんのさ」と相手の目の前に手を翳し軽く振っては緩く首傾げ
!?、( 相手を眺めていればいきなり抱き付いてきた事に驚きを隠せない様子で目を見開けば、己はどうしたらいいのか分からず戸惑っていて。抱き締め返すべきか、それとも何もしないべきか。そんな考えが頭をよぎるも結局結論は出ないままで。取り敢えず平然を装おうと"頼もしい"と言われた事に対して反応しなければ、と思い「 当たり前だろ 」何て余裕そうに言えば。それにしても何時までこの状態でいるのだろうか。未だ何も出来ない侭相手に無理矢理抱き締められている状態で
_代わろうか?
(挽肉を捏ねながら相手にちらりと視線を向けると其処には何故か涙目の彼の州姿。_嗚呼、玉葱のせいか。捏ねている手を一度とめ水で流しタオルで水滴を拭く。其の侭相手の所へと行けば、流石に申し訳なくなったのか上記を述べて首をこてりと傾げて。)
... いや、いい ( 代わろうか、と己に問い掛け傍に来た相手に上記述べて彼女の方は見ずに玉葱に目線を遣った侭で。そうは言ったもののやはり内心変わっても欲しかったが己のプライドが許せなくて。何のプライドだよ、何て思いながら黙々と玉葱を切っていき。其の姿は如何にも辛そうで未だ涙ぐんでいる様子。途中包丁を置いて涙を己の腕でゴシゴシと拭けば再び再開し始めて。「 ...玉葱ってどうやったら沁みずに切れるんだ? 」と一旦動きを止めて顔を上げれば相手を見て。そろそろ我慢の限界がきている様だ、
...あ
(暫く抱きついていれば我に返りすぐ相手から離れて「ごめん、つい...」と申し訳なさそうに頭掻きながら苦笑い浮かべて。ふと机上の教材に目がいくも何だか勉強をするという気も薄れてきて。時計を見ると既に帰らなければならない時間になっており慌てて荷物をまとめ「もうこんな時間...夕飯の時間だし、帰らなきゃ」と言い立ち上がると再び窓から自室へ帰ろうとして
いいよ、別に ( 己もかなり動揺していたが彼女を安心させる為か表は平然を装って淡々と告げれば苦笑い零し。相手につられるように己も時計に目を遣れば、帰るという言葉が耳に届きまだ帰らせたくないという気持ちも有るものの仕方ないか等考え相手を送り出そうと立ち上がれば再び窓から出て行こうとする後ろ姿が見えて。さっき注意したばっかりだろ。呆れながら後ろから止めるように相手の服を片手で持てば「 玄関から帰れ 」と強い口調で告げて
名前: 橋本日和( はしもと ひより )
性格:独占欲が強く能天気なところがある
容姿:クリ-ム色の髪の毛でふたつくくり/服はシンプルな服が多い
設定:同じクラスで隣の席
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