＿＿＿ろる × ろる＿＿＿( 3L )

...むぅ...
(面倒くさがりな己はわざわざ階段を降り靴を履き替え隣宅まで移動...など考えただけで疲れるため窓を使った方が短時間で行ける上に楽だろうと思っているのか納得いかない様子で。しかし再度忠告受ければ素直に「...はい」と小さく呟いて。「ここのお菓子好きなんだよね～」と缶を開いては嬉しそうな笑み浮かべ早速一枚のクッキーに手を伸ばし食べ始め。実を言うと勉強する気など無いに等しく、ただ口煩い母のいない場所に移動したかっただけのため一向にペンを取らず。「でもこっちの方が近いし...」眉尻を下げ相手に怪我をした足首を向け「これくらいほっといても大丈夫だって...」と苦笑い浮かべ相手を見て

宜しい( 案外素直に己の忠告を受け入れる相手に一瞬目を丸くするも、珍しく優しい表情で微笑んで。この様子なら少し甘やかしてもいいかな、と考えるも勉強より先に菓子に手を伸ばす相手の様子を見てそんな考えなど即脳から消え、ｸｯｷｰを取る前に目の前の彼女の手を今度こそ振り払って。｢ 勉強するまでお預けな?、 ｣と黒い笑みで告げれば缶の蓋を閉め己の横に置いて。次いで足を出してきた相手に缶から視線を外し、｢ 大丈夫じゃないだろ... ｣と眉を顰めて言えば舐めときゃ治るだろう、と考え乍何の戸惑いも無くﾍﾟﾛｯと相手の怪我所を舐めて

(/ 暇潰しに上げてみよか、←

...でも窓から行き来した方が絶対楽だと思う
（一度は素直に受け入れてみたものの考えてみればやはり玄関まで降りるより窓からのほうが相手の部屋に直通なため楽なのではないかと改めて反論して。手を払われクッキー缶を遠ざけられれば「え～！いいじゃん、別に食べてからでもっ」と不機嫌そうにし、勉強などしたくないため意地でも取り返そうと更にしつこく相手の横の缶に手を伸ばし。怪我をした場所を何の躊躇なく舐められたことに驚き咄嗟に足を引っ込めて「ちょっ、何してんの？！」とあまりに急な事に何が起きたのか一瞬理解できず焦りを隠せない様子で

えｰと、ﾊﾝﾊﾞｰｸﾞとか･･･どうかな?
(隣に来た相手に気がつきﾍﾟｰｼﾞをめくっていた手を止める。丁度開いていたﾍﾟｰｼﾞはﾊﾝﾊﾞｰｸﾞのﾚｼﾋﾟが載っているﾍﾟｰｼﾞ。材料もあることだし、今日は此れでどうだろう。ちらり、と相手の反応を窺うように視線を向ければ首をこてりと傾げて。袋をあさる相手に軽く微笑を浮かべながらも問いに答える。｢ﾁｮｺﾁｯﾌﾟとｲﾁｺﾞ買ってきたけど、どっちがいい?｣相手の好みを知る機会にもなる、とじい、と興味深そうに相手を見つめながらどちらが好きかと尋ねてみて。)

しつこい( 相手の怪我所を見つめている所、素直に受け入れた為先程の件は終わったと己の中で処理した筈が相手が再び発した言葉によって少し不機嫌気味に声のﾄｰﾝを落として瞳を見乍告げて。視線を再び相手の足首へと戻せば我が儘言う口元を横目でﾁﾗと見て無視して、再び怪我所を舐め乍食べさせまいと静かに菓子の缶を己の後ろへと持ってきて。するといきなり足が己の視界から離れて明らかに慌てている様子にﾋﾟﾀﾘ.と動きを止めて相手の顔を見れば｢ は?、 何で御前慌ててんの? ｣と不思議そうに小首傾げてみて

...
（どうにも納得がいかず此方も不機嫌な様子で頬膨らませ乍ただ無言で相手見て。缶を取り返そうと手を伸ばしてみるも更に遠ざけられ流石に少し苛立ってきたのか「もー！取らせてよっ」と怒り口調で必死に取ろうとし勢いで立ち上がると足元にあった積み上げてあった本に躓きちょうど相手の上に覆いかぶさるようにこけてしまい「...あ、ご、ごめん！」と言いすぐ離れ。不思議そうにする相手に「ふ、普通こんなとこ舐めないでしょ？！もー...びっくりしたぁ」と言いとりあえず己を落ち着かせるように深く息をついて

ふ－ん..ﾊﾝﾊﾞｰｸﾞか( 袋を漁る仕草を止めて顎に手を当て相手の発言を噛み締めるようにゆっくりと告げれば。特に反対する理由も無く、｢ ま、今日は其れでいいかな。 美味く作れよ ｣何て相手任せな我が儘を吐いてみて首を傾げる相手にﾆｺ.と笑って。相手から視線を外し再び袋を漁ってｱｲｽを両手に１つずつ持って種類はどちらがいいか、と問われれば｢ え、選択肢2つなんだ。 ｣と両手に抱えている物を見乍言って。己と彼女2人しかいなく、2種類だけ買ってくるのは当たり前だろうとは思っているものの意地悪く言ってみて。溶けてはいけないと思い取り敢えず冷凍庫に入れれば再び相手の隣へ行って

(/辻褄が合わないからちょっと行動の順番変えさせてもらうな、

え、普通舐めるんじゃね?( 相手の発言に再び不思議そうにｷｮﾄﾝとした顔でそう告げては。何故慌てているのかが未だ分からず"女は難しい"何て思い乍。己は幼い頃から怪我をした場合舐めときゃ治るだろう、と言う考えを植え付けられていた為に此が普通な行為として認識している様で、相手を意識する事など全くせずに。次いで相手が告げた言葉や表情を見て｢ ってか何で御前がｷﾚてんだよ ｣と怒っている様子がすぐに分かった様で。相手の為に遠ざけたのに逆ｷﾞﾚされては腹も立つ。相手が缶を取ろうとしたのか立ち上がった所、いきなり己に覆い被さって来たため一瞬何が起きたのか分からず｢ いって－... ｣と呟けば己の顔の前に彼女の顔が。どうしよう。そう思えば相手が離れ謝って来た為己も起き上がって｢ 否、俺こそ悪かった ｣と目を泳がせ乍

うん、頑張るね!
(相手の反応にほっとして息を吐いて。応援されたと解釈したのか軽く握りこぶしを作って見せればやる気満々にうなずて。｢＿え?･･･あ、えと、･･･ごめん･･･。｣一瞬何の事かわからずにきょとんと首をかしげる。視線を向けると相手が手にとっているのは己が買ってきた2つのｱｲｽ。もしかして、相手は違う味のｱｲｽがよかったのか。唯の意地悪なんて思いもせず、不覚だったとしょんぼりと項垂れて小声で謝罪を口にして。ｱｲｽを冷蔵庫にしまった後、ﾊﾝﾊﾞｰｸﾞを作ろうと準備をしている己の隣に来た相手にｴﾌﾟﾛﾝを付けながら｢＿手伝ってくれるの?｣なんてくすりとしながら聞いてみたり。)

ま、別に良いけど ( 申し訳無さそうに己に謝る相手に少し意地悪が過ぎたかな、何て思うも素っ気なく返事を返してはﾁﾗと横目で彼女を見て。すると隣でｴﾌﾟﾛﾝを着だした様子で不覚にも可愛いと思ったりして。いっそのこと抱き締めてしまおうか、と言う欲望が脳裏を過ぎり相手に手を伸ばそうとするがここはぐっと我慢。｢ ん...まあ暇潰しに手伝ってやるか、 ｣己に笑みを零し乍問い掛ける彼女に数秒考えて告げれば。手伝うのならば己もｴﾌﾟﾛﾝを着るべきか、｢ 僕も着るべきか? ｣と相手に質問してみて。しかし己用のｴﾌﾟﾛﾝなど有っただろうか、と言う疑問も交えて。

今度は抹茶も買ってくるからね、(相手の好みがわかれば、其の分買い物もしやすいのだけれど。ﾁﾗﾘと相手に視線を向けるとなぜか相手も己を見ていて、思わずｻｯと視線を逸らしてしまう。相手が己に手を伸ばした事に気がつかず、冷蔵庫からﾊﾝﾊﾞｰｸﾞの材料を取り出しｷｯﾁﾝに並べて。手伝ってやるかと言われれば瞳をぱちくり。まさか本当に手伝ってくれるとは思わなかった。直ぐに｢ほんと?ありがと、｣と頬を緩めながらお礼を述べる。相手のｴﾌﾟﾛﾝ姿･･･凄い見たいかもしれない。瞳を輝かせれば自室へと駆けていき、とっておいたｶﾌｪｴﾌﾟﾛﾝを片手に戻ってくれば満面の笑みで｢はい!､｣と差し出して期待のこもったまなざしを。)

んだよ其の目....( 己のｴﾌﾟﾛﾝなどやはり無いだろう。そう思い諦め掛けた時、部屋からｶﾌｪｴﾌﾟﾛﾝを持って来た彼女。期待で満ち溢れている其の瞳を見詰めれば眉を顰め呆れながら告げて。まさか着る事になるとは。少し後悔も混ざった複雑な気分でいれば、取り敢えず相手の手からｴﾌﾟﾛﾝを取って。｢ ....。 ｣無言で其れを眺めれば｢ やっぱ着なきゃ駄目か?、 ｣と顔を上げて問い掛けてみて。着るのには戸惑いが有り、何か恥ずかしくﾑｽﾞﾑｽﾞした気分で。しかし相手にあんな瞳をされては着ないわけにもいくまい、と言う意見が己の中で交互し乍苦笑いを零して

（了解しました！）

厭、自分では舐めるかもしれないけど...
（己も怪我をした際には軽く舐めて済ます程度はするが他人からされるなんて思ってもいなかった為に今だ脳内は収拾がつかずにいて。「それに足首にやられたら..なんか変な感じするじゃん...！」と続けて小さく呟けばプイ、と顔を逸らして。相手の上に覆いかぶさってしまった後、すぐ離れはしたものの申し訳ない様子で、相手の謝罪受ければ「いや、勝手に怒って躓いて転んだの私だし...自業自得ってやつ？」と苦笑い浮かべて頬を掻き。とりあえずこの空気をどうにかしようと机上のペンを取り「うん、よし..！勉強しようか勉強。ねっ」と相手に笑み向けて

だって、黎くんのｴﾌﾟﾛﾝ姿とか見た事ないから･･･
(見てみたい、とにっこりとした笑みを浮かべながらﾜｸﾜｸとしながら上記を述べ。男の人のｴﾌﾟﾛﾝ姿が何気に好きな己にとって、恋人のｴﾌﾟﾛﾝ姿は絶対に見てみたいもの。｢ｴﾌﾟﾛﾝ着なきゃ汚れちゃうし、着たほうがいいと思うよ?｣そんなありきたりな理由を相手に言い聞かせるように言いながらｴﾌﾟﾛﾝを相手から取り。相手の事など気にせずにご機嫌に相手の腰にｴﾌﾟﾛﾝを付けて其の姿を数秒じい、と見つめれば、｢＿かっこいい･･･｣なんて思わず小声でぽつりと無意識に呟いた。)

面倒くさ....んあ?ま、そだな( 顔を逸らされれば面倒くさがりな性格上前記を告げて、苦笑い浮かべる相手に納得した様でｽﾗｯと後記を述べ欠伸し乍頭を掻いて。己もこの空気を何とかしたいと思い、口を開こうとした所でやっと勉強をしようとする彼女に半分疑いの気持ちはあるものの｢ 嗚呼、 ｣と軽く返事をして。そういえばﾉｰﾄを出していなかった。そう思い、立ち上がってﾉｰﾄを探すが見当たらず。ふむ...っと少し考えていっそのこと相手に貸して貰おう、と｢ 一枚破ってくんね? ｣と相手のﾉｰﾄを指差せば首を傾げて。学校にでも忘れたのだろうか。っと言っても今から確認しに行くのは面倒だ。何て事を思い乍相手を見れば

.....( 己の腰にｴﾌﾟﾛﾝを勝手に付けられれば、言葉が出て来ず無言になってしまい。何か、似合わない。己のｴﾌﾟﾛﾝ姿を見ればそんな事を思い乍。しかし彼女がﾎﾟﾂﾘ呟いた言葉に目を丸くして、｢ ...は?、 ｣と思わず聞き返してしまって。厭々、格好いい訳が無いだろう、と己の中で相手が発した言葉に反論したりしてみて。でもやっぱり大切な人に褒めて貰うのは誰だって嬉しいもの。表情では何言ってんだ御前、みたいな顔を保っていてもやっぱり嬉しくて。ってか御前の方が似合ってるし可愛い。本音は此だが、今褒めてしまうのは何だか勿体無い。そんな事を思い、取り敢えず相手の反応を待ってみて。

まぁ、でもありがとう...
(方法が何であれ怪我の対応をしてくれた相手に一応感謝の言葉を述べ。持ってきた教材は数学と国語。己の苦手な教科全てを教えてもらおうかと思っていたものの全てというと持つ必要のある量が重すぎると考え敢えてこの2教科のみ机上に置かれていて。ノートをパラパラと捲っていくと一枚破ってほしいとの言葉。「あ、うん。いいよ～」と破っていくもなかなか上手く破れず所々切れてしまったが、まぁ気にすることはないだろうとそのまま相手に渡して

嗚呼、( まさか礼を言われるとは思っておらず、少し照れてしまって。しかしここは平然を保たなければ、と表情は無の侭でいて。相手が机に置いた教科書に目を遣れば、2教科しか持ってきていない相手に驚きを隠せずに。しかし敢えて何もﾂｯｺんだりはせず、見るだけの状態で。すると何やらﾉｰﾄを破る音が聞こえ、其方に視線を変えれば。申し訳無いな、何て思い乍見ていれば所々切れている紙切れを渡してきて。...ﾍﾀｸｿ過ぎんだろ。一言礼を言おうと思ったがこれには言おうもの言えない。｢ 何てﾍﾀｸｿなんだ、 ｣と呆れたようにﾎﾟﾂﾘ呟けば

…あ。(無意識の己の呟きが相手に聞こえてしまったという事がわかればはっとして。微かに頬を染めて気まずそうに相手から視線を逸らし。相手の反応を窺うようにちらりと視線を向ければ、己の予想通りの複雑そうな表情で。無意識に呟いた言葉を後悔するように溜息を一つ吐くも、己の目の前に居る相手はやっぱり想像よりもかっこよくて。「＿かっこいいのは事実なんだから、しょうがないじゃん…、」なんて言い訳じみた事を言いながら一度相手をぎゅう、と抱き締め、直ぐに身体を離し。「つ、つくろっか!」とまだ赤みの残る顔でへらりと。)