Parallel World (非募集)

別に？結果的に手に入ったから文句は言わないけど
(これ程迄に積極的な性格で良かったと感じた日はなく、後から聞こえた言葉に胸が騒ぎ言葉で上手く表しきれない感情を全身に乗せ勢い良く抱き着き。寝起きから濃厚に重なる感覚が癖になり止まらない「朝から大胆ね」誘ったのは此方である事は棚に上げ愛しの唇を指でツンツン。素敵な提案に目を輝かせ両手を頬の横で合わせて寝るポーズ「じゃあ明日は絶対に貴方より後に起きる」然り気無く繋がれる手をにぎにぎ触り、爽やかな朝の空気を胸一杯に吸い込み)

悪かった、お前が其処らの女とは違うと勘付いていたから尚更下手に出られなかった
(今になって正直に告げる顔はちょっとした気不味さが含まれているようで。のし掛かる細く柔らかな重みに驚いたのも束の間「俺に訊いたろ、寂しいかって。今解った、俺はお前が居ないと駄目になる」ぐっと全身を引き寄せくったりした声で語りかけ。一回では満足出来ない体たらく「もっとさせろって、さあ来いよオーロラ」何遍も余す事なく唇を重ね続け。輝く目に笑いが込み上げ「起きなきゃ何をするか分からねぇけどな、忘れると大変な目に遭うぜ」気持ちの良い空気で肺をクリーンアップ、約束の鳥の巣に向かって出発)

私も、一目見た時から貴方は他の男性と違うと分かった。だからこそ欲しかったの
(根本は同じても身構えた相手とは正反対の考えに基づき同意なのか否定なのか分からない返答「大丈夫よ、居なくなったりしないから」ハットを脱がせて何度も何度も手を伸ばしゆっくりしたリズムで頭を撫で。重なる度に愛を共有し深め言わずもがな彼が居ないと駄目になるのは此方も同じ「朝食にフルコースを食べたくらいの満足感を得たわね」腹は膨らまなくとも胸はいっぱい、仕上げに上下の唇で彼の下唇を挟み吸い付き。朝から何をしようと言うのか肩を揺らして笑い「楽しみにしとく」見慣れない景色に一歩踏み出す毎に左右をきょろきょろ見渡し、近くを飛んで行く可愛らしい小さな鳥に向かって手を差し伸べ)

ポーカーには負けても俺には勝ったのはお前、好きなだけ楽しめよ
(欲していたのは彼女もまた同じだった、全く気が付かない程鈍い男では無い。顎をさすり舌をチチチと鳴らし。縦にも横にも大きい男が女性に慰められるとは「今だけだからな、弱い俺を披露するのは」不規則に渦巻く髪もぺったり大人しい。「フルコースで満足するな。別腹を用意してたっぷり楽しもうぜ」早速サーブされた別腹コースでより満腹に、反動で弾む唇がうっ血してか真っ赤に。平和な朝に活発な蜂の羽音を潜り、蟻が行列をなして食物を運ぶ野道を行けば野生に戻れそうな気分にすらなれる。スイスイ滑空していた小鳥が眠り姫の指にとまり愛らしいご挨拶、三人の妖精達の計らいで森で生活していた同名の姫君を思わせる光景に勝手に和み)

いいえ、私の心を掴んで離さない貴方の勝ち
(小刻みに首を振って否定、どちらが勝利を収めたか最早永遠に解けない謎。「なら今の内に堪能しておくわ。可愛いもの」とは言え10センチ以上背の高い人の頭を撫で続けるには背伸びの限界が到達、つま先立ちのし過ぎで震える足を地面に着けるのと同時に手を離し。彼の唇が下だけ口紅を塗ったような色に「まだまだ今日は長いのよ？朝から飛ばしたら夜で持たない」腕組みにて今朝の触れ合いタイムの終了を宣言。時折頭から突っ込みそうになる蜘蛛の巣を避け気分は探検家に「見て、可愛い」嘴で指を突っつく感触がこそばゆいが驚かせないよう細心の注意を払った小声で彼に報告)

勝利を言葉で譲って頂けるとは驚いた。俺の屍を踏んで仁王立ちしてくれても構わねぇのにな
(世界一の色男ならびに世界一の美女を入手したツイてる男はほほうと感嘆、彼女の美脚へ視線移し誤解を招く冗談をプラス。踏ん張ったご褒美に10センチ以上低い位置にある頭頂部へ顎乗せ両腕にてすっぽり「そう簡単にさせて堪るか」立場逆転を明言。血液集中箇所を指の腹で確かめ哀れっぽい声音を震わせ「これで最後か？つれないなオーロラ、俺にはまだまだなんだよ」そして吹き出し大根役者の演技も終了。こうも可愛い分類の鳥を見たのは久方ぶり、大概猛禽類が支配する空の下に居たが為にちょっと力を入れれば壊れてしまいそうな小動物を眺め「此奴腹が減っているんじゃないだろうな」乙女視線からずれた第一声、腰を落とし目線を合わせ)

そういう方向の趣味だったね。残念、部屋に戻れたらピンヒールの靴があったのに
(冗談に乗っかり記憶にあるヒールの高さまで片足の踵を浮かせ。身体を離そうとする隙を与えない引っ付き虫さん「じゃあずっとこうして居たら良いわ」汗と煙草の混ざった彼の香りを吸い込み頬を胸板にくっつけ。朝から何度も重ねたのに足りない様子とあらば再び塞ぐまで「…此れでもまだ足りない？」襟首掴み顔を寄せさせ彼の唇の隙間から舌を滑り込ませる挑発的なキス。「随分とロマンがない回答ね。あっ…」可愛い鳥に対する感想に夢が無さすぎ、反論した際に指が動いてしまったらしく高い空へと飛び立つ彼を寂しく視線で追い)

美女に捩じ伏せらるのは全世界共通の男の願望でね。特に好みの女には
(浮いた踵の高さだけ顔の距離が縮まった瞬間、狙いすました唇へのラブアタックを実行する愚かな無謀者を笑うがいい。柳腰へ腕回してムーディーなダンスのように身体を揺らし「お嬢さんはダンスはお好みで？」男は視覚で恋をする生き物、本命の彼女にこそ逸らさない視線を向け微笑。危険中毒者がキス中毒者になり果てるきっかけは常々彼女が生み出すからもう改善の余地無し、迎え撃つ舌にメロウな欲情を絡ませ彼女に口移ししてしまえば己のもの。「この俺が二度目のブッ飛びを体験出来ちまったぜ」熱っぽい頭を理性の代わりに本能が支配。がっかりしている様子に失言を理解、肩をつんつん突き見ているように指示すれば音色豊かな口笛を奏で鳥の鳴き真似。騙された個体が此方へ向かって飛んで来るのを待ち構え更に誘導)

なら女の願望は惚れた男に抱かれる事。女の持てる全てを見て欲しいの
(無事に地面へお帰りするはずが予定変更、突然の口付けは心臓に悪いと言うもの。くたりと身体を預け彼の動きに合わせてダンス「上手く踊れないけど嫌いじゃない」首に手を回してゆったり左右に揺らし熱い眼差し向け。口移しの欲情は脳に危険信号を送り思考を停止「今のはぶっ飛んだわ。ねぇ、もう一回だけ…駄目？」本能が口を動かし極めつけに首を斜めに上目遣い。落胆する己に何かしてくれるらしい彼に注目すれば見事な口笛が耳に届き鳥達が此方へ、昨夜口にした実を数個もぎ取り掌に乗せてスタンバイ完了)

…見たい、お前の全てを。
(求められるがままの答え、的を外さないのは何も銃の腕前のみならず。端的且つ本心以外の何にも属さない感情に突き動かされる自身は女性に踊らされているのか。「いや、充分上手い。そんな目で俺を殺してくれ」自慢出来る観衆が不在なのが非常に惜しい奇跡の美女が髪を揺らすさまに目を奪われ。アラームを強制解除して彼女の脳内に不法侵入成功「喜んで二回戦にお付き合いさせて貰うさ」上目遣いに早速やられ無事理性崩壊の決勝戦へ。実を啄ばみ小首傾げる小鳥達に囲まれた女性を今度こそ黙って見守り、平穏な光景を瞳に写し)

瞬きだってしたら嫌
(二人だけの世界にモラルなんて野暮な言葉は存在しないし今が昼前だとかも関係なく、彼の目元を指でなぞり自らTシャツを捲し上げて挑発を。同じ顔をしたエンジニアも己が美しいのだとYou kill meと言ってくれた「殺したら一人になるじゃない。絶対に駄目」澄み渡る空の下で太陽の光を集めターンを披露。最早考える事は不可能「…ん、蕩けそうだわ」全身の力が抜け身体を支えられない足の代わりに彼の腰に腕を回して何とか立ち。「行っちゃった。有り難う」実がなくなり飛び立つまで静かに見守ってくれた恋人にお礼を、満面の笑みを浮かべ鳥から視線を移動し)

瞬きの隙を与えないのは唯一、お前の美しさだけだ
(女性特有の曲線に富んだ身体の線に目が行くのも必然。その場で膝をつき瑞々しい素肌に恭しく唇で触れ続け。ご尤もなコメントに含み笑い「オーロラが口を開くだけで俺は既に何回もやられてる」トレジャーハンターも意中の女性と踊っているそのタイミング、この空間を喩えるならば知りもしない曲Helpless when she smilesが似合う。覚束ない足が滑るのを防止しようと腰から支え「今朝の分としてはパーフェクトだったぜ」鳥の羽音が遠く聴こえなくなるまで立ち尽くし、向けられた向日葵の笑みにアシンメトリーなにやけを返して暫し沈黙のまま見つめ合い。「おっとつい見惚れちまう。此れから卵ハントっていう時にあんな姿を見せられちゃやりにくい」茶化しで沈黙を破り)

ふふ、くすぐったいわ
(内側から熱くなる身体をもっともっと触れて欲しいから敢えて幼稚な表現を選んで彼の男に火を付ける作戦。我儘になるのは彼が好きだから「それだけじゃ嫌。私の声で生き返って」首を振って追加を要求、彼なら肯定する言葉以外は発しない自信あり。激しい愛のやり取りの末に支えがあって何とか立てる迄に脱力して「夜はもっとよ。今のは前菜ってとこ」一人で立てない事は棚に上げて強気に、ただ全身に力が入らず両腕をだらりと垂らし。沈黙の時間はロマンチックに過ぎ「怒られちゃうかしら。ごめんなさい」眉を下げて申し訳なさそうに空を飛ぶ小鳥に向かって両手を合わせて先に謝罪を)

その内単純な快感に変わるさ、柔らか過ぎて堪らねぇな
(身を捩る姿さえ煩悩を煩くさせる、火付け役の女性に誘惑されて更に上へ上へ手も唇も移動、母性の象徴に当たらない限界迄堪能しご馳走様。彼女の前では嵐の中のトランプの家であり、暴雨の中の無謀なライダーであり「刺激を与えてくれるなら速攻目が醒めるぜ」鼓膜震わす声を求め返せば実現してくれるのは判っている。脱力した格好を鼻で笑い貪欲な姿勢に悪い気がしないなんて口に出すだけで大嘘に、髪を撫で「その前に全力を出し切っちまうのはどうだか」鳥も命懸けであろうが人間も生き延びる必要がある、眩しさで目を細めるばかりで何も言わず。其の糧となる巣を厳選する為に木々の間を草踏み先立って女性の通り道を作り)

ジョシュの唇も…柔らかくて、堪らない…
(上へ移動する手と唇に合わせて上がる息のせいで途切れ途切れにしか喋れず、脈打つ速度が早すぎて爆発しそうな心臓に蓋をするように衣服を下げ。求めてくれるのは愛されている証し「刺激ね。例えばこう…とか？」指を引っ掻け下げたスカーフの隙間に唇押し当て首筋にキスを。暫しの休息で力が戻れば身体を起こして自立「貴方を愛してるから仕方ないの。何時だって本気よ」唇をトントン叩いて視線は獲物から外さず瞳で射ぬき。普段当たり前に過ごした日々が非日常になり気にしなかった事が気にかかる様にもなり、可愛いだけでない鳥の事でいっぱいになる頭で足だけは動かし迷子予防に彼の服の裾を掴み)

オーロラとキスを交わしていたらいつの間にか柔らかくなったってだけだ
(嘘八百を並べ立てる為の唇は其の存在意義を変えた。薄く笑う口元は髭の下、なぞっていた手は両腕の付け根の上に。昨日に引き続き邪魔者扱いを受けるスカーフに苦笑、首筋に触れたというだけで全身に鎖を巻き付けられ身動きを奪われる男の目は烱々と「まだまだだ、コッチを忘れてくれるなよ」要求は膨らみ自ら女性の唇を塞ぎ。「へぇ、俺のような危険でセクシーな男に惚れんのは大変だな」顎下を持ち上げ皮肉めいた言葉に反して内心喜んでいるのは内緒。そう高くもなく鳥達も忙しくない巣に目を止め、指差し「アレにするか」彼女には此処に居るよう指示した後クライミング開始)

もっと柔らかくしてあげる
(ふざけた発言さえも愛の囁きに聞こえる我が耳はどんな名医でも治せないだろう。恋の火遊びだって経験してきた人生が覆されそうな、赤く火照る耳朶をにぎにぎ。数え切れない程の口付けを交わしても足りない欲張りな殿方は息つく間も与えず「…もう、私を窒息死させるつもり？」それでも構わない内心は隠して立派な胸板を叩いて抗議。彼の手によって上を向く顎が触れられた事を喜び「本当に。全身火傷だらけよ」世間的に色男が用いる表現で両手を広げ全身で惚れたのだと。彼のクライミング中はどうする事も出来ず下で待機、鳥に襲われ落ちる事のないよう両手を併せ見守り)

原型を留めなくなっても何の文句も無いね
(無手勝流にそこいらを彷徨いていただけの放浪者が恋人という名の陸地に上陸したようなもの。女性から返ってくる台詞が殊更緩まる唇も魂もふにゃふにゃに変え、マジョリティに従うのを潔しとしなかった男を服従させた彼女へ仰々しい一礼を。抗議しても拒否しないのだから本心は掴めている此方の勝ち「それはつまり心中しても良いってな話か」恋人を死なせない前提の追い討ちにギラつく瞳が野性味を帯び。幸いか不幸か「治療してやりたいが生憎俺は医者の知識は皆無さ」横髪を耳にかけてやれば女性の美しい顔立ちが強調され目を離せない。無事に卵を手に、幹を伝い地面へ戻り戦利品を披露する様子は賞賛されたいオーラを纏い)

ねぇ、貴方の身体を堪能させてくれたら私の唇はもっと柔らかくて気持ち良くなるんだけど…
(熱く赤くなる耳は髪の毛の下に隠し、男性のシャツに縫い付けてある数個のボタンを外し鎖骨に唇を這わせ。愛し合う者が寄り添う心中は美しい恋の象徴「ジョシュと結ばれるなら悪くない話だわ」恋愛に酔いしれる乙女の如くうっとりと潤んだ瞳で見つめ。現実的な言葉の返しに小さく吹き「自然治癒するまで一緒に居て」彼と時を共にすれば火傷は酷くなるのだが。両手をくっつけ彼に差し出し卵を受け取る体勢「有り難う。ご褒美はどうしたい？」満点のテストを持つ子供にも見える可愛らしい態度に笑顔を浮かべ)

拒否権を与えない要求をされたとしたら、先ずそっくりお前に任せるのが一流の色男ってヤツだ
(有言実行の彼女を前にして此方が先ずすべきは堪能出来る環境を自ら献上する事。土だらけな地面にゆっくり腰を下ろし女性を誘導、魔力に嵌り生贄になるのみ。乙女とは時に発言が宇宙規模「おい待てよ、そうそうあの世にお前を連れ込むのは男として失格だぜ」なんて一発で心中する術はお互いもう把握しているのに、手に指絡め甲にさり気ない挨拶。回復力促進とばかりにバッチリ飛ばせウィンク、効くかは神のみぞ知る。「決まってる。ただ俺に酔い痴れてくりゃ良い」早速にご褒美のウエストラインを撫で卵を預け)