ALL GONE(崩壊世界/創作/日常/1対1)

ALL GONE(崩壊世界/創作/日常/1対1)

運び屋  2022-10-14 08:43:14 ID:f537a6574
通報
【世界崩壊から500年ー退廃した世界が舞台】


________『聞こえるかな。無線こそ当たり前に使うが、このトランシーバーっていうのを使うのは初めてだ。…にしても音質が悪い、君達は普段こんな物で連絡を取っているのか?』

『しゃあねぇだろ?オタクの様にこちとら技術も素材も環境も整ってねぇんでね。聞こえるだけ、移動できるだけ有難いって感じで我慢してもらわねぇと。』

『おや、嫌味かい?そんな態度ならやはりこの話は無しに__』

『あーあーわーったよ、失礼失敬!言われた仕事はしっかりしますとも!…ったく、足元見やがって…』

荒地を走るおんぼろトラックに流れるノイズ混じりの音声、崩れたビルの隙間から夕暮れの日光が差し込みフロントガラス越しに眩しく映る、地下シェルターまで後22km。
着く頃には日が沈んでいるだろう。

___『まさかこんな怪しい奴を雇う事になるとは…今回君を雇った理由は聞いているだろう? それが終わったら無事にここに帰してもらう。…いいね?』



提供
おんぼろトラックの所有者の何でも屋♂現在スラムキャンプと呼ばれる地上で暮らす者の一人であり、金さえ払えてくれればあらゆる要望に応える。たとえ汚れ仕事でも。お人好しな性格。

募集
ここから遥か2000km先の“研究所跡地”に残してきたデータを何が何でも取りに行きたい博士♀。選ばれた者しか住めない、地下シェルター生まれのある意味箱入りな人。自分しか信用しない、気難しい性格。

_______________



2人ゆるりと壊れた自然と廃墟の同化した世界を旅をするお話です。
期間はできれば長期間、お相手様次第。
炉留は200~ 小説寄り、恋を持つも流れのままに。
運転中や、描写する物がないシーンでは会話のみでも良い。気軽にしてもらえればと。

何でも屋のプロフィール。
容姿181cm。僅かに緑が掛かった黒短髪であり鼻口のみをガスマスクを覆わせている。因みにこの世界の空気はさほど汚染されておらず、完全におしゃれと化している。は肩幅や手の甲は広く、この世界では割と健康的で大柄な体型。インナーから僅かに盛り上がった様に浮かぶ鎖骨やコブから鍛え抜かれつつも絞られた肉体である事は分かる。服装としては、常に黒を主色とした、沢山のバックポケットが付いたジーンズとパーカーを羽織り、腕や首、指先には植物をモチーフにされた刺青や指輪がされているもののその柔らかな表情と平坦とした瞳からさほど威圧的な印象は持たない。


性格や過去はロールを進めていきながら知っていきたいなと、この様に容姿だけを投稿して希望していただければと思います。希望されてから3日間待ちますのでゆっくりと。 ?こちらからその設定を見て許可をすれば、世界観の質問などをお受けしてからロールを回そうと思います。 ?ではよいご縁をお持ちしております。

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  • No.1 by 運び屋  2022-10-16 09:12:16 ID:f537a6574

お待ちしております。

  • No.2 by 博士  2022-10-16 10:18:47 

容姿 身長142cm。栗色の胸元まで伸ばしたくねくねした癖毛。目元が隠れる長さの前髪をヘアゴムで頭上で止めておでこを出している。小柄かつ細身で全体的に平坦な身体つき。肌は不健康に見えるほどではないが白い。白いカッターシャツに赤色のネクタイ、紺色のショートパンツ。足元ギリギリの長さまでの丈のぶかぶかの白衣を羽織っていて、袖は捲り上げないと手が出ないぐらいの長さ。赤い縁の伊達眼鏡を着用している

(/素敵な世界観に惹かれまして参加希望です!確認よろしくお願いします)

  • No.3 by 運び屋  2022-10-16 23:18:53 ID:f537a6574

((参加希望ありがとうございます!こちらから特に不備はございません!
始める前に、何か世界観などの質問、こちらのキャラクターやロルの要望などがございましたら遠慮なく言ってくだされば嬉しいです。))

  • No.4 by 博士  2022-10-16 23:57:26 

(/ロルは過度な確定は避けていただきたいですが他には特にこちらからの要望はありません。
世界観については現状こちらからの疑問点が思いつきませんので、物語を進めていく中でそちらのロルの内容などから読み取れるものは読み取って、疑問に感じた点があればその都度確認させていただくという形でも大丈夫でしょうか?)

  • No.5 by 運び屋  2022-10-17 01:14:34 ID:f537a6574

((はい、把握いたしました。いつでもお気軽に言ってください。
書き加えるのを忘れてしまいましたが、何でも屋さんが使う道具は基本過去の産物(今でよく使われるもの)ですが、博士さんの身の回りにあるのは近代的な技術ばかり故に不自由にして不便に感じつつ、持ってきた最新道具でやりくりしていただけると。
では早速ロルを回させていただきますね。地下シェルターに着いた所です。))


(ふと、口に咥えられた煙草先から漂う煙を通して腕にあるヒビが入った時計に視線を落とし。シェルターまでに着く時間と約束された時間とほんの少しズレ遅れがする事に気付きつつも、まぁこちらの素性を理解している以上問題無いだろうと前へと視線を戻して、暗闇へと染まっていく白の大海を見通していく。)

………まさか底辺中の底辺に大金で叩かれる時が来るとはねぇ…

(残り短くなった煙草を手に取り、独り言と共に息を沈ませる。コロニーを転々とし、その日暮しを続けるために食料探しから死体処理、あらゆる事をしていたそんなある日に。クソッタレな日々が一転するほどの大仕事が転がってきた。そんな依頼をくれた本人を向かいに、このおんぼろトラックを走らせている。と考えを巡らせていればやっとこさ砂漠の中に異物とさえ感じるような近代的な門__目的地であるシェルターの入口に。もはや残りカスと化した煙草を窓から指で弾きつつエンジンを止め、軋むドアを無理やり押しのけ、長靴が砂面に埋まらせると腰にある無線機に手を取り、口元へと寄せ)

ん“っん…『あーあー…無線チェック無線チェック。只今シェルターに着きましたぁ、っと。んでどうすりゃいんで?なんかカメラさんから見られてるんですけど、流石に何もしてないのに蜂の巣とかにされねぇよな?』

(黒く、硬そうな門。近づいてみれば数個のカメラが此方に向けられ、若干の不安を持ちつつも自身の声が無線機を通して砂に塗れた荒れた声へ変わり、鼓膜を揺らし、相手からの返事をトラックに立った体を傾け、待っては)

  • No.6 by 博士  2022-10-17 02:44:26 

(薄暗く埃っぽい鉄壁に囲まれた中、規則的にキーボードを叩く音のみが聞こえていた。雑多に積み上がった書物と紙類の山や何に使うのかわからないような機器、そして意味ありげに黄緑のランプが点滅する全長2メートルほどでどれがどこに繋がっているのかわからないほどの数多の配線に繋がれ大仰な見た目をしたPCの本体などが決して広くはないシェルターの内部を圧迫し、フリーなスペースといえばマウスやキーボード、モニターが3台配置されたデスクとその周辺ぐらいのものであった。机上にあるメインのモニターとは別のモニターはシェルター外部の様子が常に映し出されており、そこに映り込んだ古びたトラックとそこから降りてきた男の姿を視界の端に捉えると深いため息を吐き、無線機を手慣れた様子で操作し、周波数を合わせる)

やれやれ、ようやくか……『おや、約束から10分も遅れておきながら謝罪一つないのかい?凡人にとっては取るに足らない時間かもしれないがアタシには貴重な10分間が損なわれた訳だ。礼を欠く行いをすればそれは自分に返ってくるもの……と、言いたいところだが、アタシは無益な殺傷は好まないんだ。よかったねえ、アタシが平和主義で。…今、門を開けるから勝手に入ってくるといいよ』
(カメラの映像越しに無線機から聞こえる声の主の姿を視界に捉え続けながら、決して大きな遅れではないが、それでも遅刻という事実を手厳しく、最大限に嫌味ったらしく非難するような返事を返す。不遜な物言いながらも声色には僅かながらの幼さが滲んでいた。少しだけ脅かしてやろうかなんて悪戯心でシェルター上空を巡回させている機銃で武装したドローンを差し向け、銃口を相手の方へと向くよう操作するが、初めから軽い戯れ程度のつもりであったためすぐに元の巡回任務へとドローンを戻し、喉をククと鳴らして笑うと、そろそろ本題へと移るべくシェルター入り口の黒い門を操作し、中へ進むよう指示をする。周辺の砂がサーッと音を立てて吸い込まれるように轟音を立てて開く門の中に落ちていき、やがて完全に開ききってあたりに静けさが戻って)

(/お返事書かせていただきました。近代的な技術というのがどの程度まで許されるのか手探りで書いてみましたが現状問題はないでしょうか?流石にやり過ぎでしたら書き直ししますので遠慮なくおっしゃってください。それからこちらから一つ確認ですが詳しい依頼の内容については既に通っている感じですか?それとも大金を積んで呼び寄せただけで仕事の内容についてはこれから伝える形でしょうか?お答えいただけると幸いです)

  • No.7 by 運び屋  2022-10-17 22:20:59 ID:f537a6574

((特に問題ないです!某青狸のポケットから出る道具以下の技術であれば大概大丈夫と気軽に考えていただければ。
概要は知っているけど、詳しい場所などの詳細までは知らせてない状態ですね。こちらは『移動手段』と『安全』と『食料』を任せられてます。))




『っふはっはぁ!中々に言うねぇ、オタクさん。だけどこんな“地上人“を凡人と呼んでくれたり、選ばれし“地下人“様のお家に入れてくれるなんて__ちょいっと警戒心無さすぎやしませんかね、博士サマ?』

(中々に切れた嫌味を飛ばしてくれる地下人様だ、なんてマイクに笑いを掠らせる。世界が崩壊して、約500年。5世紀経って尚地球は復旧されず、今は2つの人種で別れて時が流れている。まず、地上人。退廃され、もはやその日暮らしどころかその“1時間“を繰り返して生きる者が多く、ヒャッハーする理性無し無しな人もまぁいる。全然いる。次に、地下人。その名の通り、地下シェルターで数多の技術により半永久的に周る、もう一つの“星“に住む選ばれた人達。地上には幾つものシェルターがあり、数百を超えた人が住む巨大シェルターもあれば、目の前にある一世帯用小型シェルターもある。まぁ更なる細かい説明は置いといてつまり言いたいこととしては、こんな簡単に何するかもわからない地上人を迎えてしまっていいのかと言うこと。トラックから離れ、開いた扉を通り過ぎていく。崩壊された建物で見慣れた自身にとって“完全な階段“に踏み入れる事に新鮮さと少し許りの畏れ多い気持ちを抱えたまま一歩、また一歩と。)

『まぁ少しでも変な挙動すればボタン一つであんなことやこんなことが簡単に出来るだろうけど。__ただ。移動手段を持つ俺を見つけるのはさぞかし大変だったでしょうよ、ねぇ?』

(喉を鳴らす、下品じみた口端が浮かんでしまい、それを無線機を持つのと逆手で覆い隠す。遠回し言えば、自分を殺せば一番困るのはオタクだ、と。別に自分はいつ死んでも気にしない。だからこそこんな相手の掌の上にわざわざ乗っかっているのだ。ただ、地上を殆ど出たことが無い相手からすれば地上で過ごし、移動手段を持ち、思考できる自分の価値はかなりあるだろう。何なら唯一とも言えるだろう。いや別に自画自賛してるわけじゃないヨ?客観的に言えばね、客観的に。そんなことを考えていれば、たどり着いた玄関であろう真っ白な扉の前で開くのを待てば)

  • No.8 by 博士  2022-10-18 08:33:56 

『よくもまあ口の回る男だ…口は災いの元という言葉を知らないのかい?…まあ、少し癪に障るがキミの言う通りだよ。いつでもキミをどうとでもしてやれるが、今のアタシはそうすることを望んじゃいない、キミも賢明な判断の出来る人間であることを祈るよ…。入ってよし』
(売り言葉に買い言葉で、皮肉たっぷりな返答を返してくる相手に一つ嘆息し、こちらから改めて煽り返すように口を開くがこれではまるで子供の喧嘩だとそんなことを思いながら背もたれにギィと音を立てて寄りかかる。とはいえ、悲しいかな自身の目的の達成の為にはこの男の助けが必要不可欠なのである、この時代に地上での移動手段を持つということはそれだけ特別で価値のあることだ。その場の感情に任せて利用価値のある人間に向けて引き金を引くほど愚かな人間ではないつもりで、図星を突かれると事実として彼をこの場で消すのは容易いが、それをこちらとしては望まないこと、現状頼れるのはこの素性の知れない地上人だけであるということを素直に認めた上で敵対の意思はこちらからはないことを改めて伝え、キーボードをカタカタっと軽快に叩くと分厚い鋼鉄で出来た真っ白に塗られた扉が静かに開いていき、中へと進むように促す。開ききった扉の向こうには巨大なPCの動作音が聞こえる雑多に物の押し込まれた空間が広がっており、全体的に薄暗い室内の一番奥からはモニターとデスク上のライトの微かな光が漏れていて、デスクの手前に位置するデスクチェアの上には見るからに小柄な女性の後ろ姿があって)

(/ご返答ありがとうございます。詳細についても理解致しました。
また何か不明な点などあればその都度確認させていただきますね)

  • No.9 by 運び屋  2022-10-20 20:09:54 ID:f537a6574

『お言葉ですが、回る口が一番の商売道具。口で災いを起こすのが怖いならこんな仕事してないんでね。あゝそれと不安にならなくても_』_これはビジネス、商売って言うのは対等だからこそできるってもんだ。別に死にたいなんて常に思ってるわけじゃねぇし、しっかりと依頼されたんなら達成に全うしますよっと。んで、当の博士さんってどこにい………子、供…あれ……アレェ…ぇ?

(扉の間隔が徐々に広がっていくと、人工光が積もって自分の足元に影が薄く細く伸びていく。開き決まれば埃の無い床に崩れ掛かった靴でゆっくりと踏み入れよう。別に邪魔したいわけでも殺したいわけでもない。金されあれば何でもいい脳無しと対して変わらないのだから。人が住んでる生活臭が殆ど感じない廊下を歩いていれば気になっていた依頼者を。ここで言わせて欲しいんだが、こちらは旧式の無線機しか持っておらず、音声を届けるだけでもかなり希少物。故にこちらから依頼人の容姿など実際に会うまでは知れない。何なら荒れすぎて女声か男声すらも分からない。だからあんなカッコつけた風貌から情けない表情を浮かんでしまっても仕方ないのではないだろうか。いや流石に子供じゃないだろ。しかも女の子て。こんな世界で子供なんて攫われて良いようにされるか食われるかの惨めなものしか見えないのだから余計に驚きが隠せれない。いや、まぁ、わからない。めっちゃ体勢の悪い座り方をしてるかも知れないし。なんて脳内でぶつぶつとつぶやいていれば)

  • No.10 by 博士  2022-10-20 21:46:12 

出会って早々失礼なやつだなキミは……まあいい、お互いに素性や事情の詮索は一切無しだ。あくまでもこれはビジネスなんだからねえ
(この反応を決して予期していなかった訳ではないが、自分の姿をこれまでに見た者は皆一様に目の前の相手のようなリアクションを見せるため辟易してしまうのは事実で、デスクチェアを回転させて振り返るとわざとらしいため息ついて肩を竦める。それからデスクチェアからピョンと飛び降りるように床へと降り立てば直接声が届けられ視認出来る範囲にまでやってきた男の前へと歩み寄り、ぶかぶかの長い袖に隠れた手で赤い縁取りのメガネを少しだけ下にずらし上目で見上げ品定めでもするようにその姿をしばらく観察すれば、それ以上の関心を失ったようにクルリと背中を向けてデスク上にあるよくわからない猫らしきキャラクターの描かれたマグカップを手に取り、中に入った真っ黒なコーヒーを口に含んでから再び口を開く。あくまでも自分と相手はクライアントとコントラクターの関係であり、依頼に関係のない情報の詮索はお互いにしないことを再確認する、言ってしまえば自身が子供なのかそうでないのかという情報すらもこの場においては意味を成さないのだと口にする)

  • No.11 by 運び屋  2022-10-21 13:04:43 ID:f537a6574

…あゝ、不摂生な地下生活で発達がめっちゃ遅れちまった感じの…あ、それで運び屋として俺に依頼したと。そゆことねそゆことね。

(そんな堅苦しい空気を押し付けらた当の本人は、「地下人様」だの「博士さん」だのと形だけのものではあるものの敬意を払っていたのが反転、必要以上な察しをあえて口に。勿論意識的ではある。こんなところでガキ一人が生きれるわけない。たとえガキだとすればそこらの大人より頭も詰まってるだろう。逆に言えばこんな自分を殺すための指も軽いかもしれない。だから子供扱いするわけでもなく対等として“煽るのだ“。明らかに不利な立場には変わらない。少なくとも今は。)

嗚呼、失礼失敬。俺の事は運び屋、俺は御宅のことを博士さんって呼び合おう。次は仕事の話だ。依頼された内容を改めて_『遥か遠くの研究所の行き帰りまでの運転、安全を約束する。無事帰った暁には800万Pを払うこと。追記、前金兼準備料として5000P。余った場合、即日時返すように』_余りの134Pは返したんで追記に関しては終わりっと。にしても太っ腹なもんだねぇ、800万Pなんざ…まっ、御宅らにすれば端金なんでしょーけど。んで、依頼としてはこれで間違ってない様で?問題ないようなら肝心の研究場所までの地図を下さいな。デバイスは何でもいい、アナログでも最後まで送らせますとも。

(握り拳に軽く咳を入れるように添える。ガスマスクで咳き込むなんてことない癖。後懐から取り出した茶色に苔たメモ帳に折れたペンで追記部分を照合し、再度確認をする。にしてもなんで“俺“何だろうか、とふと改めて思い浮かぶ。確かに機械では、容量と電波が足らない。なら別に最新の車か飛行機で__嗚呼、“跡を付けたくない“のか_いや、どうでも良い。取り敢えず今はどれだけ遠いか、それの確認だ。なんて一旦区切りをつけ)

  • No.12 by 博士  2022-10-21 17:06:57 

…キミはいちいち癪に触る奴だが準備金をネコババしなかったところは評価しよう、地上の人間は目先の利益を追い求め理性も倫理観も欠片もないような連中ばかりだと思っていたが、キミはそういった連中とは違うらしい
(好き勝手推論で物を言ってこちらを煽る相手に眉根を寄せ、不快感を隠すことなくハッキリと口にするが、一方で準備金の残りを律儀にも返還してきたことには驚きを感じていた。使い切ってしまったと言って懐に入れてしまえば、準備を一任している以上こちらからその真偽を確かめる術はないのにも関わらずだ。地上の人間に対しては皆一様な印象を抱いていたが、目の前の男はそれとは少し違うようで人間性はともかく仕事の上では信用のおける人間かもしれないと評価を改める。
相手の語った依頼の内容に間違いはないことを改めて確認すると煩雑に物の置かれたデスクの上からタブレット端末を手に取り、何やら操作した後で指先で画面をピンチして目的地を拡大した上で両手で端末持って相手の眼前に画面を突きつける。
「目的地はここから北西におよそ2000km先。そこへ至る道は一本しかないが…こいつが曲者でね、専門的な説明は省くが道中のある地点…この一帯に発生する特殊な磁場が電子機器を使い物にならなくしてしまうんだ。電子制御に頼った交通手段は使えない、陸路は当然ながら空路もまあ無理だな…そこで、キミに白羽の矢が立った訳だよ。あの旧時代の遺物…アレならこの地点も問題としない筈だ」目的地の位置とおおよその距離を説明し、何故他の選択肢をとらなかったのかといえばとらなかったのではなく取れなかったというのが正しいと、偶然にも相手が感じていた疑問に答える形で説明をする。この地点から目的地とを繋ぐ線、その中間辺りに大きく円で囲ってある場所があり、そこが最大の障害であり、高度な機械制御のいらない移動手段を持つ相手でなくてはいけない最大の理由として挙げて)

  • No.13 by 運び屋  2022-10-21 22:06:47 ID:f537a6574

言い換えりゃ「目の前にあるお菓子を十分間食べなかったら倍にするよ」ってことだ。そこまで単純化出来る“余裕“を持ってるか否か。俺の場合は生きる以外に目的がある。つまりは余裕があるんでね。そら違いも出ましょうや。…あ~、そこで愛車の出番と。まぁ時速50~60kmで…30時間。まぁ行き帰りを長くて5日間ってとこかね。博士さん大丈夫そ?数日間外に出て蕁麻疹出るとかとなると大分面倒なんですが。

(突き出されたタブレットを見つつ、やっぱ子供にしか見えねぇんだよなぁと喉で転がして少しばかり頭を下げ、手に取った物を眺めて記憶風景を照合させ。理由として単純なものでよかったと息を吹く。さて特殊な磁場、か。ここを通ったことは何回かあったものの、別に大した支障もなかったし、あっても少々コンパスが揺れる程度だし大丈夫かと流しておき、冗談を交じえてマスク越しに笑みを浮かべてるのを示すように目尻を寄せ、タブレットを返してその場で反転してきた道を戻ろうと。)

さて、冗談はここらにして旅に出るなら早朝が良いでしょ。そんじゃ汚い運び屋は車で寝るんで。朝日が上る5時半に、地上で会いましょうや。

  • No.14 by 博士  2022-10-22 01:10:19 

いわゆるインドアで頭脳労働しか能がない、キミの中のアタシの印象はさしずめこんなところだろう、まあ、それでも別に構わんがね…旅の方針は運び屋であるキミに概ね任せるよ。餅は餅屋…地上の事ならキミの方がよっぽど精通しているだろう、そういうところまで含めてキミの仕事で対価として報酬が存在する訳だからね
(外に出た後の事を明らかに大袈裟に冗談を交えながら懸念を口にする相手の目に自分がどんな風に映っているのか大体察するが、それ自体は否定も肯定もせずにただデスクチェアに座り直し背もたれに身を預けながら一つ息を吐く。本題である目的地へと向かうまでのスケジュールなんかは実際に地上で活動する人間の方が詳細に組み立てられるだろうし、こういうのは半端な知識で下手に口を挟むより専門家に任せておいた方が効率がいいのだと、合理性のみを追求し、尚且つ報酬が欲しいならとにかく働けという傲慢さも醸し出していて。指定された出発時間などについてもこちらからは特に異論も質問も挟まずにその方針に従う意志を示す)

…映像では既に確認していたが、実物は相当にキテるな。コイツが現役で動いているというのはこの世の神秘の一つと言ってもいいかもしれないねえ
(日付を跨いで指定された時間、シェルターのゲートが開き階段を登って地上へと姿を現せば、その付近に停められたこれから自分にとって唯一の移動手段となるトラックを興味深そうに観察する。映像越しに見たものよりも錆が目立ち、所々デコボコしていたりずっと古びているように見え正に旧時代の遺物といった出立ちに、実際これが本当に走るのかというと若干半信半疑でもあって。
「ああ、そうだ…荷物があるんだがこの身体でアレを持ってこの階段を登るのは少し骨が折れるんでね、ここまで上げてもらっていいかい?」十分にトラックの観察をし終えて満足すると、ゲートから階下に降りる階段の一番下に置いてある自身の身の丈より少し小さいぐらいの金属で補強されたオレンジ色のスーツケースを指差し、上まで引き上げてくれるように頼み)

  • No.15 by 運び屋  2022-10-22 22:28:21 ID:f537a6574

案外そういうロマンわかるんだな、御宅。おはようさん、秒数までピッタリ五時半っと。律儀なもんで。

(彼女が上がり、暗く肌寒い砂漠にて地平線から淡く滲む光がトラックの上に寝転がる男が良く見えよう。扉が開く音が目覚ましきっかけとなって後髪を掻きながらノソリと思い上体を起き上がらせ、砂を踏む彼女と時計針を見比べて掌を振る。そして彼女から呟いた言葉から目覚め剤にもなりうる位には意外な言葉に声を漏らしてしまう。まぁ神秘だのロマンだの良くは言ったもののいつ壊れるか分からないトラックであることには変わらない。数年問題無く走ったからと言ってこの先数時間まで走り続けてくれるかは分からないと言うのが一番の不安要素だ。中間の1000kmで止まってみろ。時速4kmで250時間、10日間だぞ。一応食料は二週間分と蓄えているものの、だ。そうはならないためにメンテナンスやら道具やらしっかりと揃えたつもりではあるが、不安は残る。
そんな寝起きの脳を働かせつつお願いに関して『あいよ、仰せのままに。』と短い返事とともに階段に軽調で降り、片手で持ち__重。え、おっも。何入ってんだこれ。え、電子系が入ってないってのにこれ、服とか…いや考えるのも無粋か。多分あれだろ、金属で出来てるから重いんだろ。なんて思考も止めて、地上まで持って行くと、視界に鋭いナニカが入り、声を小さく上げる)

お…朝日の出、だ。今日は雲一つ無い晴天日和。__たまにゃ地上も悪くはねぇだろ、博士さんよ?

(冷えて固まった砂の地平線を熱し、全ての物に分け隔て無く光を届ける。大きな光は眩きを生み出すも、人工光にはない優しさと温かみを与えるだろう。五時半と決めた理由としては、別段特にない。時間に指定などもない訳だし。ただ、単純に、子供心を浮かばせて、これを見せたかっただけで。)

  • No.16 by 博士  2022-10-23 11:32:17 

それがなきゃ研究者なんかやってないよ。大事なのは好奇心とひらめき、探究心を無くしちゃおしまいだからね
(どうやら自分がロマンというものに理解を示したのが意外らしく、そんな反応を微塵も隠そうとしない相手に、むしろ自分のような研究者は不思議であったり疑問に思うことに対して人一倍興味があり好奇心を持ち、それをより深く科学的なアプローチで理解したいと思うからであり、知識には貪欲であるべきだと持論を語りそんな感情さえ失えば存在価値すらないだろうとまで言い切って。
自分の指示通り重たい荷物を運び上げる相手をトラックに寄りかかるようにしながらまるで他人事のように見やり、早起きをしたことによる眠気が襲えば大きな欠伸をしていると不意に背中側が明るくなったのを感じ、相手の声に誘われるまま後ろを振り返ると、もう長いこと肉眼で拝むことのなかった太陽が自分たちを照らしていて、久方ぶりのその光に目が眩み思わず手で日差しを遮るように翳し「…ああ、日焼け止めぐらい塗ってから出てくるんだった…」どこか楽しげな相手とは対照的に、朝日の昇るその光景を楽しむどころか見るからに憂鬱そうな表情浮かべ、気怠そうに風情も欠片もなく、そうぼやいていて)

  • No.17 by 運び屋  2022-10-25 08:19:24 ID:f537a6574

…んだけども、この情景に対する感性は欠如してると…いや良いんですけどね、別に。ああ、日焼け気にするんだったらこれ羽織ってドーゾ。というかあんまクーラーとか効かないんでずっと羽織っといてくれ。

(前半の言動には感銘すら受けるものだったというのに後半の彼女の言動と言っては明らかに気分が徐々に落ちていき、持ってきた荷物をトラックへと積み上げるついでに手に取った白布を彼女の顔へと被せると先ほどの強い日差しと熱が緩んだのを感じ取れるだろう。触れれば羽衣かのようにも思えるほど柔らかな触り心地であり、この時代にしては丁寧に作られた過ぎたようにも思える羽織布で。日光を全身で浴びながら一つ背伸びをすれば、出発しようとトラックに乗ろうとしたところで)

あ……えっと、自分で乗れます?

(なんて気まずそうに振り返って)

  • No.18 by 博士  2022-10-25 16:45:58 

…へえ、キミの評判については色々と聞いていたが…案外気が効くじゃないか
(目の前の相手はお金さえ積まれればどんな仕事であっても確実にこなす、例えそれが汚れ仕事であろうとも厭わないという人間だ。この依頼をするにあたって相手のことについては粗方調べてあり、話しは通じてももう少し倫理観や人間性に欠けたような人間が来るとばかり思っていたため、こんな風に配慮をしてもらえたことはある意味で予想を裏切られた形で面食らい、この荒廃し果てた地上で暮らす者が持つにしてはあまりに繊細な作りのそれに指先で触れながら感心していて。
自身の背丈を考えれば普通の乗用車とは違いトラックの座席の位置は些か高いと言える、そのことを見越し声をかけてきた相手を振り返れば、再び目線をトラックの座席のある上の方に向け一考「…手を貸せ」わかりやすく不機嫌そうな声色でそう要求して)

  • No.19 by 運び屋  2022-10-26 19:31:37 ID:f537a6574

嗚呼、評判?アレ結構困ってるんですよねぇ、風評被害ですよあんなん。こちとら“健全でクリーンな仕事“してるってのに、依頼する人みんな揃えて怖がっちゃうんで。…手貸し、ほい。嗚呼、手はちゃんと洗ってるんでご安心を。

(その褒め言葉にそらどうも、と生返事で返す。別に普通に嘘は言っている。ただこうして建前を立てておかないと_反対側の助席へと回り、彼女が登りやす様に、膝を付け、両手を重ねて台代わりを下らない冗談を一つ置いて。彼女が乗るを見届け、また運転席に戻り、ドアを引っ張り席に着く。中は所々にガムテープで傷を塞がれ、首振り人形、アクセサリー、何かの生物の肋骨など、中々に疲れる内飾であるものの、まだ二人乗りにしては広い車内なだけまだマシと言えるべきか。)

そんじゃまぁ、博士と何でも屋の愉快な旅にしゅっぱーつっ!

(朝から元気に声を上げ、ドライバーを引き、車体が大きく揺れながら砂の大海を切り抜け始めようと前へと)

  • No.20 by 博士  2022-10-27 14:23:08 

ふーん…火のないところにはそもそも煙は立たん訳だが、まあいい、キミがこれまでにどんな仕事をしてようが何者であろうがアタシには些末な問題だ…。それにしても、この装飾はどうにかならなかったのかい?キミの趣味ならアタシから言うことも何もないが、持ち主に似てクセが強くて喧しいったらないな
(こんな得体の知れない仕事を詳細も何も確認せずお金という対価一つだけで匿名で引き受けるような人間が健全でクリーンとはなんとも白々しいものだと一つ嘆息。だが、別に目の前の彼の手がどれほど汚れていようが後ろ暗い過去があろうがそんなことは大した問題ではなかった、そもそもの自分の今回の依頼内容からして訳ありなのだからこの点に関してはお互い様であると言えた。つまるところやる事さえやってくれるならそれで問題はないし、むしろ表沙汰に出来ないような脛に傷を持った人間の方が外部に余計な情報を漏らさない分都合が良いと言える。ある程度の常識があるならわざわざ自ら犯罪自慢をして回るような愚は犯さないだろうからだ。
座席に腰を落ち着け、若干錆びて動きの悪いドアをバンっと音を立てて力づくで閉じる。埃っぽい車内に、袖口で手を覆いながら、ともすれば悪趣味と言えなくもない装飾の数々に半目になり、目的地まで辿り着ければ別になんでも構わないと思っていたし、わざわざ改善を願うほどでもないが思わず突っ込まずにはいられず)

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