運び屋 2022-10-14 08:43:14 ID:f537a6574 |
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いわゆるインドアで頭脳労働しか能がない、キミの中のアタシの印象はさしずめこんなところだろう、まあ、それでも別に構わんがね…旅の方針は運び屋であるキミに概ね任せるよ。餅は餅屋…地上の事ならキミの方がよっぽど精通しているだろう、そういうところまで含めてキミの仕事で対価として報酬が存在する訳だからね
(外に出た後の事を明らかに大袈裟に冗談を交えながら懸念を口にする相手の目に自分がどんな風に映っているのか大体察するが、それ自体は否定も肯定もせずにただデスクチェアに座り直し背もたれに身を預けながら一つ息を吐く。本題である目的地へと向かうまでのスケジュールなんかは実際に地上で活動する人間の方が詳細に組み立てられるだろうし、こういうのは半端な知識で下手に口を挟むより専門家に任せておいた方が効率がいいのだと、合理性のみを追求し、尚且つ報酬が欲しいならとにかく働けという傲慢さも醸し出していて。指定された出発時間などについてもこちらからは特に異論も質問も挟まずにその方針に従う意志を示す)
…映像では既に確認していたが、実物は相当にキテるな。コイツが現役で動いているというのはこの世の神秘の一つと言ってもいいかもしれないねえ
(日付を跨いで指定された時間、シェルターのゲートが開き階段を登って地上へと姿を現せば、その付近に停められたこれから自分にとって唯一の移動手段となるトラックを興味深そうに観察する。映像越しに見たものよりも錆が目立ち、所々デコボコしていたりずっと古びているように見え正に旧時代の遺物といった出立ちに、実際これが本当に走るのかというと若干半信半疑でもあって。
「ああ、そうだ…荷物があるんだがこの身体でアレを持ってこの階段を登るのは少し骨が折れるんでね、ここまで上げてもらっていいかい?」十分にトラックの観察をし終えて満足すると、ゲートから階下に降りる階段の一番下に置いてある自身の身の丈より少し小さいぐらいの金属で補強されたオレンジ色のスーツケースを指差し、上まで引き上げてくれるように頼み)
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