運び屋 2022-10-14 08:43:14 ID:f537a6574 |
通報 |
(薄暗く埃っぽい鉄壁に囲まれた中、規則的にキーボードを叩く音のみが聞こえていた。雑多に積み上がった書物と紙類の山や何に使うのかわからないような機器、そして意味ありげに黄緑のランプが点滅する全長2メートルほどでどれがどこに繋がっているのかわからないほどの数多の配線に繋がれ大仰な見た目をしたPCの本体などが決して広くはないシェルターの内部を圧迫し、フリーなスペースといえばマウスやキーボード、モニターが3台配置されたデスクとその周辺ぐらいのものであった。机上にあるメインのモニターとは別のモニターはシェルター外部の様子が常に映し出されており、そこに映り込んだ古びたトラックとそこから降りてきた男の姿を視界の端に捉えると深いため息を吐き、無線機を手慣れた様子で操作し、周波数を合わせる)
やれやれ、ようやくか……『おや、約束から10分も遅れておきながら謝罪一つないのかい?凡人にとっては取るに足らない時間かもしれないがアタシには貴重な10分間が損なわれた訳だ。礼を欠く行いをすればそれは自分に返ってくるもの……と、言いたいところだが、アタシは無益な殺傷は好まないんだ。よかったねえ、アタシが平和主義で。…今、門を開けるから勝手に入ってくるといいよ』
(カメラの映像越しに無線機から聞こえる声の主の姿を視界に捉え続けながら、決して大きな遅れではないが、それでも遅刻という事実を手厳しく、最大限に嫌味ったらしく非難するような返事を返す。不遜な物言いながらも声色には僅かながらの幼さが滲んでいた。少しだけ脅かしてやろうかなんて悪戯心でシェルター上空を巡回させている機銃で武装したドローンを差し向け、銃口を相手の方へと向くよう操作するが、初めから軽い戯れ程度のつもりであったためすぐに元の巡回任務へとドローンを戻し、喉をククと鳴らして笑うと、そろそろ本題へと移るべくシェルター入り口の黒い門を操作し、中へ進むよう指示をする。周辺の砂がサーッと音を立てて吸い込まれるように轟音を立てて開く門の中に落ちていき、やがて完全に開ききってあたりに静けさが戻って)
(/お返事書かせていただきました。近代的な技術というのがどの程度まで許されるのか手探りで書いてみましたが現状問題はないでしょうか?流石にやり過ぎでしたら書き直ししますので遠慮なくおっしゃってください。それからこちらから一つ確認ですが詳しい依頼の内容については既に通っている感じですか?それとも大金を積んで呼び寄せただけで仕事の内容についてはこれから伝える形でしょうか?お答えいただけると幸いです)
トピック検索 |