鋼のこころ 〆

！…そっか、伝わってたんだな。

（思い違いじゃなかった、ちゃんと伝わっていたのだと知れば安堵したのかフッと笑みを浮かべる。例え少しだとしても不安にさせていたのならそれは自分の落ち度だ。重ねられた手の温もりから彼女の優しさが伝わってくる様で、緊張から解放される様な感覚に陥る。彼女のこう言うところにも惚れているんだと実感が湧けば、何か決意を秘めた瞳で再度見つめると重ねられた彼女の手を取り）

これから先は不安にさせねぇ。想いもちゃんと…なるべく伝えるから。だから少しでも不安に感じたら言ってくれ、俺も言うからさ。

うん…。

( 相手なりの真剣な気持ちの伝え方に、思わず微笑み。不器用だけど、こういう相手の誠実さに自分は心底惚れているんだと実感する。これからは自分も、人前ではまだ無理だけど、相手に気持ちをきちんと伝えていこうと思う。相手に寄り添うと、相手の胸元に顔を埋め、｢エド、好き。｣と小さく呟き。幸せな気持ちで胸が満たされる。)

…俺も好きだ、ウィンリィ。

（胸に顔を埋める彼女の背中に手を回し優しく抱きしめると、耳元に口を近づけこの幸せな時間を噛み締める様に呟き返し。本当にこの時間が続けばと思う。腕の中の彼女が愛しくて「…ウィンリィ、こっち向いて？」と続け様に呟けば自分の顔を見る様に促して）

ん…

( " 好き " と言われるだけでこんなにも幸せな気持ちなるのだとわかる。相手の言葉に素直に頷くと、少し恥ずかし気に顔を相手の方へ向けたところで、視線が相手と合えば。お酒のせいなのか、それとも緊張からか蒸気した頬とその熱にうかされ、自然と目は潤んで。)

ﾁｭｯ…っ、ﾝｯ…

（こちらを向いた彼女の潤んだ瞳と蒸気した表情にドキッとするも、大丈夫だからと片方の手を頬に触れればリップ音を立て彼女の唇に自分の唇を重ねて離れれば笑みを浮かべる。が直ぐに溶ろけた様な彼女の表情に湧き上がる衝動を抑えられず、続けて最初は確かめる様な触れるだけのキスからだんだん深いものへと変えていき）

ん…ッ…。
( 頬に触れる相手の手の温もりにドキッとしたのもつかの間、触れるだけのキスから、だんだんと深いものへと変わっていき。目を閉じて受け入れるも、時折漏れる自分の声に恥ずかしさが募り。相手の服を少しきゅっと握って。)

ﾁｭｯ、ｯ……悪い、苦しかったか？

（自然と閉じていた瞳を味わう様な深い口付けを続けていく内に、どんな表情をしているのか知りたくてそっと瞼を開く。恥ずかしがりながらも合わせてくれる彼女が心底愛おしく感じれば、再び瞳を閉じて長い口付けを続け。服を掴まれた事で名残惜しくも唇を解放すれば、夢中になり過ぎて気付かなかったが苦しかっただろうかと問い掛け）

…ッ…少し…。
やだ、もっと…して。

( 解放されると、空気を取り込み。わずかに肩を揺らしながら息を落ち着かせる。それでも相手の服の裾をぎゅっと握り、相手を見上げ。このまま離れて行くのが寂しく感じ、我慢できず、キスをせがむふうになってしまい。言った後に顔を真っ赤にして、なんてことを言ってしまったのだろうと今更恥ずかしく思い。)

！？…それ、反則だろ。

（確かにキスがこんなにも気持ちの良いものだったなんて思いもしなかったが、まさか彼女からせがんで来るとは思いもせず少しばかり驚いて。途端に発せられた言葉と表情、容姿とどれをとっても愛らしく顔に熱が集中する感覚に陥れば堪らずぎゅっと抱き寄せて。「…部屋、行くか？」と少しばかり遠慮がちに耳元で囁き問い掛け）

う、うん…。

( 自分からキスをせがみにいくだなんて、変な女だと思われたかなと、少し後悔していたところ、抱きしめられたことにより不安は吹き飛び、ほっと一安心。しかし彼の言葉に、また一気に顔に熱が集中する感覚を覚え、彼の腕の中でこくこくと頷く。昨日とは違って、最初から2人で寝ると決めているためか、変に緊張をしてしまい。)

…連れてってやるから、俺の首に手回せ。

（一つ一つの反応が愛おしく、彼女の額にキスを落として席から立ち上がるとお姫様抱っこの要領で軽々と抱きかかえて優しげな笑みを浮かべて。内心はドキドキしているが、悟られぬ様に必死で平然を装い）


（／ご存知かとは思いますが、規約で裏禁止になっているのでそれっぽい雰囲気になったら暗転しますね。そして次の日の朝へ場面転換しようかと！／蹴り可）

…もう、どれだけドキドキさせれば気が済むのよ…！

( 相手の言う通り首に腕を回すと、恥ずかしさから顔を上げられず。まさかお姫様だっこをされるとは思っておらず、心の声が思わず漏れてしまい。こうやって、抱えられると相手の身体の大きさや力強さから、男の人だと再認識させられる。ドキドキして今にも心臓が飛び出しそうだと心の中で思いながら、ぎゅっと腕に力を少しこめて。)



(/ ありがとうございます！了解しました！)

…あのウィンリィさん？心の声ダダ漏れ…あはははっ。

（首に腕が回されたのを確認すると歩き出して。心の声が漏れている事にも気付かぬ程に恥ずかしさが勝っているのだろうか、念の為指摘しつつ苦笑いを浮かべ。そうこうしている内に階段を上り終え、彼女の部屋前まで来ると器用にドアを開けて中へ。彼女をベッドまで運ぶとゆっくりそっと下ろして）

なによ…、なんでそんな余裕そうなのよ…。

( ツッコミを入れてくるあたり相手の方がこの状況において余裕そうだと、少し頬を膨らまして。部屋のベッドに下ろされると、相手をじっと見つめ。勿論この先のことも相手とならしたいとも思っているのだが、初めての経験なのでぐるぐる余計なことを頭の中で考えてしまい。)

っ、バカやろ、余裕なんてとっくにねーよ。

（余裕だなんてとんでもない。好きな人を目前にして口付けまでして、ギリギリ理性を保つのがやっと。況してこれから先の事は此方も初めての経験で優しくしてやれるか考えれば考える程不安でいっぱいだ。視線泳がせ上記述べれば彼女の上に覆いかぶさる様にベッドに乗れば、見つめて来る彼女を見つめ返し唇を重ねて）

エド…。
( 余裕がないという相手の表情を捉えると、お互い余裕なんてないよなと思わず笑う。同じ気持ちであることに少しだけ安堵し心が軽くなった気がした。上から降ってきた口付けは目を閉じて素直に受けいれ。上にいる相手の首へと遠慮がちに腕を伸ばす。)

ｯﾊｧ…ﾁｭｯ、っ──俺のモンって証拠、な？

（先程交わした口付けよりも更に深く長い口付けを交わせば、少し下に移動して首に顔を埋め誰からでも見える位置に吸い付けば跡、所謂キスマークを付けると照れながらも悪戯っぽい笑みを向けて）

ﾝ…ｯ。
─！ちょっと…ッ、アルとメイに見られたらなんて言うのよ…。

( どうして彼との口付けはこんなに気持ちがいいのだろう。ずっとこうやっていたいと本当に思う。唇が離れたかと思えば、首筋に感じたチクッとした痛みに、跡が付けられたとわかると、顔を真っ赤にして。" 相手のものである証 " に触れ、場所が場所なだけに服で隠れないことに気付くと、少しむっとして。仕返しだと少し自分の体を浮かし、此方も相手の首元に顔を寄せると吸い付き小さな跡をつけて、満足気に笑って。)

見せつける為に付けたんだよ──ッ！？
…煽ったのはお前だかんな、優しくしてやろうと思ったけど無理だわ…ッ────。

（人前でイチャ付けると言っていた弟達の事だ、今更見られたところで驚きもしないだろう。寧ろ堂々と見せつけてやれば良い、そんな事を思っていると首に感じた痛みと彼女の甘い香りに赤面。更に自分の中で理性を保っていた最後の意図がプツンっと切れた音がして、赤面ながらも滅茶苦茶にしたいという本能が働き野獣の様な目付きとなれば発言したのも束の間、シャツを脱ぎ上半身裸となれば一つ一つ確かめる様に優しくそれでいて激しく愛していき。──気が付けばそれは長時間続き何度も何度も求め合い、お互いに疲れ果て彼女に腕枕をして抱きしめる様にいつの間にか眠りについて）

( 初めてだったにも関わらず、怖いとか痛いとかそんなことは一切なかった。相手とただひたすら求め合うことに全て集中していたのだと思う。

いつの間にか疲れ果てて寝てしまったようで、朝の柔らかな陽の光に目を細め、ぼーっとした意識の中相手の腕の中にいることを認識する。少し身動ぎをして眠る相手の表情を見れば、昔と変わらない寝顔に思わず頬が緩み。相手の髪に手を伸ばすと、そっと撫でてみて。)