夢の1着を目指して〆

明日かあ…急だね、そんなに待ち遠しいの？……いいよ、授業とかトレーニングのこととか考えなくてもいいせっかくのお休みだもんね
(今日決めて明日実行とは、気が早いのではと指摘をしては、何かを考えるような表情浮かべながら黙り込み暫く相手の顔を見つめて、それから勿体つけるようにして表情を緩ませては自身も余計なことを考えずに相手と一緒に居られる休みの前日を選んで正解だと頷いて)

やった、それなら丸々1日2人で1緒に居られるね。何するか楽しみだなぁ
(ローレルが快く承諾してくれたことがとっても嬉しく、その2日間はとても幸せなものになりそうだなとワクワクしながら今から既に何をしようかと沢山考えて)

そうだね、家の中で出来ることだから…一緒にフランス語の勉強したり、映画観たりしよっか
(楽しみという言葉に同意を示しつつも一応相手の看病という体ではあるため、家の中で出来る事を前提に考えては、ザッと考えて思いつくことを並べて口にして)

そっか、フランス語の勉強もしておかないと。……ほんとに俺も覚えなきゃダメかな？も、もちろん頑張るよ！
(凱旋門賞へ行くのだから当然現地の人達と話す機会もあるだろうが、ローレル1人が話せれば大丈夫なのでは…と邪な考えが浮かんだので顔を横に振りながら払拭させてすぐに否定するも、ただでさえ物覚えがあまり良くなくトレーナーの基礎知識でさえ覚えるのに時間がかかったので不安そうでいて)

ダーメ、だって私が凱旋門賞で勝ったらトレーナーのあなたも現地の記者からもインタビュー受ける事になるんだから、通訳をつけてもいいけど、ある程度はちゃんとフランス語で受け答え出来た方がかっこいいでしょう？…心配しなくても私が手取り足取り丁寧に教えてあげるから、一緒に頑張ろう？
(現地での生活では自分が一緒についていれば大体なんとかなるだろうが、レースの後のインタビューに関してはそうもいかず、自分のトレーナーとしてその点は出来るだけ頑張って欲しいと少しだけ我儘言って、その代わり自分が責任を持ってじっくり丁寧に教えるからと相手を安心させるように口にして)

……わかった、それじゃローレルよろしくね。……ホントにフランス語話せた方がかっこいい？
(少しばかり考え、それでローレルが喜ぶなら嬉しいのでぜひ教えて欲しいとやる気を見せ、フランス語を話せた方がかっこいいという言葉に反応し本当にかっこいいと思ってくれたら嬉しいなと審議を確かめるように質問し)

うん、私は少なくとも素敵だって思うかな、だから頑張ろっか？
(個人的な意見にはなるが相手にもフランス語を話せるようになってもらえたら嬉しいし、少なくとも自分にとっては高評価だと純粋な笑顔で伝えては、少しだけ押しを強めて頑張ろうと言い放って)

じゃあ御指導よろしくお願いします……よいしょっと、昼寝したらお腹すいたな～
(改めてフランス語の指導をよろしく頼めば、ローレルの膝枕から起き上がって伸びをし、ちょうどお昼休みに入ったぐらいだからか空腹を感じたので呑気にお腹を触りながらなにか食べようかなと考えて)

それならカフェテリアへ一緒に行こっか、私も少しだけ空いちゃったし
(空腹を訴える相手に、昼休みの限られた時間で外に出たりするのは現実的ではないと考えれば学園内のカフェテリアへ向かうのが一番現実的な案だろうかと考えては、どの道自分も昼食を取ろうと思っていたため一緒にカフェテリアへ行こうと提案して)

もちろん、ローレルとご飯食べるの好きだし………さて、何食べようかな
(昔からローレルと食事をするのは大好きだったので満面の笑みで承諾しては2人でカフェテリアと向かい、多くのウマ娘で賑わう目的地へと着けばメニュー表を見て何を食べるか迷い「ローレルは決まった？」と気になったので聞いてみたりして)

うーん、私はにんじんハンバーグにしようかな、トレセンといえばコレってぐらい有名なメニューだけど実はまだここへ来てから食べた事なくて
(メニューを見ながら考え込む相手の隣で、自身はもう何を食べるか決めており、入学してまだそれほど経っておらずカフェテリアを利用する事はあったものの、まだトレセン名物のにんじんハンバーグに挑戦したことはなかったため、今日はそれにすると口にして)

なるほど……ローレルがそれにするなら俺も食べてみようかな……でも食べきれなさそうだからなぁ
(確かに周りを見ると大体のウマ娘達が美味しそうににんじんハンバーグを食べているのでせっかくなら自分も食べてみたいなとは思ったが、ウマ娘サイズで作られてるのもあるが元々そこまで食べれる方でもないので完食できなさそうだと諦めかけるも気になってる様子で)

それなら、私の分を少しだけ分けてあげるね、そうすれば何も問題ないでしょう？
(特に考えるそぶりも見せず、自分の分を相手にも分けようかと提案し、それならば食べ切れないとわかりきっているものを注文する必要もなく問題は万事解決だと微笑んで)

ほんとに？ありがとう！それなら軽くサンドイッチでも食べようかな…
(嬉しい提案に笑顔になりながら是非とお願いし、にんじんハンバーグを分けて貰えるなら軽食にしようかなと食べるものを決めれば早速2人で注文して出来上がるのを待ち)

…これがにんじんハンバーグ…噂には聞いていたけど本当に丸々にんじんが一本刺さってるんだ、それに加えてすごい大きさだね
(しばらくして注文したにんじんハンバーグと相手の注文したサンドイッチが出来上がってきたのを見れば、軽食であるサンドイッチとの対比でかなりのボリュームと存在感を放つそれに軽く圧倒されてしまっていて)

さすがウマ娘用のサイズだね……頼んでたらお腹パンパンになって動けなかったよ…
(自分もサンドイッチと見比べてはその大きさを痛感し、興味本位で自分もひとつ頼んでいたら食べきれないだろうし、何よりお腹が張り裂けるくらいに膨らむだろうなと確信し改めてローレルが分けてくれると言ってくれて良かったなと感謝し)

ふふ、本当大変なことになっちゃうところだったね。それじゃあ…はい、あーん…なんちゃって
(この量を普通の人が完食するのはまず無理だろうなというのは見ただけでわかり、その場の流れで注文しなかったのは正しい判断だったと微笑み浮かべつつ頷いては、にんじんハンバーグを一口大にナイフで切り分ければ冗談半分で相手の口元へ持っていって反応を窺って)

えっ、あ……あーん………とっても美味しいけど……他の人の目とか気にしないの？
(まさかトレセン内であーんをしてくるとは思わなかったので動揺しながらも流れるように口を空けてはハンバーグを食べさせてもらい、溢れ出る肉汁を味わいながら普段は外で手を繋げば周りの目がと話すのに、ウマ娘達が周りにいるこの状況なのに他の人の目は気にしないのかと聞いてみて)

わ、本当に食べちゃった。ふふ、私は軽い冗談のつもりだったんだけど
(差し出したハンバーグを躊躇なく食べる相手に軽く驚いたような表情浮かべながら流石にこれだけ人目がある中、何事も無く受け入れるとは思っておらず冗談のつもりだったのに、と口にするがその表情は楽しげで満更でも無さそうで)

ふん、冗談を本気にして悪かったね……せっかく俺のサンドイッチ分けてあげようと思ったのに、俺一人で食べるから
(ローレルに悪気は無いのは分かっているが、校内でも食べさせてくれたことは正直とても嬉しかったので冗談と知ればまた少し遅れ大袈裟に機嫌を悪くし、ハンバーグの代わりに自分のサンドイッチを分けてあげようと思ったが一人で食べると話せば手に持ってそのまま口に含み)