桜舞う道を二人で〆

いいの？じゃあお言葉に甘えて………んっ、白玉と抹茶クリームが合ってとっても美味しいね。
(少しばかり申し訳ないと思ったがここは相手の誠意を受け取ろうと口を開けて頬張り、頬を押さえて美味しさに微笑んで)

ですよね！こうして街並みの景色を楽しみながら美味しいスイーツを食べるなんて、とても贅沢な時間ですよね！誰かと一緒ならなお嬉しいです！
(相手の感想を聞いて自分のことのように嬉しそうにして、テラス席から街中の景色を見やりながら、こうして一緒に食べる相手が居てくれるからこそ相乗効果で尚更美味しく感じるとニッコリ笑って)

ふふっ、だね……あっ、チヨノオー頭に桜の花びら付いてるよ……よっと、髪の毛ピンクだから似合ってたけどね
(少し風が吹いて近くにあった桜の木から花びらが巻い、彼女の頭に付くと手を伸ばして取って上げて)

あっ…えへへ、ありがとうございます！…それじゃあそろそろお店出ましょうか、私も早く帰って新しい靴の感触確かめてみたいですし
(花びらをとってもらい、軽く身を竦めながらお礼を述べ、そろそろ帰ると告げれば、帰ったら早速自主トレをするつもりでいるようで)

うん、そうだね。新しい靴を使う時は靴擦れになりやすいからあまり本気で走り込みしないようにね。
(立ち上がってまたお節介で担当でもないのにアドバイスして、お会計を済ませて外へと出て)

あ、はい、そうですよね！ありがとうございますっ。…そういえばトレーナーさんはこの後どうされるんですか？私はさっきも言った通りトレーニングのために学園方面へ帰りますけど…
(新しい靴を試すという気分の高揚感に、ついつい忘れてしまいそうになっていた重要なアドバイスをしてくれた相手へお礼を述べて深々お辞儀してから、そういえば相手はこの後どうするのだろうと尋ねて)

俺はこの後なんにも予定ないけど……良かったらトレーニング見よっか？
(特にこの後予定もないので、今日のお礼も兼ねてまた自主トレ見てあげようかと提案してみて)

えっ、本当にいいんですか！？私はすごく嬉しいですけど、そんなに沢山良くしてもらっても何もお返し出来ませんよ？
(相手からの提案にパァッと瞳を輝かせるが、感謝の気持ちはあってもそれに対する見返りは自分には何も用意できないが良いのだろうかと、ゆるっと首を傾げ)

別にお返し求めるためにしてる訳じゃないよ……まぁ、将来ライバルになるかもだしヤエノのために強くしてあげようかなってさ。
(恐らくヤエノムテキは自分を選ぶと確信しているため挑発的な言葉を選択するが、本音はただ彼女に親切したいだけ)

なるほど…『切磋琢磨できるライバルこそが真の友である』ですね！…そうと決まれば早く行きましょう！
(敢えてライバルになりそうな相手を強くする理由を自分なりにそう解釈してオリジナルの格言を即興で口にして、理由はなんであれ相手にトレーニングを見てもらえるのは嬉しいようで、相手の手を取ってぐいぐい引っ張っていき)

ははっ、チヨノオー慌てないでよ。
(腕を引っ張られて驚くがここまで喜んでもらえるとこっちも嬉しくなり頬を緩ませ)

…んじゃ、また見て色々言うから軽く走ってみてね
(グラウンドに着きチヨノオーがジャージに着替えてきたので早速走りを見たいと伝え)

わかりました！この前のトレーナーさんのアドバイスも踏まえて私なりにフォームを変えてみたので、そこも見ていただけると嬉しいです！
(とりあえず走ってみるように言われ、素直に明るく返事をすれば以前相手からアドバイスされた足が上がり過ぎているという点も自分なりに改善してみたと、重点的に見てほしい部分を此方からも伝えて)

はいよー、どんな風に変化したか楽しみだね。それじゃ用意スタート！
(ちゃんと自分がアドバイスしたところが改善されているか、なんだか楽しみになって準備が完了したのを見て合図をして)

はい…！
(せっかく相手にトレーニングを見てもらえるのだから、この短い時間で少しでも何か掴めればと思い張り切って走り出して、今日までにも自主トレで相手のアドバイスを元に走り込みをしてきたためそれなりに形になったフォームでコースを走り抜けて)

凄いね、この短時間にフォーム修正できるなんてすごいよ。あ、足は痛まないかな？
(想像よりも美しいフォームに相当練習したんだなと思い、新しい靴で靴擦れを起こしてないか確認して)

足は…はい！今のところいい感じみたいです、トレーナーさんがオススメしてくれたこの靴のおかげでより走りやすい気がします！
(足の調子を尋ねられ、問題ないと答えてから、これまで練習を重ねてきたことも成果に繋がっているのは間違いないが、相手が勧めてくれた靴も確実に走り易さに貢献していると感じていて)

なら良かったよ。でもまだ硬いままだから沢山使って馴染ませていってね。今の感じだとタイム計っても結構いい結果出そうだし。
(自分のおかげで走りが上達したと言われてトレーナーとしてこの上なく嬉しくなり頬を緩ませるが、ちゃんと気をつけるポイントを伝えて)

はい！もっともっと走り込みます！…ここまで成長出来たのもトレーナーさんのアドバイスが的確だったおかげですね！ありがとうございます！
(馴染ませるにはやはり積極的な走り込みが一番だろうと考え胸元でグッと拳を握り、改めてこの短期間で自分でも驚くぐらい成長出来ているのは相手のおかげだと感じていて、お礼を述べて)

いえいえ、トレーナーとして当然のことをしたまでだよ。それじゃ休日ってことだしチヨノオーは体しっかり休めてね。
(このままトレーニングを続けても大丈夫だが、せっかくの休日なのだから休んで欲しいと伝えて自主トレを切り上げ)

あ、はい、ありがとうございました……やっぱちょっと待ってください！
(トレーニングに付き合ってくれた相手への感謝を述べ、頭を下げるが、やはり改めて相手が自分のトレーナーだったらという想いが自分の中で強まっていき、思わず去っていく相手の背中を呼び止めてしまって)