桜舞う道を二人で〆

へぇ、抹茶のスイーツは好きだから楽しみだな。………なんだろうな…この散歩してる気分は…
(彼女の後ろを歩いて着いていくが、数歩進む度にこちらを向いてきてなんだか実家の犬の散歩している時を思い出して苦笑いし)

散歩ですか？確かに今日はいいお天気ですし絶好のお散歩日和ですよね！……お店が見えてきましたよ、あそこです！
(まさか自分が犬と重ねてみられてるなんてことは考えもせず、こうして目的地へ向けて歩く時間もお散歩といえなくもないかもと楽しげに相槌を打って、歩いていくとやがて一軒だけ和風の建物が見えてきて、そこが目的地だと指差し)

へぇ、めちゃくちゃ風情あるね。実家みたい……
(指さされた建物を見て、実家の屋敷みたいだなと懐かしさを思いながら入口まで2人で来て)

トレーナーさんの家は由緒正しいトレーナーの家系なんでしたっけ？やっぱ立派なお屋敷にお住まいなんですね！…あっ、今日は外のテラス席が空いてますよ！
(店構えを見て実家を連想した相手に、やはり家柄的にも立派な屋敷に住んでいるんだなと納得した様子で頷き、和傘で飾られた外の座席が空いているのを見てはしゃいだ様子でそちらを指差して)

うん、トレセン学園が誕生した頃から続くトレーナーの家系だよ。まぁそのおかげで結構大きめの家に住まわせてもらってるけど……ほんとだ、それじゃあそこに座ろうか。
(自分の家系について話せば、そういえば歴代の当主には三冠ウマ娘「シンザン」を担当した人もいたなと思い出して、家について苦笑いすれば、彼女が指差す方を見てとても素敵な所だと思い早速2人でテラス席に向かい)

このお店結構人気があってテラス席が空いてるのって珍しいんです、今日はいいお天気ですしラッキーでしたね！
(テラス席へと向かい合って座り、メニューを手にしながらこんな風に気持ちよく晴れた空の下で美味しいスイーツを食べられるなんてツイてるなと楽しげに微笑み)

なるほどね…じゃあ今日はチヨノオーと出会えてラッキーだった…ってことだね。今日は誘ってくれてありがとね。
(相手の言う通り、人気店のテラスでいい天気の中スイーツを食べられる事に幸運だなと思い、そのきっかけを作ってくれた彼女にお礼を言ってメニューを覗き込み)

えへへ…そんな風に言われるとちょっぴり照れ臭いです……よし、私は今日は抹茶パフェにします！お団子と悩みましたけど、やっぱ定番は外せませんから
(自分に会えたのが幸運だったなんて直球表現に照れ笑いを浮かべながらメニューへと視線を落とし、それから注文を決めたようで自分はこの店の一番人気の抹茶パフェにすると言い)

それじゃ俺は団子頼むから少し食べる？そうすれば2つ楽しめるでしょ？
(せっかくこれだけベストコンディションが揃ったのだからもっと相手の喜ぶ顔が見たいなと思い、自分の分も食べるかと提案して)

わっ、いいんですか！？こんなに良くしてもらっちゃっていいんでしょうか…大したお礼も出来ませんけど、私のパフェも後で分けてあげますね！
(こちらの気持ちを汲んだ注文をする相手に目を丸くして、今日一日でこんなにも色々と優しくされてしまって本当に良いのだろうかと逆に恐縮してしまえばせめてものお礼にと自分のパフェも分けると約束して)

ははっ、ありがとね。……すみません、注文いいですか？
(この子は本当に優しいなと思いながら店員に注文を伝えて、「楽しみだね」とチヨノオーに言って)

はい！…ところで、あれからヤエノさんとアルダンさんとお話しは出来ましたか？お二人ともまだトレーナーは決まってないみたいですけど、とても実力のあるウマ娘ですから早く声をかけないと他のトレーナーさんに先を越されちゃいますよ…なんて、お節介ですかね…
(楽しみだという相手の言葉に満面の笑顔で相槌を打ち、相手がスカウトしようと思っていると話していた二人のウマ娘について交渉は上手くいっているかを尋ね、二人にトレーナーがついたという話しはまだ聞いていないが、彼女たちの実力ならば専属のトレーナーがつくのも時間の問題だろうと考え、そのつもりなら急いだ方がいいと話すが、余計なお節介だっただろうかと苦笑浮かべて)

ううん、お節介じゃないから安心して……そうだな、アルダンにはまだ会えてないけどヤエノには会って1回だけトレーニングしたよ。自分で言うのもアレだけど結構満足して貰えたと思う。次のトレーニングで正式に契約しようかと考えてるよ。
(口ぶりからチヨノオーには興味が無いと思われそうだが、彼女にもちゃんと強さがあり自分が普通のトレーナーだったら今すぐ契約しようと考えており、それでも兄やマルゼンスキーを超えるためにはポテンシャルを秘めたウマ娘が必要だと自分の心に言い聞かせて少し胸が痛くなり)

あ、そうなんですね！…そっかあ、ヤエノさんにもいよいよ専属トレーナーがつくんですね。私にトレーナーがつく日は来るのかな……なんて、後ろ向きになっちゃダメですよね！今のナシナシ！
(流石というべきか、既に声かけを済ませ、その上好感触だったと聞けば相手の担当はほぼ決まったようなものだなと思い、一方で自分は…なんて考えてしまい、少しだけ弱気な言葉を零してしまうが直ぐに気を取り直した様子で笑ってみせて)

……とりあえず今はそういう話はやめよっか、今日は休日なんだし…あ、来たよ
(相手もトレーナーを求めてるんだろうなと察するも、自分の目標を捨てるのも難しいのでまた胸を痛くするも今は彼女に笑って欲しいので明るい雰囲気で話を切り上げれば早速頼んだものがきたようで)

あはは…私ったらごめんなさい、美味しいものは笑顔で楽しくいただかないと損ですよね！いただきまーす！…うん、やっぱここの抹茶パフェはいつ食べても最高です！抹茶の味が本格的なんですよね
(自分の発言で少しばかり微妙な空気になってしまったことを察して慌てて苦笑混じりに謝罪し、それから気持ちを完全に切り替えて目の前のパフェを元気よくいだきますと両手合わせてから食べ始めれば笑顔で感想を述べて)

うん、団子も優しい甘さで美味しいな……ほらチヨノオー、食べて食べて
(自分も団子を口にして感想をいえば、串付き団子をチヨノオーに向けて微笑み)

あ、はい！それじゃあ遠慮なく！…えへへー、甘くて美味しいですね、お茶ともよく合います
(差し出された団子を大きく口を開けて頬張れば、すぐに表情が綻んで、続けてお茶を啜ればホッと一つ息を吐いて)

ふふっ、良かった。やっぱりチヨノオーには笑顔が似合うね
(喜ぶ顔を見てこちらも嬉しくなり、先程のような暗い表情では無くこうした明るい笑顔の方が似合うと褒めて)

お褒めの言葉ありがとうございます！お礼にちょっとだけサービスしてトレーナーさんには、このパフェの白玉も一緒に食べさせてあげますね！
(笑顔が似合うというポジティブな褒め言葉に嬉しげな笑みを浮かべたまま、パフェに二つだけ入った白玉の片方をパフェのクリームなどと一緒にスプーンで掬って相手の口元へと差し出し)