夜が明けるその前に (〆.)

夜が明けるその前に (〆.)

吸血鬼  2021-03-16 10:45:12 
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夜の闇に紛れて人の生き血を啜る“ヴァンパイア”と、夜の安寧を守るべく彼等を狩る特務機関の一員“ヴァンパイアハンター”。

決して相容れる事のない2人が出逢い、惹かれ合う。


〆.

 

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  • No.283 by Theodore Glory  2021-04-15 06:18:33 



助かる。ん、俺と一緒のか、・・・少し照れくさいな。

(愚痴を聞くことに拒否することも無く快く請け負ってくれた事にありがたいと思い、目元をゆるめる。相手が珍しく自分も同じものを、と頼むといつも別々にカクテルを頼んで飲んでいたため一緒であるとなんだかお揃いというかそんな少し気恥しさが湧いてきた。頬を指で小さく掻きながら照れくさそうに笑って述べて)

  • No.284 by Claus Burton  2021-04-15 21:11:09 



僕も甘いのが飲みたくて。

(はにかんだように笑う相手を見て、なんの気無しに注文したものの同じものを飲んでいる事がなんだか照れ臭くなる。甘いものが飲みたかったのだと笑いながら伝えつつ、相手が口にしているのと同じ味を堪能して。
相手と飲む時間を楽しみ、酔いも回ってきた頃。ふと、自分が羽織っているコートの持ち主だった男の事を思い出した。誰にも気付かれている気配はないが、ハンター同士の繋がりの中で以前のクラウスを知っている人間も居るのだろうか。そんな疑問が湧き起こり、それとなくハンター内の人間関係について相手に尋ねる事にして。)

…そういえば、テオは顔見知りのハンターは多い方?

  • No.285 by Theodore Glory  2021-04-15 23:14:20 



・・・そうだな・・・うん、多くはないな俺は。合同任務もあまりやっては無いし・・・顔だけとかなら多いけど。

(照れた返答にたまには相手も甘いものをのみたくなるのだろうと納得すると「そうか」と述べ、相手と同じ味を時間と共に楽しんで。
自分の中の友人関係について聞かれると、首を傾げて考える。顔見知り、それほど仲良くは無いが顔と名前だけなら・・・と思い出してみるも両の手で足りてしまうし、その中でも友人に近い者は片手で足りてしまうため、多くはないことを告げて。元々ハンターいう職業柄今日知り合った者が明日には聖堂に寝かされているなんてこともあるため、早々に踏み込まないのが暗黙のルールになっておりこうして仲良く酒を飲みかわしている者たちは少ないだろう。なぜそんなことを聞くのか、探し人でもいるのかと思い問い掛けて)

・・・誰か探してる人でもいるのか?

  • No.286 by Claus Burton  2021-04-16 09:44:08 



──そういうものだよね、僕も顔見知りなのはテオくらいだ。

(相手の言葉を受けて、やはりハンターの仕事の性質上、同業者同士の横の繋がりはそれほど深いものではないのだと察すると頷いて。自分も親しくしていて名前まで認知しているハンターは相手だけだと答えつつ、探し人がいるのかという問いかけには首を振り。彼の死を知っている者、或いは生前の彼と面識のあった者が居なければそれで良い。尋ねた理由はちょっとした興味だと答えながら、自分は顔見知りが少ないから、と怪しまれないように理由を付け足して。)

…いや、そういう訳ではないんだけど、テオはどうなのかと思って。僕は知り合いがほとんど居ないから。

  • No.287 by Theodore Glory  2021-04-16 20:20:15 



へぇ、知り合いとか多そうだけどな・・・。

(顔見知りも知り合いもほとんどいないという言葉に驚き目を丸くする。相手の見た目や話し方から直ぐになかよくなれそうで知り合いが多いと思っていたが、やはり職業柄少ないのか・・・と考えハンター内での互いのパーソナルスペースの広さに苦笑いしてしまいそうになる。とは言っても自分も同じようなものなので、成程と納得してはいて)

  • No.288 by Claus Burton  2021-04-17 14:00:02 



…いや、それが全然。だからテオと仲良くなれて良かった。

(生前のクラウスを知る人間と顔を合わせたり、ハンターとして合同任務に招集されたりする事を避けるために長年ハンターとは深い関わりを持たないようにしてきた。相手に声を掛けたのはほんの一瞬の興味によるものだったが、思いがけずかなり深い仲になっている。それを幸せだとも感じていたし、危うさも感じていた。それでも相手と仲良くなれて良かったという思いはあり、素直にそれを伝えると微笑んで。)

  • No.289 by Theodore Glory  2021-04-17 15:21:47 



そうか、それなら嬉しいな。

(他の人とではなく自分と、との言葉に喜びの感情が湧き上がる。アルコールで既に頬は赤くなっているものの、嬉しさから頬が暑くなるのがわかり目尻を垂れさせながら微笑んでその気持ちを伝える。もしあの時Barの扉をくぐらなければこうして話すこともなかったのだろう。自分の過去の気まぐれに感謝をしつつ、相手も自分に話しかけてくれたことにも感謝をして。そうこうしているとカクテルを飲み干し、アルコールと喜ばしい気持ちで頭の中がふわふわと酔っ払っている状態になってしまうのが分かると目を軽く擦って眠気に耐えながら会計をマスターに頼み、相手にも帰宅することを伝えて)

マスター、チェックを頼む・・・クラウスも悪いな、そろそろ帰るよ・・・。

  • No.290 by Claus Burton  2021-04-18 00:45:01 



ん、了解、僕はもう少しだけ飲んで行こうかな。任務、気をつけて行って来てね。

(帰ると言う相手に視線を向けつつ、自分は手元のグラスにまだカクテルが残っていたため今日はもう少し飲んでから帰ると伝えて。この所一緒に帰路に着くことも多かったため、一人残るのは久々の事。普段よりも大変な任務を直近に抱えているであろう相手に、気をつけて行ってくるよう伝えつつコートに袖を通す相手が店の扉を出るまで見送って。)

  • No.291 by Theodore Glory  2021-04-18 07:25:48 



あぁ、ありがとう、気をつける。・・・またなクラウス。

(相手の言葉にうん、と頷き軽く手を振る。別れの挨拶を告げてBarを出ると1人で帰ることに久しぶりの感覚を覚えて少し寂しくもなる。その感覚に少し恥ずかしさを覚えつつ後頭部を手で掻けば欠伸をしながら夜道を歩き帰宅して。
次の日からは適度に任務をこなしつつ潜入捜査の打ち合わせを行った。潜入するのはまだ歳若いハンター1人、熟年のハンター1人、自分と同じくらいのハンターが2人、そして自分、の5人で熟年のハンターをリーダーに置き、随分と少数精鋭で挑むのだと考えて、作戦を練る。しかしまぁ、戦闘する訳でもないので変装をしてオークション会場に入り、適当に証拠を撮ったら退散、そんな流れで作戦はそうそうに纏まり変装も髪色と瞳の色を変え服装もタキシードに変えればバレないだろうと話もついた。当日の夕方、オークション会場近くの廃ビルに集まり変装をして通信機を耳につけると小型カメラを隠し持ち、会場へ潜入する。視界に端に揺れる黒く染った髪と動きにくい服に違和感を感じつつ、見張りのいない裏口からこっそり入りながら中を探り)

  • No.292 by Claus Burton  2021-04-18 10:21:28 



(相手と別れて数日、任務に追われているのか相手がBarに来ない日が数日続き、オークションの夜を迎えて。万が一に備えて普段と雰囲気を変えるべく、髪を緩く結び暗い色のワイシャツに袖を通す。さすがにハンターのコートを着て行くわけにはいかないため薄手の黒いコートを羽織り眼鏡をかけて会場へ向かうと、商品を見定めやすい場所に席も用意されておりそこに腰を下ろして。周りにも普段は上手く人間界に溶け込んでいるのであろう吸血鬼が数人いて、主催者と言葉を交わしているものも居た。隣に居た吸血鬼から不意に声を掛けられ、ライターを持っているかと尋ねられると頷いて自分のライターを手渡す。煙草に火を点けた吸血鬼が礼と共にその煙草を勧めてくれたので甘える事にして、一本貰い自分も煙草に火をつけた。普段とは違う香りの煙を揺らめかせて、オークションの開始を待ちつつ時折隣の吸血鬼と言葉を交わしていて。)

  • No.293 by Theodore Glory  2021-04-18 10:57:51 



(会場に潜入してメンバーとは散り散りになる。これも元から決めていたこと。会場を5つの区域に分けてそれぞれ証拠を集めれば時間も短縮できる。自分は丁度中心辺り、最も吸血鬼たちが集まるところだ。会場は二階建てで一階にオークション場、二階には廊下のみで、足音を消し客席より離れた柱の影に身を潜める。吸血鬼たちはザワザワと声を上げ前方にある白い舞台に視線を向けており、そこで人が競売にかけられるようだ。耳元に付けた通信機からはメンバーが次々と証拠を集めている声がして自分も、と小型カメラを動かしていく。カメラのシャッターを押しながら吸血鬼たちに視線を動かしていれば所々に見た事のある顔ぶれが揃っており、目を丸くする。マジかよ、と声に出さずに呟けば特務機関とも関わりのある彼らも吸血鬼だったのかと驚き、思いのほか吸血鬼たちが人間の生活に紛れ込んでいた事実に溜息をつきたくなった。彼らの写真も取りつつ、また視線を動かしていれば見慣れた相手の横顔が見え、息を詰めた。なぜ彼が。ハンターのはず。この任務のメンバーにも入っていないのに。と普段とは違う服装で隣に座る吸血鬼と言葉を交わせている相手の姿から目が離せず、自分の心臓の音だけが聞こえ周りからも音が無くなったような気がした。
そこで、会場の前方にある舞台にスポットライトが当てられ小太り体型の主催者が現れ声を張り上げる。「ご来場の皆様お待たせ致しました!」どうやらオークションが始まったようだ。)



  • No.294 by Claus Burton  2021-04-18 11:30:20 



(オークションが始まると、僅かに客席の照明が暗くなりステージが明るく照らされる。愛想の良い笑顔を浮かべて主催者が挨拶の言葉を述べ、今日の商品となる人間達が1人ずつ紹介されていく。オークションに出品されるのはうら若く美しい女性が多かったが、不安げな表情を浮かべたままステージに立ったり、泣き出してしまう者も居た。吸血鬼達が女性に値段を付ける様を眺めていたものの、6人目に紹介された女性に目が留まる。美しい赤毛の女性、瞳こそ澄んだ緑色をしていたが、記憶の中の彼女と一瞬重なった。あの月のような瞳をした彼女を、記憶から消してしまいたいという思いが働いたのだろう。彼女を忘れたくて何人もの女性を喰らったあの夜のような焦燥感にも似た感情が湧き上がるのを一瞬感じていた。他の吸血鬼が値段を口にする中、軽く手を上げてその金額を上回る額を提示した。)

  • No.295 by Theodore Glory  2021-04-18 12:11:05 



(震える手を押さえつけて写真を撮る。何人もの女性がオークションで競り落とされるのを見ていれば赤毛の女性が相手らしき男性に競り落とされた。心臓の音が外に出てしまっているかと思うくらい鼓動の音は大きく脈打っており、また目の前で人が売買されていく様に吐き気が込み上げてきた。助け出そうにも武器は持ってきていないし、飛び出して行ってもどうせ吸血鬼たちの餌食になるだけだ。カメラを仕舞い、口に手を当てて大きく深呼吸をすると思考を切り替える。これは必要な犠牲だと、頭の中を整理した。そして今は相手に似た男性も頭の隅に置いておく。後で調べればいいのだと。
ある程度写真を撮ったことを報告するとその場を後にして動き出す。他のメンバーも撤収し始めていることを知ると足も早くなった。ふと、ある部屋から話し声が聞こえてきて身を滑らせると、そこには何人もの人が座り込んでいた。何故?と問いかければ皆、お金のためと答えた。病気の親のため、家族のため、育った孤児院のために吸血鬼に身を売るのだと。「貴方、ハンターなんでしょ?早く帰った方が良いわよ。ここにも人がもうすぐ来るわ」と、全てに絶望したような目をした女性がそう声をかけた。そうだな、と自分も答えたような気もするがあまり記憶はなく、いつの間にかオークション会場の外にでていた)



  • No.296 by Claus Burton  2021-04-18 13:04:52 



(オークションが終わり、吸血鬼達は各々会場を後にし競り落とした女性を連れて帰路に着く。隣に座っていた男も、軽く会釈だけして会場を去っていった。媚びるようにやってきた主催者からの挨拶を受け、またお願いします、という言葉に頷きつつ後に別室に向かうと、赤毛の女性の姿を見つけ振り向いた彼女と視線を重ねる。怯えたような、それでいて覚悟を決めたような緑色の瞳が此方を捕らえていた。この場所を出たら最後、外には明るい月が煌々と輝く。吸血鬼達は皆、買い受けた女性の上質な血を、渇きを満たすべくそのまま暗がりで喰らい、遺体はいつものように棄て置かれる。翌朝には一被害者として女性の遺体はハンターによって聖堂に集められ埋葬されるため、オークションの実態は闇に溶けるのだ。誰もオークションが行われた事も、彼女達が商品であった事も知らないまま。──行こう、と静かに声を掛けて手を差し伸べると彼女は拒む事なく従順に立ち上がった。)


  • No.297 by Theodore Glory  2021-04-18 13:40:20 



(拠点へ戻り、証拠の写真を現像すると指揮官とメンバーを交えて報告をする。しかし室内は重い空気になっていて、自分も窓際の椅子に座り話には入らず外に視線を向けて物思いにふけていた。メンバーの議題に上がったのはもちろん吸血鬼が人の生活に思いのほか紛れ込んでいたこと、社会の上層部にも吸血鬼がいること、そしてその中には特務機関にも関わりがある人物であることであった。これが発表されれば世間は混乱するだろうし、吸血鬼たちはこれ幸いと姿を現して人を貪るだろう。そうなれば目を当てられない。どうする、と対応を指揮官に求める中若いハンターは1人発表すべきだと声を上げるが他のメンバーは賛同しない、・・・いや、できない。もちろん自分もだ。重苦しい声で指揮官は今後のことはこちらで考える、と告げると自分たちを帰らせた。重い体を浮かせ部屋から出ていくメンバーを他所に、若いハンターだけは指揮官に何かを物申すかのように残ってしまったが・・・。
一言も話すことなく、彼らは帰路に着く。リーダーとして置いた熟年のハンターは軽く自分たちの頭を撫でてから帰って行き、その後ろ姿を少し眺めてから足を進めた。家に着くとコートを脱ぐのも億劫でベッドに体を倒れこませる。頭の中に浮かぶのはあのオークション会場でみた吸血鬼とその中にいた相手に似た男性。売買される人の絶望した目。お金のため、残される人のため、そして世界に絶望したため。一歩、足を踏み違えていたら自分もあそこにいたのかもしれないと考えつつ、やはり頭の中には相手に似た男性が吸血鬼と話している姿が思い浮かばれ、それを振り払おうと目を閉じた。
カーテンの隙間から入る光で目を開けるがあまり眠った気にならず、体は酷く重い。時刻は昼過ぎを指しており、ゆっくりとした動作で起き上がるとシャワーを浴び身支度を整え家を出る。賑やかな喧騒の中に吸血鬼がいるのかと思うと雑音にしか聞こえず、音を遮るようにフードを被って顔を隠すと拠点へ足を進める。聖堂を覗くとオークション会場で見た人達が横たわっており、誰も彼も無表情かと思われたが笑みを浮かべる遺体も見られくらりと目眩がした。隅に備えつけられたベンチに座り夜まで時間を潰せば、またふらふらと歩き出しいつものBarへと足を動かしていて)

  • No.298 by Claus Burton  2021-04-18 14:14:45 



(彼女を連れて会場を後にすると、彼女は行きたい場所があると控えめに口にした。昔家族と行った郊外の公園だという。実の父が亡くなり、継母の連れ子だった弟は重い病に倒れたのだと、お金を工面する事が出来ず弟の治療費のために継母にオークションに連れて行かれたのだと、歩きながら彼女は静かに身の上を話していた。血は繋がって居なくとも弟を愛していたから、逃げる事なくオークションに来たという。小さな公園で、灯りは点いていなかった。公園から見える海を眺めて、彼女は「弟の事、よろしくね。」と此方を見つめて告げた。自分が面倒を見るわけでもない、ただ彼の治療費になるのであろう金額を支払うだけだったが、今彼女が安心するのならそれも良いと、頷いて。抱き寄せた彼女が此方に身を委ねたのを感じると、首筋に牙を突き立てた。痛みは一瞬で、徐々に失血により意識が遠のいて行くだろう。甘く芳しい、確かに上質な血だった。いつしか抱いた彼女の身体からは力が失われ、体温も奪われていた。乾きが満たされ、上質な血の味に高揚感さえ感じていたが、口許を濡らした血を拭い彼女を公園に横たえた。きっと弟は助かるだろう、彼女の命と引き換えに。ゆっくりお休み、と既に息の無い彼女の耳元に囁きかけると公園を後にして。
翌日、コートを羽織りBarへと向かった。昨日の今日で彼と顔を合わせる事に罪悪感は感じていなかった、いつもの事で、更に彼女達は自ら望んで吸血鬼に命を売り渡しているのだから。カクテルを手元に、煙草を吸いながら彼が店に来るのを待っていた。大変だと言っていた任務は無事に終えただろうか。)

  • No.299 by Theodore Glory  2021-04-18 14:39:59 



・・・クラウス。

(日課のようにほぼ毎日Barへ通っているからかその足は何も考えず進んでいき、Barの扉を開けると鈴の音が響く。いつもの席には相手が座っていて、またいつものようにカクテルを飲み煙草を吸っていた。呟くように名前を呼ぶが、その横顔がオークション会場で見た男性と重なり進もうとした足が止まる。相手に何を聞けばいい。お前は吸血鬼なのか、なんでオークション会場にいたんだ、隣のやつは吸血鬼の筈だぞ。それを聞くのか、ここで、一般人がいるこの店で。このBarにもし吸血鬼が居たらどうする。潜入していた事がバレれば即自分は殺される。自分だけではない、あの時潜入していた他のメンバーも殺される。そんな思考を頭の中で巡らせていれば、少し顔を俯かせて棒立ちになってしまい)

  • No.300 by Claus Burtom  2021-04-18 16:40:47 



テオ、──…どうかした?顔色が悪いよ、

(扉が開くベルの音、少しの間を置いて相手の声がして其方に顔を向けるといつものように相手の名前を呼んで微笑みを浮かべたものの、視界に映した相手はどこか硬く神妙な面持ちでその場に立ち止まっていた。どうかしたのだろうか、心なしか顔色も悪いように思える。いつものように飲みに来たわけではなく何か伝えたいことがあって立ち寄ったのか、はたまた例の任務があまりに重いもので憔悴しているのか。相手の態度がいつもとは全く異なるものであることが引っかかっていて、心配そうに首を傾げて相手を見つめながら反応を窺って。)

  • No.301 by Theodore Glory  2021-04-18 17:13:08 



(相手の優しげな声が、笑みが、目が、逆に怖い。いつもであればその態度に喜びや安心感を覚え側まで行き、椅子に座り、カクテルを飲みながら語り合うだろう。でも今はただただ恐怖でしかなかった、相手が一体何を考えているのかが分からなかった。本当は吸血鬼なのか、それとも自分と同じ人間なのか。その疑惑に囚われつつ、相手に不審がられないよう微笑んで大丈夫だと、告げて。)

大丈夫だ。少し、疲れているだけで・・・。

(コートの袖の下で拳を握る。叫び出したい気持ちと煩いくらいに動く心臓を押さえ込み偽りを吐き出した。本当は長期任務なんてない、嘘の言葉。今相手と顔を合わせて語り合うのは到底無理で、本当にハンターのかどうか調べなくてはならないと思った。本当は数週間もあれば、結果は出る。でもきっと気持ちは整わないだろうから、余裕を持って2ヶ月。それから相手に問いただしてもいいだろうと考えていて)

実は遠方で長めの任務に行くことになって、一言伝えられればと思って来たんだ。・・・多分、長くて2ヶ月くらいの。だから、しばらく来れない。

  • No.302 by Claus Burton  2021-04-18 18:48:25 



──…遠方の任務、か……テオに会えないのは寂しいけど、僕の事は気にしなくて良いから気を付けて行ってきて。無理はしないようにね、

(大丈夫だと繕う言葉さえ硬さを帯びている事に彼自身は気付いているのだろうか。それでも、その理由が何なのかは分からなかった。あまり触れられたくない事なのかもしれないと思っていれば、長期任務でこの街を暫く離れるという言葉。途中に会わない期間があったとはいえ、彼に2ヶ月の間会えないというのは寂しいものだったが任務で召集されたのだから快く見送る以外に無かった。わざわざそれを伝える為に立ち寄ってくれたのだから、自分のことは気にしなくていいと首を振って。ただ長期任務というからには厳しい任務なのだろう、普段の狩りよりも心身共にすり減らしてしまうようなものかもしれない。2ヶ月間吸血鬼だけを相手に狩りを行う彼の身を案じて、無理はしないようにといつものように言葉を投げかけた。せめて彼が戻ってきた時に安らげるように、また2人並んで飲める日を心待ちにしていると伝えて柔らかな表情を浮かべて。)

2ヶ月後も此処で待ってるよ、帰ってきたら僕が奢るから。


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