夜空を渡って【 3L / 非日常 】

夜空を渡って【 3L / 非日常 】

車掌  2021-01-20 15:39:52 
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どこまでも、どこまでも、汽車は進んでゆく。
天上よりもずっと遠く離れたところまで。夜空を渡りゆく汽車の旅は、終わらない。
ゴトンゴトン──
汽車は進んでゆく。ほんとうの幸を見付けるまで。


>1 世界観
>2 注意事項


未だ発車時刻ではありません。発車まで、もう少しお待ちください──




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  • No.15 by アイリス・スペンサー  2021-01-24 14:22:43 




(/連投失礼します。
お世話になっております。幻想的な世界観とリタさんの素敵な言葉選びにアイリス共々楽しませてもらっています…!
プロフィールですが、動かしてみると性格面が当初よりも違うことの違和感が大きく、勝手ながら修正させていただきたく投稿させていただいた次第です。申し訳ありません、お手数おかけしますがお手隙の際にでもご確認お願い致します。また、特に不備等のお伝えすることがなければこのお返事は蹴っていただいても構いません…!)


名前 / アイリス・スペンサー
性別 / 女
年齢 / 21歳
性格 / 明るく楽しいこと好きでロマンチスト。目先にある刺激を優先しがちで地に足がついていない。飽き性で子供染みており、時間が経って刺激がなくなると退屈になってしまう。自分が生活しやすい程度に友好関係を築くことはできるが、実際はどことなくつまらなくて、心のどこかで自分を満たしてくれるものを探している。
容姿 / 亜麻色の髪のミディアムヘア。鎖骨までの長さの髪を緩く巻いている。前髪は8対2くらいに分かれている。瞳の色は紫でやや吊り目。身長162センチの痩身。服装はジーンズのショートパンツ、黒のタイツ、靴は紺色のショートブーツ。ざっくりとした裾が長めの白ニット着用。
備考 / 一人称はあたし、二人称は君やあなたなど。人に対しても物事に対しても何かに熱中したことがない。飽き性、というよりは心に穴が空いたように満たされない。この性格になったのは少女時代に父の経営していた会社が倒産したり、両親が離婚したことをきっかけに、努力して手に入れたものであっても呆気なく崩れるのだと知ってから。実は根底では、人と深く繋がってその人が離れていくことや、努力をして失敗することを深く恐れている。何かに深く埋没することが出来なくなっている。


  • No.16 by リタ・グリーン  2021-01-24 16:11:28 




>15 アイリス


それはどうだろう。でも、アイリスも優しくて可愛いと思うよ。後はすっごく素直。美点だなあって、思ってる。
( 優しさがすべて偽りだなんて口にしたら、彼女はどう思うか。嫌われるのは慣れているとはいえ、この限られた空間の中で嫌悪感を抱かれた状態ではどうしても息が詰まるのはわかっていること。一方で褒め合うだなんて照れくさい、と感情が動くくらいには気を許しているのかもしれない。何せこれまでは星を見てもどうでも良いと考える無感情だったのだから。お互いに補完しあう関係。それはきっととても素敵で、しかし深入りしたら戻れないような気さえして。頭の中で危険信号が音を立てるのは、彼女が善だからに他ならない。「うん、そう。夜空を映したみたいにきらきらして、とっても綺麗で。持っていたいくらいだけど、きっと降りたらなくなっちゃうよ」きらめきは有限。断言できるわけでもないけれど、今のこの時間がずっと続くわけではないのだと、冷静な自分が囁いている。夢のようにふわふわした今がずっと続くなら、どこまでもどこまでも動いてゆきたい。そんな甘い希望は心の中にずっとあるのだが。財布の中から取り出して嬉しそうに見せる彼女がどこか子どもっぽく思えて、目を細めると頷いてみせる。「一人で降りたら迷子になるかもしれないよ。二人なら大丈夫、思い出もたくさん作っていきたいし。アイリス、私こんな物語を読んだことがあるの。二人がはぐれたらそのまま再会できなくなっちゃうって。だからきっと、そのときは一緒に行動しようねえ」思い出の中の本のページを捲るように、ゆったりと言葉を紡ぐ。今となっては孤独が耐え難いものに戻りつつある、無意識ながら一緒にいることを望んでいて )


( / 此方も久し振りに書きたいだけ長い文章を紡ぎ、アイリスさんの少女らしい可愛らしさに癒されつつ楽しませて頂いております。修正前もさることながら、加筆訂正されたプロフィールも素敵で不備などあるはずもありません。引き続き宜しくお願い致します……! )


  • No.17 by アイリス・スペンサー  2021-01-24 21:19:01 




>16 リタ

褒められちゃった!嬉しいわ。でもあたしね、例えリタが現実では不良みたいな、ちょっと悪い女の子だったとしても良いのよ。本当よ。
(リタの褒め言葉を聞いてくすぐったそうに肩を揺らしながら「ふふふ」と笑みを零して。弾んだ声音で言葉を紡ぎながら本心を口にし。走行を続ける汽車に身を委ねるように椅子に深くもたれ、一枚の硬貨を顔の前で照明に透かす。星空を映す硬貨は光に当てれば尚煌めいて美しく、この輝きが失われてしまうのはとても惜しい。自分の顔に硬貨の光と影を映しながら、残念そうに眉を下げて「そう……、そうなのね」と呟き。そしてゆっくりと瞬きをして目を開けると「けれどきっと、限られた時間の中でしか輝けないからこそ、こんなに美しく思えるのね」愛しそうに目を細めて蛍光灯に照らした硬貨を見つめて。くるくると硬貨を回すと何となく万華鏡のようにも思えて片目を閉じ、中身を検分するようにじっとその輝きを凝視する。ふと、迷子、というリタの言葉を聞くと「それは大変だわ!」と目を見開いて。「あたし方向音痴なの。永遠と彷徨ってしまいそう。せっかくリタと会えたのに、その物語のように離れ離れになってしまったら悲しいわ。やっぱりあたしたちは一緒にいるのがいいのね。……ちなみに途中下車したら、もう列車には戻って来れないの?」彼女の口調は物語を聞かせてくれるようなゆっくりとしたものではあっても、現実離れした世界にいる身としては何が起こっても不思議ではない気がして。ここにいることを確認するかのように、そっとリタの手の上に自分の手を重ねようとして)

(/プロフィールの確認ありがとうございました!そう言っていただけて、当方もアイリス並みに嬉しさで胸がいっぱいです。こちらこそ今後ともよろしくお願い致します。/蹴可)


  • No.18 by 匿名さん  2021-01-25 12:28:00 



名前 / エリック・ミルワード
性別 / 男
年齢 / 20歳

性格 / 高慢でプライドが高く歯に衣着せぬ物言いが目立つが、自分へ向けられる他者の悪意に敏感で傷つき易い繊細な一面を持つ。人の優しさや愛情に飢えているのにその自覚は無く、寧ろ自己防衛の為に他人を突き放す様な態度を取ってしまう不器用な性格。別段不機嫌なわけで無くとも眉間に皺を寄せて難しい顔をしていることが多い。金銭感覚が一般的なそれと大分ずれており、とにかく金使いが荒い。

容姿 / 緩く癖のある栗色の髪を前下がりのセンターパートショートに。前髪は分けていないと目を完全に覆う長さ。二重幅の広い瞼に厚めの涙袋、やや下がり気味の目尻と、瞳はくすんだヘイゼル色。全体的に顔のパーツが小さく、西欧人にしては比較的堀の浅い、あっさりとした面立ち。身長174cm、すらりとした痩せ型。白シャツに紺色のニットベスト、ベージュのスラックスを着用。足元は焦茶色のタッセルローファー。

備考 / 資本家の一人息子であり、名門大学に在学中の学生。卒業後は父の会社経営を手伝い、いずれその後を継ぐ予定。幼い頃から甘やかされて育ち、欲した物は何でも与えられてきた。その反面で周囲の人間、特に父からは何時でも身の丈に余る期待を掛けられ、それに応えられなければ勝手に失望され冷たく突き放されることの繰り返しで、その経験が彼の人格形成に大きく影響している。



( / 初めまして。美しく幻想的な世界観と素敵なテーマに惹かれて参りました。そしてまことに勝手ながら、以前から先のお二人の優しく可愛らしい言葉の掛け合いを覗き見しては癒されていまして、ついにお仲間に加わりたくなってしまいました…。ちょっと面倒な性格のキャラクターですが、絡み辛くならないようロル面で気を付けていきたいと思いますので、どうかご検討頂ければ幸いです。お手隙の際にご確認をお願い致します。蝎の火 )


  • No.19 by 車掌  2021-01-25 14:21:12 




>18


完璧なようで脆く繊細な息子様で不備など見当たりません。此方の子も面倒な性格では御座いますが、仲良くしてくださると幸いです。お手隙の際に絡み文を落としてください。


  • No.20 by エリック・ミルワード  2021-01-25 15:02:56 



( 随分と長い間、眠りの底に沈んでいたように思う。起き抜けに感じた違和感の正体はすぐに判明した。眠る直前の記憶がすっぽりと抜け落ち、目の前にはまったく見覚えのない景色。眠気の乗った瞼を擦りながら周囲を見渡せば、奥行きのある細長い室内に規則的に並べられたベルベット張りの座席──成程どうやら汽車の中に居るらしい。そして車窓の向こうへ目を遣れば永遠に終わりの無いような闇と、ちかちかと光り瞬く星々の煌めき。無意識に窓硝子の表面へ滑らせた震える手で、そのままパチンと自分の頬を引っ叩けばヒリヒリと痛みが走り、眼前に広がる景色や今起こっている事象が全て現実の物だと察する。夢でないなら、これが現実だと云うなら、記憶を辿れど一切乗車した覚えの無いこの汽車は一体何処へ向かっていて、自分は何故ここに居るのか。聞こえるのはガタゴトと揺れる汽車の走行音、それだけ。いやに静かなこの車輌には自分の他に乗客は居ないようだが、他を探せば人が見つかるだろうか。押し寄せる不安に脈の早まる心臓とそれに伴って浅く細くなる呼吸を無理やり抑え、座席を立つと隣の車輌へ続く扉に飛びつき、それを勢い良く引き開けて )
おい、誰か居るのか!?


( / PFのご確認と参加許可ありがとうございます!早速初回ロルを投下させて頂きました。遅筆の為ほぼ置きレスになるかと思われますが、相性等に問題無ければお手隙の時にのんびりお話して頂ければ幸いです。)


  • No.21 by リタ・グリーン  2021-01-25 16:58:21 




>17 アイリス


不良だなんて。さすがにそれはないけどー……でも、わからないけどねえ。
( 悪い自分でも良いなんて、本当なのだろうか。酷い心の内を知られてしまったらまた離れていってしまうかもしれない、軽蔑されてしまうかもしれない。胸の奥でひっそりと生まれた恐怖は姿を現さず、しかし言葉が少し詰まるところで躊躇いやら戸惑いやらが顔を出し。どこまでも行ける切符を見て、窓の外へと思いを馳せる。ずっと遠いところまで。誰も知らない自由になれる場所まで行けたらずっと良い。きらきらと光る無数の星と心地よい揺れに身を任せ、小さく息を吐く。今は自分を制限する柵もなく、ただ揺蕩うだけ。それがどうにも楽しく、嬉しく思える。「そうだよ。ずうっと持っていたら、それはそれできらきらしなくなってしまうかもしれないの」こくりと頷いて、楽しげな様子に目を細め。硬貨の輝きが室内へと明るさと彩りをもたらすようで、見ていても飽きがこない。「帰ってこられるよ。だって、どこまでだって行けるんだもの。好きなところ、皆回れたら楽しいだろうねえ。だから……降りても離れないで、アイリス」重ねられた手から不安と期待が感じとれるような気がした。拒否されることがなかったのなら、もう片方の手でそっと彼女の手を包むように触れるだろう。不意に車掌のアナウンスが聞こえてくる。次の駅で降りることが可能らしい。トンネルに入ったのか、一瞬暗闇が辺りを包む。「アイリス、君は降りたいって思う?望むなら、一緒に行こうねえ」意見を求めるべく問いを投げ掛けて )

( / 途中下車をするか否か。分岐を作ってはみましたが、提案に乗るもそのまま汽車で過ごすも自由です。次降りられるたころは夜空の星を思わせる金平糖、菫色に深い青のソースが掛かった星型チョコレートつきのソフトクリームなどの甘味があるイメージでおります。夜空のデザート、とのイメージではありますが、あくまでも一例ですので甘味に限らずそれ以外のものでも適当に捏造してくだされば……!)


>20 エリック


( やや見飽きた景色、物足りない刺激。変わらないというのはつまらないもので、心地よい揺れに眠りに誘われる。それから幾ら経っただろうか。すっかり手放した意識は、突然の大きな声によって浮上した。「んー……」ぐいと伸びをしてから、目を擦って小さく欠伸を漏らす。それから数秒、漸くといった様子で声の主の方へと視線を向けて。緑色が捉えたのは栗色と柔らかなヘーゼル色。ふんわりとした色合いと焦った様子が不釣り合いに見えて、せわしない彼とは裏腹にゆったり口調で言葉を紡ぐ。「騒がしいなあ。汽車の中ではお静かに。しい、だよ……っと、そんなに焦らなくても問題ないからねえ」ぱちぱちと瞬きを数度した後、唇に食指を当ててふざけた仕草をしてみる。それから立ち上がり、揺れる汽車の中で体勢を崩しふらつきながらもそっと歩み寄る。彼の前で立ち止まり、これまた緩い調子で首を傾げる。「私はリタ。リタ・グリーン。君は?」どうやら自分以外の第二の乗客はせっかちらしい。それでも此処が汽車であることくらいわかっているはずで、どうせすぐには止まらない。次の駅までまだ長い。のんびりすれば良いだろうと、名前以外の情報はひとつも明かさずに )

( / レスの頻度、ロル共に問題ありません。あくまでも現実を優先に、ゆったりと汽車の旅を楽しんでくだされば幸いです。此方に関しても描写で苦手なところなどありましたら直していくよう心掛けますのでお知らせください……!これから宜しくお願い致します。 )


  • No.22 by エリック・ミルワード  2021-01-25 19:59:46 




>21 リタ

( 扉の先、隣の車輌を手前から奥まで見渡せば、ひとつの座席に人の姿を見つけて浅く安堵の息を吐き。今の今まで眠っていたのか、伸びをしたり欠伸をする様子を遠目によく見れば、どうやらその乗客は自分と近い年頃の若い女性らしい。彼女がゆったりと間延びした語調で一言二言発した後、汽車の揺れにより覚束無い足取りで目の前までやって来るのを黙って見つめ。この状況に戸惑っている自分の方がおかしいかのような反応を示す彼女は、"リタ"と名乗るこの女性は一体何者なのか。そのやけに冷静で落ち着つき払った態度からは、安心感を与えられるような、逆に不安を煽られるような微妙な心持ちにさせられる。そんな内心が露骨に表情にあらわれる形で眉間の皺を一層濃くしては「……エリックだ。」手短にファーストだけを伝え、後ろ手に扉を閉めると相手の横をすり抜けてよろめきながらも足早に通路を進み。適当な座席の窓枠に手を掛け今一度車窓の外を睨みつけては、視線をそのままに今最も得たい情報を求めて質問を投げ掛け )
なあ、一体何なんだこの汽車は?どこを走ってる?


( / 絡んで頂きありがとうございます!主様の読み易く美しいロル回しに惚れ惚れするばかりです。あとリタさんののんびり口調が可愛らしい…!未熟な背後と息子ですが、旅の中でリタさんと沢山の言葉を交わせていけたら幸いございます。改めてよろしくお願い致します。 )


  • No.23 by リタ・グリーン  2021-01-25 20:52:23 




>22 エリック


エリック。うん、覚えた。
( ゆったり口調に不満を抱えているのか、露骨に表情を歪める彼。なるほど、かなりわかりやすいタイプらしい。だからといって態度を変えるつもりもなければ、わざわざ親切にするつもりもないけれど。仲良くする気がないのか自身の横を通りすぎていくのを横目に見ながら、つい笑みが溢れた。「どこまでもどこまでも走ってゆく汽車だよ。ほんとうの幸を見付けるまで」問いに対する答えは最も抽象的で、ふんわりとしたもの。どこを、銀河を。これは何なのか、自分にもわからない。ただの乗客にすぎない己がすべてを知っているはずもない。ひとつだけわかるのは、此処にいれば柵から解き放たれて自由になる、それだけ。理解はそれ以上でも以下でもなく、情報は増えることを知らない。「星、綺麗だよねえ。君も此処にいるってことは、きっとどこまでも自由になりたかったってことだよ。その証拠に、君もこれを持っているはず」鞄から取り出した緑色の切符を取り出し、掲げてみせる。決して近寄らず、遠くにも行かず。そのままの距離感のまま、しかし彼が此方を見るだろうという核心の元で話を進めていこうと )


  • No.24 by アイリス・スペンサー  2021-01-26 06:30:57 




>20 エリック


(誰もいない車両で一人、真ん中辺りの座席に座って頬杖をついて窓の外を眺めている。しかしその瞳には輝きが失われており、ぼんやりとした遠い眼差しを星に向けていて。「ねえ、お星さま」覇気のない小さな声はぽつりと寂しそうに。気が遠くなるような寂しさがゆっくりと胸に満ちてくる。「後ろの車両の彼は、いつ起きてくれると思う?」頬杖をつくのを止めて、頭を冷たい窓につけて。まるでお星さまと額を合わせるように目を閉じ「あたし退屈でしょうがないの。……待っているのよあたし、彼が起きてくれるのを待ってる。どんな人かしらね」退屈なせいかとても時間が長く感じてしまっている。そうやって暇潰しに星とお喋りを交わしていると、ふいに後ろの扉が勢いよく開いて振り向く。息も止まるかと思うほどに本当にびっくりして、目を丸くして彼を見つめ。「い、いるわ!ここにいるわ!」ハッとして声を上げれば弾けるように立ち上がり。揺れる車内の通路を慌てて歩こうとしたためだろうか、彼の元へ歩みを進めていく足元が覚束なくて、ついに初対面の彼を目の前にして「ひゃっ」短い声を上げて前につんのめってしまい)


(/初めまして。人間らしい魅力に溢れたエリックさんとても素敵です……!背後の意地悪で転けそうになるドジを踏ませてしまった挙句、もしかしたらこちらも汽車の説明をする絡みになるかもしれませんが、大丈夫でしたでしょうか……?絡み、ロルの相性等問題あれば遠慮なく申し付け下さい!お手隙のときにでもお相手いただけると幸いです。よろしくお願い致します。)



>21 リタ

リタ、リタ。あたし、あなたのことがとても知りたかったの。でも答えを急ぎ過ぎてしまったのね。ゆっくり、お互いのことを知っていきましょうね。
(何かリタに迷いが見えたような気がして、ふっと力を抜いて目元を緩める。彼女を見つめる紫の瞳に慈しむような色が浮かぶ。名前を呼ぶその声音は、ゆっくりと、しかしまだ夢を見ているかのようにふんわりと。地に足がついていないためか、座席に腰掛けていても何だかふわふわと安定していないような錯覚もしていて「いつかあたしもこの硬貨のようになってしまうのかしら。……青年は大志を抱けば情熱を燃やせるわ。けれど、麗しき乙女のあたしたちはどうすればいいのかしらね」照明に硬貨を照らすのを止めて、代わりに膝の上に乗せて表の面を指先で撫でながらぽつりと呟く。刹那的な輝きを放つ硬貨は美しく儚く、出来ることならずっと愛でていたい。しかし現実はその輝きも、いずれは失われてしまうのだろう。そして次の駅を知らせるアナウンスが入ると小動物のように素早く上体を起こし「ええ、ええ、もちろんよリタ!」顔を輝かせて彼女の方へと目を向け「離れないわ、一緒にいるわ。だってね、あなたがあたしの溢れた分を拾って、あたしがあなたの持てない分を拾うんだもの。だからリタさえ良ければ、一緒に途中下車してみましょ?」包んでくれた彼女の両手は温かくて、彼女と自分がここにいることを実感もできて。そのお返しのようにトンネルの中できゅっとリタの両手を包み込むように、自分と彼女の胸の前で、両手で挟んでふんわりと握り締め)

(/昨日は来れずにすみません……!所用が重なり帰宅時間が遅くなってしまいました。今週は木曜も遅れてしまうかもしれませんが、よろしくお願い致します。
 また、素敵な提案をありがとうございます。世界観にぴったりな上、女の子が好きそうな可愛らしいデザートですね……!リタさんさえ良ければぜひ一緒に途中下車してみたいと思っております。また、場面転換等する場合は、上記のレスは端折ったり蹴ったりしていただいても構いません。今後ともよろしくお願い致します……!)


  • No.25 by リタ・グリーン  2021-01-26 14:29:48 




>24 アイリス


そうだねえ。ゆっくり行こう。だって、どこまでもずっと行くんだから。急ぎすぎたら、きっとつまらないよ。
( 緩さの中に冷たさが入り交じったのはきっと気のせいではなく。目を細めて自身のメッシュに触れ、気分を落ち着かせる。穏やかで柔らかい声音が心地よく響き、心を緩く震わせ。すべて話してしまいたいような衝動と、それはだめだと止める心が押し問答を始めるかのようで。結果的に勝つのはいつだって静止のほう。周りの人に対する物言いに関してはまったく臆することはないけれど、自身を語るのはどうしたって怖い。「いつかは消えてしまうのかもしれないねえ。永遠なんて存在しないけれど、今だけは輝いても問題ないはずだよ。止められる理由なんて何にもないの」窓の外に目を向けて、流れる星を眺める。そうして呟くように言葉を紡いでゆく。これまで幸せを感じられなかった己が、皆が、贅沢に自由を満喫するのを制限される理由など見当たらない。どうしたって全部が思いのままになんてならないけれど、それだって楽しみに変わるはず。膝の上で握り締めた自身の手が冷えてゆくのがわかった。「わかった。一緒に行こう、アイリス。まずは次の駅まで。きっときらきらでふわふわで、楽しいよ。きっと面白いことがあるって、そんな気がするんだあ」握り締めた手を取って立ち上がる。アナウンスと共に汽車が止まり、景色は移り変わらない。漸く地に足をついたかのような安心感を覚え、逸る気持ちを抑えきれずに駆け出したくなりながら、しかしゆっくりと確かな足取りで汽車を降りる。車掌に告げて出ていき、久し振りに踏みしめた地面。道路ともコンクリートとも違う青の煌めきが地を彩っている。桔梗の花が辺り一面に咲き誇り、近くには幾つもの屋根が見え。甘い香りが鼻腔をくすぐり、くんくんと嗅いではぴっと食指を伸ばして )
あっちから甘い香りがする。何か良いものがあるかもしれないねえ。


( / ゆったりとした空の旅が主ですし、必ず毎日顔を出す決まりはないので無理はなさらずに。あくまでも現実を優先しつつ、緩く楽しんでくだされば幸いです。一先ず途中下車して降り立ったところまで進ませました。駅と言いつつ、街のようなものを想像して頂ければ大丈夫です。家があったり、動物がいたり……現実とかけ離れた色合いや見た目、とにかくふんわりとした世界であれば。疑問、相談などありましたらお声掛けください。/ 蹴り可 )


  • No.26 by エリック・ミルワード  2021-01-27 00:22:07 




>23 リタ

なんだか現実的じゃないな……子供に聞かせるお伽噺みたいだ。
( 問い掛けに対して与えられた返答はまるで詩をうたう様に優しく、その言葉の裏側に含みの有りそうなふんわりとしたものであり、しかしその本質的な部分が一切不明瞭だからまるで掴み所が無い。これ以上追求した所で情報が得られそうにも思えず、ぽつりと皮肉じみた感想だけを呟くと窓枠から手を離して。状況は一向に飲み込めないままだが、身代金目当てに誘拐されたわけでは無さそうだし、悪戯にしては手が込みすぎている上に趣味が悪い。相変わらずのんびりとした調子を崩さない乗客の彼女は悪者には思えないし。相手の言葉に促されるまま僅かに重みを感じていたスラックスのポケットに手を差し入れれば、自分が普段持ち歩いているものとは別物の財布が出てきてまた眉間を寄せ。折畳み式のそれを開けば内側のポケットに差し込まれた緑色の切符を見つけ、それを引っ張り出して目の高さに持ち「……こいつか?こんな物いつの間に…。」訝しげにまじまじと見つめ )


>24 アイリス

( 扉を開けて声を張り上げた直後、返された返事と座席の影からひょこりと頭を出した女性の姿に、自分の他にも乗客が居たことが分かって不安と焦燥が少し和らぐ。こんな不可思議な未知の場所に自分一人だけが閉じ込められていたとしたら、きっと気が狂っていただろうし想像もしたくない。早まっていた呼吸を整えながら、座席を立った彼女がふらふらと心許ない足取りで此方へ歩いて来るのを待つこと数秒。ガタン、と一度汽車が大きく揺れた瞬間、目の前でよろめいた相手の体を支えようと、咄嗟に両腕を前へ出して「あぶなっ……と、」自分の方へ倒れ込んだ彼女を受け止めた結果、距離が近過ぎた所為でしっかり背中まで腕を回して抱きとめる形に。すぐに体勢を直してからパッと両手を離し、後ろへ半歩引いて相手との距離を作ると、気恥しさから視線を横へ逸らしてコホン、と咳払い一つ。気まずそうに真横の座席を指さして )
不可抗力だった、悪く思うな。……危ないからそこに座ってくれ。


( / 初めまして。少女のような愛らしさが魅力的なアイリスさんと夜空の旅が出来ること、大変嬉しくワクワクしております!転びそうになってしまうのも可愛すぎて思わず抱きしめてしまいました…。ごめんなさい! 先の展開ですが、アイリスさん流の汽車の解説も是非とも賜りたいなと思いつつ、何も分からないまま早速ハプニングに繋げてしまっても楽しいかなと思いました。殺風景な何も無い駅に急停車してしまったり、とか…。正直どんな展開でも楽しめそう、と思っております…! )


  • No.27 by アイリス・スペンサー  2021-01-27 13:32:30 




>25 リタ

(リタの声音に少し冷たさが帯びた気がして、首を縮こませてそうっと様子を窺うように視線を向ける。しかし〝ゆっくり知っていきたい〟という本心通り、深入りすることはなく、再びいつものふわふわとした夢見る口調で話を続け「そう、硬貨の輝きと違って、この汽車は誰にも止められず、自由にどこまでも走っていけるのね」汽車から降りるために一度膝の上に広げていた硬貨と切符を、大事そうに指先でそっと掴み上げて。財布に仕舞いポケットに入れる。「一緒、一緒。それって最高ね!あたしたちきっと、どこまでもいけるわ。ゆっくりあたしたちのペースで進んでいきましょ!」リタの言葉に触発されて、つい発した言葉は喜色に満ちたそれ。そして繋いだ手をしっかり握って、抵抗一つせず身を委ねるように彼女に引かれていく。しかし車両を出る前に一度だけ後ろを振り返る。視線の先は車窓の星々。煌々とした天体の輝きを目に焼き付け、再びリタの横顔を見ると何か安心したように笑みを浮かべて〝さようなら、お星さま〟。再び戻って来るというのに心の中で唱えると列車を後にし。それは〝もしかしたらここに来たときにはこの星々の輝きは、自分の中で失せてしまっているのではないか〟という内心の気持ちが露見した行動だった。

 汽車を降り、青く光る道の上を不思議そうに、ずっと下を見ながら歩く様は興味津々といった様子。そしてリタの声でようやく顔を上げれば、空気を深く吸い込むと同時に目を見開き。いつの間にか、不思議な街へと来ていたらしい。言葉も出ないほどに驚きがじんわりと胸に満ちて、繋いでいない方の手を口元に当て。何か新しい風が自分の心に吹き込んで来るような心地がし「リタ、あたし今、とても感動してるんだわ……!」繋いだ彼女の手をぎゅっと握り締めて。再び澄んだ空気を吸い込むと、確かにほんのりと甘味のある香りが漂ってくる。そこでふいにチリン、という鈴の音が聞こえて顔を上げると、夜空を背景に一匹の猫が緑色の屋根の上にいて。猫の藍色の瞳と目が合えば、すたん、と青い地面に着地。「にゃおん」返事をしたように甘えた声で鳴いて。白い毛並みに朱色の耳という不思議な模様をした猫。耳が苺で白い毛並みが生クリームのようで思わず「ケーキみたいな猫ちゃんね」と和やかに一言感想を述べると)
ねえ、リタ。この猫ちゃんはきっと、この香りを辿ってリタの言う〝良いもの〟まで道案内をしてくれると思うの。ついていってみましょう?

(/数々のご配慮痛み入ります。ふわふわとした素敵な幻想世界にもうすっかりハマり込んでいる背後です…!
 もしよろしければリタさんの案内のおかげで汽車から出るところまで描けたため、アイリスの汽車内の描写はこの投稿で〆とさせていただき、次回からは外の描写を中心に描かせていただこうと思っておりますが、差支えないでしょうか。
 また、ケーキのような模様をした猫を登場させましたが、もし世界観とそぐわないところがありましたらご指摘下さい…!今後ともよろしくお願い致します。)



>26 エリック

(汽車の不意打ちの揺れに傾ぐ身体。しかしふいに暗くなった視界と包み込まれるような温度に、安心感を覚える。そして再び目の前が明るくなると同時にすとん、と踵が地面について着地。次第に今何が起こったのか理解し「まあ……!あたしったら恥ずかしいわ」羞恥心に両手で口元を覆いながら目を見開いて。ワンテンポ遅れて子供のようにコクコクと相手の言葉に頷くと、そのまま素直にストンと近くの椅子に浅く座り。くるりと彼のいる通路側に身体を向け。そうするとようやく肩の力が抜けほっと息をついて、未だにバクバクとしている胸を抑え「こんなに驚いたのは久しぶりね。あたしちゃあんと、心も生きていたのね!」一人でに呟き、小さく笑みを零す。「助けてくれてありがとう、紳士さん。それにしてもさすが男の人ね、力がある分しっかり受け止めてくれるのね」肘掛けに両腕を乗せて、久しぶりにいる話相手にニコニコと機嫌良く笑って。しかし久しぶりだからこそ、自分のペースでぺらぺらと話をして自己紹介をしていないことに気付き、ハッと顔を上げて)
あたし、アイリス・スペンサーって言うの。あなたが起きるのをずっと待ってたわ。ねえ、紳士さん、良ければお隣どう?あたしとお話しない?

(/受け止めていただきありがとうございます。とてもカッコいい…!また、今後の展開についてもご丁寧なお返事をありがとうございます…!汽車の説明をしてもしなくても楽しそうで…!その場の流れで会話しつつ、せっかく停車した駅が何もなかったというハプニングでも楽しそうです。アイリスは大袈裟に膝から崩れ落ちていそうですが、背後的には美味しい展開です…!)


  • No.28 by リタ・グリーン  2021-01-27 21:53:09 




>26 エリック


そうだねえ。物語の中みたいにふわふわしてて。でも、怖いものじゃないよ。自由になれるだけ。
( ゆったり口調のまま付け足す言葉も結局は柔らかな抽象的な表現で。情報を伝えようにも理解不能。「ひとつ言うなら、此処は空の上で、現実とは違うってことかなあ。きっと怖いことなんてないって、そんな気がするの」不確定な言葉を投げ掛け、視線は遠い窓の外へ。光る星々を見ているだけで気分が落ち着き、何でもできるような気がしてくる。それだけでも充分面白いと言えるのではないだろうか。「やっぱり持ってたねえ。それがなきゃ無賃乗車になるから、ちゃあんと持っていなきゃ。なくしたらだめになっちゃうよ。後それ、中身も見てよ。きらきらしている硬貨、あると思うんだけどー……」自身の鞄の中から取り出した硬貨を目の前に掲げつつ、歩み寄ってそれを見せる。透明感があり、星を散りばめたかのように煌めくもの。外が暗いこともあって輝きは強調され、美しく見える。財布に仕舞うと表面が触れ合ってちゃりんと音を立て。汽車の揺れる音以外、他に何も聞こえない。静けさは空虚を象徴しているかのようで、居心地が悪い。「エリックはどこに行きたい?これがあれば、どこへだって行けるよ」緑色の切符に視線を向けて、ゆるりと首を傾げる。明確な答えを求めるよりも、会話を続行させたい思いでいて )


>27 アイリス


そうだよ、どこまでも、ずうっと走っていくの。誰にも止められないし、限りなく自由なの。
( ゴトゴトと音を立てて走る汽車。一定間隔の揺れは少しもぶれることを知らず、そのままを保ってすすんでゆく。どこまで行くのか、それは誰にもわからない。車掌が何者なのか、この旅に終わりはあるのか。わざわざ考えようともしなかったけれど、幾つかの疑問は確かに残る。とはいえ、それをはっきりさせたところで現実に戻るわけではない。止まらない汽車はきっと、自分自身の肩の荷が降りなければ元の場所には戻れない。戻りたくないと願う今は、特に。切符を持ったまま、夢見心地で話す。それはとても抽象的で、具体性など少しもない。それでも今はそれで良いと、根拠もないのにそう思った。「そうだよ、一緒。二人で進んでいくの。二人ならどこへだって行けるって、大丈夫だって。きっと楽しい旅になると思うよ」うんうんと頷いて、手を繋いで歩く。彼女が希望の中に少しの不安を感じているのなんて気づかぬまま。己の胸を満たすのは、少しの希望と自分を満たしてくれるであろう、夢中にさせてほしいという無意識下での欲求だった。知らず知らずのうちに持っていた承認欲求が彼女の存在によって埋められようとしていて、少しずつ薄れているのは紛れもない事実。それでも二十年という年月は長く、簡単には埋まらない穴が空いてしまっているのだ。「感動……うん、そっか。普通と違うだけでこんなにも新鮮にうつるって、結構凄いことだよねえ」驚きと歓喜が入り交じったような声色に、ゆるゆると首を振って肯定の意を示す。しかし僅かに感動し切れない自分がいるのも事実。もっと知っていきたい。今まで周りを知ってこなかった、見てこなかった弊害は思った以上に大きいらしい。モノクロの世界と異なり眼前に広がる鮮やかな世界は面白い。ふと聞こえてきたのは猫の鳴き声。藍の瞳に白い毛、朱色の耳。子の鮮やかな世界に溶け込むようで、しっかりと存在を主張してくる愛らしい子。猫に従うのはいかがなものか。一瞬躊躇うも、どうせこれは行き当たりばったりの旅。少しくらい気紛れに乗ってみるのもありかもしれない。表情を緩めると返答を。長いものには巻かれて、郷に入っては郷に従う。そうして流されるのも悪くはないはずなのだ )
良いね、案内して貰おうか。色々見て回りたいしねえ。


( / 勿論大丈夫です。つい続けて返して冗長になってはおりますが、前半はばっさりとカットして、外での出来事の方にシフトして頂ければと。ファンタジーめいたものは寧ろ大歓迎ですし、問題ありません……!他に動物と出会っても良いですし、店員が獣耳を持つ獣人だった、なんて展開でも面白いかもしれません。)


  • No.29 by アイリス・スペンサー  2021-01-29 02:42:57 




>28 リタ

あたしリタと来れて良かったって本当に思うわ。だって一人でこの美しい景色を見ていたら、きっと誰かとここにいたかったって思うに違いないもの!
(誰かとこの景色を共有出来ることが嬉しくて、リタの肯定的な返事にニッコリと満面の笑みを浮かべ。この景色に感じ入って、思わずほうっとため息を漏らすと共に、胸の中いっぱいになる感動を素直に言葉にし。辺りを見回しながら歩みを進めていけば、2人分の足音が道の上に響いていて。コツコツと鳴る靴の音が何となく面白くなって、タン・タタタタン!とリズム良く鳴らしてくすぐったそうに笑うのは、とても機嫌が良い証。ケーキのような模様の猫が小さく鳴いて歩み出すのを見れば「いきましょ、リタ!」とリタの手を引いて猫の後を追いながら「あたしもよ。リタとたくさん色んなところへ行って思い出を作りたいわ!」猫の後をついていくと、小説や映画、御伽話の中にいるような気分になって笑みを零す。そして猫の案内に導かれるまま、だんだんと甘い匂いが濃くなっていき。近くの路地裏を抜けて着いた先は、銀と黒の煉瓦の造りのカフェ。開いた窓から甘味の匂いが漂ってきており。猫はいつの間にか消え、代わりにカフェ扉の前に現れたのは、朱色の猫耳をつけた可愛らしい少女。白銀の髪を耳に掛け、彼女は藍色の瞳を此方に向けると、店内を見せるように右手でそっと扉を開けてみせ。カフェは薄暗く、その中で各テーブルに設置された星型の照明がぼんやりと店内を照らし、吹き抜けの天井からは星空が見えて。「まあ、星空カフェね!」と口角を上げて言うと、少女はニッコリと笑って頷き。猫耳のウエイトレスはそっとエスコートするようにリタに手を差し伸べて。アイリスはリタが手を取るのかそっと見守るように見つめ。もし手を取るのであれば、そのまま店内に入り、席へと誘導されるだろう。)

(/ありがとうございます…!主様の案が素敵過ぎて案内の猫を獣人化させていただいています…!また、勝手ながら、星空をイメージしたカフェの前まで進めさせていただきましたが大丈夫でしたでしょうか。猫耳娘、カフェの内装等思いつきなので、此方も修正・捏造・アドリブ等していただいても全く問題ありません。もしリタさんが猫の手を取ればそのまま席へと案内され、ご提案下さったデザート等食べられればと考えておりますがいかがでしょうか?
 また、今後停まる駅・街の描写をしていく上で、推奨されないものは何かありますでしょうか?お手隙の際にでも、お返事頂けると幸いです…!今後とも背後共々よろしくお願い致します。)


  • No.30 by 匿名さん  2021-01-29 04:56:39 

名前 / アイザック・アストロズ
性別 / 男
年齢 / 18歳
性格 / 常に掴みどころがないように飄々とした態度で居て、何をするにしても手を抜き、努力を厭う。自分の事を他人に知られたくないし踏み込んで欲しくない。精神面が少し不安定であり、心を揺さぶられたり踏み込まれたりされるとすぐに感情が表に出てきてしまい、自分で抑えきれなくなってしまう。
容姿 / 肩に少しかからない程度に伸ばした黒髪。前髪は右目だけ隠れるように分けている。瞳は黒く、常に眠たげな目をしている。身長164cmで筋肉も贅肉もないためかなり細身だが、肌は健康的な肌色をしている。無地の白いTシャツの上に灰色のパーカーを羽織り、よれよれのジーンズを着用。足元は少し汚れた黒いスニーカー。
備考 / 一人称は僕、二人称は君、名前に君/ちゃん付け。元々は明るく頭も良く、運動神経抜群の絵に描いたような優等生であった。しかしそれが鼻についた人達によって中学3年生の時、酷いいじめを受けるようになった。今まで親友だと思っていた人にすら裏切られた。そこから他人と深い感情を育むことや人より優れた面を出すことへの恐れが生まれ、心を閉ざすようになった。しかし、他人を近寄せないことによる孤独に対する寂しさは感じており時折こんな性格の自分に自己嫌悪を起こし、いつか自分を受け入れてくれる人が現れるのを心の奥底で望んでいる。

(/初めまして!幻想的で素敵な世界観に惹かれて参加希望させていただきます!癖の強いキャラになってしまいますがよろしいでしょう…?ご検討よろしくお願いいたします!蝎の火)

  • No.31 by 車掌  2021-01-29 11:35:25 




>30


飄々としていながら不安定で脆い印象のある息子様で素敵です。見易さの為に上下に空白を設けてくださるとよりわかりやすくなるかなと思いますので、次回より気にしてくださると有り難いです。不備などありませんので、お手隙の際に絡み文を落としてください。


  • No.32 by リタ・グリーン  2021-01-29 17:02:38 




>29 アイリス


独り占めも素敵だけれど、でもやっぱり、一緒に見たら喜びも二倍になるだろうねえ。
( ふわふわとした幻想世界に一人きり。退屈はしないかもしれないが、素直に感動できなかったかもしれない。価値観の異なる他人といるのが苦痛であった己からしたら、こうして共に楽しめる、その事実が既に歓喜もので。楽しげに笑う彼女を見ながら気持ちが解れていくのを感じる。喜怒哀楽、その喜と楽の部分が空いていた穴をふんわりと塞いでいく、そんな気さえする。猫の後をついて歩きながら、辺りへと目を向けて景色を楽しむ。群青が広がる空、煌めく星たち。揺れている花。「楽しいねえ、アイリス。全部きらきらでふわふわで、でも、予想よりもすっごく面白い」どうせこの程度だろう、なんて決めつけていたのが馬鹿みたいだ。猫の代わりに現れた少女がいつの間にか此方に手を差し出していて、思わず「えっ?」と間抜けな声が口をついて出る。星空のカフェ、成る程素敵な巡り合わせ。目の前の少女が悪者に見えるはずもなく、そっとその手を取ると店の中へ。星をモチーフとしたソファーに腰掛けるとふんわり身体が沈みこむかのようで心地よい。メニューも白くややクリーム色がかった柔らかな紙の上に走る丸みを帯びた文字も藍色で繊細なもの。綴られた文字の隣にある写真もまた夜空を溢したように輝いて目を惹き付ける。その中でも気になったのは白いソフトクリームに青のソース、菫色のホイップやベリーがたくさん盛り付けられたパフェ。下にはきらきらした砂糖が見える。写真では見えにくいそれは金平糖で、何色もころころと入っているらしい。「美味しそうなもの、いっぱい。迷うけどこれかなあ……」パンケーキや他のページのご飯ものも興味があるけれど、此処でお腹が膨れては勿体ない。彼女の前にメニューを差し出しては問いを投げ掛けようか )
アイリスはどれが良い?


( / カフェへの誘導、有り難う御座いました。寧ろ某映画のような猫の店員が可愛くて素敵です。幾つかアドリブを交えつつ、星空カフェを楽しもうと案に乗らせて頂きました。実際にあったらきっと人気で長蛇の列をなしていることでしょう。
あくまでも幻想世界ですので、現実的な要素や殺伐とした空間は避けてほしいかな、と思います。何もない空虚は可能ですし、真っ白な世界の中歩いても歩いても何もない……なんて展開も面白いです。ただ喧嘩の勃発や暴力表現及びそれを目撃すること、スラム街など厳しい現実(仕事や住む家がないなど辛い状況に直面すること)は控えて頂きたく。誰かの愚痴を耳にしたり、店員の当たりがきつかったり、なんてことも現実的なものに当てはまる気がしますので、皆幸せなふんわりとした世界、をイメージしてくだされば。説明下手ゆえに伝わりにくいかもしれませんが、現実で悪と判断されるもの、不快になることは避ける、という認識でお願い致します。)


  • No.33 by アイザック・アストロズ  2021-01-29 18:14:05 



(いつから、どこで眠っていたのかは分からないが、ふと寝何かの拍子に落ちしてしまった事だけは覚えている。そんな曖昧な眠りから目を覚ませば目の前には全く身に覚えのない汽車の中。何度も目を擦ってみたり、頬を抓ってみたりしても何も変わらず、残ったのは頬の痛みのみ。焦りたくなる気持ちを堪えてなんとか状況を飲み込もうと窓へと視線を向けてみる。車窓から見えたどこまでも続く闇に点々と転がっている光り輝く星々という常識外れな光景には流石に驚きを隠せず、窓に張り付き何度も目を疑いつつ見てみてもそこには確かに闇と星しかない。自分は星空を走る汽車に乗っているとようやく理解するのだが、果たしてどこに連れていかれてしまうのか、そもそもなぜこんなものに乗せられているのかと疑問は尽きない。普段は怠け者な自分ではあるがこのまま動くのが面倒臭いからとここでじっとしているわけにもいかないと座席を立ち、逸る気持ちを抑えて他の誰かいないものか、汽車なら車掌や運転手くらいいるだろうとキョロキョロしてみるもこの車輌には人がいないようで、隣の車輌へと繋がっている扉を開いて)あのー、誰かいませんかー?


(/参加許可ありがとうございます!空白の件は了解いたしました。今後設けるようにします。早速絡み文投下させていただきましたので、お手隙の際に絡んでいただければ幸いです!それでは皆様お相手よろしくお願いいたします!)


  • No.34 by エリック・ミルワード  2021-01-30 11:11:42 




( / 今回少々長くなってしまったのと、時間に余裕が無い為お返事のみ失礼致します。完全に背後の技量の問題なのですが、次回以降はもう少しロルを綺麗にまとめてコンスタントにお返事しつつ、出来るだけ沢山の方とお話したいと思っています…! )


>27 アイリス

( 自分の言葉通りに彼女が隣の座席へ着席するのを見届けてから、通路を挟んで向かい側のシートの肘置きへ半分腰掛けるようにして寄り掛かり、こちら側へ身体を向けた彼女と向き合うような形になる。初対面の相手に少しも臆すことなく人懐っこい笑顔で上機嫌に話すその様子は、愛想の良い社交的な淑女というより、只々純粋であどけない少女のようだ。どちらかといえば慎重派で警戒心の強い方である自身とはどうも異なる人種らしく、正直理解し難いタイプかもしれないが、ともあれこの静かな汽車内で最初に出逢った人間が此方に敵意を向けてくるような輩でなくて良かった。「──どうも。話すなら隣に座るよりこっち側の方が良さそうだ。」隣を勧められたが広いスペースの余る中わざわざ女性の隣へ座るのもなんだか憚られるような気がして、同じボックス席の中、彼女の真正面にあたる席へ場所を移して腰を下ろし、背凭れに寄りかかって漸く一息つき。「それと"紳士さん"は勘弁してくれ、…エリックで良い」むず痒い仮名で呼ばれ続けては一々照れくさくて会話どころじゃないので、早々にストップをかけ、ついでに名前だけを簡単に伝えておく。それにしても、"アイリス"と名乗った目の前の彼女は先程自分が起きるまで待っていたと言っていたくらいだから、これまでずっとこの汽車の中に一人きりだったのかもしれない。先程からやけに楽しげな様子でいるのは、勿論元々の彼女の性格もあるのだろうが、余程この閉め切られた静かな空間で過ぎ行く一人の時間が寂しかったからだろう。それなら無理矢理にでも起こしてくれれば良かったのにとも思うが、そうしなかったことからアイリスの人柄が伺えて、彼女なら少しは信用しても良いのかもしれないと思えてくる。そんな彼女に打ち明けるように、視線を膝の上に落として呟くように口を開いて )
……記憶が無いんだ。どういう理由で、何処からこの汽車に乗ったのかも分からない。……あんたは何時からここに?


( / ご快諾頂けてよかったです!「ほんとうの幸を見つける」という旅の目的を知らないまま汽車のことをあれこれ推理していくのも楽しそう、と思っています。このまま会話を進めつつ、適当な所で汽車を停める流れで進めてしまっても良いでしょうか…?それとこれは完全に私の願望なのですが、何も無い駅に着くとしたら火星のような所が良いなと思ったりしています。赤い砂と岩ばかりでたまに強風が吹く感じの…!そこで汽車が動くまでの間お互いの話を出来たら嬉しいです! )


>28 リタ

( 不安に毳立つ心を宥めるような、手の届かないところに浮かんで揺蕩うような彼女の言葉一つ一つを拾い上げては手放すように聞き流しながら、切符の表裏を交互に見たり指の腹で撫で摩ったり、そうして一通り観察し終えると再び視線を窓の向こうへ。何度見てもやはり外の景色は変わらず、まるで実体を持った明晰夢のようなこの状況を受け入れてしまった方が楽そうだと次第に諦めがついてくる。彼女の、リタの紡ぐ言葉にそうさせる力があるように感じられた。優しく背中を押してくれるような。中身を見て、と教えられるがままに小銭入れを開いてみれば、数枚のコインが蛍光灯の光を反射してチラチラと煌めいている。「……子供騙しの玩具みたいだ。」どこか斜に構えた態度はそのままに、それでも金銭と呼ぶにはあまりに綺麗すぎて似つかわしくないそれらの輝きに素直に見惚れ、ふと顔を上げれば気づかぬ間に目の前に立っていたリタがひとつ掲げた硬貨を財布の口へ落として小気味よい音が鳴る。そうして迎えた静寂を破ったのもやはり彼女の方で、何処へ行きたいのかと問われ反射的に"じゃあ家へ帰してくれ"などと無粋に返答しかけて口を噤む。先程のリタの言葉を丸ごと鵜呑みにするとすれば、自分は"自由"を求めるが故に自らこの汽車に乗ったことになる。表面上自覚が無くとも深層心理ではそういう欲求を抱えている筈であって、多分、きっとそれは間違いではないんだろう、悔しいけれど何となくどこか腑に落ちてしまう。それに彼女には嘘を吐けない気がして、だからといって気の利いた返しが出来る性分でも無いので、結局質問に質問で返すような形になり )
"どこへだって"ってのはまた漠然とした表現だな…。そういうあんたはこの汽車に乗って何処に向かおうとしてるんだ?


  • No.35 by リタ・グリーン  2021-01-30 18:04:03 




>33 アイザック


( 汽車の中で一人、変わらぬ景色をゴトゴトと進んでゆく。無機質とも思えるほどにそのまま、見える世界は変化を知らない。物足りない空虚。誰もいない、何もない。幾ら人への興味が薄いとはいえど、興味を惹くものどころか見ていて飽きないものすらないのだ。つまらないと感じるのは自然なことで、ただ星を眺めるのにも疲れてきたそのときだった。誰かの声に視線を向ければ、緑色が捉えたのは吸い込まれそうになる黒。漆黒とも言える艶やかな髪と瞳。新たな乗客を受けて自然と表情は緩んで。「私ならいるよ。君も一人じゃ退屈するでしょう。ねえ、お話しない?」汽車の揺れでやや覚束無い足取りで扉へと歩み寄りつつ、手をひらひらと振る。一人でいることに対する退屈。どこにいるかもわからない不安はもうなくなったも同然の己は、自分が乗客であると気付いたばかりの彼からしたらのんびりすぎるという印象であるかもしれない。しかしそんなことはどこ吹く風、ゆったりとした口調のまま、焦りとは無縁の笑みを浮かべて名乗り )
私はリタ。リタ・グリーン。君は?


>34 エリック


子ども騙しかあ。うーん……でも、これは真実。だってほら、こうしてちゃんと存在しているでしょ?
( 汽車は規則的に進んでゆく。変わらない闇にちらつく星は確かに幻想的であり得ないと切り捨てたくなるかもしれないが、実際に今頬をつねってみたとして痛みを感じることだろう。彼の発した言葉はやはり信じられないと暗に示している。頭で考えても無意味なような、そんな感覚さえ持つほどの現実。リアリティーの無さはあれど、自分の意志で降りて元の場所へ戻ることはできない。戻りたいと強く望んだなら、それは叶うかもしれないが。「私はあんまり頭が良いわけじゃないから、ちゃんとした答えは返せない。ただひとつ、行きたい場所って言ったら……ユートピア。誰も知らない場所で幸せに暮らしたい。願うだけなら、きっと自由だからねえ」根拠はなく、しっかりとした理由を問われてもはっきり告げられそうにない。しかし自分なりに誠実に、ふんわりと。腕を緩やかに組んで、窓の外に視線をさ迷わせながらゆっくりと言葉を紡ぐ。それから、先程の問いを繰り返そうか。「君は?どこに行きたいのかな。幸せになりたいとか、思う?」くすくすと笑いながら、あくまでも軽いノリで。彼が何を抱えているのかはわからないけれど、面倒な重苦しい空気感は避けたい。緩く楽しく。しんどいものは一人でいるよりも耐え難い。食指をぴんと立てて星々を指差した後、切符を持って楽しげに続けて )
例えば、あの星の中に行くとか。この硬貨で駅に途中下車もできるんだって。


  • No.36 by アイザック・アストロズ  2021-01-30 18:57:50 


>35 リタ

(開けた扉の先に先程までいた空間と全く同じ、整然と座席が並んでいたが1つ違ったのは人がいた事だった。自分の掛け声に答えてきたその姿は自分と同じか、もしくは年上の女の人だった。自分以外に人がいたことに安堵するもこの異様な空間の中でやけに落ち着いた雰囲気の相手には少し警戒心も抱いてしまう。こちらに害を加える様子もなくふらついた足取りでこちらに来る姿に何者なんだと思うところはあるものの「…そうだね。一人ぼっちは僕も好きじゃないからね」と誰かいたというのは思っているより心に余裕をもたらしてくれ、適当な席に座って相手の提案を受けることにした。この短時間だが気張っていたこともあり気の抜けたこの瞬間に一つ大きく息を吐きつつ自分も名乗り返して)僕はアイザック・アストロズ。気軽にザックって呼んでくれて構わないよ。

  • No.37 by アイリス・スペンサー  2021-01-30 21:48:46 




>32 リタ

不思議な光景ね。この景色を見ているとあたし、辛いことも悲しいことも、全部忘れてしまえる気がするわ。それはいけないことだと思う?
(輝く青い地面、夜風に靡く菫の花、カラフルな屋根。頭上を仰ぐと無限に夜空が広がり、それを見ながら思わず吐息と共に言葉を漏らして。現実から離れた場所にいるという実感が今さらのように胸に満ち、瞳に安心感と複雑さを滲ませながら星空を見つめる。と、楽しげなリタの声がして、そちらへ顔を向ければ嬉しそうに「ふふふっ」明るく笑って「楽しんでいるのね、リタ。世界はあたしたちが思ってる以上に色鮮やかなのかもしれないわね」言いながら、星に照らされた道を歩いていき。彼女が楽しそうに見えるのは気のせいではないだろうと思うと、じんわりと心が温かくなる。ああ、一人じゃなくて本当に良かった。星空カフェの内装も、可愛らしいメニュー表も、星型のソファも、リタと一緒に共有して楽しんでくれているなら、それはちゃんと美しい思い出として自分の中に残っていくのだと分かる。何だか安堵してリタの正面のソファに座れば、すっかり寛いで、見せてくれたメニュー表をデザートのページまで捲り「あら、デザートまで可愛いのね!」幻想的なスイーツの写真に、唇の前で両手を合わせては瞳を輝かせる。目移りしながらこれはどんな味なのだろうと想像するのはとても楽しい。リタの選んだパフェも美しくてうっとりとしたが、せっかく現実ではお目にかかれないカフェへ来たのなら彼女とは違うものを選んでみよう。「あたしはこれにするわ」夜空を思わせるフロートを指差して。それは紫と青色のグラデーションをしたドリンクで、その上には、金平糖がトッピングされた星型のアイスが乗っており。そしてちょうど通りかかった猫のウエイトレスに2人分の注文をし、程なく頼んでいたデザートがテーブルに置かれて。「まあ……!」と口元に両手を当ててうっとりとリタと自分のデザートを交互に見つめると)
あたしたち、今からお星さまを食べるのね。早速いただきましょ、リタ。


(/こちらこそ提案に乗っていただきありがとうございました!カフェはプラネタリウムカフェのようなイメージで描写させていただいていますが、天井に見えているのは本物の星空という設定です。また前に提案下さったスイーツもそうですが、主様の描いて下さったメニュー表等もとても可愛らしくセンスが光っていて…!素敵なアドリブありがとうございます!
避けるべき描写も了解致しました。現実で疲れた方たちにとっての、癒やしの旅でもありそうですね。今後描写にも気をつけながら夜空の旅を楽しませていただこうと思います…!)



>33 アイザック

(目を覚ましたのは一時間ほど前のことだっただろうか。ここが汽車だと認識し、周囲に誰もいないとなれば困ってしまって――まあ、一体どういうことなのかしら、と、首を傾げ。本当は色んなことを忘れて、そのままずうっと窓に流れる星空を見ていたかったが、自分の身に一体何が起きたのかという心配と好奇心があり。しばらく思案した後にすくっと立ち上がると、揺れる汽車の中をよろけながら歩いていく。列車に対する興味と不安感を瞳に浮かべながら、そっと車両の扉の窓から次の車両の様子を窺って。誰もいないと分かればさっと扉を開ける。そうして後ろの号車へと次々に移動していけば、自分以外誰もいないのだろうかという戸惑いが胸を過って。次第に歩くスピードは早くなり、少しばかり呼吸を浅くしながらガラッと勢いよく扉を開けた先にいたのは一人の少年。人がいたことに内心ほうっと胸を手に当てて息を吐き「良かった……一人だったらどうしようかと思ったわ」と呟くと改めて顔を上げて、少しずつ彼に歩み寄りながら、ひとまず自己紹介を)
あたしはアイリス・スペンサーっていうの。ねえ、もしかしてあなたも、気付いたら汽車にいたの?

(/こんばんは、はじめまして。アイザックさんより少し前に起きたという設定で絡ませていただいていますが大丈夫でしたでしょうか。もし絡みにくい等あれば修正致しますので遠慮なく…!汽車がよく分からない2人となってしまいますが、ゆるふわな夜空の旅をする中で次第に打ち解けてお話できたら幸いです。今後ともよろしくお願い致します!)



>34 エリック

(正面に座った彼を見て、ひとまず話相手にはなってくれそうだと、胸に手を当ててほっと安堵の息を吐き。少しでも気持ちを汲んでくれたことに感謝しながら「分かったわ、エリック」素直にコクリと頷いては、今から名前で呼ぶことにして。椅子に深く凭れかかり、久しぶりに対面に誰かいることの安心感と初対面特有の心地良い緊張感を抱いてニコニコと彼を見れば、ハッと何か気付いたように口を閉じ。目を伏せて呟きを漏らすその様子に“そうだわ、彼は目が覚めたばかりだった”と大事なことを思い出して。「そう、そうよね」と、うんうんと頷いて、自分が目覚めたときはかなり驚いたし不安だった気がするとぼんやりと記憶が蘇る。しかし、その頃抱いた感情は何となく思い出せるのに時間の話となると「いつから……、あら、いつからかしら……?」まるで己にも問いかけているかのような呟きを。窓の外の、延々と続く星空に目を向け、ぱちぱちと瞬きをして。口元に手を当てて思わず困ったように笑い、再びエリックに顔を向けると「ごめんなさい、ここには時計もない上に一人で退屈過ぎて、時間の感覚がよく分からないの。でもあたし、そこそこ長くこの汽車に乗っているんだと思うわ」とおっとりとした口調で言うと言葉を続け「でも恐ろしいことが起きたことは一度もないのよ。時々、駅に停車するだけだわ。後はそうね……」思案するように顎に手を当てて。これまで汽車に乗っていて奇妙な出来事があったかどうか、靄のかかっている頭の中を探っていく。もし彼が返答を待ってくれているなら、ぽつりと「切符と、硬貨、かしら?」と呟いて、白いニットのポケットからラベンダー色のミニ財布を取り出すだろう。そのまま中を開けて、緑色の切符と、煌めく硬貨を一つ手に取って差し出して見せ)
これがポケットに入っていたわ。


(/現実で会っていれば深く関わらなかったであろうタイプの2人が、こうして夜空の旅を一緒にするのも何だか面白いですね。
なるほど…!火星のような場所に立てるなんて素敵です。辺り一面赤茶色の地面で物珍しさがありますね…!推理しながら進めていくのも大賛成です。個人的にはプラスして、何か汽車の旅について考えられるヒントがあると面白いかなと。例えば火星を歩いていくと【『探しもの』は見つかった?】と書いてあって、『何かを探す旅らしい』ことを示唆する看板があったりとか…、その下に【見つからなかった人は夜空の旅を続けよう】と書いてあるとそのままスムーズに汽車に戻れるかな、なんてことを考えておりますがいかがでしょうか。
汽車もお停めいただいて全く構いません…!また、その場に応じて修正、捏造、アドリブは大歓迎で、背後同士も補い合いながら楽しめていけたらと思います…!)


  • No.38 by アイザック・アストロズ  2021-01-30 22:58:00 


>37 アイリス

えっ…、あぁどうも…。そうだけど、もしかしてってことは君もそうなの?(人も見つからずどうしたものかと途方に暮れていた矢先、突然開いた扉にびっくりしつつもその先にいたのは一人の女性。自分を見るなり一息ついた様子の相手にこちらに危害を加えるような人物ではないと察しては突然の自己紹介に困惑して言葉に詰まりながらも言葉の端から相手も自分と同じ状況に置かれている人物なのかと思い尋ねてみて「あ、僕はアイザック・アストロズ。ザックって呼んでね」と自己紹介をされたからには返さないと失礼かと思い柔らかい笑みを浮かべながら名前と呼び名を述べて)

(/初めまして!何も知らない二人でどうこの状況を過ごしていくのか、何にも熱中できないアイリス様と他人との距離を置きたがるアイザックがどうやって打ち解けていくのか今から楽しみで仕方ありません。こちらこそよろしくお願いします!)

  • No.39 by リタ・グリーン  2021-01-31 22:08:53 

 


( / 取り急ぎアイザックさんへの返信のみお先に失礼致します。恐らくアイリスさんへの返信は翌日以降になるかと思いますがお待ち頂けると幸いです。)
 

>36 アイザック


ザック。一人ぼっちは暇でつまらないから、君がいてくれて良かった。
( 名前を聞いてゆるゆると頷いてみせる。彼は不安そうでも怖がっているようでもない。案外問題なく馴染んでいるということは同類なのか、それとも単に状況が飲み込めていないだけなのか。何も聞いてこないのを良いことに説明せず、ただ向かい側へと腰掛ける。「あっ見て、流れ星」ふと見えたきらりと光るものを指差し、のんびりと声を上げ。こうしてゆったりとした時間を過ごすのも悪くない。焦る必要がないのなら尚更。嫌だと言ったとて、すぐに止まらないこの汽車では、拒否するだけ無駄、と言ってしまえばそれまでだろうけれど。わざわざ焦らせることをするのは無意味。だとしたらせめて、次の駅まではこうしているのも良いだろう。質問はされたら答えるつもりで、今は悠々と足を組んでみたり頬杖をつく姿勢になってみたり。とにかく平和そうに緩い話題を続けようか )
ザックは星とか天体って好き?


  • No.40 by アイリス・スペンサー  2021-02-01 00:57:31 




>主様

(/いつも楽しませていただきありがとうございます。リタさんのゆるふわな話し方にいつも癒やされている背後です。
レスの件了解致しました。楽しくてついつい長く書いてしまっておりますが、此方もレスを端折ったり、場面・場所移動に応じて描くロルをその場所でのやり取りのみに焦点を当てていただいても構いません。やりやすいようにしていただけたらと思っております。
お互い自分のペースで物語を紡いでいけたらと思いますのでどうかご無理なさらず…!いつでもお待ちしております。/蹴可)



>38 アイザック


(不規則なリズムを刻んで走る汽車の揺れに、座席のヘッドレストに手を置いて。唐突に話掛けて不躾だっただろうか、しかし戸惑いながらも、最後は名前を教えてくれた穏やかな彼の様子にほっと息を吐くと「ザックね。あたしはアイリスでいいわ」声はいつものように、ふんわりと夢見心地に。そして問いかけられていた質問に答えようと言葉を続ければ「そう、あたしも気付いたら汽車の中だったの……」と困ったように眉を下げて頬に片手を当てて。「一体、どうやってここにいたのか、なーんにも覚えてないのよ?不思議よね」小さく首を傾げては、再び己の脳に問いかけて思案する。最後の記憶を思い出しながら、やっぱり汽車に乗った覚えが少しもなくて小さく「ううん……?」と唸り声を上げて。――夢?これはもしかしたら夢なのかしら、と車窓の向こう側、ずっと続いていきそうな夜空に視線を向け、浮かんだ疑問を素直に口にし)
ザック、ザック。あなたはあたしの夢の世界の住人じゃあ、ないのよね……?

(/同じような状況を体感しているゆえに、2人の性格の違いが出そうで、とてもわくわくしております…!汽車について知らない故に、幸せを探すことが難しそうであればどこかでヒントを散りばめつつ、素敵な夜空の旅を楽しめたらと思います。背後はここで引き下がらせていただこうかと思いますが、今後の展開等、何かありましたらいつでもお声掛け下さい…!/蹴可)


  • No.41 by アイザック・アストロズ  2021-02-01 02:51:22 


>39 リタ

僕なんかでよければ気が済むまで相手するよ。気の利いた面白い話には期待しないで欲しいけど(疑問に思うことは多々あり不安に思わないかと問われれば最悪の場合このまま死んでしまう可能性もあり、その答えは嘘になるが目の前にいる相手からの有益な情報が得られる確証はどこにもない、それに自分が消えたとして困る人間などどうせいない、それならばそんな無粋で面倒くさい事聞かずになるようになればいいと諦めにも近い楽観視をして。相手の言葉から車窓を除けば確かにそこには流れ星があった。のんびりと星空を眺めたことなんて思い返せばあまりなかったなと暫くそのまま幻想的な雰囲気に言葉も忘れて飲まれていれば、続けてかけられた言葉にふっと我に返って、そう言えば昔は星座なんてものも覚えていたなと過去を想起しつつも今となっては何一つ思い出せなくなっていて)…えっ?あぁ…別に嫌いではないかな。 あれが何座でこれが何座…なんてロマンチックな知識は持ってないけど。


>アイリス

そっか…。僕も何も覚えてないんだよね(何も知らない、何も覚えてない、自分と全く同じ境遇だと知るとどこか仲間意識みたいな安心感を感じつつもこのままでは話が進まないなとも思い。しかし別に無理して帰りたい理由も帰るべき場所もない自分からすれば焦る理由などないか、とあれこれ考えることをやめて「まぁ、立ちっぱなしってのもあれだし座りなよ」と不思議な場所ではあるがあくまでも汽車の中、揺れで覚束無い足元で立ち続けるのも疲れてくるし危ない、それに目の前にいるのは女性だと気遣ってすぐ側の座席に座るように促して。相手から投げられた問いかけに自分はそんな素敵な存在とは程遠い人間だと思わず軽く自虐めいた笑い声を上げながら)ははっ。だったら良かったね。残念だけど僕は君の素敵な夢物語の登場人物ではないよ。

(/散りばめられた鍵を少しづつ集めながらここに来た目的を知り、それを果たすために奮闘する…そんな素敵な物語を紡げられるように頑張ります!では、私も失礼させていただきますがお言葉に甘えて何かあればその都度ご相談させてもらいますね!)

  • No.42 by エリック・ミルワード  2021-02-01 07:36:30 




>33 アイザック

おい、誰か居たら返事してくれ!……なんだよ無人か。
( 汽車のシートに座した状態で目覚め、まるで見覚えの無い景色と記憶の欠落に押し寄せる不安を抑えたくて、居ても立ってもいられず他の乗客を探し始めたのがつい今しがたの事。ここが汽車の内部で、夜空が車窓から真横に見える程の高所を走っているらしいという事実以外の情報を持たずに、未だ状況を飲み込めないまま隣の車輌へ続く扉を開く。一番遠い奥の座席まで届く位の声量で声を掛けたが返事は無く、諦めてもう一つ向こうの車輌を調べに行こうと足早に通路を進んでいたところ、不意に正面の扉が開いてぴたりと歩みを止め。開かれた扉の先から不安そうに顔を覗かせたのは同じ年頃の青年で、自分の他にも乗客が居た事に心底安堵すると不安で強ばっていた体の力が一気に抜け、片手を額に当てて顔を伏せながらはぁーっと大きな溜息を吐き。「……良かった、人が居たか…。」一人呟くとすぐに顔を上げ、彼の方へゆっくりと歩みを進めながら
)
さっきまで向こうの車輌に乗ってたんだ。あんたも乗客か?


( / 初めまして。遅ればせながらアイザックくん絡ませて頂きました…!アイザックくんとほぼ同時に目覚めたような設定にしてしまった為、エリックが汽車の説明するというよりか一緒に状況確認していく流れになっていきそうなのですが、問題御座いませんでしょうか…?他、ロルの相性など問題無ければお相手頂けましたら幸いでございます! )


>35 リタ

( 誰も知らないユートピアで暮らしたい、まるで夢のようなリタの望みはこの上なく彼女らしいものだと、まだ知り合ったばかりなのに何故か納得出来てしまう。その理想郷を目指して彼女は汽車に乗り込んだのだろうか。リタのように星の輝きに素直に感動し、水面に揺蕩うように全てを受け容れ身を任せてしまえたなら楽になれるのだろうと頭では理解すれど心がそこに追いつかないのは、理想を求めるまでもなく約束された将来に向けて敷かれた鉄路を只管辿るだけの人生に満足していた筈なのに、今置かれている状況がそんな今までの自分を否定するようでショックを受けたからに違いない。「幸福の定義なんか考えたこともない、…けど、俺は人よりもずっとそれに近い場所に居ると思ってる。……思ってた。だから…何処かに行きたいなんて考えた事も無い。」シートの背凭れの上に両腕を重ねるようにして置き、そこへ額を乗せ突っ伏すようにして独言のように呟くのは、今の自分にとっては精一杯の質問に対する返答。何処へも行きたくないんじゃない、何処かへ行くのが怖いのだ。それでもこの難問の最適解を見つけ出すまで旅から降りることはきっと叶わないのだろうし、何時までも現実から目を逸らし続けては前進の無い事も分かっている。だからこそ彼女が愉しげに持ち出したその提案に乗ることに決め「……悪い、今のは忘れてくれ。そうだな…あんたが選んだその星で降りてみるか。少し外の空気が吸いたいし。」徐に顔を上げて乱れた前髪を指で整えつつ、情けないところを見せてしまった気恥しさから相手の目を見れないまま )
……その、別にどうというわけじゃないんだが…、あんたも一緒に来るよな?


>37 アイリス

( 投げかけた問いに対するアイリスの返答を聞きながら、膝に落とした視線を斜めに持ち上げて窓の向こうの闇の中へ。時間経過の計測が不可能、つまり昼も夜もお構い無しに外の景色は変わらず星空のままという事なのだろうが、そんな超現実的な事象を簡単には受け入れられずに混乱は一層増すばかり。どうにか飲み下してやろうと"例えば地球の自転速度と同速で西へ向かって走れば…"などと一瞬頭に過ぎった無謀な考察を馬鹿馬鹿しくなってすぐに揉み消し、また目を伏せると人差し指の関節と親指とで眉間を挟むように抑えて。そんな自分を見兼ねてか、危険に脅かされるような事はひとつも無いのだと穏やかに伝えてくれるアイリスの方へちらりと視線を戻せば、彼女は少しの間考え込んだ後でポケットから財布を取り出し、中から手に取った緑色の小さな紙切れと不思議な輝きを放つコインを"切符と硬貨"だと言う。「へえ、切符と…そっちは見た事ない硬貨だな。どこの国の…──ッ!!」物珍しい硬貨の方に興味を唆られ、よく見せて貰おうと身を乗り出した瞬間、ガタタンと突然車体が大きく揺れた勢いで背凭れに押し戻される形に。直後、車輌内の蛍光灯が全て消えて停電状態となり、揺れの収束と同時に汽車の走行音も途絶え、どうやら急停車したようだと理解が追いつく。「そこ動くなよ。隣の車輌を見てくる」他の車輌で灯りのある所は無いか探すべく暗闇のなか席を立ったが、その数秒間のうちに早くも電気が通ったらしく全ての蛍光灯が一斉にパッと点灯し、急な眩しさに両目を細めて瞬かせ )
……何だったんだ一体…。おい、あんた無事か?


( / たしかに!不遇な少女時代を送ってきたアイリスさんと、逆に恵まれ過ぎていたエリックとでは価値観のすれ違いも大いにあるでしょうし、そのあたりも今後描写していけたら面白そうです。
とっても素敵なご提案をありがとうございます!是非是非取り入れさせて下さい…!今後様々な駅に停まった際にも応用できそう…!今回停車した何も無い土地は二人の心の穴を表していて、今後もお互いの心象風景を映し出すような土地に降り立ちつつ、その都度旅の手助けとなるようなヒントが散りばめられている…のようなプロットが浮かんで来ました…!
また、お許しを頂けたので早速汽車を停めさせて頂きました。この後汽車の外に出てもまだ夜で、徐々に夜明けを迎えるにつれこの土地の姿が明らかになっていく流れに持って行けたらと思います…!此方も同様に修正やアドリブ等大歓迎でございますので、引き続きどうぞ宜しくお願いします。 )


  • No.43 by リタ・グリーン  2021-02-01 22:03:15 




>37 アイリス


ううん、思わないよ。全部忘れちゃったら、全部いちから始められるから。リセットしちゃえば気分も楽だし、生まれ変われるよ。
( ずっと明るい彼女の珍しい弱音。弱音といって良いのかすらわからない言葉に少し考え込んでから、自分なりの言葉を返す。そこには遠慮も同情もない。ただ思うままの感情を吐き出した。生まれ変われたらどんなに良いだろう。もしもすべて変えて、現実の人との繋がりを絶つことができたなら。自分では変えようもないことを考えるのは無意味なこと。思考を中断するように夜空へと視線を向けて、それからちらりと横顔へ目を移し。「楽しいよ。鮮やかで、見ていて飽きなさそうで。すっごく、綺麗だなあって」モノクロにしか見えなかったとは言わないけれど、しっかりと見えていなかったのは事実。何もかもちゃんと見ようとしなかったのは誰でもなく、自分自身なのだと。一人では降りようともしなかっただろう。ただ、乗り続けて終わらない旅を続けていたはずで、これは進歩と言える。綺麗なものに綺麗と、心から思うのだから。「そうだねえ。可愛くて、凄く良い」彼女はどれを選ぶのだろう。メニューを見る様子を頬杖をついて眺める。やがて答えが出たらしい。指差した先のフロートに視線を落とすと、それもまた輝いている。どんな味なのか想像がつかない。色々食べてきた中で、スイーツを前にしてわくわくするのは久し振りだった。デザートが目の前に置かれると、写真よりも大きくふんわりとした見た目と、何より甘い香りに興味が刺激される。可愛くて、甘そうで。「うん、いただきます」手を合わせては、そうっとスプーンで掬いあげる。煌めく青のソースとソフトクリームのマリアージュは言葉では表せそうになかった。どう表現したら良いのか、的確に表すだけの語彙を持っていない。代わりに口をついて出たのはあまりにも単純すぎる言葉で )
美味しい。アイリス、これすっごく美味しいよ。


( / お待ちくださり有り難う御座います。優しいお言葉に甘えつつ、これからもロル数の変動は大きいかもしれませんがご了承ください。素直で愛らしいアイリスさんにうちの子もだんだん感情を取り戻しつつあるのかなと思っております。とはいえまだ旅は始まったばかりですので、ゆっくりと付き合って頂ければ幸いです……!)



>41 アイザック


私もそんなに面白いことできないから、期待されたら困るかもしれないなあ。
( あっさりと受け流すようにして軽く笑い、緩い調子で答える。勿論彼が気になっていることは何ひとつ口にしていないのだから、やきもきさせているであろうことくらい容易に想像がつくけれど。とはいえ、さすがに何も聞いてこないのはどうなのだろうか。不安になるとか、動き回って何かを探すだとか。それらのどれにも当てはまらない。かくいう己も何もしない、とそれを選んだのだから何も言えないが。「そうそう。この汽車はね、どこまでもどこまでも進んでいくんだあ。どこへだって行ける、魔法の乗り物だよ」食指をぴんと立てて、徐に取り出したのは緑色の切符。これを持っていれば天上より遠いところに行くことができる。行きたいところに向かってゆく、不思議な汽車。終わりがあるのかどうか、それすらもよくわからない状態であるが、問題はないだろう。きっと手にするのは幸せ。楽観的な思考はそれを信じて疑わない。不幸な結末になったとて問題ない、そういう一種の諦観も関係するのだが。眺めた星を指差して、くすくすと笑って続けようか )
あはは、残念。星に願い事するようなロマンチストだったら面白かったのに。



>42 エリック


幸福……そっか。エリックはそれで満足だったってこと?──なんてね。
( 幸せが手に入っていて充足していたのだとしたら、此処にいるはずはない。決まりきった答えがあるのにも関わらず、聞かずにはいられなかった。今の短い、控えめな言葉に彼の抱えている何かがあるように思えてならないのだ。己のように何も持たない人間はともかく、与えられて満足な状態だったのなら、嫌になることもないだろうに。羨ましいの一言はやっとのところで飲み込んで、口には出さずにおいておく。彼には彼の人生があって、悩みがあって。だからきっと、自分が口を挟んで良いものではない。下手に口を出しては逆効果。仲違いは旅を円滑に進めるのには足枷にしかならない。ゆったりと腕を組んで、あえて彼の姿は視界に入れないように別の方向を見る。直視してはいけないと、そんな気がしたからだ。やがて顔を上げた彼が提案に乗る旨を口にしたのを聞いて、自然と口角が上がる。一緒に行くのは悪くない。「わかった。後、これは聞いた話なんだけどねえ……一緒に降りたら、はぐれちゃいけないの。はぐれたら、そのままばいばい。さようなら。再会出来なくなっちゃうんだ」緩い笑みを浮かべて彼へと視線を戻しつつ、再び鞄から出した切符をゆらゆらと揺らしてみせる。物語のようなそれが真実か否か、それはどっちでも良い。勿論彼が一人を望むのなら追うつもりはないけれど。忠告のように声を潜めるのは、ちょっとした意地悪。それから誰にも聞こえない程に小さな声でした呟きは、車内では聞き取れたかもしれないし、そうではないかもしれなかった。「私は戻れなくても良いけれど、エリックは戻れなかったら困るもんねえ」それを書き消すであろうタイミングで聞こえた車掌のアナウンスは、次の駅に止まる合図。行くのかどうか、ゆったりと首を傾げて問い掛けようか )
……それでも、行きたいって思う?私は君次第かなあ。エリックが行くなら、一緒に行くよ。


( / 此方でも途中下車するかどうか、と分岐を設けさせて頂きました。どんな駅に降りるかも決まっておらず、そもそも降りるかどうかすら委ねる、というふわふわ具合ですが宜しくお願い致します。勿論まだ降りない、次の駅はスルーする、という選択肢もありです。きらきらした街に降り立つのか、周りが獣人ばかりで辺りにあるものが皆お菓子で出来ているようなメルヘンなところなのか、はたまたただ闇が広がっているところなのか……勿論他のものも良いですし、やりやすいようにして頂ければ幸いです!)


  • No.44 by アイザック・アストロズ  2021-02-02 03:12:02 



>42 エリック

うん、僕も乗客だよ。自分で乗った覚えは全くないけれどもね(開いた扉の先にいたのは凡そ汽車の乗務員とは思えない普通の青年、そして自分を見るなり一息吐いた所からもしかして相手も自分と同じ状況なのかと思考を巡らせつつも誰かいた、ということに一安心したのはこちらも同じでへらりと緩い笑みを浮かべながら肯定して。改めて相手の姿を見るにきっちりと整えられた小綺麗な服装に裕福な家庭で育ったぼんぼんか、親から大事に育てられてるんだろうなと勝手に考えつつ「僕はアイザック・アストロズ。気軽にザックって呼んでよ。」と一先ず自己紹介をして。面倒なことはしたくはないが一人で居てもどうしようも無いし退屈だと現状相手以外に人がいる気配もないため仲良くしておくべきか、とすぐ側の座席に座り込みながら)ま、気張っててもしょうがないし状況整理も兼ねてゆっくりお話でもしない?

(/初めまして!絡んでいただきありがとうございます!元優等生で周囲からの妬み故に歪んでしまったアイザックと優等生で周囲からの過度な期待故に歪んでしまったエリック様…似ているようで遠く離れた存在の二人がどんな物語を紡げていくのか今から楽しみです。こちらこそお相手よろしくお願いいたします!)


>43 リタ

…へぇ、それが本当なら確かに魔法の乗り物だね。どこに連れて行かれるか楽しみだよ(相手の口から聞かされた汽車の説明はあまりにも曖昧で現実味の欠片もない。普通なら到底信じるに値しない言葉だが現にこの汽車は宇宙を走っているため、空想だと一言で片付けることはできない。しかし、こんなだだっ広い星空の中に終着点などあるのだろうか、どんな場所に停まるのか、全く想像はできない。相手が取り出した紙切れに視線を向けて「なにそれ?切符…?」と不思議そうに尋ねてみるも汽車だから切符もくらいあっても別におかしくはないのかと考えて。指された星に視線を変えて笑う相手に誘われて緩い笑みを浮かべて)これでもちっちゃい頃は流れ星に目を輝かせてお願いだってしてたんだよ?叶ったことなんて一度もなかったけど。

  • No.45 by アイリス・スペンサー  2021-02-02 18:36:07 




>41 ザック

(彼も自分と同じ状態なのだと知ると、何も疑わず仲間を見つけた気になって「ああ、良かった」と、思わず零れた吐息と共に安心したように微笑み。席を促されれば素直に手近な椅子の中でも窓際の座席を選んで、窓に張り付くように星々を見る眼差しは夢見心地にうっとりと。しかし、すぐに窓に映るアイザックの姿が目に映って、彼の方を向き「ごめんなさい、どうぞザックもお隣に――いえ、星が見える方がいいかしら……?」と首を傾げながら「とりあえずお話が出来たら嬉しいわ」ニッコリと笑って座席の指定をしなかったのは自分なりの配慮のつもりで。天鵞絨の座面を指先で何度も撫でながら、その手触りの良さに機嫌の良い子供みたいに肩を竦めては「ふふふ」と笑って。現実から解放された気分でまったりと深く座席に腰掛ければ、そっと目を閉じる。そして舞台上で独白をする演者のようにぽつりと「ザック、あなたは現実から来た人なのね。でもそれが分かっているのは、きっと凄く大事なことだとあたし思うの」と汽車の心地良い揺れに揺蕩いながら口を開いて、続いて寂しそうな口調で)
あたしとっても夢想家で方向音痴だわ。だからね、もうしばらくはあたしが本当に〝この世界の住人〟になってしまわないように、一緒にいてくれる?



>42 エリック

(汽車に対するエリックの反応は、この世界と現実を結び付けたがっているように見えて、しかしそれは至極真当な反応であるとも感じ。輪郭をなぞるような、雲を掴むような、そんな曖昧で荒唐無稽な話をすぐに信じることは難しいのかもしれない。そう終始穏やかに見ながら、すぐに無理に受け入れてもらわなくてもいいかと即座に肯定も否定もせずにいて。が、パッとその目が見開かれたのは唐突に汽車が急停止した瞬間。慣性力で前につんのめり、その反動で座席の背に引き戻され。あっという間に車内の照明が落ちて視界が暗くなれば予想外のことに顔を上げて。状況の確認にエリックが立ち上がるのが分かると、離れたらまた一人になってしまうのではないかと、心に押し寄せて来たのは根拠のない不安。「待っ――」て、いかないで、と思わず幼い方に心の天秤が傾いて。唐突にパッと明るさが戻った瞬間、思いがけずきょとんとしてぱちぱちと瞬きを繰り返す。汽車の先輩でいる気だったのに動揺したことに何だか恥ずかしくなってコクコクと小さく頷けば「ええ、ええ、ありがとう、大丈夫よ。しっかりしてるのね、エリック」首を竦ませて取り繕うように口角を上げて。続いて軽い冗談を言うように目元を緩ませて「でも遠くへ行ってしまってはいやよ?」首をこてんと傾げて子供染みた言葉を。そして気を取り直すように片手を顎の辺りに添えてコホン、と咳払いをしては車窓に吸い寄せられるように近づき、冷たい窓ガラスに両手をついてそっと外の様子を窺って。見えたのは星の瞬く夜空と、黒い地面のようなシルエット。「暗くてよく見えないけど、どこかに到着したのね。急停車なんて初めて……」窓の外に視線を遣ったまま、不思議そうに言葉を漏らして。すると車内アナウンスが流れて頭上に目を向けると、どうやら点検作業でもうしばらく汽車は停車したままになるようで、途中下車することも可能らしい。アナウンスが入ったことで安心したのか、ふいにエリックの方へと顔を向けてキラリと好奇心を覗かせた瞳で)
ね、エリック。しばらく動かないなら降りてみましょうよ。あたし自分が一体どこにいるのか、とっても気になるわ!

(/提案受け入れていただきありがとうございます。なるほど、心の穴を表しているとは考えつきませんでした、奥が深い…!降り立った駅で自分を見つめ直すきっかけになったり、葛藤したり、そういった人間ドラマのような描写もしやすくなりそうです…!夜明けへの流れについても了解です。旅の始まりを示唆しているようでとても素敵です…!
降りやすいようにアドリブでアナウンスを流してみましたが、もしここで急停車させた理由が何かおありで場にそぐわなければ修正・アドリブ等掛けていただけたらと思います。こちらこそ今後とも宜しくお願い致します。/蹴可)




>43 リタ

(――リセット。その言葉に惹かれ、星空を映す瞳はゆらゆらと揺れて。ずっと絶え間なく広がる美しい暗闇に見降ろされていると、自分の全てを受け入れてくれるのではないかという錯覚すら起こりそうで。少しの間だけ目を閉じて「そう」小さく呟いて瞼を開ければ「全てを忘れて、全てを断ち切って、何の縛りもなく自由に解き放たれる。それをこの世界は許してくれるのね」夜風に揺れる桔梗の花を起こしてしまわないように静かな口調で、そこには悲しさも憂いも幼さもなく、ただただ吐き出した空気と同じ色をしていて。蓋をしていた現実の扉をそっとノックして耳を押し当てるように「でもあたし、自分がどこにどう向かって歩けばいいのか、きっとまだ分かってないんだわ」ぽつりと迷子になってしまったような口調で本音を漏らすのは、隣にいるリタが今まで優しく色んなことを教えてくれ、一緒に手を取ってくれたことへの信頼から。夜空から視線を外し、ここに確かに存在するリタへと真摯な目を向ければ「リタは、この汽車での自分の進むべき道は、もう見えているの?」あくまで現実を突きつける気はなく、しかし彼女への関心を持って尋ねたふんわりとした問い。「言いたくなければ大丈夫よ」と真面目な表情を変えて目元と口元を緩めて微笑みを浮かべ。彼女の目に鮮やかに映る景色を共有するように見つめながら「本当ね」心からそう思うと示すために、感嘆する吐息に滲ませて。綺麗なものを綺麗だと言え、美味しいものを美味しいと言えるのはきっと大事なことなのだろうな、とスプーンに乗ったパフェを口元に運ぶ彼女の様子を見つめながら「ふふふっ」彼女の気持ちが伝わってくるようで思わず口角を上げ嬉しそうに笑って。フロートのアイスを一口ぱくん!と食べれば「こっちも美味しいわよ、リタ!アイスがとっても滑らかなの」負けじとニッコリと笑みを浮かべる。そしてそっとにんまりと、悪戯っぽい笑みを浮かべれば「えい!」とリタのパフェのソフトクリームをスプーンで一口分掬おうとし、成功したならば片手に頬を当てて輝くような溌溂とした笑みを浮かべて)
まあ、本当!とっても美味しいわ!見た目だけじゃなくて味も良いのね!


(/文章量については此方も多少ムラがあることもございますのでこちらこそ宜しくお願い致します。気兼ねなく楽しめたら幸いです…!アイリスもリタさんが本当に楽しそうにしていて、その気持ちが伝わって来て嬉しそうです。ゆるゆると2人のペースて物語が紡げれば幸いです。今後とも、宜しくお願い致します!/蹴可)


  • No.46 by リタ・グリーン  2021-02-03 21:19:58 




>44 アイザック

どこまでも行くんだから。勿論、本気で願えば此処から姿を消すことも可能だろうけどねえ。
( くすくす、と小さく笑みを溢す。汽車は現実から離れた空想だと思えてしまうほどにはリアリティーがない。どこまで行くのか、この旅に終わりがあるのかすら定かではない。気付いたら終わっているかもしれない、互いが共有しているだけの白昼夢であるかもしれない。そんな中でも不安さのない緩い空間では緊張する間もなく。「うん、切符。この汽車に乗るのにはこれが必要なの。ザックも持っているはずだよ」切符をひらりと揺らして、にっこりと笑い掛ける。きっと彼もどこかにこれを所有していることだろう。そうでなければ此処にいない。切符は此処にいる証とも言えるものなのだ。「そっかあ。小さい頃のザック、可愛かっただろうねえ」思わず想像してしまうのは過去の彼の姿。知らないからこそ、つい考えてしまう。頬を緩めて呟いた後、はっと気付いて無意味な、そして無駄なフォローをするべくふざけた調子で続けて )
勿論今のザックも可愛いけど……なんてね。


>45 アイリス


そうだよ。全部なかったことにしちゃえば、きっと楽になれる。
( 透明色。今の彼女に色があるとすれば、きっと無色。それは何物にもなれる色で、しかし染まってしまったら色を塗り替えることもきっと出来ない。ただ静かに答える、それが自分にできる精一杯。優しさも、常識も、何ひとつない自分が役に立てるとしたら、こうして話を聞くことだけだろう。隣にいることならできるだなんて、ちょっと気障かもしれないけれど。ふと彼女から発せられた問いに、どくんと胸が痛む。何が欠けているのか、どうしたら良いのか。きっともうわかっている、それでも目を逸らしていたい。視線を向けると、小さく息を漏らして数秒の間思案する。それから震える自身の両手を握り締めて、あくまでも何でもないことのようにさらりと告げよう。「まあね。わかってないわけじゃないけれど……でも、私は帰りたいとは思わないよ。ずっと旅を続けていたいんだあ」普段から言うわけでもない本音。隠してきたその冷たさが垣間見えたかもしれない言葉。彼女がほんとうの幸を見付けたら、そのときはきっとさようなら。だから深入りしたくない。そこまでを告げる勇気はなくて、表情を緩めては「うん、綺麗」だなんて夜空の方に関心を戻す。緩やかな時間が永遠と続けば良い。そうしたら何も考えずに済む。現実から目を逸らすことができる。きっと心が弱い、知っているからこそ取り繕うことが当たり前になったのだ。「フロートも美味しそう。アイスを溶かしたらきっとまた違う美味しさになるんじゃない?……あ、やられたあ」フロートに視線を向けていたところで伸びてきた手。止めるでもなくそのまま掬っていったのを見て、棒読みのような緩い調子でわー、と声を漏らす。勿論嫌であるはずもなく、にこにこと笑みを浮かべてはさくさくとパフェにスプーンを差し入れ、金平糖を掬いあげる。紫やピンク、赤や水色をひとつのところに集めて、「きらきらー」なんてふざけてみる。「アイリスの方もきらきらで良いねえ。んー、制覇したくなっちゃう。このまま他のところも行ってみたいなあ」食べ終わってもいないのに次へと思いを馳せ、ぽつりと呟いて )
勿論、アイリスも色々巡りたいって思ってくれてる……よね?


  • No.47 by アイリス・スペンサー  2021-02-04 22:44:05 




>46 リタ

楽に、なれる……。
(空気に溶け込むほどの小さな声は、隣にいる彼女の耳にも届かないかもしれない。瞳には悲観も不安も滲んではおらず、ただただ心地良く揺れる桔梗や青く輝く道を心のままに見つめて。身体の力を抜くようにほうっと静かに吐息を吐き出す。思いの外、世間話をしているかのような、軽い声音の言葉が返って来てはいたが、握り締められた両手が震えていたことに気付いて彼女に目を向けて「ええ、そうね、リタ」彼女の願望を否定することなく、そっとその両手を包み込むように握り締められたのなら「あなたにとっても汽車の旅は必要なのね。あたし、リタと会ったばかりだけど、リタが楽しそうにしてくれるのを見るととっても嬉しいの。だから自分が思ったことや感じたこと、これからもたくさん聞かせてね」何の強制力もない柔らかな語調で言うと、穏やかに微笑んで。それは答えを持たない自分がすぐにいなくなることはなく、まだ旅を続けていきたいという意志の現れ。現実という箱に押し当てていた耳をそっと離し、再び心の底に仕舞い込む。それからリタのパフェを見ればスプーンの上に一箇所に集められた金平糖があってニッコリと笑う。言われたように、星型アイスの5つの尖端、そのうちの1つをスプーンで徐々に解していけば、青色のジュースにほんのりと白色が滲み。さらにくるくるとかき混ぜると、青空のような水色へと変化していき。頬がテーブルに触れるほど顔を傾け、横からグラデーションのグラスをほうっと感嘆のため息を零して眺める。そんな美しいデザートたちを見てしまえば余計に「ええ、もちろん。キラキラなこの〝駅〟を堪能したいって思っているわ。きっとあたし、このフロートもあっという間に食べてしまうわよ」目は笑みに弧を描いて。「どこか行きたいところはあった?」ここに来る道中で何か見つけたのだろうか、とまずは問い掛けを。フロートをストローで飲めばソーダに近いような気もするが、ベリー系の味もするような。「何だか不思議な味ね。リタも飲んでみる?」とススっとグラスを差し出して)


  • No.48 by リタ・グリーン  2021-02-05 22:35:39 




>47 アイリス


必要じゃなかったら、きっと存在すらしていなかっただろうねえ。逃げ道っていうと聞こえは良くないけど……汽車は存在意義、かなあ。
( 思わぬところで本音を溢してしまった。元々言うつもりなんてなかったけれど、緊張の糸が緩んだ、とでも言うのか、なんとなく話しても良いような気がしたのだ。ぽつり、ぽつり。小さいながらも確かな声色で話しつつ、手を握り返す。「アイリスのことも聞きたいな。話したくなったら、いつでも言って」知らないことばかりで、未だ会ってから少し共に過ごしただけの他人であることが事実。そんな中でも彼女がいなくならないでいてくれることに安堵したのもまた本当。何に対しても興味がなかったはずなのに。鸚鵡返しのごとく言葉を繰り返しては、やんわりと手を離す。温もりに甘えていてはいけない。優しさに触れていたらだめになる。ある種の警戒が生まれたと言っても良いかもしれない。「そうだねえ……甘党的にはお菓子屋さんが気になったかなあ。あまぁいキャンディーや色々ある店があってね、兎の店員さんが見えたの」行きたいところ。猫を追い掛けて、手を引かれる中で見えたきらきらな景色を思い返してみると、ひとつの候補が浮かんできた。赤い屋根に透明で飴のような光沢の窓、何よりそこからちらりと見えたふさふさの耳。出てくる客が持っていたロリポップ。目を引くそれらを簡潔に伝え、「うん、貰うね」とグラスを受け取ってフロートをストローで一口。アイスはパフェのものと同じようだが、飲み物が合わさるとまったく異なる味わいに変わる。「凄い。全然違う……美味しい」何とも形容しがたい。複数の味わいがぎゅっと詰まったそれに一言、単純な言葉を。それ以外言えない語彙力を恨めしく思いながらパフェを食べ進めていれば、いつの間にやら最後の一口。ソースまで掬いとるとあっさり完食。テーブルの隅に置かれている会計の詳細。月のような淡い色の紙を取り出しては、そこにあるのを見ながら硬貨を数枚取り出して )
よし。これでお会計、かな?


  • No.49 by アイリス・スペンサー  2021-02-06 18:48:33 




>主様

(/お世話になっております。質問があり、背後会話のみで失礼致します。
このまま会計を終わらせてカフェから出ようか考えておりますがその場合、支払い時は現実と同じように硬貨は回収されるのでしょうか。それとも硬貨の光がなくなり、輝きの失われた硬貨が自分の手元に残る形となるのでしょうか。
会計時で止めてレスを回すことも勿論可能ですので、何か不都合がありましたらお申し付け下さい。お手隙の際にでもお答えいただければ幸いです。)


  • No.50 by リタ・グリーン  2021-02-06 19:56:59 




>49 アイリス背後様


( / 硬貨は回収される方向で、と考えております。輝きの失われた硬貨が残るのもありですが、しっかりと財布が軽くなった方が旅らしいのかな、と。手持ちの硬貨がなくなった場合、汽車の中にいつの間にか出来ていたゲームセンター的なもので勝つと硬貨が増える、なんてのも良いかもしれません。取り敢えずは何ヵ所か回った後汽車へと戻る流れでいきたいと思っております。)


  • No.51 by アイリス・スペンサー  2021-02-07 00:49:08 




>48 リタ

ふふ、何だか哲学的ね。でもあたしそういう話も好きよ。
(零れ落ちた彼女の本音をそっと掬い上げて、嬉しそうな微笑みを浮かべて。「汽車は自分が生きていく意味を探す場所でもあるのね……?」そして見つからずともずっとここで揺蕩うことも出来るのだろうと。ふんわりとした雲を掴むように言葉を置き。けれど自分の都合の良い解釈で理解してしまわないために、淡い線の上を鉛筆でなぞるかのような確認の問い掛けを。「まあ、そう、そうだったわね。そういえばお互い、自分の名前くらいしか言ってなかったものね」顎に手を当てて、思わず不思議そうに呟き。握られてから離された手を少しばかり寂しそうに開いたり閉じたりしてから、手のひらを見つめて。自分の手に刻まれた歪な、しかし自分だけの曲線。それを眺めては、ふいににんまりと悪戯をする子供のように笑うと「ふふふっ、でもいいの?リタ。あたし、こう見えても結構困った人なのよ?目の前の楽しみばかり目に入ってしまうの」やれやれと自分自身に肩を竦め。また、次来る楽しみを考えることもやはり好きで、カフェまで来る道中にそんなお店があったと知れば「じゃあ次の行き先はそのお菓子屋さんね!」フロートを食べて一言感想を言うリタを満足そうに見つめつつ、次の行き先が決まったところで再びフロートに手をつけ。早くその兎に会いたくなって気づけばあっという間にグラスの中身は空っぽ。「お会計しましょ?」銀色の透き通った紙と硬貨、リタの空のグラスを目にしては"待ち切れない"というように輝く瞳、緩む頬。伝票を取って軽やかな弾んだ歩調で会計へと向かい、そこにいたのは案内をしてくれた藍色の瞳を持つ猫の少女。財布から数枚の硬貨を取り出して回収されると「美味しかったわ、猫ちゃん!ありがとう!」手を振れば猫は自分たちにウインクをキラリと飛ばして来て「可愛い!」と思わず言って。お店の外へ出ると機嫌良く、くるんと半回転。希望に満ちた笑みを浮かべてリタの方を向くと)
兎のお菓子屋さん!あたしとっても楽しみだわ。ここに来る道中にあったなら、来た道を引き返して行けば着くかしら?

(/硬貨の件、お答えいただきありがとう御座いました。ゲームセンターもとても面白そうです…!硬貨が数枚入った箱が景品のUFOキャッチャーや、レースゲーム、叩くとキラリと光るリズムゲームなんかが思い浮かびました。また、何ヶ所か回るということで小高い丘から街全体が見えたり、星空色のキラキラした花びらの桔梗があったりとか……その場に合わせて考えつつ楽んでいけたらと思っております…!)


  • No.52 by リタ・グリーン  2021-02-08 18:42:41 




>51 アイリス


うん、きっとそうだよ。だから汽車はどこまでもいくの。ずうっと止まらない旅なんて、素敵でしょう?
( 自分はなぜ生きているのか、なんて哲学的な問いをたてるつもりはない。しかしながら、何か大切なものを見付けることができなければ戻ることはできない。恐らくは、乗客皆が同じ状況に置かれている。終わらない物語。永遠と続いてゆく線路。未だふんわりとしたことも、口に出すと現実味を帯びてくるから不思議。「そうだよ。まだ、なぁんにも知らないんだろうなあって、思うから」煌めく青に視線を落として、さくさくと小気味良い音に耳を澄ます。静けさの中に周りの人の談笑が微かに混ざり、落ち着いた空気の中で思考を巡らす。やや冷たい風が心を和らげてくれる気がした。「じゃあ、反対かも。私は何にも興味持てないから。だからね、今びっくりしてる。アイリスのことが気になってるの」ぽつりと溢した言葉が彼女に聞こえるかはわからないけれど、からからと音を立ててスプーンを動かしてパフェを空に。会計が終わると少しだけ軽くなった財布と幸福感を抱えて店を出て。「多分、そのまま行けば着くと思うの。さっきはわくわくしてたから、どこをどう行ったのかちゃんと覚えられているかはわからないけれど……」すん、と鼻を動かして、香りで辿ろうと試みる。犬のような仕草ではあるものの、こうして嗅覚を用いるのが一番確実。人よりも優れたそれが香りをキャッチしたところで、足元にいたのはキャラメル色の毛並みをした兎で。くりくりとした赤い瞳が此方を見ている。「こんなところに……これ、また着いてきてってことかな?」先程猫に導かれてカフェに来たのは記憶に新しい。それならばこの兎も同じ要領で迎えに来てくれたのかもしれない。そもそも飼い主のいない状態で兎がいることさえ珍しいのだから、そうとしか思えない。彼女へと視線を向けては、ゆるりと首を傾げて )
どうする?


( / 取り敢えずは兎に導かれてお菓子を購入し、そこから自由に行動ということで景色を見たり、花を摘んだりと遊べたらなと思っております。ゲームセンターを見付けたなら、汽車に戻ってからも楽しめそうですね……!)


  • No.53 by エリック・ミルワード  2021-02-08 22:40:33 



( / ご無沙汰しております、エリックの背後です。なかなかお返事を返せない状態が続いており大変申し訳御座いません…。先週頃から私生活が忙しくなってしまい、まだ暫くこのような状態が続きそうですので、レス返し出来るようになるのがもう少し先になってしまいそうです。(技量不足で元々遅筆なのもあるのですが…!) 落ち着き次第戻って参りたいと思いますので、今暫く席を残しておいて頂けましたら幸いです。取り急ぎご連絡のみ失礼致しました。 )


  • No.54 by リタ・グリーン  2021-02-09 16:37:01 




>52 エリック背後様


( / ご連絡有り難う御座います。勿論現実優先でゆったりとした旅を楽しんで頂きたいですし、無理はなさらないでください。落ち着いてから再び戻ってきてくだされば大丈夫ですので。またエリックさんとの旅を再開できるのを楽しみにお待ちしております……!)


  • No.55 by アイリス・スペンサー  2021-02-09 20:06:40 




>52 リタ

とっても素敵!何だか映画の中にいるみたいね!このままずうっと、この世界の〝きらきら〟が失われなかったらいいのにね。
(最後に呟かれた言葉は、祈りに似た響きが込められている。この世界に来てしまったのは何かしら意味があること、現実に戻りたくなければこの世界にずっといても良いのだということ。ならばこの旅だけは、ずっと居心地の良い、美しい場所であって欲しい。この青い道のように、ずっと遠くまで自分たちを照らしていて欲しい。そうやって歩きながら、お互いのことをもっと知っていったらどうするだろうとも考えていたから、隣で落とされた呟きには少し目を見開いたがそのまま地面に視線を落としたまま「ふふ」とくすぐったそうに笑って。自分が困った人なのだと告げてもそう言ってくれるのは心地良く、けれど自分の性質もよく知っていたから上手く飲み込むことが出来ずに、2人分の靴を視界に映したままでいて。「あたしもリタのことが知りたいって言ったら困らせてしまうかしら?」汽車の中で見せた彼女の表情を思い出し、素直に言葉を口にして。キャラメル色の可愛らしい兎が姿を現せば「きっとそうよ!ふふ、今度はうさぎさんね!」とうさぎの赤い瞳と目線を合わせるようにしゃがんで「うさぎさん、うさぎさん、あたしたちをお菓子屋さんまで連れてって下さいな」と子供のようにこてんと首を傾げて見せれば、ぴょんと跳ねるうさぎ。「こっちだって。行きましょ?」何となくそう言っているのではないかと思って、パッと立ち上がっては山なりに跳ねるうさぎの後を軽やかな足取りで追う。鼻歌でも歌い出しそうほどに心の調子が良くて、気付けば赤い屋根の家が前方に見えて来て。ほんのりと焼き目のついたビスケットの様な扉、飴色の窓。そこからうさぎの耳がちらりと見えれば顔を輝かせて思わず駆け出して。女子の中でも足は速い方で余裕でうさぎを追い越し、窓に張り付くように中を見れば、びっくりしたうさぎの男の子と目が合ってクスクスと笑い。「リタ!絶対ここよ!」と後ろを振り返って満面の笑みで手を振って)

(/了解しました、とりあえずお菓子のお家の前まで移動させてみました!これからも一緒に色んなものを見て、思い出を作れれば嬉しいです…!汽車に乗ってからもゲームセンターではしゃぐアイリスが予想されますが、今後ともよろしくお願い致します…!/蹴り可)


  • No.56 by リタ・グリーン  2021-02-11 20:36:51 




( / 遅くなっていて申し訳御座いません。明日中には返せるようにする所存ですので、お待ち頂けると幸いです……!)



  • No.57 by リタ・グリーン  2021-02-12 22:41:05 




>55 アイリス


……うん、ずうっとそのままなら良いと思う。きらきらはきらきらなままでいてほしいなって。
( 不変のものなんて存在しない。いずれ輝きは失われ、なくなってしまうのだろう。わかっていても、続いてほしいと思えてくるのだから不思議だ。此処で揺蕩う時間が何よりも楽しい。他の世界もきっと輝きを持っていて、だから零れ落ちてしまわぬように掴んでいたい。何があっても興味がなかったはずなのに、いつの間にかこんな世界も悪くないと思えた。「そうだなあ。でも、でもね。ちょっとだけ、怖い。話したらアイリスが離れていくんじゃないかって、思っちゃうから」思っているよりも素直にするすると出てきてくれた本音。弱さも、脆さも、彼女なら受け止めてくれるかもしれないとそう感じられたのだ。嫌われてしまったらそこでさようなら、なんて割り切ることは出来ないかもしれないけれど。ちゃんと笑えていたかは定かではないが、自分ではそこで微笑んだつもりでいて。「うん、行こっか!」ぴょんぴょんと飛び跳ねる兎を追い掛けてゆく。思っていたよりもすぐ近くにあったお菓子屋さんにびっくりしつつ、中を覗くとそこにいたのは兎の耳の生えた男の子。「アイリス、はやいね……?」軽く息を整えてから扉を開くと、外に漏れていたものよりもずっと甘い香りが出迎える。きらきらのキャンディーやパウンドケーキ、モンブランなどのケーキ類にクッキーなどの焼き菓子。どれも見てもポップで可愛らしい。驚いていた店員が此方にぴょんと駆け寄ってくるのが可愛らしい。「おすすめとか……あるのかな?」そもそも答えてくれるのかさえわからない問い掛けに対し、嬉しそうな笑みを浮かべた兎耳の子が手をぱっと広げてみせる。まるで全部がおすすめ!とでも言いたげに瞳を輝かせてくるその子に、どうしようかと悩むばかり。「アイリスは何が好き?」決められないのだから、一先ず好みを問うてみようか )



  • No.58 by 車掌  2021-02-20 11:40:18 




ゴトンゴトン──
汽車は止まらず進んでゆく。

お乗りの際は、くれぐれも切符をお忘れなきよう。


 >随時募集中


  • No.59 by 車掌  2021-03-06 22:22:46 




月が変わったようですね。
迷い込む乗客は、しっかりと注意事項を読んでからにすることをおすすめします。


 >随時参加者募集中、質問も受付



  • No.60 by 車掌  2021-03-21 20:13:28 




車内が静かになってきたようで御座います。
新たなご乗車も、引き続きのご乗車も歓迎しております。


 >随時参加者募集中

 >キーワードは「蝎(さそり)の火」



  • No.61 by リタ・グリーン  2021-04-21 09:06:09 




そして誰もいなくなった、なんてつまらないよねえ。ずうっと一緒に、旅をしようよ。

 >随時参加者募集中

 >質問だけでもぜひどうぞ


  • No.62 by 車掌  2021-05-26 22:25:21 




しっかり掃除しておかなくてはなりませんね。客人がいついらっしゃっても清潔を保てるようにしなくては。


 >随時参加者募集中


  • No.63 by 名無しさん  2021-05-27 21:03:15 

名前 / シャルロッテ・ショコラ
性別 / 女
年齢 / 19

性格 / 誰に対しても平等に優しく接する。時折遠い目で何処かを見つめているが、それがなんなのかは本人も知らない。誰に対しても平等だが、誰に対しても壁を作っているため、本人はいつまでも孤独である。人の幸せをいつも願っている。人のことは沢山聞くが自分の事は全く話さない。それを不気味がられて嫌われている。

容姿 / 長い透き通るような銀髪に長く伸びた前髪、宝石のような青い瞳。瞼は二重。洋服は茶色のトレンチコートに白いブラウス、黒いスカート。靴はハイカットブーツ。まるで人形のように肌が白い。身長は161cm、華奢な体格。大きな鞄を持っている。鍵のようなネックレスを首から下げている。

備考 / 記憶の一部が欠損している。自分の記憶であろう物を探して旅をしている。もしまた記憶が消えても手がかりが残るように、といつも日記を付けている。鍵つきで、鍵は首から下げているネックレス。日記は記憶を失う前からつけていたようで、自分の名前も日記から思い出した。それ以来日記に残っていた自分通りに振る舞っている。

(/初めまして、お邪魔させていただきます。素敵な世界観に惹かれて来ました。色々とまだまだ未熟者ですがご迷惑をお掛けしない範囲で一緒に楽しませて頂きたいです。今からでも参加が可能であればご検討頂けると幸いです。お手隙のある際にご確認お願い致します。蝎の火)



  • No.64 by 車掌  2021-05-27 21:29:44 



>63


久し振りに興味を持ってくださる方がいらっしゃって有り難いです。不備など御座いませんので、お手隙の際に絡み文の投下をお願い致します。


  • No.65 by 車掌  2021-08-18 21:29:58 




だいぶ暑くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。乗客がひとときを楽しめるよう、旅の案内をさせて頂きます。


>1 世界観
>2 注意事項


キーワードは蝎の火。


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