初期人狼の部屋(〆)

(/大丈夫やで、むしろ遅くまで付き合わしてもうてちょっと心配してたくらいやし…無理はせんといてな？書き方了解、ほなそうさして貰うわ
元気な寝る宣言ありがと、なんか嬉しいな…おやすみ！)

んー、それはどうやろうなぁ？教えれないわ
はぇー、お前も中々アレよな…何なん。一緒に寝よって随分と子供やな思ってな

(自分で聞いてくる割には知りたくなさそうな様子に一度苦笑をしはぐらかしとも言えるような誤魔化しを相手に伝える。本音を言うと相手と比べ自分はもう卒業はしているしお遊び程度の付き合いしかなかった等と汚れきっている過去を相手に伝える勇気なんてなかった。
然り気無いあざとさは罪にも無意識で自分の方が慣れているはずなのに心を打たれてしまう。すごく遠回しで独り言のような呟きをしたかと思えばまだ寝んなよと相手の頭の頂点に自分の額を擦り付け、今度は自分が睡魔に襲われる番へと代わりほわほわとどこか浮かんでいる柔らかな口調へと変わっていき、馬鹿にしたような言葉でも棘はさっぱり落とされ普通のコメントとして残ってしまう。あらゆる想像から現実へと意識を取り戻せば目の前に相手の顔。驚く材料としては充分足りるだろう。愛しいと思える人との顔の距離が近い事に驚くのは誰もがするはずだ。そう思い込み何とか反応をおさえ一段落落ち着けば相手のと自分の唇を一瞬だけ合わせほくそ笑み特に意味の無い仕返しをする)

…あそ、まぁええわ。
なんでちょっとキレてる感じなん……別にそういう意味ちゃうし、布団あるなら俺床で寝るよ

(自分の事なのにどうだろうとはぐらかされ、ただ意地悪で教えてくれないのか、それとも何か言えない理由でもあるのかと考え。どうせ自分よりあるのは確実だろうし、追及した所で自慢でもされたら墓穴を掘る様なものだと深くは掘り下げず適当に流し。
頭に額をくっつけられまた可愛いなと感じ、もしかしたら今まで機会が余り無かっただけで自分は結構スキンシップが好きなのだろうかとぼんやり思い。ふわふわした口調にキツく返す気は起きず音量抑え目に子供じゃないと否定して置くも本当に相手から離れるつもりは無く、と言うか離れたらまた色々言われそうなので、眠いのかと察すれば相手と違い邪魔しない様大人しくして。
唇に一瞬のやわらかい感触、声にならない声が零れ慌てて口元を押さえ言葉が出て来ずただ目の前の相手を見つめ。何故？冗談にしてはキツ過ぎないか？考える事が多すぎて混乱に陥り、しかし自分とは対照的に落ち着いた様子で笑っている相手に恥ずかしい様な悔しい様な感情になり「勘違いするわ」と呟き目を逸らす)

素っ気ないなぁ、もうちょい粘ればええのに…いつか話せたら、な
説明しても分からなそう、辛いですわぁ…なんでや、折角暖まってきたんに

(相手のは当然の反応であって仕方無いし自分としても追求はされたくなかったので一安心しとく。何時か、その単語に本来の意味のようで違った意味を含ませる。それを話した時自分は相手はどう変わるのかはたまた変わらずのままか…そんな未来の心配をする自分は相手並みに、いやそれ以上に臆病者だと改めて実感してしまう。
今の動作に満足できればまた顎を頭に乗せ何故か機嫌が良い相手の額が自分の胸板に当たるほどに引き寄せそのまま抱き締める。相手が離れるのが相当嫌らしく発言内容を耳にすれば機嫌は一変し先程までの穏やかな口調は少し尖り、緩みかけていた腕は力を強める。頑張って起きようと何か面白いものは無いかと記憶から漁りに行って。初々しい相手の反応は非常に美味しく、滴り溜まりいく欲が興味津々そうに顔を覗かせるが理性が慌ただしく押し込み、堪えることができた。だが、目線を戻すと反らされていて何度も可愛いと思ってしまう。可愛いものは可愛いのだ。相手の両手首を掴みベッドへと縫い付け細める目の中心にある瞳の奥は獲物でも捕らえた猛獣のようなギラつきで見下ろしながらこう尋ねる。「もっかいする？」)

自慢するつもりやろ？…ええけど、何かあんの？
馬鹿にしとるやろ、辛そうで草……分かったから、離れへんからあんま力入れんといて

(此方が引けば粘れと言われ我儘な奴めと目を細め、いつか話すと言われるとなんだか今からソワソワしてしまい、話を終わらすつもりの相手へ多分答えてくれないと分かっているが続けて質問し、変に好奇心を掻き立てて置いて全部冗談だったら許さないと決め。
自分の理解能力を甘く見られていると感じ煽りとして草を生やしておく。機嫌が一気に悪くなった様で罪悪感すら感じ、宥めるような言葉を掛けてはぽんぽんと背中叩き。
このおかしな状況で頭がどうにかしたのか。相手の問が脳内で響き、どう言う訳か、自分でも理解し難いが、したいと思ってしまった。思ってしまったから、本来間髪入れずに否定するはずが薄く口を開いたまま何も言えないでいた。きっと数秒しか経って無いのに永く感じる。煩い心臓とじわり襲う熱で動かなくなる頭は最終的に選択を放棄し、その権利を無責任にも相手へ明け渡す事に決定、成分不明な期待を含んだ目とほんの少し震えた声で答を返す「……好きにしたらええやろ」)

…やっぱ無理やわ、ロボロ君には刺激強過ぎて倒れてまう
本気で悩んでるっての、そこまで薄情じゃないからな……次言ったら解けないよう細かく縛るからな

(いつかという単語に興奮を隠しきれぬ相手に幼さを感じさせられふっと小さく笑う。しかしながら、その目は純粋で輝かしく見るには眩しすぎるくらいだった。またしても臆病さが出てしまい言おうとした口をつぐみ結局からかうだけで終わってしまう。
勝手に思い込み煽られ流石に頭に来たのかどこかぶっきらぼうな言い方へと落ちていき、本気で考えていたのに馬鹿にされたのは此方だと言いたそうな雰囲気を醸し出していて、宥められ嬉しいとは思うものの素直には喜べず今度何か奢らせようと誓う。今はそういう事に収めておき相手の優しさに応えるかのようにギューッと抱き締めため息をつく。
相手からの返事が来たかと思えばまた行動権利の放棄であった。正直それはそれで嬉しいのだがそれではつまらないし自分のリミッターが外れるのではと予測を立てて、ふと相手に目を向ければ完全に狩る者に睨まれ怯える小動物で、ただ違うとすれば勘違いと思いたい期待を含む目である。期待が本当にあるのだとすれば応えてあげたいのは山々、だが相手がそう思っているかは分からない為控えておく事にしとく。色々考えて「お前が決める番や」その一言に尽きた。)

お前そんなエグい内容俺に言うつもりなん？止めてや？
えー…ハッキリ言ってくれんと分からん……ごめんなさい気を付けます。

(とんでもない話を聞かされるのではと軽く引くも、エロ小僧と呼ばれる位なのだからきっと自分が想像も出来ないような話なのだろうと勝手に納得し、恋バナを軽い気持ちで振った事を後悔する。
縛られる恐れがあると知れば即座に態度を変え良く分からないが相手の機嫌を損なう事は止めようと自分に言い聞かせる。何でキレて居たのか未だに不明だから気を付け様は無いが、聞いても答えてくれ無さそうなのでせめてもの気持ちは大事だろう。
経験が浅い自分には辛過ぎる状況、まさか会話が続くとは思って居らず混乱は加速するばかりで、自分が決めなければならないと言われても引くなんて選択肢はとうに何処かへ消えていた。思考埋め尽くすのは何故してくれなかったのかと言う不満と焦り、次第に息は荒くなって行きもう相手の目的も何もどうでも良くなりまるで急かす様な言い方で「する、はよして」と短く吐き瞳に揺れる期待は明らかな熱に変わり。)

お前が俺に言えって言うたんにそれは無いやろ、酷いなぁ
潔よ過ぎひん？吃驚するんやけど…何か随分大人しいよな？

(相手の反応が浅ければ少しは話せるだろうと思っていたが、引かれているのは一目瞭然分かっていた。内容にすら触れていないのにこの反応なら自分の過去は表に出すことは決してない、否例え話したくなっても絶対に話し出すことは出来ない。暗くなり行く未来に苦笑して。
先程からあっさりとしている事に不思議感が抜けれず自分が脅しているからという事もあるだろうが、撮影時等では今より多少は執着してくるのだがそれは何故だろうか。疑問に思い何かあったなのかそれともこれが通常なのか気になり言葉にしてしまう。
様子、雰囲気の変わったのを感じとれば緊張感で息が止まりそうになってしまう。いや止まっていた。たったの数秒間が体感的に一時間は越しているように思えるほど長く感じられた。暫し動きは止まっていたが数秒後焦り気味な相手に落ち着かせようと頭を撫で促す。多分相手は自分の雰囲気に流され混乱状態から興奮状態へとかわってしまったのだろうと自分のなかで納得をつけ自分を鎮める。今噛みつきたいものだが相手は慣れていないだろうし止まるかも予測不能な為、小鳥が啄むようなバードキスをする。)

ただのエグい自慢は止めてって意味、分かるやろ…普通のは知りたいよ？
だって脅迫するやん…なんやあんさん騒いで欲しいんか？ほんなら望み通り騒いだろか？ん？

(自分が言った春とはあくまでバレンタインのチョコや恋人との一時と言った穏やかで微笑ましい内容の事だったのだから、刺激が強いから教えないなんて言われれば夜の方を連想してしまい聞く気が失せるのは当たり前。酷いとボヤく相手へ普通の二文字を強調しては答えを待つが、そもそも相手の思うエグいと普通の線引きが自分と違ったらどうしようも無いが。
相手の問へお前が脅すからだと反論しようか迷ったが途中で諦め小さくため息をつき、ここで争っても結果は無いと思えば逆に煽りのスイッチを入れ。恐らく単純に疲れただけだが、他にも理由があるとすれば二人きりで顔を合わせてるからだろうか。大人数の撮影で騒ぐのとはテンションが多少違っても仕方ない、しかも布団の中でこの距離。酒でも飲んでいたらまた話は別だが。
唇が重なって胸が苦しくなる。興奮状態で何も分からずただ一瞬だったなと感想するがもちろんキスの知識が何も無いので冷静な時でも分からないが。頭を撫でられ自由になった手でまた顔を隠し目を瞑り、予想外にももう一度して貰えばこの熱は引くと思っていたのに理解不能な欲は逆に膨れ上がり自分を苦しめるばかりで、一体どうしたら落ち着くのか考えるが答えは出ない。相手はどうなのだろう。実際どうかは知らないが少なくとも自分には相手が落ち着いてる様に見えて。言葉足らずでどうとでも取れるような質問を縋るように投げ掛ける。「どうしたらええの」)

普通のでもお前にとっちゃハイレベルやん？まさか特殊なのに興味があったとは初耳やわ
騒いでもええけど慰謝料取るから、払えんかったら分かってるな？

(通常のデート話や恋愛等話したって相手はどうせ照れてその状況を想像しそれ以外の物に関しては聞かなくなるだろうし自分にとってもそこまで思い出があるという訳でもない為あまり記憶は残っていない。まあ、結論話す気は無い。上の事も含めつつからかい要素も入れながら「自分は普通のを想像してたのに勝手に変な事を考えるとか変態ですね」的なものをそのまんまド直球に伝えていく。
相手には精一杯の煽りなんだろうがプロであろう此方からすると子犬がキャンキャン吠えているのと同じでただ意地を張っている様にしか見えない。子犬と連想すれば相手は一体どの犬種なのだろうか。騒がしくてよくジタバタして時に狩りの本能を見せドジるちっちゃい犬はコーギーなのでは？可愛いな。自分のなかで完結し勝手にそう決める。そんな子犬に容赦なく脅しに掛かる様子は犬の先祖である狼の如く。抗うならどうなるか。悪役にありがちな言葉を相手に告げ企みでもするかのように片方の口角を上げる。
抑えれないのか相手はまだ忙しなく顔がまだ赤い。本当にした事が無いんだなと改めて実感できる位彼の初々しさは相当な物であった。逆に言えば自分が相手を汚してしまったとも言えよう。そして尋ねる「どうすればいい」の質問には驚かされたものであり、また求められているのか？それともお終いにしたいのか？ずっと回し続けていた頭はもう流石に限界らしく(既に突破はしていた。)とうとう故障をお越しブレーキは半壊している。きっと自分の顔は歪んでいるだろう。見せられる訳がない、そう思い離れれば袋に氷を詰めると相手の目の辺りに置く。)

そうでも無いわ！ラノベとかなら読んでるし。いやお前が……罠やろこんなん…
ちょっと分からないですねぇ、てか慰謝料取るなら俺の方やろ？

(何処まで無知だと思われているのか、成人男性たる自分がそれくらいで慄く訳無いと言う証拠にラノベしか挙げられないのも悲しいが。相手の指摘に反論の言葉が一つも出てこない、あの様な言い回しでは誰だって勘違いするだろと不満に思うが確かに一言もああいう内容に触れていないので自分が勝手に想像した事になる、結局は眉下げ弱気になり声も小さく消えて行く。
悪戯っ子の考え等分かるわけがない。ニヤリと笑う相手を至って真面目で無感情な顔で見つめ返し、まだ薄らとピンク色の痕跡が残っているであろう手首を見せつけて。実際は一日でも経てばすぐ消えるだろうからそれ程気にしては無いが、これはれっきとした暴行事件だろう。「他の連中呼んで裁判するか？」と付け足し食害の私怨を考えれば自分が勝ち確だろと笑顔を見せ。
自分の事で精一杯なのだから相手の異変にはきっと気付かない、むしろ気付ける位の器用さがあれば最初からこんな事にはなっていなかった。自分から離れたと思えば目元に冷たい感触、袋が落ちないよう手で軽く支えありがとうと礼を述べ。熱でもあるんだろうか、だとすれば全部説明がつくのだから。相手の行動は全部ただの悪ノリと解釈すれば片付く、ここまで鈍感だとむしろ自分が巻き込んでしまった感覚すら覚え「悪いな」と一言呟き黙る。)

ラノベっておま、現実はそんな甘くないで？そんなんやから騙されるんやぞ
ふーん？好きにして良いって言われてたけどなぁ…取り消すなら今の内だぜ？ロボロ君

(見事に論破されいく相手の姿はどんどん小さく見えてきていて只でさえ小さいと言うのに何時か本当に手乗りサイズになれるんじゃないかと思えてくる。だが、そんな微笑ましい気持ちは心配と不安によって打ち砕かれてしまう。ラノベでしか恋愛を見ないのはかなり危ないのではと感じる。自分の過去をまた思い出せばラノベのレベル等とうに越えており本気で焦燥感に襲われる。アドバイスを混ぜた忠告やらをすればため息をつく。
意義有り、そして証拠を出されて本来なら負けるであろう。だがしかし、当の本人は笑みを崩さない所か顔のパーツをどれ１つとして微塵も動かさない。何故ならその証拠には真の事実がある事を相手は忘れてしまっている。その真実とは、自分は噛みつく前尋ねたのだ。それを好きにしろと相手が許可を出したからこそ噛んだのである。この事をしっかりと頭に刻み込んである、詳しく言うとその時かなりそういう欲があった為許可なしでは危険だと悟り聞かねばと自分で深く考察したからこそ覚えている。さて、一体この真実を聞いた時相手はどう返してくるのだろうと期待を膨らませ相手を見つめる。
正直怯えた。もしあの時彼から離れなかったらきっと自分は…いや想像したくない。してはいけない。そう心が叫ぶ。すぐに落ち着いていく様子の相手とは反対に自分は興奮を抑えるはずが飢え渇いている欲が餌を求めるよう今にも暴れそうになる。自分の異常さに気付かない鈍感さに初めて感謝した。相手からの謝罪的な言葉を聞き自分が悪いんだと返したい。その短い文は喉でつっかえ吐き出せない。その代わりに出たとすれば「冷やしとき」、そんなものしかなかった。)

可愛いデコ出し美少女になら騙されてもええわ。…ふーん？
……はて、申し訳ないけどなんの話か見当つかへんな。あんさんの勘違いとちゃいます？

(現実が甘く無いなら二次元に逃げれば良い。つくづく都合のいい解釈をしては自分の好みどストライクなデコ出し美少女への愛を考え出し脳内で想像すればうんうんと勝手に一人で盛り上がって。そう言えば目の前の彼も小さく縛れるくらいには前髪が長かったっけ。そう思い出せば相手の髪をまじまじと見つめ何か言いたそうにして。
自信に溢れた様子の彼へ此方はただ少し眉をひそめ困った様にゆっくりと首を傾げ知らん振りを決め込む。好きにしていいと言った覚えはあるが、ただの証言なんて物的証拠を前にすればほぼ価値は無いもの、しかも被告本人の物となれば尚更。二人きりなのだから目撃者なんて居ない、自分がそんな事言ってないと嘘つけばそれで崩れる。心底不思議そうな演技で相手を見つめさてどうするんだと反応を待ち。
そもそも普段は冷静なのだから、色恋なんて慣れない物に触れない限りは取り乱すことの方が少ない。氷の温度が身に染みて徐々に思考は回復しつつあり、軽い会話が出来るくらいには落ち着いた頃先程の事を思い返しふと不思議に思う。事の発端は相手が(多分)冗談でキスをした事だが、冗談にしては大分おかしい。目を瞑ったまま相手の名前を呼び「友達とした事あんの？」と問いかけ。)

もう手遅れだったか、可哀想なロボロ……何や。おチビちゃん
クハハッ！ええなぁ…お前のその態度嫌いじゃないで？でも勝てなきゃダサい奴やぞ

(一人で納得し盛り上がる様子は何とも滑稽で哀れなものであった。２次元は確かに何でも出来て素晴らしい事ではあるが欠点と言えばその感覚を体験できない所。これ以上何か言っても無駄だろうと悟ったのか若干死んでいる目で可哀想にと目を向け相手を弔う。しかし、自分に注がれる視線に気がつけば何か嫌な予感がしフードが外れないよう手を頭に乗せ押さえる。
更に異議を返され高ぶった闘争心はピークを迎えたのか大きな笑いをたて目を遊んでくれると喜ぶ子のように輝かし声は高くなる。ここで相手の目の前にスマホを置く。そのスマホには今日の分の録画音声が入っていてその会話は当然入っている。何故録っているのか。それは単純。相手の声を聞き夜な夜な我を満たしているからだ。相変わらずニコニコと笑いながら画面をタップし操作していくと音声が流れていく。一体相手はどう返す？覆すのか、降参だと認めるか。次が楽しみで仕方がないのか急かすように「言い返せるよな？」と煽っていく。
友達とした事があるのか。その問いは自分の傷を大きく抉った。恋人もまあまあいたがどちらかと言えば肉体的な関係は多かった。恋人未満知人以上。つまりセフレ。事実ではある。だが、その質問が来ると言うことはもう自分はそういう奴ではと疑われているのと同等だ。もし本当だとすれば今の芽は踏み潰される。その悲しさで酷く傷む喉を無理矢理開き「どうやろうな」と一言返す。それが精一杯の声だった。もしこれ以上出そうもんなら自分は壊れる。そんな感情を誤魔化そうと煽りで上書きし沈ませる。)

あれ？察しがええなお前、なんで分かったん。髪縛るゴムある？
…………え…なんで録ってんの

(フードを押さえ守る姿に何故か嬉しそうに笑い、自分の打算が分かっているなら話が早いと曇りの無い純粋な目で話を進め。もしかしたらデコ出し美少女を少しでも再現出来ると希望を抱けば気分は上々でチビ呼ばわりにも反応せず、テーブル等を見渡し髪を縛れるものが無いが探して。
スマホが置かれた時はなんのつもりだろうとワクワクした気持ちで覗いたが、流れる音声が何か認識するにつれテンションは急転直下。渋い顔で押し黙り画面を見つめたまま暫く経ってからやっと口を開く。お遊びの議論所じゃなくなった、これは一体なんだ？言い争いを予見して録音していたとは到底思えないし、相手のニコニコした表情からは後ろめたさの欠片も感じない、つまり罪の意識が無い常習犯だろう。幾ら何でもプライベートの会話が録音されているのは少々不気味で、明らかに雰囲気を変え少し後退り。
沈んだ声にやっと気付き何かおかしい事でも言ったかと反省し、言葉足らずだったかなと思えば「男友達とキスした事あんのって意味なんやけど、酔うた勢いとかであるらしいやん」と諸々付け足し誤解の無い様きっちり説明。自分が期待しているのは肯定の回答、何故ならその一言で相手の行動が軽い冗談だった事、そして自分が二度目を強請ったのもただのノリで済まされる事になるだろうから。もちろん、ノリじゃない事は今もまだ残っている熱が物語っているが、そうなると色々と考える事が増えてしまうので違うと思い込みたいのだ。)

お前！俺は男やぞ…！ぜっったいやらせへんからな
いやぁ…美味しいネタにならんかなって！または食が…遊びに連行する材料にできたらなぁって

(髪ゴムは今自分が後ろ髪を纏めるのに使っていて所持はしているが相手の狙いが自分の額と前髪と察し全力で嫌がって今まで以上に焦りを感じて相手から離れる。そもそも自分の顔を晒すのが嫌だと言うのにそれをまた弄られる等問答無用。自分でも分かるほど体は若干震えていてスイッチの入った相手はもう戻せないのも知りまた震わせる。
相手の不可解そうな顔を見た途端しまったと後悔をする。でも顔には出さないようにしておく。仮に顔を変えてしまっては深く追求されてしまう。悪までも冗談を装う気でいる。そして説明内容の詳細だが、普段食害をしようと誰かを誘おうとすると必ず逃げようとし捕まえれるよう努力はするが全ては無理でその逃走者を減らそうと普段毎日と云う訳ではないがボロを溢すといった時録画をし掴めればそれを人質にし強制連行させる気だったのだとの事。本当にそれっぽくさせる為他の人の声も入っているのを探し例えとして鬱先生の［自主規制］事情を相手に聞かせる。そして、怖がらせてごめんと苦笑いの演技をする。
男同士とキス、潔癖性の自分がどんなに酔っていても絶対しない。飲み会で飯よりもキスが旨い訳がない。そんなんで腹は膨れない。だが泥酔した時の記憶は一切無いため確かではない為何とも言えなくなってしまう。暫し考え込んだ結果「今お前としたからあるわ」の一言になる。もうまともに答えようなんてすれば此方の精神がもたなくなってしまう。それだけは避けたいのだ。)

あれぇ？ゾムくん震えちゃってどうしたのかなぁ？デコ出し怖くないよ？
なんやそう言う事か…ヤンデレみたいな事するやんってマジでビビったで

(全力で嫌がるレアな反応に興味をそそられおふざけに拍車がかかり、純粋な目に意地悪が混じれば子供に言い聞かせるような口調で一歩また一歩とにじり寄り。声色からは愉悦が滲み相当楽しんでいる様子で、こうまで反応されると意地でも見たくなってしまう。
大先生の［自主規制］でやっと相手の言い分を信じる事が出来一安心する。普通ならそれでも待ったが掛かる所だが彼に限っては録音をしかねない程の食害への情熱があると認識している、加え実況者と言う立場上発言が記録に残る事はある程度慣れているのでそれ程強い抵抗は示さず、緊張が解け「他の奴はええけど俺のはあんま録るなよ」と軽く笑って。
軽い調子のYESにあっそOKと返しとことん適当に流す心積りで居たから、返ってきた答えに今度は自分が黙り込んでしまう。この件簡単には終わってくれなかった。ある程度意訳したらそれは自分以外とした事無いとも解釈出来るのでは？思えば自分が参加した飲み会で相手が酔っている姿は滅多に見かけないし絡み酒なんて尚更無い、となると冗談で男友達にキスは酔ってても無い、となるとまぁシラフじゃ絶対に無い、となるとじゃあ俺とのは何だったんだ！ドンッ、と片手でベッドを叩き重い音が響く、答えの見えない疑問に苛立ち無言で悶える。こいつは何処まで自分の気持ちを掻き乱したら気が済むんだろう。心做しか氷の溶けが今ので早まった気がする、袋を額に押し付け行き場のない怒りを発散するかのようにゴロンゴロンと転がり「意味分からへんわ」と小声で零す。)

ロッロボロ！一旦落ち着くんだ！俺がやったって美少女にはなれへんぞ！
くっそ…そのまんまにしときゃ良かったわ

(今の自分の反応や言葉で完全に悪戯心に飲み込まれていったのだろうか。時々相手がサイコパスな一面を見せたりする時があるがそんなものよりも断然的に今の方が怖い。自分がデコ出しをするだなんて想像も体験もしたくもない。もし逃げれなくなってしまったようにフードの紐を持ち何があっても見せないと云う意志を相手に見せる。
これで鬱先生の［自主規制］は暴露されてしまったが仕方ない尊い犠牲だったのだと適当にあしらっておく。ヤンデレとい単語を耳にすればやはり可笑しいんだと自覚をする。元から自覚はしていたが他人から言われた事なんて一切なかったしそのような動画や漫画、小説様々な所から出ているので普通なのではと勘違いしかけていたのだった。可笑しいのならばこれはやめよう。自分が相手に合わせ欠陥がないようしなければと誓いのようなものを心のなかで立てる。
突然黙ってしまう相手に不安を抱きちょっとした悪戯で頬を突っつこうとしたがそれは突如鳴った叩く音に打ち消され自分でも混乱しその場に静止するがゴロゴロと転がるように左右に動く相手を目で追いかけ不思議そうに見つめるが相手の言葉を聞きそうだろうなと同情をする。友人に押し倒されキスをされる。これで冷静でいられる人なんて居るのだろうか。自分がその立場だったら同じような事をし考えるだろう。１つ文句を言いたいとすれば何故気づいてくれないのか。キスをされてる時点で分からないのか？童貞にも程があるだろう。その切ない苛立ちは日の元に出ることはない。考えていても仕方がない。話し掛けなければ何かを…「な、なぁ…ロボロ？」沈黙に耐えれなくなった本心はもう行動に出ていた。声は情けなく震え今にも泣きそうだ。気付いた時にはもう遅い。自分は相手の肩を押さえこちらに向けさせていた。)

(/する言うてちゃんと寝る宣言できてへん…ロボロおやしみな？)

(/時間的にもう寝たやろ思って気付かんかった、ホンマにごめん…次から気を付ける。おやすみ！)