初期人狼の部屋(〆)

何でお前がドヤッてん……よし。プロデュース内容何にしよっかな！
抱き締めようかって言おうしとったんよ、離れちゃうん…？

(何故か自慢そうに大人しくなったよと言わんばかりに大人しくなりケラケラと愉快そうに笑えば小動物でも愛でるかのように優しく撫でていって、さわり心地よく指通しの良い髪はずっと触れていたい等と感想をのべる。勿論心のなかで。充分紹介したい、いや自慢したい所なんて幾つもある、寧ろ有りすぎて困ってしまう程だ。
急に黙ってしまう先程から行動がおかしく気になって仕方がない。追及しない方が良いだろうと思うもあまりにも変で我慢ならず相手の腕をつかんでは「さっきから変やで、体調悪いん？」心配そうな目で見つめては戻りたいという意思が地味に感じたのでもし体調不良だった場合を考えて相手を横抱きにすれば当たり前のようにそのまま部屋へと向かいベッドに下ろす。めっちゃ良い香りがしたというのは秘密にしておく。相手の顔が見えなければ看病やらに何かしら支障が出るため外して良いか問うがもう既に取り外していって。)

お前の得意なんでええわ、はよ決めよ？…礼は別に無いからな？
離れちゃうねぇ、あんさんと絡むと面倒な事になりがちな気がする

(コントロールされた状態はあまり慣れない、適当に決めて早く終わらせようと考え、相手が得意でかつ自分をプロデュースするのに向いてるのは何か考えたが共通するのは大食いくらいしか無い気がする。ふと見返りを求められるのではと思い出せば何も無いと念を押しておく。
当たり前の様に横抱きにされるのはなんなんだろう、自分がチビだから子供か何かと思われているのだろうか？良い大人にここまでするのは流石に過保護な気がする。照れて言葉が出ないだけなのに体調不良だと思われるとは意外で、こいつ実は鈍いんじゃないかと疑い始め。まぁバレてないなら放っておこう、再び布団に潜り顔だけ出せば「悪いんやったらどうするん？お粥でも作ってくれはるんか」と雑に振り。)

ふーん、任せときな！まずロボロの声帯は広い！そんでよく食う！
それでもお前は構ってくれるもんな、そーゆーとこ結構好きやわ

(自信満々げに任せなと声を高々に上げていく。プロデュース、つまり褒めちぎれば良いのだと楽観視し最初は雑な褒めではあるが段々と細かくなっていきとうとう相手の仕草や癖、無意識的な話まで広がっていき只々相手を褒めるだけの行動になってしまうが此方は満足してるので続ける。お礼なんて要らない。相手と居れるだけで充分褒美だし幸せなので問題ない。
布団に潜り込んでしまう様子はまるで冬眠する子リスのようで愛らしい。このまま捕食してやりたいものだ。相手の質問で体調は悪くないのだと悟り安心はするがもしかしたら彼の痩我慢かもしれない為細心の注意を払う。まあ、兎に角さっきまで混乱させ苛立たせたりなど疲れているであろう相手に何か胃に優しいものでも作ってあげたいなと優しさが生まれ「別にええよ。作るから大人しく待っててな」と顔布越しではあるが額にキスをし台所へ向かう。)

も、もうええから！お前どこまで見てんねん、他にやる事あるやろ…
ほんなら今から無視しますね？3、2、1…

(雑な褒めに最初は苦笑いで対応していたがその内容はどんどんエスカレートして行き自分でも知らない細かな癖まで出されれば恥ずかしさで耳まで真っ赤になってしまう。慌てて制止し暇なんですねと照れ隠しでツッコめば「今度は俺が褒めようか」と仕返ししたくて提案する。
一瞬の温もりにいつもは無いと落ち着かない顔布が今だけは少し邪魔に感じて、天井を見つめたまま暫くグルグルと考えては自ら顔布を外し畳んで近くのテーブルに置く。特別顔を隠す理由は無いし別に良いだろう。二つ返事で本当に何か作ってくれるとは珍しく優しい、しかし体調が悪い訳では無いから彼に一人任せるのは何だか申し訳ない。手伝うか、もしくはただ料理する姿でも見に行こうかと考えベッドから降りればとぼとぼと台所へ向かい「何作るん？」と声を掛け。)

なぁーに恥ずかしがってんだよぉ、まだまだ序盤だと言っておくぜ？…暇なのは否定せん
無視するって事は何してもええよな？

(気分良くスラスラと若干自分の憶測や妄想も混じりつつあるがそれは現実と関連付けているためリアリティはある。止められ不満が残り相手へ視線を向けると赤面し慌てている相手の様子が良く見えた。くっそ可愛い。その一言に尽きた。自分としては序盤中の序盤でこれからがって所だったので止めたくない。このまま続けていたいので一通りいい終わればまた続けていく。
台所へつきさてどの料理を作ろうかとこの深夜にカロリーが高めなのは控えた方が彼の筋トレの邪魔にはならないと信じたい。お腹にあまりたまらずカロリー低めで食べやすいのは雑炊だろう。作りやすいしすぐに出来る。きっと彼は普通に込めに合食べれそうだなと一人でクツクツと笑えば鍋に米と水を入れその後に卵白と黄身を混ぜた卵を入れ蒸し、葱を切っていると後ろから相手が来たのだと気配で察し相手の問に対し「卵雑炊やで、もうちょい待っててな」と料理しながら返答していく。)

止めてくれぇ…カメラでも仕掛けとるん？ようそんな事気付くな…
ええ訳ないやろ！前後関係どうなってんねん、一回お前の頭割って脳みそ見てみたいわ

(身動きが取れず只ひたすらとてつもなく細かい自分あるあるを聞かされる。そう、ここまで来ると最早褒めても無くただのあるあるだ。なんだこの斬新な地獄は。頭を抱え謎の羞恥心にぷるぷる震えながら耐え、一体こいつは何時どう観察したらそこまで分かるのだと不可解に思い。
誰かが自分の為に料理してくれている、これはゲームでしか見た事ない風景、面倒見の良い姉や幼なじみや恋人がしてくれる事。慣れた手つきで料理をこなしもう少し待てと優しく笑う(脳内補完)彼の姿は正に自分が夢にまで見たあれ、しかも卵雑炊なんて最高じゃないか。思わず「彼女みたい」と呟き目をキラキラ輝かせテンションが上がったのか「今度の忘年会お前料理する？エプロンプレゼントしよか？」と嬉しそうな声色で悪ふざけを始めて。)

そりゃあお前の事好きやしよう見るやろ、照れてんのかわええな
無言は肯定っていうやんな？やからしてもええんかなぁって…違ったかぁ

(相手の可愛らしさや意外なところ、面白さ等を語っていくのだが横目ではしっかりと相手の様子を目に焼き付けており可愛らしさでつい頬が緩みかけてしまう。自分のこの洞察力はこの恋によって育てられた。嫌ってほど相手を目で追うし座る立つとかもうガン見をしてしまう程相手に惚れていたんだと改めて思わされる。
自分が料理しているところを輝いた目で見つめられ思わず悶てしまうがこういう体験をしたこと無いのかと考えると謎の優越感が生まれ機嫌は上々。だが上昇していく機嫌とは反対に縛っている髪はゆるゆると下がっていく。このままでは邪魔になるし髪の毛が入ってしまう。相手が居るのだからどうせなら縛ってもらおうと相手を呼ぼうとするが彼女と言う言葉に酷く不満を持つ。ここでも素直に「彼氏がいいなぁ？てか髪緩んできたから縛ってや」と自分の思った事を伝え頼んでいく。そして相手の次の言葉に対しては自分よりも相手のエプロン姿を想像してしまい鼻からケチャップが出そうになった。何のエプロンかは神と我のみぞ知る。エプロンに関してはあっても無くても変わらないのでやんわりと断っておく。)

……えらいハッキリ言うたな、あんさんはそれ言ってて恥ずかしくないん？
無視と無言は別や、場合によっては警察呼ぶからな？

(好きだの可愛いだのと良くもスラスラと出て来る物だ、自分ならきっと恥ずかしくて思ってても口にする事は躊躇う。あまりの直球にクラクラしてしまい暫く黙ってからやっと口を開き、行動力と言い洞察力と言い本当に脅威の二文字が似合う奴だなと改めて思う。本当にノックアウトされそうで怖い。
彼女呼ばわりを嫌がる相手へ「じゃあ間とってオカンて呼ぶな」と笑い、後に続く言葉に目の輝きはキランと獲物を狙うハンターのそれに変わる。髪を弄って良いのか、なるほど。分かったと快諾すればスタッと後ろに回り邪魔にならないようフードを外し優しく髪ゴムを取る。自分と違って明るい綺麗な色だなと相手の髪を眺め、ニヤリ笑い背伸びして指で軽く梳かせばバレない程度に前髪を後ろに持って来て高い位置に一つ縛りしようと企む。目指すはデコ出し子。髪を縛るなんて慣れない作業だが意気揚々とまるで作品でも作るかのような心意気で丁寧に進め、もし上手く行けば一層期待に満ちたキラキラな目で見つめて。)

そりゃ、まぁ恥ずかしいで…でもな、伝えずに後悔するよりかはマシやろ？
酷いっ…ロボロ、貴方は僕の顔目当てだったなんて…！あれ程熱く求めてきたのに…

(恥ずかしさがないと言えば嘘になってしまうが無いわけではない。あるものの自分が相手に愛情を伝えれる幸せの方が大き過ぎて気付けていなかった。相談相手から受け継いだ(パクった)言葉を述べれば最後にと好きじゃなくて愛してるの方が良かったなと後悔をし告白を言い直そうかと思ったが今更言ってもなぁと思い結果相手の手を持っては指先に唇を落とし「愛してる」と一言告げる。
どこをどう取ってオカンだ。性別はそのまんま年齢が上がっただけじゃないか。そもそもオカンはトントンだろ。と多々な文句が頭の中で大量に流れていくが相手を養えると考えると悪くはなく、ただ結婚できないし自分が受けだと云う不満が残る。せめて攻めであってくれ。そう願う。後は蒸すだけの簡単な作業へ入り待つだけとなる。その間暇だしなにかする事も出来なく突っ立ってるだけになる。前髪に触れられ縛るとき巻き込まれそうだと気付けば左右に分かれていた前髪をわしゃわしゃとすれば混合し普通より長めの前髪となり相手が縛れるかどうか期待する。もし縛れないようだったら髪を少し切ろうと考える。相手は短髪な子が好きだって知ってはいたがデコ出しという物の方が勝っていて良かったなと思えた。やりたくないけど。案外上手くやれている相手に安心し大人しく受けていく。)

……変になるから、マジでやめて
あ、お巡りさん？こっちです、この顔半分見えないサイコパスエロ小僧が急に抱きついて来るんですよー

(初めて言われたその言葉は一生忘れられない気がするくらいに甘く、痛く、胸に深く突き刺さり動けなくなる。指先から心地良い痺れを感じる、何かが溢れじわりと思考を鈍らせる。今すぐ家に帰って暫く会わずに気持ちを整理した方が良いくらいきっと理性を失っている。冷静な判断が下せない自分は自分じゃない。理解出来ない感情は怖い。俯き今にも泣き出しそうな声でもう惑わさないで欲しいと懇願するが、本心は自分でも分からない。
なんや妙に大人しいなと不思議に感じるも相手の考えに気付く素振り等無くただ好都合でラッキーだなと上機嫌になり、ただ一つ文句があれば相手の背が高くて見え辛い所か。両サイドは残し真ん中の前髪だけを勘と手探りで上手く纏めれば前からでも見えるくらいの位置に痛くないよう少し緩めに縛り、最後の微調整をすればパタっと手を下ろす。ずっと背伸びしてるのは意外と疲れる、しかし筋肉が喜んでいると考えればむしろ幸せな気持ちになる。出来たぞと嬉しそうに笑えば空かさず前に回りじっくり観察し理想像と照らし合わせ満足気な表情を見せる。「これは最高、お前やれば出来る子やな！」と相手からしたら何も嬉しくないであろう褒め言葉を浴びせ「写真撮って待ち受けにしたい」等とはしゃぎ。)

変になのは皆そうやろ？…不安なら受け止めてやるよ
おいおい…その警察がどうなってもええんか？おん？

(自分の人生で初めて心の底から愛せる人に告白をするのは緊張して意外に心が暖まる。でも、初めて過ぎてどうすれば良いのかなんて分からない。今まで大先生程とはいかないが彼女は結構居た、しかしながら愛せた事が無い。自分が振ったのは少なくどちらかと言うと相手から多く振られた。必ずソイツらは「冷たいよね…本当に愛してる？」と口を揃えて尋ね翌日振ってきたのだった。今の熱い気持ちを知った途端その意味が分かった。だからこそもう失敗はしたくない、誰もにも奪わせやしない。変だなんて自分もだ。愛に変があっても良いじゃないか。安心付ける為に抱き寄せては頭を撫でて。
ポケーっとしていたがふと前髪に触れられる感覚を感じれば直ぐ様我に返った時にはもう既に遅し、見事にデコ出しをされていた。頼まなきゃ良かったと悔やんだ。だがそんな自分を見て大喜びする相手は幼く何とも可愛らしい、解せぬ。されてしまったのならもう良いや。と放棄的になりそのまんまにしておいてやる。自分だけされるのは不平等では？と思い付けばニッコリ笑い逃げられないよう相手の肩を掴み片手で顔布の紐を解いてけば「僕はロボロ君のも見たいなぁ？」その言葉にはやれよの圧が掛かっており先程までの相手の気持ちが分かった気がした。これは楽しいな。)

勘違いしそうになる…お前のせいやわ
怖！お前が言うと冗談に聞こえへんわ…とうとうウチから犯罪者出てまうんかぁ、悲しいな

(告白された途端意識し始めるなんて良くある事、初めてなら尚更。でもそれが勘違いだったら嫌だ。抱き寄せられれば情けない表情を見られないよう相手の肩に顔を埋め聞こえるかどうか怪しい音量で不満を呟く。随分かっこいいセリフを言ってくれるがそもそもこいつが原因なんだよな。行き場の無い複雑な感情を発散したくてもうどうにでもなれともたれ掛かり手を回しぎゅっと強めの力で抱き締める。少しでも痛がってくれたら嬉しい、この胸の疼き移してやる。
本当に可愛いな、メイクでもしたらもっと良いんじゃないか？喜びに浸り身に迫る危機を察知出来ず肩を掴まれハッと我に返り身構える。邪悪な雰囲気感じる言葉とは裏腹にその要求は自分にとってそれほど拒絶したい物ではない、よって不思議そうに首傾げ「ええけど、やってくれる？」とまた快諾する。普段から髪を縛っている相手なら自分より上手に出来そうだなと期待すら抱き、少しワクワクしながら見つめて。)

勘違い？そんなんお前の解釈問題やろ？
うっ…アイツは良い奴だったよ。忘れへんからな！ロボロ…

(勘違いなんてこっちもしてるわ。好きにして良いなんて言われた時誘ってるようにしか見えなかったし両想いかと希望を抱いていたもんだ。すると、先程よりも密着率が上がってしまって心臓がバクンと大きく体の中を響き渡す。相手が居なかったら叫んでる。それを抑え込もうと相手にぶつける事にしお前が悪いんだ、俺は悪くないとそう思う事にして仕返しにとギューッと強く抱き締めクツクツと楽しそうに笑い立てる。
意外と嫌がらない相手の様子に拗ねたように頬を膨らますが相手の顔が見えやすくなるのならそれで良いかと自分に言い聞かす。縛っても可愛いだろうがピンで留めてやりたい。それも緑色で。前髪の真ん中を上にあげライトグリーンの色で留め左右に残ったものはそのままにし両耳の後ろにある髪を密編みにし後ろでそれらをまとめ縛る。出来上がり一度離れ見てみると、まあ別嬪なことで。可愛すぎて死ぬかと思えるくらいに萌えた。「めっちゃ似合って、る…」と辿々しい口調になり)

確証ない事はしたないんよ……誰かさんと違ってな？
ムショにちゃんと美味いモン差し入れしたるから安心せえ

(間近で感じる体温と楽しそうな笑い声に暖かく幸せな気分になる。軽い調子の返しにその解釈が難しいんだよと心の中でツッコミ小さく溜め息を吐く。もし簡単に流されて勘違いすれば、それこそ彼が自分の気持ちを確認せずにキスした時の様にすれ違いが起こり面倒な事になる。そう言えばあれが他のメンバーだったら大事になってたんじゃないか？相手が優しい俺で良かったな感謝しろよとの思いを込めて顔を上げ相手を至近距離から見つめて。
ヘヤピンや三つ編みと随分大掛かりな事をされているようで期待が高まるが、こちらを見て急に辿々しく褒められると野郎に何興奮してんだと思い軽く引いて。出来上がりは気になるのでスマホを取り出しインカメラにして確認するとそこには顔さえ隠せば超自分好みの姿が映っていて数秒フリーズする。小柄だからか女の子に見えなくもない、「え？惚れる、好き」と素直にオタクらしいセリフを零し相手よりもずっと気持ち悪い反応を見せ。ヘアピンも中々可愛いなと感想すれば緑色のそれを指差し「これ貰ってもええ？」と訊ねて。)

うっさいわ、あんなんしろ言うてるもん…あんま言わんとってや
分かった。お前の手料理をリクエストしとくわ！応えてくんなきゃ看守が犠牲なるで

(ド正論を突かれてしまえば言い返せる言葉が見つからず心に刺さってしまい、自分でも申し訳なかったのはあるし反省もしている為落ち込み気味になってしまう。拗ねりと悲しみが混ざり弱気になる。確かに相手が今回のように優しく偏見があったからこそ良かったものの、本来であればセクハラだと訴えられてもおかしくはない。その光景を脳裏に浮かばせると悲しみに飲み込まれそうになる。相手の肩に顔を埋め、駄々をこねる様に言い訳をすればスンスン鼻を鳴らし「ごめん」と叱られた子供のように小さくか細い声で謝る。
前髪を上げたのは良いのだが不満が残る。顔は良いからそのまんまでも良しではある。しかし髪型としては少し変だなと感じヘアアイロンを取り出しこだわりを作ろうと自分の髪で温度を何となくだが測り、相手の前髪を一旦おろし髪の先を少しだけカーブさせアシメの様に横髪を前へ引っ張り出しクルンと巻かせる。もう片方は後ろへ下げピンをそこにつけて髪は自分なりに満足する。そして顔。童顔の為あまり付け加えないほうが良い。過去の女から貰って使わなかった薄紅色のリップやチークをつける。ピンはあげる気満々なので二事返事で快く頷く。一通り満足しsnowで写真を撮る。「ふーん！プロ結果なんだぜ？」と自慢そうに見せるが当の本人は鼻血が出ている為台無しである。)

ふはは、どうしよう……猫になってくれたらチャラってのはどうや？
殺りまくるやん、お前捕まっても脱獄出来るんちゃう？手料理はプロテインバーそのまま盛り付けたやつでええな

(急に大人しくなり肩へ顔を埋める姿に可愛いなと笑い、もちろん怒って等居ないから許すも何もないが、こうも弱気に謝られると逆に許したくなくなる。イタズラ心がくすぐられ常識人キャラの裏に隠れた闇が顔を覗かせるが本人は一切そんな自覚無く、傍から見たらかなりヤバい要求をただひたすら楽しそうに期待を含んだキラキラな目で提案すればスタッと立ち上がり離れた場所へ移動し「ゾムくんおいでー？」と手を叩きふざけて。
おもちゃにされてるなと思うが自分がどう変わるのか楽しみなので大人しくされるがままに。化粧品やヘアアイロンと言った自分には馴染みのない物達に昔の女の所持品か何かかなと想像すればやっぱモテるんやと少しモヤッとして。ピンはこれから頻繁に身につけようと考え礼を述べる。バッチリ加工された写真は今度こそ文句なしに可愛く画面に飛び付きたいくらいテンションが上がったが褒めてやろうと相手の顔を見た途端固まり温度が下がる。「オイ、落ち着けや変態」と冷静にツッコミティッシュを何枚か取れば相手の顔に押し付けて。)

お前って意外とドSだよな……大人しく来る思った？
手料理って何か知ってます？お兄さん？もっと愛情と手を込めるもんやで

(傷付いた心を癒やしてくれる優しさに甘えるように何かお礼を言おうとするが相手のサディズム的な言葉によってその言葉は消え失せた。思わずポカンと口を開け放心状態へと陥るが遊ばれているのだと勘付けば引きつった笑みを見せる。有利な立場へ変わると相手は強気になる。そこを崩された時の情けない声は何とも可愛い。全てが可愛いで結論つく為またまた自分がどれだけ溺愛しているかがよく分かる。だけど、遊ばれたまんまは御免だ。相手へ近寄れば相手の股の下にに足をバァンと破裂音に似た爆音を鳴らし壁を蹴るように付ける。
正直自分で買い用意しとけば良かったなと後悔をする。自分以外の奴らの物で想い人を飾り触れさせるのがたまらなく嫌に感じる。折角綺麗で可憐だと云うのにその事実が相手を汚く感じさせる。嗚呼、また苦しくなる。興奮しては冷静になってを繰り返し過ぎて頭がバグってしまいそうだ。いや、元からだったな。取り敢えず今は流れる赤い涙を止める事に専念する。変態と言われてちょっと高揚したのは勘違いだろう。止まったと分かれば外し丸めてゴミ箱へ捨てその際に自分のホーム画面に設定し一人でニヤついて喜ぶ。そしてまた新たな欲求が生まれてしまう。そう…次は服だ。今のゆるふわなら彼シャツをさせたい！と俺が叫ぶ。そしてその他の自分達も賛成する為、自分のパーカーを脱ぎ無言の笑顔の圧で差し出す。)

えぇと……ゾムさん？デカい音立てたら苦情来ますよ…？
プロテインは愛情100パーで出来とるんやからな！手抜きちゃう！

(楽しかった数秒前に戻りたいと切に願うくらい相手の行動は迫力があり自分に危険を感じさせる。喉まで出かかった悲鳴を押し殺し圧に押され背後の壁にピタリくっつき。この体勢は明らかに逃げられないので一層焦る。身に迫る危機に早く話を逸らさねばと感じ、爆音はマズイですよと慌てて伝えどうすれば切り抜けられるか脳をフル回転させるが何も思い付かず恐怖で背を丸め小さくなってしまう。全然可愛い猫じゃない。
忙しなく表情を変える相手を少し怪訝に見つめやっぱり何考えてるのか分からない変な奴だなと雑な感想を残す、果たして自分が相手を理解出来る日は来るんだろうか。腕組み相手が落ち着くまでコトコト美味しそうな音を鳴らす雑炊を眺めて時間を潰していると不意にパーカーを差し出される。上着を脱いだ姿はかなりレアでは？視線を相手へ移せばついその身体を上から下までまじまじと見つめてしまい、主に筋肉の付き方をじっくり観察すれば一人で盛り上がり圧を掛けられるも相手の意図に気付かず何してんだろうと無視して。)

安心し？防音壁やから、迷惑かからんで？
でもそれって結局機械が作ってるやろ？俺はお前のが食いたいねん

(この部屋は叫ぶのを前提で防音工事はされているのだから隣に苦情が来る事は無い。それに声が聞こえてしまっていたら実況の声だって聞こえる。特定されるだろう。色んな心配事をしないようにしといて良かったと思った。意地悪には意地悪を返さなければと謎の使命感に駆られ、壁にある足をジリジリと上へ上げていっては更に逃さないよう相手の顔の横に手を置く。逃げれる確率は減った。さぁ、どうする？可愛い獲物さん。野生の狼ごとく相手が弱まっている隙につけ込み、犬歯で鋭い歯を見せながら笑う。
もうそろそろ出来上がるであろうお粥を残念そうに見つめるがあるアイデアを思い付けばナイスタイミングと閃き雑炊を器へ移し、テーブルに置いては「食べたいなら俺の服着てみてや」と言ってはみるが相手の視線が自分の身体に注がれているのだと感じればあまり見せて来なかった為納得はする。今は冬で寒いので半袖の厚いインナーを着ている、相手のはどうなのだろう。そして新しい要求を追加してみようと試みる。それは「俺の服以外は着んといて？あ、下着はええよ」と云う中々ハイレベルな注文だ。食欲と羞恥心、果たしてどちらが勝つのだろう？自分は羞恥心かなと予測する。)

ま、待って……謝るから、勘弁して
しょうがないな…ほなまな板直置き目玉焼きとボロボロの明太子作ったるわ！ちゃんとレシピ貰って練習するな

(無駄に徹底しているせいで逃げ道が潰されてしまった、他に何かないかと脳内データを漁っていると距離を詰められ言葉を失う。困った様に眉を下げ必死に抑えていた情けない声が零れ一気に体温が上がる。やり過ぎだろと思うが自分が先に仕掛けたから文句は言えない、身長があればまだどうにかなったかも知れないと思うと悲しくなって来た。恐る恐る顔を上げれば歯を見せ笑う相手と目が合い見逃してくれないのではと言う不安は加速し、両手で相手の胸元を軽く押し返してはあっさり負けを認め震えた声で許しを乞う。
白い湯気を立たせ優しい香りで自分を誘う雑炊に空腹を強く感じる。やっと出来たかと嬉しそうにテーブルへ近寄るが一筋縄には行かなく、服を着るくらい潔癖症でもないから別に構わないと首を縦に振ろうとしたが続いた言葉に耳を疑った。どういう事だろう、頭が着いていけない。長考タイムに突入しラノベ等を知識を一頻り復習してから不安げに「下着以外お前の服着れば良いって事？それともパーカーだけって事…？」と小声で聞き。)