脅威 2020-12-06 18:14:54 |
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もう手遅れだったか、可哀想なロボロ……何や。おチビちゃん
クハハッ!ええなぁ…お前のその態度嫌いじゃないで?でも勝てなきゃダサい奴やぞ
(一人で納得し盛り上がる様子は何とも滑稽で哀れなものであった。2次元は確かに何でも出来て素晴らしい事ではあるが欠点と言えばその感覚を体験できない所。これ以上何か言っても無駄だろうと悟ったのか若干死んでいる目で可哀想にと目を向け相手を弔う。しかし、自分に注がれる視線に気がつけば何か嫌な予感がしフードが外れないよう手を頭に乗せ押さえる。
更に異議を返され高ぶった闘争心はピークを迎えたのか大きな笑いをたて目を遊んでくれると喜ぶ子のように輝かし声は高くなる。ここで相手の目の前にスマホを置く。そのスマホには今日の分の録画音声が入っていてその会話は当然入っている。何故録っているのか。それは単純。相手の声を聞き夜な夜な我を満たしているからだ。相変わらずニコニコと笑いながら画面をタップし操作していくと音声が流れていく。一体相手はどう返す?覆すのか、降参だと認めるか。次が楽しみで仕方がないのか急かすように「言い返せるよな?」と煽っていく。
友達とした事があるのか。その問いは自分の傷を大きく抉った。恋人もまあまあいたがどちらかと言えば肉体的な関係は多かった。恋人未満知人以上。つまりセフレ。事実ではある。だが、その質問が来ると言うことはもう自分はそういう奴ではと疑われているのと同等だ。もし本当だとすれば今の芽は踏み潰される。その悲しさで酷く傷む喉を無理矢理開き「どうやろうな」と一言返す。それが精一杯の声だった。もしこれ以上出そうもんなら自分は壊れる。そんな感情を誤魔化そうと煽りで上書きし沈ませる。)
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