教えるついでに甘やかして

奏歌　翔音:さ、寂しくなんてならないよっ！もう子供じゃないんだから！(見透かされたような気がして、怒った態度をとる。しかし、顔が真っ赤なまま、つい強がってしまっているため、全く怖さが無い。)

岸谷 侑李:そう？じゃあ、部屋に鍵掛けてても大丈夫だね（怒ったようにしているが、それがなんだか可愛らしくてくすくすと笑いながら冗談を言う。翔音をいじるのは少し楽しいと思っていて）

奏歌　翔音:えっ…(部屋に鍵をかけると言った発想が全く無かった為、あからさまに困ったようで、泣きそうな顔になり、恐る恐る心配そうに聞く)
お、お部屋って…鍵…ついてるの…？
(翔音も自分の部屋はあったが、鍵自体がそもそも無かった為、部屋に鍵が付いている何て思っていなかった。鍵って、玄関と窓、トイレ、あっても車庫ぐらいだと思っていた。)

岸谷 侑李:えっ、なんで泣きそうになってるの？嘘だよ、ついてないよ（家に戻れば車を留めて、顔を覗けば泣きそうになっているので、驚いたようにして。やりすぎたかなと反省しながら、翔音を抱きしめてやって）ごめんね、意地悪しすぎたね（頭を撫でる）

奏歌　翔音:っな…侑李、騙したなー！(嘘だと言われて、涙は引っ込んだのか、顔が真っ赤になって、頬が膨らむ)
(ただ、冗談でも真に受けてしまう性格が明らかな原因である)
侑李のお部屋に鍵がかかっちゃったら、困るじゃん…夜寂し…(はっとして、思わず口に手をあてる)(寂しくならないと強がっていながら、夜寂しくなっても、侑李が鍵をかけていたら、会えなくて困るといいそうに….いや、ほぼ言ってしまったからだ。)
えっと…さっきのは言い間違いで…よ、用があっても話せないのは困るし…(視線を逸らして。ゴニョついていいわけする)
(翔音は元々素直な性格。だから、嘘をつくのが下手くそな為、かなりのボロが出るから、隠そうとしても、本音が一目瞭然レベルで分かってしまう)

岸谷 侑李:ごめんって怒らないで（笑いながら、頬に口づけをする）
寂しくなったらいつでもおいで、俺はちゃんといるからね（本音が出そうになって焦る姿も、それを揉み消そうとする姿も全部が愛おしくてクスクスと見透かしているように笑えば頭をそっと撫でた）

奏歌　翔音:うぅ…(あまり怒っていなかった為、怒った態度も取れなくて、反応が上手く出来ず、俯いて身体をもじもじとさせている。顔を真っ赤にしていたからか、違う理由があるのか、頬が少し高揚している。)
さ、寂しくなんて…僕は大人だし、男だし、弱虫じゃないもん…(かなり弱気な声だが、寂しくならないと強がろうとする。)
(頬に口づけされて、もっと甘えたいと言った欲求が出てきたのが、身体をもじもじさせているもう一つの原因でもある。もっといっぱいキスしたいし、されたい。侑李にいっぱい触りたい。侑李の優しい目が見ていて、優しい手で触られたい。そう考えがよぎっただけで、翔音はドキドキして、胸の鼓動が早くなるのを感じている。)

岸谷 侑李:そうだね、翔音はもう大人だからね、強いもんね（馬鹿にはしていない、翔音が強いということは認めている。それでも時々寂しくなるのは仕方がないのではと思う、自分だって寂しくなることくらい今でもある。そんなことを思いながら微笑みかける）
どうしたの？なんか落ち着いていないけど（先程からずっと身体をもじもじとさせて顔を赤らめている様子から何かあったのかと顔を覗く）

奏歌　翔音:つっ…！(顔を覗かれて驚き動揺したのか、な、なんでもにゃ…と言葉も噛んでしまい、更に赤面する)
(あまりの恥ずかしさからか、侑李に勢いよく抱きつき、小さな声で)
お、お部屋…お部屋で…甘えて…いい……デスカ？(最後、何故かカタコトになる)

岸谷 侑李:急にどうしたの？（翔音の動揺っぷりに笑みが溢れて、抱きついてきた翔音の頭をそっと撫でては、噛んだの凄い可愛かったと笑う）
うん、いいよ…なんでそんなに動揺してるの？（最後カタコトになる感じから、自分は何か相手を動揺させることをしたのだろうかと思いながら）部屋戻ろうか（車の鍵を抜いておく）

奏歌　翔音:うぅ…だって…恥ずかしい…から。翼にだって(甘えていいかなんて)聞かなかったし…(理由は、甘えていいかと聞く前に翼自体がくっついて来て、それで甘えていたからと言う事だ)

岸谷 侑李:そうなんだ、甘えたかったらいつでも（恥ずかしがる翔音に微笑みかけては、車から下りて、出てくるのを待つ）

奏歌　翔音:うぅ…侑李には敵わない…(そう言って、車から降りて、荷物をまとめたトランクをおろす)

岸谷 侑李:ふふ…荷物持とうか？（微笑んでは、車の鍵を締めて、大変だろうから、荷物を持とうかと手を差し伸べる）

奏歌　翔音:ん……大丈夫。(こう見えて、力は結構あるんだよ！と少し自慢っぽく言う)

岸谷 侑李:そう？ならいいけど（自慢してくる姿に可愛らしいと思いながら、翔音と一緒に家の中へと入る。）

奏歌　翔音:僕、引っ越すの初めて！(えへへと笑って部屋に入り、荷物は横に置いて、ちょこんと座り、期待の目を侑李に向ける)

岸谷 侑李:楽しそうだね（楽しそうにしていてもらえて良かったと安堵する。期待の目を此方へと向けてくる翔音にあぁ、と声を漏らして、部屋の扉を閉めれば隣に腰掛けて）甘えたいんだよね、おいで（微笑んでは両手を広げる）

奏歌　翔音:うん！(侑李に抱きついて)侑李って…お日様の匂いがする…えへへ…(侑李の首元でスンと嗅いでいる)

岸谷 侑李:そうなの？俺にはわからないや（翔音の頭を撫でて、首元で匂いを嗅がれれば、どうしょうもない擽ったさに襲われて）擽ったいよ