車掌 2020-02-25 21:27:29 |
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>70 篠宮花音
豆銀糖?それは……知らなかった。もし良ければ、教えてくれねェか。
( 男は貴女の食べる様子に目を細めながら、自身には馴染みのない菓子の名を尋ねる。自分の知らないことを貴女から知ることができると言うのは、なんだか心地良い。と、そう思っていたのだが、突然の紳士の言葉に男はびくりと固まった。幸いにも貴女は視線の意味を違えてくれているようだが、「同意なし」の部分には少しだけ気まずそうな顔をする。意味深な視線の真の意味に気づいたなら、貴女はどんな顔をするだろうか。なんて、益体もないことに怯え。恨めしげな視線を紳士に向けるが、紳士はやはり穏やかに笑うだけ。「いやはや、なかなかに肝が座ったお嬢さんですね。楽しいとはなかなか言えないことです」空気には構いもせず、紳士は先のメイドを呼んで紅茶を注文した。メイドの肩を親しげに叩いて、「アンレスタさんのアルテミスってところかな?それともアフロディティ?あるいは月が綺麗に見える人?」なんて、貴女を見つめながらゆっくりと話そうか。ああ、とそのメイドも納得することだろう )
(/本当に大変申し訳ない…。ありがとうございます!)
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