【迷いびとのための列車】　指名制／3l　

>篠宮　花音

（　目を開けた貴女の視界にまず飛び込むのは、様々なカンテラが所狭しと吊るしてある奇っ怪な部屋と､己の前で懺悔をするような目で貴女を見つめる無様な男の姿だろう。じっと貴女を見つめる男の目には、たしかな後悔と燃えるような執着の色。男の右手のひときわ大きな光を放つカンテラが、なぜかいっそう輝きを増す｡貴女はそんな男が突然に頭を垂れ、告解をするかのごとくぽつぽつと言葉をこぼし始めるのをどう思うだろうか？ろくな説明もせず、ただ自分の感情をぶつける幼稚な男を、どう思うだろう？愚劣な男はそんなことを気にする余裕もなく、ただひたすらに頭を下げ続ける。それはどこか懇願にも似ている混乱で　）
はじめまして、嬢ちゃん。まずは謝るぜ、すまねェな……。俺はお前を、俺のエゴに付き合わせる。すまん。すまん。許されることじゃない。けど､なぁ､お願いだ、俺と一緒に行こう。


（／お越しくださりとっても嬉しいです！ありがとうございます！どこか寂しくそれでいて可愛い素敵な娘さんが来てくださって、感無量です！こちらこそいたらない点多数あると思いますが、おつきあいいただけると幸いです）