寮、最上階の角部屋（〆）

っ、でも…！う、ぁ…分かった。今は、諦めるよ…え？それって…！ふ、そんな言葉一度で十分。僕のような奴はは幸せな人になっちゃいけない。
（ためらった後懇願するように再度相手を見るがこれ以上は抵抗できないことを悟り目を閉じると絞り出すように声を出し頷いて。引き寄せられ、緩く抱きしめられると徐々に近づく整った顔に内心ドギマギしていると放たれた言葉に目を見開き、自虐するように呟き相手と同じように目を閉じて）

諦めるって。優和が所望するならいつでも付けてあげる。急ぐ必要はないんだし、気持ちが決まったら言っておいで。…何言ってるんだか。優和は僕が気に入った唯一の人間だ。意地でも幸せな道を進ませるよ。（双眸を閉じたまま柔な声色で紡ぐと、相手を寝かしつける様にゆったりと髪を撫でて。想い人の温もりと香りを側に感じると力は抜け、徐々にまどろんでいき。眠りに就く直前で無意識化に鼻先へと口付けを贈ると、深く抱き寄せ寝息を立て始め）



（/遅くなってしまってごめんね。（あせあせ）明けましておめでとう。昨年は優和に出逢えて恵まれた年だったよ。こんなビギナーを相手してくれて、凄く感謝してる。来年も宜しくね。…で、ここで相談を挟んでしまって申し訳ないんだけど、寝て起きたら僕が夕食を作っても良いかな？ベタベタに丸焦げにするから、優和なりに反応して貰えないかなって。勿論別の展開でも大丈夫。ご検討お願いね。）

（/遅くなって済まない。あけましておめでとう。お正月はゆっくり過ごせてるかな？遂にオリンピックも今年になったね…。いやいや、此方こそ拙いロルなのにいつも丁寧に返してくれてありがとう、いつも勉強になってる。此方こそ今年もよろしくね。おぉ、それもなかなか面白そうだね。分かった、何作ってくれるか楽しみにしてる。期待通りの反応じゃなかったら申し訳ない…（ぺこ））


そっか、僕は紫音の唯一か…なら、もうちょっと紫音に釣り合うように頑張ろうかな。…そうだな…そしたら誰にもおびえずにキスマークを付けてもらえるかもしれない…。ん…！おやすみ、紫音。たまにはこうやってちゃんと体を休めるように。（瞳は閉じたまま、柔らかに言葉を紡ぎ続ける相手に納得したようにゆっくり頷き、声色と同様にゆっくり髪を撫でる手にされるがままにして。徐々に力が抜け夢の世界に入っていく相手を目を開け視線は細いまま見つめ、いつでも、という言葉に縋る様に自分を納得させるためポツリと呟き。鼻先に口付け自分をすぐそばに抱き寄せると静かに寝息を立て始めた相手に思わず笑みをこぼしやや下にある額に口付けをすると髪を撫でながらそういい自分も目を閉じ相手の体温に身を任せ眠りにつき）

(/遅くなってしまって申し訳ない。正月は凧を揚げたりコマを回して遊んで忙しなくしていたんだけれど、漸く正月気分も晴れて明日からはまたペースを戻せそうだ。オリンピック、無事に終わると良いね。優和のロルは読み易くて、僕なんかよりずっと優れているよ。それじゃあ、ありがたく提案通りで回させて貰おうかな。シリアスっぽい感じが続いたコトだし、休憩がてら気軽にやって貰えれば。それじゃあ、こっちはレス不で。)



（深い眠りに就く事数時間。すっかりと室内は暗くなり、視界が朧げながらも腕の中で眠る相手の寝息と温もりで先程の情景は夢ではなかったと自覚して。腕に走る甘い痺れにすらも幸福を感じつつ、相手を起こさない様にそっと額に口付けを落とすとベッドから抜け出しキッチンへと向かって。朝食を作ると申し出た相手へ感謝を伝えるべく夕飯を作ろうと冷蔵庫を開けては、難しい顔で腕を組みメニューを暫し思案。最終的に冷凍室から高級肉の塊を取り出しオーブンへと乱雑に入れ強火で着火すると、それを放置しパスタを茹でる準備を始めて。料理の知識がないため長時間掛けて下準備をしたところで、半熟卵を作ろうと電子レンジに卵を入れスタートボタンを押し。暫らくすると卵は爆発し狼狽えていると、次にはオーブンからは焦げた煙と香りが充満し出して。慌てて火を消すと、憂げに頭を抱えて）…やってしまった。…優和に向ける顔がないよ。

（悩みをすべて流しきる様に眠り、相手に遅れて数時間ほど。眠い目をこすりながら時間を見るとすでに夕食の時間が紗待っていて目を丸くし。微かに温もりが消え相手が居なくなり抜け殻となった隣を細い目で見つめ、それが意味することをじっと固まり考えて。どうやらとうに起きていたらしく自分も起きようと体を起こすと不意に焦げたような匂いが鼻に付き眉を寄せて首を傾げ。ただならぬ恐怖を感じ急いで立ち上がりキッチンを覗くと困った顔を浮かべる相手を見つけほっと胸をなでおろし。そっと近づくと後ろから抱きしめ声をかけ）…おはよう紫音。よく寝れた？せっかくだからさ、一緒に作らない？

…優和、ごめん。失敗してしまったんだ。肉を焼こうとしたんだけれど…黒い塊が見えるんだ。（自身が引き起こした惨事を如何に隠蔽するかを思案する事暫し。得策が浮かばず困惑した面持ちで只々佇んでいるも、不意に背に柔な感触が纏うと驚き息を呑んで。振り替えらずともその正体を察し、ばつが悪そうに眉を下げながら緩慢に振り向くと、相手の肩に手を掛けながら謝罪の言葉を紡いで。一緒に、と言う誘いに表情を綻ばせると、彼の髪へと手を遣り感謝を伝える様に優しく撫でて）優和が良い子で良かった。今日は抱き枕があったから熟睡出来たんだ。…そうだね、一緒に作ろうか。尤も、僕は只の足手纏いになりかねないんだけど。

紫音が熟睡できるなら毎日僕が抱き枕になろうか…？僕も紫音と寝れるなら、別に構わないし…むしろ大歓迎なんだけど…
（ばつが悪そうに眉を下げながら此方を振りむき謝罪の言葉を並べる相手に首を振りつつ、熟睡できた、と優しく言う相手にそれなら、と首をかしげて聞いてみて。困ったような表情から表情を綻ばせさらりと自身の髪を撫でる相手の手にすり寄りながら抱きしめる力を強め寂しげな声を出して相手の反応をうかがい。彼が言う黒い塊、というのがどれほどのものか気になりゆっくりオーブンに足を向けるとオーブンを開き真っ黒になった肉の塊を見て嬉しそうに笑い）ふふ…真っ黒。見たところ冷凍庫に入ってた高級そうなお肉みたいだけど…パスタもあるし冷製パスタなんてどうかな？

さっきは疲れていたから良く眠れたけれど、もしも普段だったら余計に目が冴えていたかも。…だって、ね？（甘える様な仕草に擽ったそうに目を細めると、相手の腰へと片手を回し一撫でして続く言葉を示唆。次いで彼に続いてオーブンの前へと緩慢に足を進めると、自身の失敗を楽しげに受け止める屈託のない笑顔に堪らなく愛しさを覚え、背後から包み込む様に抱き締めて頬を触れ合わせて。相手と同様微笑むと、穏やかで甘い声色で囁く様に）そう。優和にステーキを振る舞いたかったんだ。冷製パスタか…良いね。それじゃあ一緒に作ろう。今だけは、優和シェフの言う通りに従うね。

（/遅れてしまってすまない…！事情があってここに来れなかったんだ。本当にすまない。これから遅れる時があったら前に言っておこうと思う、気を付けるね。）

え、どういうこと？っひやぁっ…や、めて…ん、ステーキか。紫音のステーキ食べてみたいからまたお願いしようかな。そうだな…じゃあ紫音にはパスタを茹でてもらいたい
（自分のしぐさに目を細める相手がとても愛おしく感じ、続けて相手から放たれた言葉に首を傾げ相手に目を合わせて。暫く黙った後、腰を細い指でさらりと撫でられ思わず声をこぼし方をピクリと震わせ、自分が出した声に徐々に顔を赤くし口を押えながら抵抗し。オーブンに入っている塊をどう処理しようと見つめていると背後から抱きしめられて小さく声を出すも嬉しそうに微笑みながら相手の顔を覗き込み両手を胸の前で合わせて。従う、という言葉に頷くとパスタで一番大事なゆで加減を任せることにし棚に入っている外国輸入の素材の値段が高いパスタを指さし）