シャルロッテ 2019-06-30 18:01:29 |
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>新葉さん
《……ぼ、僕は盲目なので…皆さんに迷惑を
掛けないように、いつもここにいるんです…》
ラドゥはたどたどしく喋る。
「…ラドゥ、こいつに似合う武器を
見繕ってやってくれ」
《ぼ、僕が、ですか………?確かに、
「見え」はしなくても「視え」ますけど…》
ラドゥは首を傾げながら貴方を見る。
と言ってもその瞳には光が無く、
白く濁っているだけで何も映していない。
《…チェーンソー…とか》
>サージさん
「…おうよ、着いてこい。武器庫行くぞ。
馬鹿ピエロがさっき行ったとこ…」
金髪のヒロインはにこりともせず言い放つ。
公演時とはかなりのギャップだ。
>クロエさん、ラドゥさん
「みえ」る…?一体どういう…(頭にクエスチョンマークがいくつも浮かぶ。「みえ」ると「みえ」る。口頭じゃ分からないがなにか違うのだろうか。少年の白濁した瞳を見つめ返すが、そこに「見え」るものは無くただなにかが濁っていて)
あの、僕にぴったりの武器がチェーンソー、ですか?でもどうして分かったのでしょう
(なにかからくりがあるのかもしれないと少年の目元を撫でるが)
>エレンさん
「? はーい!」
予想していなかった武器という言葉に首を傾げたが、いつものように自分が知らないだけかと考え直した。生まれたての小鳥のようにエレンのすぐ後ろにぴったりとくっついて歩く。
>新葉さん
《……く、くすぐったいですよ…》
ラドゥは、微かに笑う。
《…あ…チェーンソーは、あっちです…》
指差すラドゥの手は真っ白で滑らかで、
彫刻を思わせるような美しさがあった。
だが、一つ常人とは違う点と言えば…
ラドゥの右手には、薬指と中指が無かった。
千切れているのではなく、
あるべき場所に、ないのだ。
「…行くぞ」
ピエロは貴方を先導して歩き始める。
と、その時。新しい来客が一人。
金髪のヒロインと少女だった。
「…げ」
「…オレに何か文句でもあんのか」
>サージさん
「…オレに何か文句でもあんのか」
ヒロインの目がきつく歪められる。
と、そんな風景を見つめている白髪の少年。
>エレンさん
「んー?ねーねー、誰が『バカピエロ』ぉ?」
新たに初対面の数人を目の当たりにし、目をぱちくりさせて小さく唸る。一瞬何かを考えるように目を細めたが、すぐに諦め、険悪な空気をものともせずにエレンに尋ねる。『バカピエロ』という名前だと思っているらしい。
>エレンさん、クロエさん
…なんでこんな空気なんでしょう?(声にならない苦笑いをして目の前の光景を見渡す。初めて会うと思われるいちご色の髪の女性、そういえばさっき裏口でちらっと見たような金髪のヒロイン、ピエロさんとラドゥさん。ヒロインとピエロは二人で別の世界を見てるのか、なぜか険悪そうな雰囲気に一人戸惑うばかりで)
ば、バカピエロ…アハハ…?
>新葉さん
「………こいつが、ウチの毒舌ヒロイン」
「…うるっせー、馬鹿色**ピエロ」
二人は悪口の飛ばし合いをしている。
《…あ、エレンさんとクロエさん……
ケンカは、良くないです…》
二人を止めたのは、ラドゥの一言であった。
「…悪い、ラドゥ」
「…オレも言い過ぎた」
ピエロとヒロインはそっぽを向きながら謝る。
「…こいつが、ピエロのクロエ」
「……ラドゥ。指、どうした?」
ピエロは問い掛ける。
《…ふぇ?……あ、また切っちゃったかな…》
>サージさん
「…こいつが、ピエロのクロエ」
ヒロインはピエロを指差す。
>エレンさん、クロエさん
「へー、クロエくん!よろしくねぇ!私サージだよぉ」
右手をぱたぱた振って挨拶し、左手で自分の顔を指さして自己紹介をする。
>サージさん、ラドゥさん
仲直りできて良かったです…(ほっと息をついて、目の前にいる二人と向き合い)
えっと、僕は桐島 新葉って言います。同じ新しい団員として、よろしくお願いしますね
(新しい仲間となる女性に微笑み、挨拶をして。ふと、先程のラドゥさんの言葉が引っかかった)また切った?指ってそんなに何本も生えてくるものでしたっけ
大丈夫ですか、指(心配そうに彼の右手を見て)
>新葉さん
《…は、はい…大丈夫です》
ラドゥは少しおどおどしながら頷く。
そして落ちた指をひょいっと拾い上げると、
まるで外れた人形の肩でも嵌めるかのように、
ぽっかりと空いた二つの空洞に戻した。
《あ、エレンさん…また「視」た方が
良いですか…?》
「…おう、頼むわ。「視」てやってくれ」
>サージさん
「…おう、頼むわ。「視」てやってくれ」
ヒロインの言葉に応え、白髪の少年が貴方を
「見」る。
元々は美しかったのであろうその瞳は
白く濁り、何も映していない。
《……モーニングスター、とか…》
少年には何かが「視え」ているのだろうか、
貴女を見据えたまま武器の名を告げる。
>新葉さん、ラドゥさん
「ん! 私サージ・マンディ! よろしくぅ、アラハちゃん!」
そこまで遠くにいる訳ではないのに手を大きく振って言葉を返す。有り余る元気を今度はラドゥに向けて、
「かーわいーい! ギュッてしていい?」
モーニングスターには目もくれず目の前の少年に夢中で、今までエレンの後ろにくっついていたのが嘘のように俊敏にラドゥに駆け寄った。
>サージさん
《……ひ、っ!》
ラドゥは駆け寄ってきた少女に怯えたのか、
クロエの後ろに隠れる。
「………悪いな、ラドゥは人見知りなんだ」
「ん、ラドゥちゃんがどうしたって?」
ひょっこりと団長が顔を覗かせる。
《…あ、団長さん…!》
ラドゥは、ぱあっと表情を明るくし、
団長にとことこと駆け寄る。
「どしたの、ラドゥちゃん」
《…え、えっと……》
ラドゥは貴女を指差す。
「あー、サージちゃん?この子
超絶ビビりだからさ、あんま駆け寄ったり
しないであげてくれるかな?心臓
止まっちゃうから。…あ、元から死んでたか」
団長はあはは、と笑う。
《……ぼ、僕は死人ですから…》
ラドゥもまた、少しだけ笑う。
>シャルロッテさん、クロエさん、ラドゥさん
アハハッ!(繰り広げられる光景ににこにこ笑う。楽しそうな団員たちを見てこれからの生活に期待を膨らませながら)
あった!チェーンソーってこれでいいですか?
(なぜか血が付いていることは気にせず、目の前にあった背丈の半分くらいのチェーンソーを手にとって)
これくらいなら僕でも振り回せるかなぁ
昔、木の伐採で一回くらい使ったことあったから使い方は覚えてるはず...
>新葉さん
「……あ?おう…」
ピエロは気のない返事を返す。
「…おし、新人ども!行くか?」
ヒロインはガサツな口振りで二人を指差す。
「まとめて新人試験してやらぁ!」
その声が合図だったかのようにピエロは
スナイパーライフルを手に取り、ヒロインは
ナックルを手に取る。
「サージ!お前もモーニングスター
取っとけ!」
《…が、頑張ってきてくださいね…!》
ラドゥは団長の後ろから応援の声を掛ける。
>エレンさん
「んんー? りょーかいぃ」
モーニングスターとはなんぞやと思いつつもエレン達の素振りから何となく察し、きちんと手に取った。重い星球をゆらゆらさせながら団員たちの後に続く。
>エレンさん、クロエさん、ラドゥさん
ついに...始まってしまうんですね!
(ヒロインの合図によりやる気に火がついたようで、高まる鼓動を抑えつけてチェーンソーのハンドルを握り締める。なんかぬるぬるするけど気にせず、はやる気持ちを加速させるようにスターターグリップを素早く引っ張り)頑張ります!
(恐怖心を振り払うように手をふり、前を向いて)
>サージさん
「……新人試験会場着いたぞ」
ヒロインが指差すのは、大きな屋敷。
「このお屋敷のお嬢様からのご依頼だ。
オレらに親父を殺ってほしいんだと」
ヒロインは唾でも吐くかのように吐き捨てる。
「まずプランA…おい、馬鹿ピエロ!持ち場に
着きやがれ!」
「…………了解……誰が馬鹿ピエロだ」
ピエロはぶつぶつと文句を呟きながらも
ライフルを抱え、移動する。
「おし、近距離武器チームは着いてこい」
>エレンさん
「えぇー! パパのことぶっ殺しちゃうのぉ!?」
いくら頭が足らずともさすがに驚いてしまう。眉を下げ、武器の持ち手を胸の前で両手で持って分かりやすく困った。やたらと反応が軽いのはおつむの問題だ。
>エレンさん、クロエさん
父親となにかあったのでしょうか...?実の父親と?
(納得がいかない様子で首を傾げる。チェーンソーのハンドルを拭きながらこそこそとピエロについて行き一つ息を吐くと)
まあ、皆さんが殺れと言うのならよろこんで!
>ALL
「…知らねーよ、金持ちのお嬢さんの
考えなんて…」
ヒロインはどこか悲しげに呟く。
彼女はヒールを履いているにも関わらず、
足音は一切しなかった。
廊下に敷かれたカーペットは足音を
吸収してくれ、彼らは闇夜の猫のようだった。
「…標的はこの部屋の奥、だけど…ガードが
鬱陶しいな。待ってろ、切り開いてやる」
ヒロインは呟くなり電光石火、
二人のガードマンに飛び掛かる。
「…誰だっ!」
答えるより早く彼女が足払いをかまし、
ガードマンはバランスを崩す。
彼女がストレートを打ち込もうとした、
その時だ。
「…チッ!」
ヒロインは後ろから羽交い締めにされたのだ。
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