退屈なんて。／〆

…寝てンのかよ、 （ 帰ってくるなり寝ている相手を横目にシャワーを浴び。シャツだけ着て出てくるとまだ目を瞑ったままの相手の上に馬乗りになり鼻をぴん、と軽く指先で弾き ）

(　突然の刺激に眉を顰め数時間も眠っていた重い瞼を薄く開くと電気の逆光で顔が見えず確認するように　)＿＿ンん…？ルー…なのか？

__…俺以外でお前に跨る奴いンのかよ。 （ わざわざ確認されると己以外に相手の上に乗る奴がいるのかとあからさまに不機嫌に低い声で呟いて )

__…俺以外でお前に跨る奴いンのかよ。 （ わざわざ確認されると己以外に相手の上に乗る奴がいるのかとあからさまに不機嫌に低い声で呟いて )

(　虚ろな目も段々と開き声と顔が想い人だと分かれば表情筋が緩むと相手が不機嫌にする言葉に試すような口調で　)＿＿居たらどうする？

__…。 別に、 （ 興味ない、と続けようとするも、なんでか本当に相手にそういう奴がいるのかと胸の奥の方に違和感を感じ。 そのモヤモヤに少し戸惑いを見せ目を泳がせ ）

(　相手の性格は把握してるつもりだったが、いざ自分に興味が無いような言葉を言われると心の中に刺さるものがあり。しかし視線を泳がせた瞬間を逃さず上体を起こすと腰を掴み見上げ気持ちを確認しようと　)＿＿お前は俺と誰かが一緒に居ると嫉妬するのか？

べ、つに嫉妬なんかしてねェ、調子乗んな。 （ 相手の手に己のを重ね離そうとするも、筋肉故にがっちりホールドされると逃げようと身を揺らしても逃げられず悪態をついて睨みをきかせ ）

俺が誰と寝ようとお前には関係無いか…。じゃあ、何故ずっと此所に座ってるんだ？(　何度も否定されるも起きてから太腿の上に居続ける相手を眉寄せ見詰めれば手を離し　)

…るっせ、誰がなんと言おうとここは俺だけの特等席なんだよ。 （ 先程から図星を突かれ相手と視線を合わせられず視線をズラしたまま独占欲を乱雑に口にし、手が離れても退く様子はなく ）

＿＿どれも同じ座り心地なんだろ？今から他の奴の所へ行くと言ったら退くのか？(　駆け引きは苦手だが相手の反応見たさと本当に嫌なのか知りたく視線を反らさず太腿を徐々に動かし　)

…、黙っとけよ、 （ 心のモヤモヤが消えないまま素直になれず眉を顰め、片手で相手の顎を掴めば強引に唇を奪い、濃厚な口付けをし離れ。 ） …調子狂う、 （ 頭をがしがしとかき、なんだか疲れ相手の肩にぽすりと頭を乗せ体重を預け ）

……っン。(　唇奪われ双眸見開くも甘ったるい感触に抵抗も出来ず口付け受け離れる唇を見詰め　)＿＿なかなか俺の存在を認めてくれないな。(　否定して欲しかった反面こんなやり取りも自分も疲れ頭に手を置き撫でると呟き　)

…俺以外、いなくていいだろ、 （ 頭を撫でられると寄っていた眉根の力は抜けていき、体に力も抜け大人しく撫でられ、こんな風に相手はほかの誰かを撫でるのかと思うとまたもやっとし、外方を向いたままぽそりと呟き )

……そうだな。お前以外撫でたい奴なんていない。他の奴のがいるなんて嘘だ。(　撫でていると相手の存在が大きなものに見え頷き肯定すると、そっと髪に口付けし　)

…俺は俺のものを他人に触れんのが大嫌いなんだよ。 覚えとけ、 （ 撫でられ口付けをされるのは悪くなく、己以外いないと言われるとどことなく機嫌は良くて。 悪態つきつつももっと撫でろと頭をぐりぐり押し付け ）

それはお前に寄ってくる奴、全員に言っているのか？…それとも俺だけならキスしてくれ。(　押し付けられる頭をくしゃくしゃと撫で相手にとって特別な証が欲しくなり肩掴み向き合い目を合わせ　)

俺は寄ってくる奴を所有物と思ったことはねェけど、？ （ 寄ってくる人間は大体金、ぐらいにしか思ってないので相手は既に己の特別で、肩を掴まれ体を離されればきょとんとした顔で答え ） …つかキスならさっきしただろ。欲張ンな。 ___俺だけのってならこれで十分だろ。 （ 欲しがりな相手に目を細め、相手の首元に吸付けばいくつか痕を残し ）

……んッ、信用してない訳じゃ無いが言葉だけなら何とでも言えるだろ、だから確かめたかった。俺だってなお前が誰かと寝るのは胸糞が悪いんだよ。…嫌だね、欲張る。(　この感覚は何度味わおうと慣れず声を押し殺し背筋を反らせ耐えるといつもは身を引くが今夜は積極的になり肩掴み離させ唇に口付けし　)

へェ、俺は思ってたよりお前に好かれて、んぅ…、 （ 相手の洩れる声に妖艶に笑みを浮かべ余裕のある表情を浮かべ視線を絡めていると、急に唇を奪われ驚き声が洩れ。 先程己からした時とは違う、欲をぶつけるような唇に背中が痺れ腰が反り。 ） 見ず知らずの誰かに嫉妬か？