退屈なんて。／〆

…その気になれよ。 俺のことしか考えンな。 俺だけ見てればいい、俺に溺れろよ、 （ 命令口調なのにまるで懇願するように相手の服を握りしめつつ低く掠れた声で呟き ）

(　驚き手の動きを止め相手の瞳を真剣な眼差しで見詰めると確認するように　)…断ったら撃たれそうだな。一ついいか？これは告白、なのか？

ん“ー…、 （ 昨日から二日酔いでだんだん怠さが襲ってきて、シャワー浴びるなり髪が乾くの待たず昨日のようにベッドにうずくまり ）

(　帰宅しシャワー浴び終えベッドへ向かうと辛そうな声が聞こえ背中を撫でながら　)＿＿おい、大丈夫か？

ん…、だいじょうぶ、 （ 相手の声が聞こえると体の向きを変え、少しだけ口角を上げ ）

顔色が良く無いみたいだが…。今夜は別々で寝るか？(　無理に笑って見える相手を心配し頬を指裏で撫でると問い掛け　)

…ンなこと、言ってねェだろ。 （ 別で寝るなんて考えておらず、不機嫌に眉を寄せ。 雑にポンポンとベッドを叩き ）

分かった、辛くなったら早く言うんだぞ…。(　体調を考慮して言ったはずが隣を叩かれ寝転がり相手の方へ体を向けては機嫌を直してもらおうと髪を撫でて　)

二日酔いだよ。昨日から引きずってンだ、ったく酔うと口が軽くなる、 （ 寝転がる相手の腕にぽすっと頭を乗せ定位置に。撫でる手は優しく寄った眉も心なしか緩くなり ）

酒好きのお前が二日酔いとは珍しいな。＿＿引き摺る？口説いた女に逃げられたか？(　相手の言葉が気掛かりになり毛先を弄りつつ然り気無く聞いて　)

俺から逃げる女なんかいるか…、いや、まぁいないことはねェけど。 まだ酒が抜けねェってだけだ。 （ 否定はできないことは素直に告げ、今の二日酔いが昨日から続いているだけだと深くため息をつき ）

その女の顔が見てみたいものだな。何かあったのか？＿＿お前が気分良く飲んでるなら良いが。(　相手を見詰めれば自分から見ても綺麗な顔立ちであり、そこまで飲んだ相手を不思議に思い　)

どんなに俺の顔が良くたって、血塗れだったら恐怖で逃げる奴もいンだよ。 …気分良く、ね。 いつのまにか酔ってたンだよ、お陰で良い酒切らしちまった。 （ 理由といえば一人で寝る夜になかなか寝付けず結局深酒してしまったことが原因で。床に転がる酒瓶は見ないふりをし ）

綺麗な顔が台無しだな…俺なら拭ってやれるのに。今夜は飲み過ぎだ、また明日から飲めばいいだろ。変わりに水でも飲んどけ。(　二日酔いだと思い出せば止めに入り起き上がれば床に転がる瓶を取るとラベルを確認しテーブルに起き冷蔵庫からペットボトルを出し渡して　)

ったく過保護すぎンだよ。 お前は俺の母親か。 （ だるい体を起こし相手の手から水を受け取ると口の端からこぼしながら雑に飲み最後に拭って相手に返すとまた寝転び ）

…こんなにお前のこと心配するの俺だけだろ？もっと敬え。(　ペットボトルを受け取り自分も飲めば蓋を閉め酒瓶の隣に置き、隣に寝転ぶと抱きしめ　)

…そうだな、今のところお前だけだよ、こんなに俺を甘やかすのは。 （ 抱きしめられると安心感を覚え相手の胸元に大人しく収まり。肯定しつつ甘えられるのは今ぐらいかと思うとすりすりと胸元に頬を寄せ ）

…俺だってこんなに世話焼きたいのはお前だけだ、ずっとな。(　何だかんだ甘える相手が可愛くもあり後頭部を撫でながら少し思い立ったように考えるも夜も遅いので　)＿＿ルー？そろそろ寝るか？

(　風呂から上がりシャツと短パンに身を包み仕事帰りに買ってきた酒瓶を冷蔵庫から取り出しベッドに座ると窓を開け夜空を眺めながら飲み　)＿＿帰って来るの待ってるか。

…、 （ 誰もいない静かな部屋のベッドにぽつんと座り、電気もつけず窓の外を眺め、帰ってくるかわからない相手を一人待ち ）