退屈なんて。／〆

…告白されてるように思えるんだが聞こえ無いから俺の瞳を見て言ってくれよ。(　耳を澄まし聞くも最後まで聞き取れず髪を撫でながら　)

お前が俺を抱きしめない選択したんだろ、ばーか。 （ 相変わらず背を向けたまま素っ気ない態度を取り ）

それには理由があったし今こうして抱き締めてるだろ…。俺が悪いなら謝る。(　抱き締めたまま手を絡め少し慌てた声色で囁き　)

べェつに？ お前の勝手にすればいいよ。 謝んな。 俺にはお前を束縛する権利なんて、微塵もないんだし。 （ 慌てている様子が見なくてもわかりクツクツと笑って肩を揺らし ）

…そうか…勝手にしろって言うなら俺が他の奴を好きになってもいいんだな？(　相手の反応に対し確認するように言えば手を離し　)

…、（ 離れていく手を追うように身体をねじりその手を握り、自然と顔がそちらを向き ） お前が俺以上に心酔する奴なんてそうそういな、ッ…くそ、 （ 捻った為か傷が痛み顔を歪ませ ）

……！！すまない…安静にしてろと言っておいて俺が傷口深くしてるな。(　腹部に手を添え痛みを和らげるように背中を撫で　)…こんな時に言う事じゃ無かった。直ったら改めるからお前は傷を直せ。

ッはは、過保護だな、…なかなか、進まねェな。 （ 相手の慌て具合に笑みを浮かべたあとぽつり呟き ） 今日はもう寝る。

大切な奴が辛そうな顔してたらほっとけ無いだろ。……次会うときはもっと深い話をしよう。おやすみ。(　抱き締め眠りに落ち　)

(　風呂から上がりシャツと短パンに着替えベッドに転がると相手の怪我が気になり窓の外を眺め　)＿＿怪我直ってるといいんだが…。

…まだ帰ってねェ、か。 （ 帰宅すると何も音のしない部屋を見回し軽く息を吐いて。シャワーを浴びて綺麗になってからベッドに上ると未だ生々しく残る射創をさすりつつ、包帯を巻きなおし ）

(　帰宅した途端にシャワーを浴びに行き。タオルを首に掛け部屋へと戻れば歩み寄り手を出し　)＿＿俺が巻いてやるから貸せ。

…ン、 （ 素直に包帯を渡せば巻いてくれと言わんばかりに邪魔な両手を真横に広げ大人しく巻かれ ）

(　タオルを机に置き包帯を受け取れば痛々しい傷に眉寄せ腹部に巻いていき　)…傷痕残りそうか？

ま、のこるんじゃねェの。 傷なんてこれ一つじゃねーし、不思議でもねェだろ。 （ 体にあるいくつかの傷を目で追いながら ）

(　包帯を巻き終えベッドの端に腰掛けると古傷に触れなぞり　)…もう増やさないように俺が守ってやる。

…つかれた、 （ 昨日は朝早く動き出したからなのか眠気がくるのが早く。シャワーを浴び終えそのままうつ伏せにベッドに倒れ ）

深い話、か…、 （ 先日の相手の言葉を思い出し、風呂上がりにTシャツ一枚のままベッドに寝転び、天井を見つめ ）

＿＿今、帰った。(　風呂から上がりシャツと短パンに着替え相手の元へと歩み声を掛ければソファに腰を下ろし　)

おう、…なんでこっち来ないンだよ、 （ 相手の声が聞こえれば体を起こし窓に寄りかかって、ソファにいる相手に視線をやり ）

傍に居たらお前を抱き締める…その影響で傷口が深くならないように此処にいる。(　淡々と理由を述べ肘掛けに頬杖を突き視線を下ろし　)

ふーん、 （ 興味なさげに鼻をならすと、ベッドからおりてソファにいる相手の元へと歩み寄れば背を向け相手の膝の上に座り背中を預け ）

…お前ッ、たく…子供か。(　床を見ていた視界が相手の背中へと変わり驚き顔を上げ、太腿に重みを感じソファの背凭れへ埋もれそうになると腰辺りを掴み呟き　)

俺はヤワじゃねーの。 （ 相手の腰にある手を外し相手を背凭れにして寄りかかりリラックスして。 腹の包帯も軽いものに変わっており、服の上からは目立たなく ）

……だったら…素直に抱き締めて欲しいとか言ってみろ。(　背後から低い声で呟き白いうなじを見せられ思わず口付けし腹部に優しく触れて　)

ん、ぅ、…別にそんなんじゃ、 （ 首筋は弱いのか急な刺激にぴくんと身体を揺らし。素直にはなれず否定的な言葉を述べ ）

お前が言うまで俺は抱き締め無いぞ…。(　反応を示した身体を見逃さず抱き締め無い変わりに両手を絡め首筋を甘噛みし　)

ぁ、やめ、… わか、ったから、 （ 刺激に追い付かず仕方なく体の向きを変え、横向きに座ると相手の首に腕を回し小さく呟き ） …してくれよ、

もう終わりか…。お前って可愛い声で鳴くんだな。(　痺れを切らした相手に鼻で笑えば、腰に腕を回し抱き締め耳許で囁き　)

るっせ、商売道具だっつーの、 （ これ以上続けられるときついのもあり悪態はそのままに簡単に折れ。声を指摘されるともう普段の調子に戻ったのかふんと鼻をならし ）

…金払わないなら止めろと？(　悪態をつく相手を軽く受け流すように微笑し首筋に顔を埋め　)

本来ならな。 俺だって好き好んで売ってるワケじゃあねェし。 （ 久しぶりの温もりに安心感を覚えているのかツンケンしつつも声色は優しく ）

…金を払わずこうして抱き締めている俺は只の気休めか？(　肩を掴み首元から離れさせ碧眼の瞳を見据えて　)

…さぁ？ 俺がここで気休めだ、つったらどーすンだよ。 （ 見つめられると目を細め、つつ、と相手の顎を指先でなぞりながら挑発するように口角をあげ ）

……何も思わない、俺はその場限りの男だったと言う事だ。(　なぞる指を掴み、少し鋭い眼で視線を送り　)

…いねェか、 （ 帰ってくるなり部屋を見回すと誰もおらず、シャワーを浴び終わるとタオルで髪を乾かしつつウィスキーをちびちび飲み ）

遅くなった…もう寝てるよな。(　帰宅し風呂から上がればウィスキーを取り上げ顔を覗き見し　)

おせーよ、 （ すでに空の瓶を取られても何ら問題ないので不機嫌にはならず相手と視線を合わせ。心配かけただろうからと取れた包帯を指差し ） 大体なおった、

…すまない、寝てるかと思った。(　ウィスキーを机に置き腹部を見詰めれば少し安心した表情を見せるも変わらない態度で　)…良かった。次は注意しろよ。

そろそろ寝ようとはしてたな。 …ただ、お前に抱きしめられて寝るのも悪くないから、 （ ほろ酔いで口が饒舌なのか思っていることがそのまま口に出て、酒で熱くなっている指先で相手の首筋をなぞり ）

……悪くはない、か。直ったことだ、今夜は一緒に寝てやる。(　ベッドに横になれば相手を待ち　)

ん…、 …お前の腕の中が一番いい。 （ 相手に続いてベッドに乗れば横になる相手の腕の中に入り、ぴったりと体を寄せ ）

そりゃあ、良い夢が見れそうだな…。(　抱きしめ髪を撫でては肩を竦め　)

＿＿今夜は俺が先のようだな…会えるか分からないが待つか。(　シャワー浴びＴシャツと短パンに着替えベッドに腰を下ろせば読みかけの本を読み始め　)

…、 （ 風呂にも入り終わり、毛布から首と手を出し月明かりで静かに本を読みふけり ）

(　風呂上がりタオルで髪を拭きながら相手の元へと行き隣に座れば　)＿＿新作の本か？

ん、そう。 （ 相手が隣に来るとぱたんと閉じ、相手の横にぴたりとついて座りなおすと肩に頭を預け ）

昨日、お前から借りた本を読んでいた。あと少しで読み終わる。＿…それにしても今夜は月が綺麗だな。(　片腕を相手の腰に回し窓の外から輝く月を眺め　)

何貸したっけな。ま、自由に読めよ。 （ 腰に回された腕に温もりを感じ目を細め、相手の言葉に肩を揺らして笑い ） ンだよ、どっかの国の口説き文句か？

…ドラゴンが出てくる話だ。それなら月明かりに照らされたお前の方が綺麗だったがな？(　先程の本を読む姿を思い出し顔を横に向き額に口付けし　)

月明かりに照らされてなくたって、俺は綺麗な顔してるだろ？ （ 眉をつりあげ、肩に顎を乗せると自慢げに微笑み ）

どこぞの奴等と一緒にするな…普段はそんな目で見ていない。俺はあの時の一瞬が綺麗だと思った。…そうやって惚れていくものだろ。(　額を軽く小突き見詰め、顔を正面へと向き呟き　)

そうやって俺に惚れたのか？ （ 視線が外れてしまうとむっとして四つ這いに相手の視線を追って正面まで来るとにやりと笑い ）

……笑うなら言わない。(　視線を合わせるも相手の表情に眉を寄せ　)

…笑わねェから、言ってみろ。 （ ため息ひとつつき、笑みを消してから目を見据え ）

ルー…すまない…伝えたい言葉はあるが上手く纏まらない。それを言ったら俺はノンケでは無くなって…言い合いも駆け引きも出来なくなってお前がつまらない日を送るかもしれない。大切にしたいと思えば思う程…お前の理想としていた設定に遠退く気がする。(　日頃から溜めていた想いを吐き出すも纏まらない言葉に唇を噛み締め俯き　)

…、っくくく、ふ、あはは、！ ンだよ、そういうことかよ。っはは、いつまでも律儀な奴だなお前は。 （ 相手の不安をぽかんとした顔で聞いていると合点がいったのか珍しく声を上げて笑い ） はー…、当初の話がどうであれ、俺の大前提は気まぐれ、なんだよ。お前が俺をつまらなくしなきゃ良い話だろ。俺はもうとっくにお前に大切にされる気だけど？ （ 暫くして落ち着けば息を整え頬杖をつき、仕方ないなと笑いつつ相手の言葉を受け入れる様子で ）

そうやって豪快に笑われると真面目に話してる事が馬鹿らしく思えるんだが…。(　はぁ、と溜め息を吐くも肩の荷が下りたのか微笑み　)俺はこう言う男だ…冗談の一つも言えないぞ？＿…ああ、やっと伝えられた。(　頬を撫で今にも泣きそうな瞳で見詰め　)

馬鹿だよ、俺になんかに真面目になるンじゃねェ。 （ 苦笑するとデコピン食らわし ） 身に染みてる。 …お前のノンケで無くなる一言をはっきり言いやがれ。…一人だけすっきりしてンじゃねーよ。 （ きちんと気持ちが聞きたいと相手に迫ると視線を絡め ）

真面目にやらないとお前に失礼だろーが。(　眉寄せれば普段通りに文句告げ　)そこは変えろとか言わないのか？…そうだったな。ルー…お前が好きだ。俺と共に歩んでくれ。(　一瞬にして空気が変わり真剣な顔付きで瞳を見詰めると告白し　)

べつにお前はお前でいりゃいーだろ。 …しかたねェな。 （ 真剣な眼差しを受けると優しく微笑み口付けをして ）

楽しませろと言ったのはお前だぞ。…男とキスしたの初めてだ。お前こそそれだけか？(　口付け交わせば目を見開き自分の唇を触り、一言だけの返事に不満なのか催促し　)

楽しませようと頑張ってンのも、可愛いンじゃねーの。 …俺はお前より言葉足らずなんだよ。 （ くく、と笑みを浮かべ。言葉には出さず相手の唇に当てられた手を退かしまた口付けをして ）

あまり期待するなよ。言えよ…好きって。…ッあんまりキスされると調子狂うんだが。(　慣れない口付けに照れ臭くなり顔を背け　)

俺に言わせてみろ。いつか、聞けるかもな。 （ 調子の狂う相手を楽しそうに揶揄いながら ）

…駆け引きは苦手なんだが。いつか、な…俺の命が尽きる迄には聞きたいものだ。今日は寝る、お休み。(　抱き締めるとそのまま倒れ直ぐに眠り　)

＿＿待つか。(　長袖のシャツと短パンに着替えベッドに横になり窓の外を眺め　)

ねみ、 （ 一日中部屋で過ごしていたにもかかわらず、懲りずにベッドでごろごろし ）

＿＿…ゴロゴロしてんな。(　仕事で頬にかすり傷を作り帰ればベッドの上で遊んでいる相手に告げ端に腰を下ろし　)

…傷、 （ 相手の元へごろりと転がると少し身を起こしてその頬にある傷に手を伸ばし ）

大した事は無い。ただの傷だ…。(　少し血の塊となった傷が出来ていて、頬を触られると眉寄せ　)

ふーん…ま、舐めときゃ治るだろ。 （ 頬に触れてからつまらなそうに鼻を鳴らし、その傷をひと舐めしてから布団に寝転び ）

…ッ、消毒か。後で絆創膏でも貼っておく。何だ、もう寝るのか。(　傷が滲みり少し肩が跳ねれば頬に触れて、自分も寝転り相手に背を向け　)

眠くはねェけど。 （ 広い背中を目の前にすると、躊躇いなくぴたりと体をくっつけ ）

…なら、もう少し傍にいろ。今日はずっと此処に居たのか？(　背中から温もりを感じ口角上げ、向きを変えずそのまま問い掛け　)

ン。 暇だっだし、外暑ィし。 （ 久々の相手の体温に頬を寄せ ）

そうか、最近のお前は真面目だな。遊びに行ってるかと思ってた。(　くるりと向きを変え対面になれば瞳合わせ　)

お前の帰りを待ってるイイ子な俺を褒めてほしいね。 （ 眉を釣り上げこちらを向いた相手の腕の中に収まり ）

＿＿そうだな。惚れ直した…早く帰ってお前と幸せな時間に浸りたいと思った。(　抱き締めれば髪に口付け落とし　)

幸せ、ね。俺といてどこが幸せなんだか。 （ ふは、と鼻で笑えば相手の腰に腕を回し抱きしめ返し ）

例えば…キスマーク１つも付けずに健気に俺を待ってるところとか。(　抱き寄せ首筋に顔を埋め噛み付き　)

ン、ぅ、…今日仕事ないからたまたまじゃねェの。 俺に夢みねェ方が幸せだと思うけどな。 （ 首筋の感覚に声が漏れ、きゅっと相手の服をにぎり。 ）

…こうすれば、これからも真っ直ぐ帰るだろ。俺にハマるのが怖いのか？(　離れないように腕に力を込め強く吸い紅い痕を残せば　)

んっ…、そっちこそ、俺にハマると抜けらんねェぞ。 （ ぴりっとした刺激に身を震わせ。もぞもぞと胸元に顔を埋めると ） そろそろねる、

とっくにハマってる。告白したばかりだろ…信じられないのか。わかった、俺も寝るお休み。(　少し腕を緩めれば身を寄せ眠り　)

＿＿来たら起こすだろう。(　ドサッとベッドに寝転がり仰向けになれば目を閉じ　)

…寝てんのかよ、 （ 帰ってくるなりシャワーを浴びて汗と泥を落としベッドに向かうと、ベッドに座り相手の体の脇に手をついて覆いかぶさって見おろすと ）

(　眠りに落ちようとした途端に相手の声がし瞼をゆっくり開け目を合わせ　)…お前の声で起きた。一緒に寝るか？

ン、 （ こくりと頷いて肯定し、相手の横に寝転がり相手の腕を枕がわりにして ）

(　横に向きを変え相手の首筋に残る痕を見つめれば指先で触れて　)…これ何も言われなかったか？

言われはしなかったけど、誰も寄り付かなかった。 （ 首筋に触れる手に手を重ねながら ）

…まさか俺が付けたとは思わないだろうな。それでお前としてはどうなんだ？(　指先を絡め遊びながら　)

特に…、いや、まぁ揶揄われたし、初めて昼間にお前のことを意識した。 （ 手を握られつつ本心を口に出して ）

揶揄われたか、悪いことしたな。…意識しすぎて怪我をするなよ。(　鼻で笑うも表情は嬉しそうな顔をし唇に触れる程の口付けして　)

…んん、 （ ベッドに伏せたまま起き上がる気配はなく、シーツを手繰り寄せ半端に体にかけ ）

＿＿ただいま。(　風呂から上がり相手の横に寝転がり体を寄せ　)

…んー、 （ 寝る支度を終えベッドに転がり膝を抱えて丸まって ）

あっちーな、 （ 風呂上がり、外気の暑さもあり服なんて着て居られず下着一枚でアイスキャンディを食べながら寝っ転がり ）

＿＿もう寝たか？(　髪をタオルで拭きながら現れベッドに腰を下ろし顔を覗き　)

…最近早く寝るようになっちまった、 （ 寝る支度を済ませベッドに座り壁に寄りかかると膝を抱え窓の外を眺め ）

＿＿まだ起きてるか？(　風呂から上がりシャツとズボンになればベッドの上に座り声を掛け　)

…おそい、 （ 膝に埋めた顔を上げ不満げにため息をついた後見据え ）

それは謝る…いつも遅くてすまない。今夜は一緒に寝るから機嫌直せ。(　目の前に正座し頭を下げては相手の髪を撫で　)

…正座して、一緒に寝る気あンのかよ。 （ 余計むすっとした顔をすれば相手に背を向け横になり ）

これは誠意を見せようとしてだな…。俺は寝る気でいるから言ったんだろ、お前はどうなんだ？(　相手と対面に寝転がり両頬を挟み　)

…はやく、帰って来いっての、 （ ぼそりと呟けばベッドにうつ伏せに寝転び ）

…、 （ うつ伏せにベッドに横たわり、くしゃっとシーツを握って。眉をしかめつつ目を閉じ ）

＿＿すまない。仕事が立て込んで来れなかった。もう会ってくれるか分からないが待っている。(　シャワーを浴び終え短パンとシャツ姿でベッドに腰を下ろし本を読み　)

いまさら、 … 今更こんな、無いって分かってるけど、

忙しくて来れなくて、ごめん。

ごめんな。 でも俺、 俺…、 （ 眉顰め ）
…待ってる、から。 もしまだ此処がお前の帰ってくる場所なら、帰ってくるの待ってるから。

俺の方こそ長く空けてすまない…。待っていてくれて感謝している。元気にしているか？もう見ているか分からないが俺は変わらずだ。寒さとか関係無くルーを抱き締めて眠りたいと残しておく。

なんだよ、…なんだよそれ、
…お前は俺がいなくても、変わんないんだな、
…いや、悪い。人のこと言えねぇわ、　（　くはは、　）
俺も変わらず過ごしてたよ。お前がいなくても、お前と出会う前に戻っただけ。　…戻っただけだったんだけどな。
運良く見つけられたから良かったけど、さすがに上げないと分かんねぇから上げとく。

お前の好きな時に、…帰ってきて。

＿＿変わらずと言うのは体調の事だ。お前を想わなかったら此処へは来ていない。受け入れてくれるのなら俺は残る、取り敢えず静かに待っている。( 棚から読み掛けていた本を取りソファに座れば読み )

…、　（　相手のいた形跡を指でなぞり　）
…つめたい、　（　苦笑浮かべ寝っ転がると小さく丸まって　）

＿＿さて…待つか。(　ベッドの上に座り表紙を開き読み始め　)

…悉くタイミングが悪ィのな、俺は。　（　ひやりとした室内に目を細め、疲れた体をベッドに放りうつ伏せになりそのまま目を閉じて　）

さみィんだよ、 （ ふる、と身を震わせ毛布を頭の上まで被り ）

…くそ、　（　広いベッドの真ん中で、冷たいシーツに身を投げ天井を仰ぎ　）

はぁー…、　こんなもんに頼る日が来るとはな。　（　寂しさを拭いきれず自分より大きい熊のぬいぐるみを購入し抱きしめてため息を吐き　）

＿＿ほぉ…ついにコレを購入したのか。まぁ、いい…お前の隣は譲らないしこんなの敵では無い。もう少しだけ眠るか…。(　腕を組みながら光景を見つめ淡々と呟くと縫いぐるみを床に投げ捨て横に寝転がり相手を抱き締め眠り　)

んぅ、… ん、……？、　ン、　（　寝惚けてぬいぐるみに顔を埋めようとするもすり寄せたものはふわふわではなく温かみがあり。寝惚け眼でその温もりの主を見上げると安心したのか珍しく素直に自分から足を絡ませすり寄ってまた目を閉じ　）

…、　（　珍しく落ち込んだ様子でベッドにうつ伏せに寝っ転がれば薄く開いた眼で窓の外をボーッと見て　）

…頻度が疎らですまない。何だか元気が無いな。熊なら此処にいるぞ。(　熊の縫いぐるみを脇に抱え話し掛ければ相手の目の前に置きベッドの端に座り　)

…ン、　（　相手の気配にもぞりと起き上がると差し出された熊のぬいぐるみを横に置き、腕を広げ抱きしめろと催促し　）

(　言葉一つに広げられた腕と顔を交互に見据えれば何となく意図を読み取り相手を抱き締め髪を撫でながら　)＿＿縫いぐるみじゃ無くていいのか？

…いい。　（　熊には目もくれず、ふるふると首を振りながら肩に顔を埋め、先程より鼓動が聞こえるくらいにぎゅっと抱きついて　）

＿＿そうか…。俺が縫いぐるみに負ける筈がないな。(　相手の気持ちが自分に向いているのが分かると安堵したのと同時に強く抱き付く相手に寂しい思いさせたと感じ取り背中に手を添え撫でて　)

ンだよ、その無駄な自信は。　（　呆れるくらいの自信満々さに肩を竦め。頬をすり寄せ、鼻をすり寄せ、額を合わせて形を確かめるように両手で相手の頬を包み　）　会いに来ねェと、浮気相手はすぐそばにいンだからな？、　（　ぬいぐるみに視線をやったあとくすくすと笑い　）

急に来た奴に奪われてたまるか。＿＿でも何で縫いぐるみなんだ？しかもデカい。(　ふんッと鼻を鳴らし、頬から温もりを感じ片手を重ねては　)

…、…お前がデカいからだっつーの。　（　ぬいぐるみは相手の代わりであるが故の大きさで。　）　今はお前しか見てないンだから機嫌直せよ、な？　（　と微笑めば軽く口付けをして　）

おい、俺の方が筋肉あるし全然似てないだろ。(　縫いぐるみを指差しては　)＿＿…俺はルーを信じてる。そこまで拗ねてないし嫉妬もしてない。(　口付けされ大人しくなると重ねた手を絡め　)

これだから筋肉バカはよォ。　（　張り合う姿が愛おしくてくくく、と肩を揺らして笑い　）　ふーん？　こいつはお前が居ないあいだずっと俺と寝られるって特権あンだけどなァ。　（　すりすりと甘えるように鼻同士をすりよせながら挑発し　）

＿＿寝てもいいが…抱き付くな。横に置け、いいな？(　縫いぐるみの頭を鷲掴みし相手から離れさせ自分から抱き締めれば寝転がり　)…張り合いしてたら眠くなってきた。

やァだよ。　…お前と寝てから、なんか抱いてなきゃ寝れねェの。　（　いうことは聞かないと、む、と眉を寄せ責任は相手にあると目の前にある胸板を小突き　）　…おやすみ、次にこーしてられンのは…いつだろうな。　

＿＿この縫いぐるみのどこがいいのか待ちながら考えてみるか。(　ベッドの上で胡座をかき縫いぐるみを対面に座らせれば腕を組み真剣に見つめ　)

　ッくくく、なァにしてんだよ。　（　帰ってくるとベッドの上で睨めっこをしている姿を見れば思わず吹き出して笑い。ぬいぐるみの後ろに周ると操る様に腕を持ち、ぬいぐるみの手で相手を小突いて　）

お前を待つ間にコイツの良さを探していた。(　考えながら応えては小突かれ眉間に皺を寄せ縫いぐるみの腕を掴んで　)

ふーん。　ンで、見つかった？、　（　くすくすと笑みを浮かべながら今度は反対の腕で小突き　）

今は何も無いが俺もコイツを抱き締めて寝たら見つかるかもしれないな。＿＿と言うか遊んでるだろ？(　先程から耳に入る笑い声と行動に勘づき縫いぐるみの両腕を引っ張り抱き締めては現れた相手を見つめ　)

俺がいないときに寝てみりゃいーよ。特別に貸してやる。　気付くのおせェよ、つか奪うなし、　（　急に手持ち無沙汰になってしまい不機嫌そうに眉を潜めると相手の腕の中にあるぬいぐるみにひしと抱きつき、自分のものだと言わんばかりに下から見上げ　）

素直に貸してくれるんだな…ああ、今度してみる。＿＿人が考えてる所に邪魔を入れるな。…悪いが俺はもう寝る。(　縫いぐるみごと抱き締めそのまま寝転がれば目を閉じ　)

…はァ、俺がいンだから今はこいつはいらねェくらい言えっての。　（　大きなぬいぐるみ故相手の温もりを感じられずため息を一つつくと、ぬいぐるみを退かし相手の腕の中に収まり目を閉じて　）　おやすみ、

さすがに遅いし今夜は来ないか…。(　独り室内にて呟けばベッドに大の字に寝転がり軽く目を閉じ　)

明日朝早ェけど、　…まってる、　（　ぼふ、とベッドにうつ伏せに倒れ込んで　）

＿＿ただいま。…起きてるか？(　相手の横に寝転がれば確認するように耳で囁き　)

…おきてる、　（　相手の方へ顔を向ければ間近にある相手の顔を見つめて、頬に軽くキスをして　）

ん、大丈夫か？眠いなら無理はするなよ。(　頬に口付けされ僅かに目尻を下げては相手の頬を親指の腹で撫で　)

ねむい、ねる、　（　撫でられれば心地よさそうに目を瞑り　）　おやすみ、またな、　（　うっすら目を開けて頬に触れてから表情を緩め、また目を閉じ　）

＿＿ああ、おやすみ。また…な。(　寝顔を眺めながら此方も髪を撫でては目を閉じ眠り　)

＿＿もうお前は俺のことを忘れてるだろうか。せっかく想いが通じたのにな…。急に現れて腹が立つだろうが俺は待っている。気付いてくれるといいんだが…。(　部屋へ入るなりベッドへ寝転がり懐かしい匂いにシーツを掴み相手の持っていたぬいぐるみを抱き締め　)

……ッ！　（　部屋に入るなり人の気配を感じ眉をしかめると、相手の存在に気付きずんずんと歩みを進めてはベッドに寝転がる相手の胸ぐらを掴み、　）　おまえ、ッ…！　ッ…ぅ、…おせぇよ、　（　今にも泣きそうな震える声を抑えながら、悲しげに眉を寄せ一言だけ絞り出し　）

＿＿…ルシファー！？(　床が軋む音に誰だ？と片目を開けた途端に胸ぐら掴まられると相手の姿に驚き、何も抵抗せず瞳を見据えれば泣きそうな顔を直視出来ず手首を掴み伏せて　)悪かった…捨てた訳じゃない、仕事で来れなかった。お前は？何で来てくれたんだ？

…うるさい、　（　だんだんと胸ぐらを掴む手を緩め、服から手を離し、相手の胸元に顔を埋め変わらず不機嫌そうにため息をつき　）　ここは元々俺の部屋、俺の部屋に誰か来ればわかる。

勝手に入って寝て悪かったな、此処しかお前に会える所が無かったんだ。＿＿誰か、か。俺じゃ無くても入れたのか？(　手首から手を離し不機嫌な相手を宥めるように髪を撫で　)

__試してみりゃあいい。　お前以外は蜂の巣だけどな、　（　物騒な物言いではあるが久方振りの相手の大きな手が心地よく先程までぴりぴりしていた空気も柔らかくなり　）

＿＿ぷッ、ははは！そいつは見物だな。俺が居ない間はコイツに世話になってたのか。(　思わず高らかに笑えば横にいる縫いぐるの腕を持ち相手の頬を突き　)

こいつ以外に俺の相手してくれる奴なんていねェよ。　（　そばにあるくまのぬいぐるみを目にすれば目を細めつんつんとつつき　）

こいつ以外に俺の相手してくれる奴なんていねェよ。　（　そばにあるくまのぬいぐるみを目にすれば目を細めつんつんとつつき　）

＿＿それはもう、俺は用なしか？(　複雑な気持ちになりつつ縫いぐるみの腕を持ちながらヒラヒラとさせ　)

…俺を試してンのか？　（　かえってきた返答にむっと眉を寄せぬいぐるみをずいっと余所に追いやり、ぐっと顔を近付けて見つめ　）

長い間お前を待たせたんだ…冷めててもおかしくない。率直に気持ちが聞きたいだけだ。(　目を反らさず見つめれば頬に手を添え目元を撫でて　)

___俺は、お前のこと待ってたよ。　（　ゆっくりと瞬きをするとそう小さくつぶやき、頬に添えられた手にすり寄って　）

＿＿胸ぐら掴まれた時は終わったと思ったんだが…ありがとう…ルー。　(　軽く唇に口付けし抱きしめ後ろ髪をくしゃりと撫で　)

それと、俺の我儘なんだが今後は下げ進行でもいいか？

殴ってやろうかと思ったけど顔見たら気が失せた。感謝しろよな、　（　口付けを受ければつんけんした口振りとは裏腹に優しい目で見つめ　）

ん、構わねェよ。　ただ、下げ忘れてたりしたら悪い。

今度、美味い酒でも買ってきてやるよ。そんで酌でもしてくれ。　(　一安心し微笑むも、ちゃっかり要望も告げて　)


それは俺にもあると思うから気にするな、謝らなくてもいい。ありがとうな。此方は不要だ。

まァだ来ねーのかよ、ォ、　くは、　（　ウィスキーのボトルが半分ほど減った頃、座っていたソファに仰向けに寝転び肘掛を枕にして。扉を上下逆さに見れば開くのを待っている自分を嗤って　）

＿＿まだ起きてるか？(　ソファに横になる相手を真上から眺めては頬を触り　)

ンぁ？　（　酔って世界がふわふわしている中久しく聴いていない声を聞けば眉をしかめて目を開き、ぼやっとする視界の中に相手を見つけ　）　おせェんだ、よ、

返信待ってたの俺なんだが。＿＿おまえ酔ってるだろ…寝るか？(　虚ろな眼をした相手と視線を交えては何を言っても仕方ないと思いベッドへと促し　)

ふッはは、わァるかったッての、　（　くくく、と力ない笑みを零しながら上に向かって腕を伸ばしゆるく微笑んで　）　運んで、　

首に掴まってろ…。(　膝裏と背中に腕を入れ軽々と持ち上げ抱えれば布団の上に優しく下ろし隣に寝転がり　)＿＿今夜はこれでお気に召したか？

ン、　ふふ、　（　久々の人の温もりに頬が緩みつつしっかり首につかまり離さず。隣に寝転んだ相手の胸元にもぞもぞとおさまりに行き、ぎゅうっと抱きしめ　）　…こンくらいで満足すると思ってんのかよ、

酔ってるんだろ…今キス以上の事をしても記憶無くされちゃあ困るからな。(　唇では無く額に口付け落とし包むように抱きしめ　)

…おい、　キスとか言っときながら、生温いじゃねェかよ。　（　あからさまに不機嫌な態度で相手の上に馬乗りになれば強引に唇を奪うと満足げに笑ってからうつらうつらと船を漕ぎ最終的には相手の胸の上で寝息をたて　）

(　急に馬乗りになる相手に驚き接吻に瞬きを忘れるも胸元に落ちていく様子に顔を覗き見れば眠っている相手に呆れ起こさぬように横に寝かし　)＿＿本当に自由奔放だな。そこも好きなんだが…って聞こえてないか。おやすみ。

今夜は俺が待つか…。(　薄手のシャツとズボンに身を包みベッドに仰向けに寝転がり軽く眼を閉じ　)

…冷えてきたな、　（　二の腕をさすりながら部屋に入ると人の気配を感じるとベッドに感じて視線をやると薄着の相手がいて、近付いては見下ろして　）　寒くねェの、？　

＿＿ン、帰って来たか。お前で温まるから大丈夫だ。(　声に気付き片眼を開け相手の手首を引っ張り腕の中へと包むように抱き締めては　)

ッ、ンの馬鹿力、　（　有無を言わさずいつのまにか腕の中に収まれば、口調に反して大人しく脱力して　）　もう寝ンのかよ、

お前が軽すぎる。もう少し起きてられるがお前が眠いなら寝る。(　服の中へと手を滑らせ腰に抱き付き足を絡めては温まり　)

＿＿帰ってないか…。(　帰宅してはベッドに寝転がり窓の外を眺め　)

＿＿さすがに今夜は冷えるな。(　布団に入り本を読みながら待機し　)

ンン、…、　（　今日一日休みだった故ずっと布団の中にいて。外気が冷えてきて一層外に出られなく、冬用のあたたかい布団の中に包まれながらぼんやりと扉を見つめ　）

(　帰宅しては布団の膨らみに気付き近寄ると人差し指で軽く頬を突いて　)＿＿ただいま。起きてるか？

…、　（　頬に触れた手に頬をすり寄せると大きな手に包まれ安心したように無言で息を吐いて　）

…どうした？(　ベッドの端に腰掛け、そのまま頬を撫でては無言のままの相手の瞳を見つめ　)

…お前はさ、俺がいなくなったら、さみしい？　（　珍しくか細い声でぽそりと呟くと伏せていた目を開け眉を寄せ　）

それは寂しいが…お前が決めた事なら受けとめる。俺が原因なら悪い…。(　触れた手を離し座ったまま相手に背を向け　)

…馬鹿か。　そこは何がなんでも引き止めろ、アホ。　（　不機嫌になったようで布団ごともぞもぞと相手に近付くと後ろからわしゃわしゃと相手の髪をかき回し　）

急に言うからだろ。俺は一緒にいたい…。(　ボソッと呟けば向きを変え布団ごと抱き締めて　)

柄じゃねェこと言うんじゃなかった、　（　抱きしめられれば胸元にぐりぐりと額を押しつけて。　）　お前が俺なしで生きていけなくなりゃいいのになって、思っただけだ。

いや…俺はお前の事を何も分かってなかったみたいだ。吃驚はしたが…これからも傍にいてくれ。(　ぽんぽんと頭を撫で髪に口付けし　)

ンなの、お前は一生かかっても俺のこと理解はできねェよ。　（　くくく、と肩を揺らして笑いつつ口付けを受け入れ。相手の首に腕を回して鼓動が伝わるくらい抱きしめると　）

理解したいとは思ってるんだがな…人の心は分からない。この聞こえる鼓動も何なんだが…。(　眉尻を下げ首を振り鼓動を感じ胸元に触れて　)

…っはは、俺には分かるけど教えてやんねー。　（　察しはついているがわざと口に出さず意地悪く笑って。　）　そろそろ寝ンのか？

昨日は完全に寝てた…。今夜も会えるか分からんが待つか。(　風呂に入りリラックス出来たのか布団の上に寝転がり眠そうに窓の外を眺め　)

ずっと待っていたが来ないな…。今日も待つか。(　布団の上に寝転がり天井を見つめ　)

さーみ、　（　この季節にしては薄着で外出してたからかぶるっと身震いして部屋に入り。　）　ひさしぶり、だなァ。

久しぶり…だな。(　声に反応すれば上体を起こし隻手を挙げて ／ 寒そうな相手に毛布を投げ渡し　)朝晩は特に冷えるな。風邪引くなよ？

…まァた日があいちまったな、　（　冷えきった部屋の中でぽつんとベッドに座れば、ぽすりと軽い体を横たわらせて呟けば　）

昼間ッから飲む酒は美味ェわ、　（　けらけらと高らかに笑いながらボロボロのソファの背もたれにだらしなく寄りかかって座って。床には飲み終わって転がった瓶が散乱し　）

これで最後にする。　（　口をきゅっと結び　）
まァ、　うん。　いいんだ。　俺は俺で今までもこれからも変わンねぇから。　（　はは、　）
気が向いたら、話しかけてくれよな。