ブバルディア 2019-05-18 22:32:54 ID:cf2b77bae |
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「いいよ。僕の力は《天秤座~ライブラ~》。
魔星の化身を打ち払う力があるんだ」
《…俺の力は、《水瓶座~アクエリアス~》。
水を操ることが出来る…けど》
「うん、いいよ」
リリィはまた笑う。
《おっけーっ!闘えるなら何でも!》
【ジェイク】の身体をした【ジェイド】も
また、大声で返事をする。
「うーん…なんで王を倒したいと思ったの?」
悩む様な声を出しつつも、考える様な素振り全く見せずに呟くと、理由を訪ねる。
「リリィさん、ジェイドさん、ありがとうございます……!!」
やはりジェイドの言葉には複雑な気持ちになったが、
満面の笑みで2人に謝意を述べた。
(/次の投稿に続きます)
「まあ。ルカさん、質問ありがとうございます。お二人の賛同が嬉しくて、うっかり理由を言い忘れるところでした……。」
ルカから質問されて苦笑したが、目を伏せて理由を話し始めた。
「私、貧しい子たちにも勉強をさせてあげたいのです。
救貧院の子供で、学校に行けたのは私だけでした……。」
目は伏せたままだが、姿勢を正して話を続けた。
「王家は平民に教養がつくのを疎ましく思ってきました。当代の王はとりわけ平民が嫌いです。
このままでは身分の差がさらに開くでしょう。だから、乱暴ですが開く前に眠らせるのです。」
「そっか……僕は、生まれたときから、
何も知らなかった。お祖父様のお陰で、
何不自由なく暮らしてた、から………」
リリィは自分の暮らしを恥じるように俯く。
《でもよ、そもそも…王家が狂っちまったのは
《悪の星》のせいだろぉ?それ潰せば
いーんじゃねぇの?》
【ジェイド】は考え込むように呟く。
(/すみませんが、このトピックの設定を勘違いしていたようです。確認を取りたいのですが、バルツァ皇国の元首と「星を統べる悪の王」は別人なのですね。)
(/毎日投稿が遅れてしまって申し訳ありません。下校が7時なのです。)
(はい。設定としては、
バルツァ皇国の王家は《悪の星》に
乗っ取られており、その《悪の星》を
統べる者が《星を統べる悪の王》と
なっています。リリィたちの目的は
《星を統べる悪の王》を討伐することです)
(大丈夫です)
(すみませんが、もう一度質問してもよろしいでしょうか。いまいち理解しきることができなくて申し訳ありません。
「乗っ取られている」とは、精神に介入して自由意志を完全に封じていることを指すのですか?それとも王家を脅して傀儡政権にしていることですか?)
自らを責めるようなリリィの声を聞き、顔を上げた。
「そんな……リリィさんが恥じることではありません。皇国の腐敗を主導してきたのは王家を牛耳った《悪の星》です。」
ジェイドからの指摘には、非常に悔いた様子でこう答えた。
「ジェイドさん……、ありがとうございます。おかげで頭が冷えました。
王の名において悪政が敷かれていたことに着目しすぎておりました。《悪の星》が王家を乗っ取っただけで、王族の方々に罪など一つもありません。」
《だろぉ?俺らが闘うべき相手は《悪の星》の
ボス、《星を統べる悪の王》!いやー、
楽しみだねぇ》
「…ジェイド、そろそろ」
《おう!》
《……またジェイド…か》
「……あの、ジェイドさんはたびたび戦いが楽しいとおっしゃいますが……、お疲れならばよく食べて、よく寝てくださいね。」
声色も口調もコロコロ変わる『ジェイド』に、つい話しかけてしまった。
《…………またジェイドがやらかしたのか…》
「シルクさん。【ジェイク】と【ジェイド】は 別人なんだ。自分の意思でこそ変われるけど、
記憶なんかは共有できないんだよ」
《はぁー?俺は疲れてっから闘い
好きなんじゃねーし!元から好きなんだし!》
また切り替わったらしい【ジェイド】は
苛立ったように髪を掻き毟る。
「【ジェイク】は、さ。
無口でクールな【ジェイク】と、
戦闘狂で明るい【ジェイド】の二つの顔を
持つんだ。どちらかが欠けたら、それは最早…
僕の友人のジェイクじゃない。
《ジェイクに似たナニカ》だよ」
リリィは真っ直ぐシルクを見据えて言い放つ。
「まあ。別人でしたか……。リリィさん、教えてくださってありがとうございます。」
少々とまどいながらジェイドのほうを向くと、頭を下げた。
「申し訳ないことをしました。充分にお元気なようですね。戦いの怪我は私が治しますから、遠慮せずおっしゃってくださいね。
……えっと、ジェイクさんにかわっていただけますか?」
ジェイドさん、ごめんなさい!ありがとう!
ジェイドに心の中でお礼を言いつつ、ジェイクに頭を下げた。
「ジェイクさん、改めてこんにちは。
あの、申し訳ありません。ジェイドさんと勘違いしてしまって……。ジェイドさんは戦いがお好きなようですが、ジェイクさんに何か趣味はありますか?」
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