+・+ 君と 一緒 +・+

（トイレの中にいると突如アラームの音が聞こえてきてビクッと肩を揺らし耳をピンっとさせる。そそくさとトイレから出るとパタンと扉をしめてアラームの鳴る方へペタペタと足をすすめ、再び寝室に戻ってくるとベッドの上によじ登り、相手の足のある方から布団の下に潜り込み上へ上へと移動すると相手の顔のところまで来て。まだ眠たそうで起きそうで起きない顔をじっと見る）

みなと、お腹すいた。
（軽く揺すったあと早く起きて欲しくて、相手の耳元に顔を寄せるとペロンと耳を舐めあげてそれを何度か繰り返す）

（/すみません、失礼すると言ったのにこれだけ！
自傷癖や自殺未遂など苦手ではなくメンヘラや病みなども好みなので何度でも盛り込んでくださいませ。ではでは本当にこれにてどろんします）

……ん、っ…ぁ…(うるさいアラーム音と、耳を舐められる感覚に目を覚ましゆっくりと瞼を開ける。耳を舐められ無意識に喘ぎ声なような吐息が漏れる)

…んーっ、なぎさ、おはよ…んーっ、なぎさ…(目を開けて飛び込んでくる渚の可愛い顔、そして声。寝ぼけながらぎゅーっと抱き寄せる)

…お腹空いたの…ご飯、ご飯…(まだすぐには目が覚めないようでぼそぼそと呟きながらまた寝ようとするが、アラームを止めようと上半身を起こし目覚ましに手を伸ばして音を止める。ご飯か、何にしようか…と考えながらまた眠りそうになるのをぐっと堪える)

（相手の艶めかしい声に、起きるかな？と尻尾をパタつかせてぎゅっとされれば「おはよ」と小声で返しながら眠そうでも綺麗な顔の相手を飽きずに見つめ）

みなとー、ごはん。…パン、一人で食べれる。
（上半身を起こしても放っておくとまた寝そうな相手。きっと低血圧だったり仕事の疲れや薬のせいなど色々あるのだろうが、まだ察することは出来ずにゆさゆさと相手を揺すり。そしてパンなら以前投げ渡されて一人で貪り食べ慣れているためそれを告げては、相手を完全に起こそうと今度は首筋に軽く甘噛みしてみて）

……あっ、だめ…ん、だーめ…(首筋を軽く甘噛みされるとつい甘い吐息が漏れる。久しぶりに感じる感覚にパッと目を覚ましたようで相手の体を離してベッドから下ろす。その流れで自分もベッドから立ち上がる)

パンがいいの？じゃあ朝ごはんはパンにし…痛ッ…(立ち上がると部屋着のズボンにテントが張っている。男性特有の朝のそれだ。普段自分ですることもなく、もちろん女性とすることもない。痛みを感じ前屈みになりながら寝室を後にする)

…渚ー、ソファで待ってて、トイレいったら朝ごはん用意するから(そう言うとトイレに向かい用を足す、大きくなっているためなかなか出ず少々時間がかかった。用を足す時は壁と床を汚さないために座ってするタイプだ)

…みなと…？
（何だかいつもと声の調子が違うなと思いつつ駄目と言われれば甘噛みをやめてベッドを降ろされる。ようやくパンにありつけるかと思ったが、辛そうにトイレに行くと出てってしまった相手の後ろ姿を不思議そうに見つめて。少しだけ独特な香りが残っている気がしたがその正体は分らずに、言われたとおりリビングのソファに座って待ち）

まだかなぁ…
（足をブラブラさせながら相手を待って暇になればゴロゴロとソファを転がり。そして転がり過ぎたのかソファから落ちてしまい、その際に偶々リモコンに触れたのかテレビがついて）

みなとだ…！…みなとー。
（テレビには朝のエンタメで相手がピックアップされており、今旬のモデルやら抱かれたい男№１などと称されており。テレビの相手は何かの告知でもしているのか、自分の知っている相手とはまた違った雰囲気で喋っていて。そんな相手に釘付けになればテレビの真ん前に張り付いて画面の中の相手に話しかけ）

…ふぅ、男って大変だな、いつも思うけど…(用を足し終わるとトイレから出て洗面所で手を洗う。そのついでに顔を洗い歯磨きも済ませる。寝癖はそのままにリビングへ戻るとテレビに張り付いている渚が目に入り)

…こらこら、目が悪くなるよー。あー、今日O.Aだったか…(テレビに自分が映っているのももう当たり前になり特に気にも止めない。相手に軽く注意をするとキッチンへ入り朝食を作る。買い置きがあったロールパンにハムレタストマトを挟んで牛乳と共にテーブルへ運ぶ)

はいよー、渚ごはんー、あれ…？渚もしかして少し大きくなった…？(朝食の準備が出来たと呼びかけながら相手を見ると少し大きくなったのがわかる。ほんの少しだが違いがわかった。本当にはやいんだなーと思いながら自分用にブラックコーヒーを煎れる)

（狼は嗅覚が鋭い。だから手を洗っても特にそれ関連の匂いには敏感で帰ってきた相手の匂いが気になるも首を傾げるだけで。テレビから名残惜しみながらも離れて、O.A.ってなんだろうと思いながら相手の作ってくれたパンにかじりつく）

……ドア、一人で開けられた。
（大きくなったかの問いに今朝自分も感じた昨日との違いを言えばあっという間にパンと牛乳を平らげ、お皿の上にマグカップを乗せると細心の注意を払いながら珈琲を煎れている相手の元に持っていって渡して）

それ、のみたい。みなととおなじ。
（相手と同じが良くてコーヒーをじっと見ながら言えばクイクイと相手のズボンの裾を引っ張って）

……確かに昨日は寝室のドア開けられなかったみたいだけど、今朝はドア開いてたな…(そういえば…と思い出しながらこちらに食器を持ってくる渚を危なかっしそうに見て)

ん、ありがとー、美味しかった？……え？飲むの？苦いよー？(相手から食器を受け取るとシンクに置き、同じものが飲みたいと言われるとクスクス笑いながら仕方ないなあと少しだけ渚用にもコップにコーヒーを注ぎテーブルへ戻る)

さーて、渚コーヒー飲めるかな？(ブラックコーヒーを啜りながらからかうように言ってみせる。テレビでは違う番組が始まりそこでもまた自分が映っている)

そうだ、渚。今日俺買い物行こうと思ってるんだけど…お留守番できる？(半獣の保護施設に連絡してみようとは思っている。しかしそれまでの間いつまでもぶかぶかの服を着せているわけにもいかない、と子供服やらを買いに行こうと思っていた)

ん、こんびにのパンよりおいしい。こんびにのパン毎日おなじだった
（前まで食べていたのは賞味期限ギリギリだったり過ぎてたりしたコンビニのパンが主流でしかもコッペパンかメロンパンでおいしいけど飽きていたころで。相手のパンは比べ物にならないくらい美味しく少し食い気味に美味しいと。そして渡されたコーヒーを嬉しそうに受け取っては匂いを嗅いでから恐る恐る飲んでみて）

…………、に…っ…おい…し……
（まずい、そしてとてつもなく苦い、口の中から出したいと思うも、格好良くコーヒーを飲む相手を見るとそれは何だか嫌で、ごくっと何とか飲み込むも残りはとてもじゃないが飲む気がしなく黙って相手の前にずいっとマグカップを押して返却する）

おるすばん…得意。できるよ。みなと、居るから平気。
（前の主人の時は基本一人だった。だから平気だと本当は少しさびしいのに頷けば、相手の映っているテレビもあるし大丈夫だろうと嬉しそうに尻尾を振る。でも画面が切り替わったとき、相手の隣に座る女優を見ては何だかモヤモヤして「あのひと、だれ？」と顔をしかめ）

……そうか、、これからはたくさん美味しいもの食べようね(相手の口から毎日同じパンを食べていたと聞けば悲しそうに目を伏せる。今までどんな思いをしてきたのだろうかと考えると胸が苦しく泣きそうになるも抑え、渚には幸せになってもらいたいと強く思い)

…ぷっ、あはは…！やっぱりまだ渚には無理だったかな、大きくなったら一緒に飲もうね(コーヒーを苦そうにする相手を見てつい吹き出して笑ってしまう。自分のコーヒーを飲み終わると返却された渚の残したそれを飲む)

…そう？大丈夫ならいいけど…。え？あぁ…、あの人はね今度のお相手さんだよ。ドラマってやつをやるんだ(留守番させるのも心配なのでもしあれならば連れていこうと思っていたが渚は年齢のわりにしっかりしているので大丈夫かな、と考える。テレビに映る女性が誰かと問われれば少し嫌そうな顔をするも答える)

みなともいっしょだよ
（相手と美味しいものをこれからも食べられると思うと嬉しい。でも少しだけ相手が悲しい顔をしていてそれが自分のためだとは思わずに、相手も元気になって欲しくて一緒に食べようと小さく微笑み）

む……、おいしいもん……でもミルク好き
（笑われてはぶすっとふくれっ面するも、またコーヒーを出されたら嫌なのでミルクが良いとちゃっかり零し）

……みなと、あのひと嫌？………ん、時間。
（嫌悪感を醸し出す相手。その理由が分かるはずもなく相手の顔を見て問いかけるも、時計を見ては出かける時間は大丈夫なのかと聞いて）

……そうだね、一緒がいいね(いつまで一緒にいられるんだろう、と考える。この子の成長を見届けることはできるのかと。保護施設に連絡すれば連れて行かれるかもしれないということはわかっていた)

ふふ、ミルクね、今日ついでに買ってくるよ。…あー、もうこんな時間か。そろそろ行ってこようかな(渚に言われて時計を見る。のんびり寝ていたのでお昼近くになっていた。立ち上がると洗面所へいき髪を軽くセットする、そのまま衣装部屋へ行き部屋着から外着へと着替える。細身のスキニーに黒のニット、キャメルのロングコートを着てマスクをする)

渚ー、それじゃ俺ちょっと行ってくるよ？なるべく早く帰るからね？(渚に声をかけると財布と携帯と鍵も持ち玄関へと行く。心配だから本当は連れて行きたいが今日のところは仕方ないと相手の頭を撫でる)

…待ってる。…いってらっしゃい。
（湊は何を着ても格好いい。頭を撫で受け尻尾をぺたんと床に垂らしゆらりと揺らしながら自分の匂いをつけるためにマスクから少しだけ出た相手の鼻を舐めて、寂しさを隠した声で見送りの挨拶をする）

………。
（バタン、と扉が閉じ相手が出ていった方をじっと見てはその場に膝を抱えて座り扉が開くのを待つ。どこかへ行って、買い物して、ミルクを買って、それはどれくらい時間が掛かるんだろう。あの女の人と会ったりしてないか。そんなことを考えながら数十分そこに座っていた。でもすぐに来ないと分かるとゆっくり立ち上がりリビングに戻ってまたテレビをつける。そこにはもう相手はどこにもいなくて、しゅんと耳を下げ尻尾を床に引きずりながら寝室へ向かい。ちっとも眠たくなかったが相手の匂いの強いところに居る方が安心できた為、布団にくるまるとじっと扉の開く音を待っていた）

(車に乗り込むと子供服やらが売っているであろうデパートへ向かう。デパートにつくと辺りを警戒しながら店に入り子供服屋さんへ。色んなのがあるなぁ…とその店で割と長い時間悩んだ)

……渚なら、これと、これと…(上衣下衣、下着に帽子、靴下など必要なものは揃えた。大人の服を選ぶのと勝手が違うが10代からファッションの仕事をしているためさすがにセンスはある)

……次は、おもちゃ…(子供向けのおもちゃ屋へ入るとボールや絵本など目に付くものをカゴに入れてレジへいく。そのあとたくさんの荷物を抱えながら車へ戻る。腕時計を見ると思ったより時間が経っていた。そこで携帯に着信が入る、事務所の社長からだ。明日、ドラマの相手女性の会社社長と打ち合わせをしたいとのことだった。休みなのに…とボソリと文句を呟き車を走らせる。次はスーパーだ)

（待てど暮らせど扉の開く音はしない。時間的にはまだ１，２時間程度なのだが、途方もなく長い時間に思えた。前の主人の家では当たり前だったし帰ってきてほしくないと思っていたから何時間一人でも気にならなかったのに、湊が数十分、数分いないだけで心がぽっかり空いたみたいに寂しくて。じわりと涙が浮かんできたがパーカーの袖で拭って堪えるとひとまず布団から出る。すると気のせいか床が遠く、また少し大きくなった気がした。もっと早く大きくなれたら湊みたいに湊をぎゅっと抱きしめて、いっぱい助けられる、と少しうきうきしながらリビングへいき。

この待っている時間、湊のために何か出来ないか考えては、台所を見る。前の主人が良く卵を焼いていたのを見ていたため、それを作ったら湊は喜んでくれるのではと。リビングにある椅子を使えば踏み台にもなるし何とかなる気がして意気込むと椅子を冷蔵庫の前まで引きずっていて）

(スーパーで買い物を終えた、しっかりミルクも買い休み中は生活できるであろう食料を確保した。車に乗り込むと家へと急ぐ。途中渋滞にはまるもようやくマンションの駐車場に着いた)

……ちょっと、疲れたな…渚いい子にしてるかな、(服におもちゃ、そして食材を両手に持つとエレベーターを上り部屋の前までくる。ガチャリと鍵を開けて部屋の中へ)

…ただいまー。なぎさー、ごめん遅くなって(靴を脱ぐとたくさんの荷物を抱えてリビングへ足を運ぶ)

(スーパーで買い物を終えた、しっかりミルクも買い休み中は生活できるであろう食料を確保した。車に乗り込むと家へと急ぐ。途中渋滞にはまるもようやくマンションの駐車場に着いた)

……ちょっと、疲れたな…渚いい子にしてるかな、(服におもちゃ、そして食材を両手に持つとエレベーターを上り部屋の前までくる。ガチャリと鍵を開けて部屋の中へ)

…ただいまー。なぎさー、ごめん遅くなって(靴を脱ぐとたくさんの荷物を抱えてリビングへ足を運ぶ)

……!!!!!
（冷蔵庫の前まで持ってきた椅子の上に立ち、冷蔵庫を開けて卵を一個手に取るも滑って取り落とせば卵は床にべちゃりと無残に割れる。そこで焦ったのがいけなくて、残りの卵が入ったケースを支えていた手も離してしまいケースごと全部落ちてしまう。慌てて椅子から降りて拭こうとするも相手から着せてもらったパーカーを汚すわけにはいかない。幸いにも冷蔵庫は自動で閉まるタイプだったのか勝手に閉まってくれたが、床の惨状が変わることはなく。どうしよう、怒られる…。叩かれる？…湊はそんなことしない。でもどうしよう。とパニックになっているうちに玄関の開く音がして。あんなにも待ち望んでいた音なのに今は怖くて、半泣きになりながらここに来たばかりのときと同じ様にソファーの影に隠れてしまって。）

…あれ？渚…？(自分が帰ってきたら走って寄ってくるかと思っていたが足音はなくて少し残念そうにしながらリビングに入るも渚の姿が見えず部屋を見渡す)

なぎさー？どこー？…ん…いた、どうしたの？(ソファの影に渚を見つける。昨日より大きくなった体のおかげで見つけるのは簡単で。荷物を置くと相手の前までいきしゃがみこむ。その時椅子がキッチンにあるのに気付くがすぐにはそのことには触れず心配そうに声をかける)