二振りの山姥切(〆)

(静寂の中でただ攻防を繰り返していくうちに手元にはあと1枚のカードが残り。ここでジョーカーを引かなければこちらの勝ちで、ここは考えるよりも直感でと思えば最後の一手だと彼の持っているカードを引き抜いては数字が揃い“やった！勝ったぞ！”と思わず声を上げては最後の揃ったカードを真ん中に捨て)

(/そうなんですか！笑 たしかにこの機会ならいいかもですね！)

あっ＿＿..俺の負けか。
(見事に数字のカードを引き当てられては目の前で声を上げる程に喜んでいる彼の姿を見ると、負けた事は少し悔しいのか残念そうに眉を下げて上記の言葉をぽつりと呟き。しかし負けたのは事実なので潔く認めれば"良かったな、あんたの勝ちだ。..罰ゲームだが畑当番を代わればいいのか？"と聞いて)


(／面倒臭がりな性格なので笑 忘れてなければちゃんと変えます笑)

そうだね、畑が俺を嫌ってるんだしお前にしてもらった方が喜ぶだろ？
(柄にもなく喜んでしまったのはきっと子供になっているからだと思う事にしてはひとつ咳払いをして。先程彼と話した罰ゲームについて聞かれるとその通りだと頷いて“それにしてもこのばば抜きと言うのは中々に楽しかったな。”と微笑んでみて)


(/その頃になったらうちが言えばいいですかね←)

そうか。本科が楽しんでくれたのなら良かった。
(内番交代の確認を取ると彼にとっては初めてのトランプ遊びで楽しかったと話す姿にほっと安堵しつつ嬉しそうな笑みを見せて。時間が許す限り玩具部屋から幾つか遊べるものを拝借した為、トランプのカードを回収し"次はこの中から何して遊ぶんだ？俺はいくらでも付き合うぞ"と優しげな口調で首を傾げて問い掛け)


(／お、お願いしてもいいですか？多分その頃になったら忘れてると思うので←)

それなら絵を描きたいかな。
(トランプを回収しつつ、次の遊びはどうするのかと問われては他に彼が持ってきていたおもちゃなどを眺めてから頭を使った後だしと自由帳と色鉛筆を取ればそれを机の上にのせ)


(/でもうちも忘れてたらこれ意味ないですね←)

＿絵か。何を書くんだ？
(机の上に置いた自由帳を広げる光景を眺めつつあまり絵を描く事が得意な方ではないものの、彼の絵は気になり一体真っ白なノートに何を描くのだろうかと思いながら又もや問うて)


(／あ、無理に覚えてる必要もないですよ！これは私のことなんですし！忘れてたとしてもいつか思い出すでしょう←)

そうだな、偽物くんでも描いてやるよ。
(適当に開いたページに何を描こうか悩んでいると何を描くのかと問われて彼の方をちらりと見遣り思いついたように上記述べて。自身の絵心のなさに気付いていないようで真剣な表情になると彼の顔を時々見ながら描いていくもそれは褒められるような絵ではなく“…猫なら描ける”と彼の似顔絵の隣に猫を描くもやはり上手くなく)


(/ですね！その時に変えたらいいんですよ笑←)

よく描けてるな。俺より上手い。
(どうやら自身の似顔絵と猫の絵を描いてくれたそれを見れば、絵心のなさで言うと此方もなので不意に彼の隣に移動し隣に座り。一生懸命頑張って描いたという事が伝わったため、否定するのではなく褒めるとポンポンと頭撫でれば小さく微笑んで)


(／はい！別に急いでるわけでもないですからね笑 それよりも主様の長義くんが可愛すぎてしんどい←)

…！これくらい山姥切の本科であるなら当然かな。
(こんなはずではなかったのではと自身の描いた絵と睨み合っていると先程まで正面にいた彼が立ち上がり自身の隣に座ったと思えばこんな絵でも上手いと褒めてくれては頭まで撫でられて。笑われるかもしれないと思っていたがこれは予想外でふふん、と胸を張れば嬉しそうに笑みを零して)


(/ええっ！ほんとですか！笑 少し幼稚臭過ぎないかと思ってたんです…！←)

俺もあんたの似顔絵を描いてみる。
(自信に満ちた様子の彼を見るといつもの調子が戻ったようで思わずくすりと笑い、頭を撫でる手を止めては久々に自分も絵に挑戦するのか先程まで使っていた自由帳と色鉛筆を貸してもらって。同じく彼の似顔絵をノートに描いていくが、大して上手くもない絵が完成して"...これは、ひどいな。"と思い通りに描けていないのか苦笑を浮かべて)


(／そんなことないですよ。最推しなら何でも可愛く見えるので大丈夫です！むしろ長義くんに癒されてます←)

まさかこんな所まで似たとかじゃないよな？
(彼もどうやら自身の似顔絵を描いてくれるようで、隣で彼の描く姿をじっと見ていて。しばらくして描き終えたようで彼の描いた似顔絵を見ると自身の絵とあまり大差なくそう言っては先程彼がしてくれたように頭を撫でてやり)


(/長義くんに癒されてたら嬉しいです！まんばちゃんがお兄ちゃんっぽくて甘やかしてます←)

似るのかはわからんが、絵は楽しく描くものだと俺は思う。だからあまり上手いとか下手とか、気にする事はないんじゃないか？
(此方の絵に対しての感想は何も言わずに優しく頭を撫でてもらいつつ、互いに画力と絵心がなくとも一番大事なのは自身が楽しんでいるかという事で。絵が下手だからと言って彼の事を馬鹿にするつもりなどないため、自身の心情を伝えると再びノートに視線向ければ鳴狐のお供の狐を描くのか色鉛筆を使用して。描き終えるも可愛げのない狐が出来上がり)


(／これからもいっぱい長義くんに癒されます..！ どんどん甘やかしてください！お兄ちゃんみのある行動をとれてるか微妙ですけど笑)

ふうん……ま、確かにそうだな。
(彼の言うように絵が上手いかどうかではなく楽しめたらそれでいいという言葉にふむ、と頷けば再び絵をかきだした彼を真似るように絵を描き始めて。花や動物などを描いて行くうちに真っ白だったノートは色とりどりの絵で賑やかになっていき)


(/いや、もうめっちゃお兄ちゃんですよ！理想のお兄ちゃんです！←)

見てくれ、これは上手く描けたと思わないか..？
(楽しくかつ仲良く会話を交えつつも絵を描く事に夢中で落書きをした互いの絵を改めて見比べ、個性的な絵の数々にふふ、と小さく声を出して笑えば。その中でも少し自信のある可愛らしいクマの絵を指差しながら彼の方をちらりと見て)


(／まじですか！笑 ちゃんとお兄ちゃんしてたみたいで良かったです←)

へぇ、上手くかけてるじゃないか。
(上手く描けたとどこか得意げに話す彼の言葉を耳にすると指をさされた可愛らしいクマの絵を見ては小さく微笑んで。それを見て少し張り合うつもりなのかまたも絵を描き始めては“ほら！できた！”と犬の絵を見せて)


(/長義くんも甘えられて嬉しいと思いますよ←)

すごいな、犬を描くのが上手だ。
(自信作でもあるクマの絵を褒められた事により嬉しいという感情が素直に顔に出るも、此方の絵を見た後でまた何かを描き始めた様子で。突然声を上げたと同時に自身に見せてきたのは、上手く描けた可愛らしい犬の絵。自然と彼の頭をよしよしと撫でながら笑って褒めてやり)


(／そうだと嬉しいですね～！← 見た感じでは長義くんの方がお兄ちゃんみがあるので、今の内に可愛がります←)

そうだ、これはお前にあげるよ。遠慮はしなくていいよ。
(初めこそ頭を撫でられることに恥ずかしさから抵抗していたものの、こうして褒められることは素直に嬉しく嬉しそうに微笑むとすっかり上機嫌になったようで上記述べると絵がノートいっぱいに描かれているページだけを丁寧に破ればそれを彼に渡して)


(/今のうちに可愛がってくださいね！直ぐにいつものつんつん長義くんに戻っちゃいますから！次のバレンタインイベは少し女々しくなりそうですが←)

ありがとう、本科。大事にする。
(絵が沢山描かれた紙を貰うと思わぬ彼からのプレゼントに頬を緩ませて礼を述べ、両手で持ちつつ嬉しそうに眺めた後折り目がつかぬ様に机の端へ置いて。ふと時間を確認する様に壁に掛けられた時計を見遣ると時刻は夕方の4時、彼の遊びに付き合えばあっという間に時間は過ぎており。夕餉の時刻だと呼ばれる迄は遊べるので"次は折り紙でもするか"と言って袋を開け青色の色紙で飛行機を折っていき)


(／つんつん長義くんも好きです(( そんな彼も可愛くて良き←)

それは…？
(絵を書いた次は折り紙をするようで、青色の紙で何かを作り出したのを隣で見ていては何を作っているのかは分からないようでそう言って首を傾げて)


(/そう言われると嬉しいです！ 可愛らしくなるかはわからないですが←)

これは飛行機という乗り物だ。
(黙々と机の上で手を動かし丁寧に飛行機の形に折りながら彼が興味を示した様で、今作っているものを問われては名前を教えるとすぐに完成して。早速部屋の中で飛ばしてみるのか"少し見ていろ"と言えば作ったばかりの飛行機を片手に持つと身体を斜めに向けて端の方へ飛ばしてみて)


(／ツンが多めのツンデレ好きです← そこは主様の思うがままにして頂ければと！どんな長義くんでも可愛いですから(()