✿　常世からの呼び声　(創作/指名制)

✿　規約

　一、　規約マナー厳守。
　一、　物語重視の一対一指名制トピ故、設定を読んでいただけていない、或いは理解していただけていない、個人的な感覚では有りますが共に物語を紡いでいくには相性が悪い、と感じた場合お断りの可能性が有ります。
　一、　物語の結末により、提供のキャラクターや貴方のキャラクターが死亡する可能性があります。苦手な方はご注意を。
　一、　ロルは二〇〇字以上～一〇〇〇字程度の中文〜長文を推奨。長い描写を読むのは大好物ですので、此方の長さを気にしないという場合であればご自由に綴ってくださいませ。此方は勉強中の身であり一〇〇〇字以上は対応致しかねますが、ご了承ください。また此方は小説風(第三者視点)、心情、終始、必要に応じて確定を使用します。
　一、　規約、世界観を確認した証として、初回書き込み時にお好きな花の名前を和名でお教えください。
　一、　置きレス推奨。タイミングが合えば即レス可能。
　一、　恋愛はどのような性別の組み合わせでも大丈夫です。
　一、　複数人募集ですがやりとりは全てこのトピひとつで行います。返信先のレスアンカーの表記をお願いします。

✿　世界観

貴方は何者かに呼ばれて見知らぬ石階段を登っていました。貴方に解るのはそれだけ。そして貴方は何も解らないうちに最期を迎えるはずでしたが、幸運にも貴方を止める者がいます(提供C)。どうして石階段を登ることになったのかという前後を覚えていないだけでなく、貴方は幼少期から今に至るまでの一切を何も思い出すことができません。一般常識や知識は持っていますがぽっかりと記憶がないのです。


✿　概要

これは常世へ迷い込んでしまった貴方が、
記憶を取り戻し現世へ戻るための物語。

詳細設定は提供Cとの交流の中にて。

いくつかの結末を用意しております。
⑴『現世への帰還』
……トゥルーエンド。募集Cが現世への帰還を果たす。
⑵『常世の住人』
……ノーマルエンド。募集Cが現世への帰還を果たせず、常世で暮らすことを決める。
⑶『提供C個別』
……恋愛エンド。迎える結末は提供Cそれぞれ。此方のエンドを目指す場合は募集Cから好意を寄せていただくことになります。結ばれた時点でエンド確定とし、それ以上のやりとりは要相談となります。
⑷『？？？』
……バッドエンド。基本的にはバッドエンドを迎えないよう、提供Cからの制止が入ります。

✿　提供一覧(指名変更可能)

※今後増える可能性が有ります。


①　黒縄(こくじょう)／烏天狗／男／180cm
精悍な顔立ちの男／20代後半／黒髪黒眼／短く整えられた短髪／烏の翼／濡羽色の山伏装束／黒色の烏面／一本歯の高下駄／無愛想／言葉足らず／若干の人間嫌い
真面目で融通の利かない烏天狗。彼はどうやら常世の警邏。妖たちの中では貴方に比較的近しい感覚を持つ。一度貴方に関われば、何だかんだ貴方を気にかけてくれる。
「おい、一人で出歩くなと言っただろう。」「お前が常世に居るのは拙い。お前の所為で俺の仕事が増える。」


②　銀弧(ぎんこ)／妖狐／男／170cm
狐目の怪しい青年／20代前後／銀髪青眼／ふわふわと柔らかいウルフカット／銀色の狐耳と尻尾／薄灰色の着流し／濃藍の羽織／下駄／適当／気の良い／軽薄
見るからに甲斐性なしの妖狐。貴方を面白がっているのが見て取れる。損得勘定はしない主義、貴方の事を気に入れば手を貸してくれる。
「ふぅん、僕、人間なんて初めてみた。」「取って食いやしないよ、食べちゃうより君を見てる方が楽しそうだしさ。」


③　酸漿(かがち)／鬼／女／165cm
気の強そうな美人／20代前半／黒髪赤眼／切り揃えられたおかっぱ頭／額に生えた二本角／派手な赤い着物／赤い隈取／草履／穏やか／献身的／人間好き
妖艶な雰囲気を持つ鬼、彼女はどうやら店を営む経営者。貴方に向けるのは、おぞましいほどの慈しみ。貴方を悪いようにはしない。
「嗚呼、うちが間に合って良かったよ。」「怪我はないかい、何か気分が悪いとか。……ん、御前様に何もないなら、何より。」


④　葛籠(つづら)／土蜘蛛／女／130cm
可愛らしい少女／10歳前後／茶髪金眼／伸ばしっぱなしの長髪／人間の姿に擬態／ほつれた蒸栗色の小袖／編み上げブーツ／無邪気／純真無垢ではない／狡猾
一見無害そうに見える少女。意図の読めない少女だが、聞けば包み隠さず全てに答えてくれる。それは強者故の驕りでもある。貴方を傷つける意志は今の所はないようだ。
※他の提供に比べて良いエンドを目指す場合は難易度高。
「あなた、とってもおいしそう。ほら、あなたを食べたくてみんな様子をうかがってる。でも安心してね、葛籠がまもってあげる！」「あなたは弱いから、すき。」

✿　募集Cについて

日本在住、日本語でのコミュニーケーションが可能。過去の記憶を全て失っているが、提供Cとの交流の中で徐々に思い出していくため(記憶を取り戻すタイミング等は貴方様と相談しながら)、過去の詳細設定を構築推奨。名前や年齢は身分証(学生証や免許証)を持っているため知ることができます。

【PFテンプレ】
名前：
性別：
年齢：
性格：
容姿：
持ち物：(身分証必須、普段使いの鞄に収まる程度のものでしたらご自由にどうぞ。)
備考：(過去設定は此方でどうぞ。)
指名：
ロルテ：(提供Cが無言で貴方の手を引いて石階段を降りている場面を。)

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✿お品書き(以下全て必読)✿

【>1】規約
【>2】世界観/概要
【>3】提供一覧
【>4】募集Cについて

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＞私得の募集ですがどなたかの目に止まることを祈って募集開始とさせていただきます！

＞質問のみのお声掛けも大歓迎です。

＞募集上げです。

＞本日は深夜まで覗いておりますので、比較的早くお返事できるかと思います。

（／初めましてとても惹かれます。質問をさせてください。

提供Cはキャラ被りありでしょうか？
募集Cの年齢は何処から何処までと言うのはありますか？
結末は此方から希望としてどれかを選んで良いのでしょうか？それとも成り行きでどれになるかわからないと言う感じですか？
ロルは200以上とのことですが、それより少なく100くらいになったとしても大丈夫でしょうか？
主様の萌え、萎えはありますか？
質問が多くってすみません。
お時間がある時でいいのでよろしくお願いします。）

▷　>7様

(/初めまして、興味を持っていただけてとても嬉しいです。


＞提供Cはキャラ被りありでしょうか？
指名被りという意味でしたら可能です。此方記述が抜けておりました。

＞募集Cの年齢は何処から何処までと言うのはありますか？
一人でもある程度考えて行動できる年齢を想定して、下限は12歳程度(中学生程度)からと考えておりました。上限はあまり考えていませんが、50歳程度まででお願い致します。

＞結末は此方から希望としてどれかを選んで良いのでしょうか？それとも成り行きでどれになるかわからないと言う感じですか？
結末は選んでいただいて構いません。特に希望がない場合は⑴、⑵の結末を目指していくことになります。

＞ロルは200以上とのことですが、それより少なく100くらいになったとしても大丈夫でしょうか？
大変申し訳ないのですが、ロルは200字以上で固定とさせていただきます。やりとりの中で此方から厳密にロル数を言うことはあまりないので多少前後するぐらいは構いませんが、極端に短くなってしまう場合はお断りさせていただくこともあります。

＞主様の萌え、萎えはありますか？
以下順不同、優先度などはありません。思い付く限り連ねておりますが、あまり気にせずご自由にキャラクターを練っていただければ幸いです。
萌え：素直、クール、毒舌、天然、口が悪い、方言、異性装、一人称僕(性別問わず)、儚い
萎え：受け身、無反応、話が通じない、過度に察しが悪い


質問有難うございました。上記にて答えさせていただきましたが、質問の意味の取り違えなどはないでしょうか？他にも何かありましたらお気軽に尋ねてくださいませ。)

＞募集上げです。


＞本日も深夜まで覗いておりますので、比較的早くお返事できるかと思います。

＞PFは必要事項が全て埋まっていれば簡易なものでも構いません。お気軽にどうぞ…！

此処を覗いてくれた貴方に、
この常世にまつわる小噺をひとつ。

「逢魔が時」をご存知でしょうか。

陽の傾いた、昼と夜の間。
かつては幽霊や妖怪に出会ってしまいそうな時間として、逢魔が時と呼んだ様です。まさしく魑魅魍魎跋扈する常世に相応しい時間といえましょう。
常世の時間は逢魔が時、多少の陽の傾きはあったとしても微々たる物。夜の帳が下りることはなく、朝が明けることもない。
妖達の中では朝、昼、夜と曖昧に区別されている様ですが……此処へ来たばかりの貴方は戸惑ってしまうかもしれませんね。

それでは今日はこの辺りで。
次の小噺で、またお会いいたしましょう。


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＞募集上げです。

名前： 御子神 苑 ( みこしん その )
性別： 男
年齢： 19歳
性格： 温厚で毒っ気の無い人柄。男だが仕草にも女性の要素が含まれる。口調も丁寧且つ柔らか。一見怒りとは無縁に見えるも必要とあらば線引き出来る面も。己より相手重視でも芯が強く簡単には折れない。
容姿： オリーブ色がかった長い茶髪に微睡むようなやや明るい色味の瞳を持つ白皙。これらは全て生まれつきの色素。細くしなやかな身体つきに昭和時代を彷彿とさせる小花柄の素朴なワンピースを纏い、白い靴下に栗色の靴を履いている。身長172cm。
持ち物：(身分証必須、普段使いの鞄に収まる程度のものでしたらご自由にどうぞ。)
備考：幼少期より中性的な容姿を揶揄われ、両親の反対を受けながらも逆に活かす為に役者として女装をするように。日々の苦悩と葛藤を抱えたまま舞台稽古の帰りに見かけた猫を追って歩いていればいつのまにか石段へ辿り着いていたのが今回の件へと結び付いた。一人称は「僕」二人称「貴方・君」etc.
指名： 相性が悪くないであろう誰方か
ロルテ：(薄らぼんやりとして現実味が無い、白昼夢の入り口へ立ったまま身体は勝手に動いている感覚に纏われ。誰なのかさえ知らぬその誰かへ瞳を向けてみるも全体が霞がかかったように曖昧であり何の見当もつかない。貴方は誰ですか＿訊くにも喉から音が出ず彼の世への渡し守に身を任せているようで振り解こうとも思い付かぬままで。嗚呼きっと苦悩が生み出した幻想が然るべき場所へと誘っているに相違ない。とはいえ何処へ向かおうとしているのだろうか、何故此処へ来て此処から立ち去ろうとしているのだろうかと半ば眠る頭で考えてはいるらしい。下へ下へと降りれば漸く沈黙から解放され「貴方は一体誰方ですか」の一言を弱々しく絞り出し。)
好きな花：桜とかすみ草

(/お邪魔しております、以前より気になっておりまして今回思い切っての参加希望を出させて頂きました。指名先につきまして優柔不断故にお任せという形になってしまいましたが、相性等問題ありましたらお伝え頂ければ幸いです。ご確認の程お願い致します。)

黒縄　▷　>11：苑

(貴方が沈黙を破ると同時、貴方の手を引いていた烏天狗は振り返る。烏を模した奇妙な面で顔の半分を覆い隠しているが、どうやら不機嫌であるらしいことは横一文字に閉じられた口元だけでも察することができるだろう。じ、と睨みつけるのは貴方のその後ろ、石階段のその先にあるナニカ。そうして鳥居が見えないほど降りてきたことを確認すれば、貴方の手をようやく解放する。「お前は人間だな。」貴方の質問への答えにはならない、確信を得た強い語調。しゅるりと面を固定している紐を解き素顔を表すや否や、その面を貴方に押し付けて「それを付けていろ、目くらまし程度にはなる筈だ。……着いてこい。」と一方的に言葉を投げ掛けると、再びその足は石階段を下へと降りてゆく。やがて見えてきたのは、現代にはあまり見慣れない、貴方の慣れ親しんだような街並みとは掛け離れた古めかしい街道で。)


(/ようこそおいで下さいました。PFを確認させていただきましたが特に問題はありません。寧ろ此方の萌え要素を沢山取り入れていただいたようで、……この場でお礼を言わせて下さいませ。
一点だけ持ち物の欄が抜けているようですので、其処をお教えいただければ完璧で御座います！(PFの再提出は不要です)持っている物によって極端に展開が変わるということはありませんので、迷うようでしたら「身分証をポケットの中に入れていたのみで、他に持ち物はない」という状態で構いません！
特に提供側との相性も問題ないように思いましたので悩んだ結果、黒縄でお迎えに上がりました。もし絡み辛いと感じた場合は変更も可能ですし、切りの良いところまで行けば他の提供と交流を深めても構いませんので、何かあればお気軽にどうぞ……！
それから、当トピはリセット等有りませんので、背後様のご都合が付くときにごゆるりとお返事いただければと思います。それではお相手を宜しくお願いします。)

>12黒縄( 主様 )

(/ご確認及び許可を頂きありがとうございました。また記載漏れがあり申し訳ございませんでした…！持ち物は「鞄と身分証と少々の化粧道具」とします、大変失礼致しました。
展開につきましてはトゥルーエンドから謎のエンド何れでも問題ございません。以前ご質問されていた方へのご回答に添い念の為追記させて頂きます。どのような展開へとなっていくのかが楽しみです！どうぞ引き続きよろしくお願い致します。)

(靄が晴れ遂に道先が判明するようにやがて視界の蜃気楼も消え去り声の主を知る事となり。どうやら伝説だと思われている天狗の類であるようだ、己では無いナニカとは何かはつゆ知らず天狗が睨む理由を不思議に思い。石段は延々と続いていてやがては別世界へと吸い込まれてしまいそうだったように思うもそもそもの理由が判然とせず悩ましさを浮かべ「はい、僕は人間です」との正直な回答を述べて毅然とした口調へ口を閉ざし。つるりとした黒眼が見えた頃には面が手元に、その触り心地はあまりにもリアルで決して夢では無いと教えてくれる。言われた通り装着してみるがその分視界が狭まり足取りの覚束なさが増して。＿狐につままれた。恐らく語る日が訪れればこう言い表すに違いない。それは見慣れぬ街並みが眼前に広がっていて妄想の権化かと思いきやそうではないからこそ、浮世離れした異空間へ最初の一歩を踏み入れ「此処は何処でしょう、何故僕は貴方と共に居たのでしょう」時間の感覚さえ忘れ訊いているようでいて自問自答のようなうわ言を呟き。)

PF

名前:岸本 隆(きしもと たかし)

性別:男

年齢:30歳

性格:現世での記憶はないが、何かあったのは確かで少し心が荒れているのか自己否定や皮肉を言ったりしてしまう事があるが、本来の性格は生真面目でなんでも自分で抱え込んでしまう。

容姿:身長は180cmそこそこで意外とがっちりとした体格。日本人らしい黒髪のミディアムヘア、顔は目の下にうっすらとくまのようなものが見えており、無精髭も生えていてまるで人生に疲れているように感じさせる。
服装は第一と第二ボタンをはずした淡い青のワイシャツの中に白いTシャツを着ており、ズボンは青のジーンズで靴はジーンズと同じ色のスニーカ。

所持品:

ウェストポーチ

免許書の入った革の財布

スマートホン

電池式充電器

カッター

メモ帳

複数のボールペン

備考:元貿易会社のエリート会社員。父親は幼い頃に亡くしており、病に苦しむ母親を助けるために必死になって勉強や仕事に打ち込み27歳という若さで課長に昇進、将来が約束された出世コースに進み母親の病気を治療できると希望を抱いていた。

しかし、彼は人生の大半を仕事の事ばかりに気を取られていたため友人と同僚を疎かにしてしまった上に母親と過ごす時間が取れていなかった。

そして、ある日母親の容態が急激に悪化し、この世を去ってしまう。岸本は母を一人にさせて孤独な思いをさせた事や唯一の肉親ともっと一緒にいる時間が取れなかった事、そして何よりも親の死に目会えなかった事をひどく後悔する。

岸本はそのショックからなかなか立ち直れず業績が悪化。さらに友人や仕事仲間を疎かにした事が原因で仲間から裏切りにあい出世コースから外れてしまい、あげくのはてには解雇されて、全てを失う事となる。
その経緯から天涯孤独になって心が荒むようになってしまう。
ちなみに現在、記憶に残っているのは免許書に書かれた名前となぜか覚えていたかつての職業、仕事などで身に付けた知識しか覚えていない。

記憶にはないが、車で崖から飛び降りて自殺しようとして常世へ飛ばされる。現世では飛び降りた直後の時間で車だけが残って行方不明になっている状態。(生死をさ迷っているに近い)

ちなみに好きな花は花菱草(ハナビシソウ)

指名:酸漿(かがち)さん

ロルテスト:

お……俺は……一体？それになんだここは？(意識がはっきりせずまるで夢見心地な気分で彼は口をポカンと開けながら虚ろな目でただただ石階段を登り続け、見えない何かに誘われるまま気の遠くなるような階段を登り続けて恐らく終着点である古びた鳥居の先が見えるまで後一歩ゆっくり踏み出そうした。
その時、誰かに突然手を捕まれ石階段の下る方に優しく引かれ、意識がいまだにはっきりとしない岸本は一切抵抗をしないまま、ゆっくりと長い石階段を下っていけば、段々意識がはっきりしていき、最後まで階段を下り終える頃には完全に自我を取り戻す事に成功したが、突然謎の場所にたどり着いた状況にかなり困惑してしまい、目の前にいる赤い着物を着た女性らしき人物に質問を投げ掛けて。)

(/幻想的で魅力的な設定に思わず参加希望をしてしまいました！)

(/サ◯レントヒルに出てきそうなキャラクターになってしまいましたが、相性が合わなければ気にせずに蹴っていただいても大丈夫です！

後、結末についてですが、1か3のエンドを達成できるように頑張っていきたいです！)

黒縄　▷　>13：苑

(/持ち物、結末の希望につきましても了承致しました……！それでは一度背後の方は引っ込みますが、何かあればお声掛けくださいませ。)


(チラリと背後に視線を寄越し、貴方が面を付けているのを確認すると再び視線を前へ。歩みを止めることはなく貴方の呟きに「此処は常世だ。……俺はお前がふらふらしているから保護した。」と、言い淀む様子を見せながら答える。歩調はゆっくりとしており貴方を置いていったり見捨てたりするつもりはないらしいが、言葉の足りない烏天狗は貴方へ上手く説明する言葉を見つけられないらしい。「余り離れるな。……目は眩ませても、耳や鼻は無理だ。勘の良い奴がお前に気付く。」入り組んだ路地へ迷うことなく進みながら貴方へ小さな声で忠告を。此処まで歩いた貴方なら気付くだろう。この場所にいる者は全て目の前の烏天狗を含めて人ではない。角を持つ者、一つ目の者、四つ足の者──すれ違った魑魅魍魎達はぎらぎらと貴方を見つめていたが、前を歩く烏天狗に気づくとふっと興味を失ったかの様に視線を逸らしていく。)


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酸漿　▷　>14：隆

(声を掛けられれば鬼はおや、と驚いた様な顔をして振り返り「嗚呼、もう大丈夫そうだね。」と嬉しそうに顔をほころばせながら握る手にきゅうと痛くない程度に力を込め、貴方を気遣う様子をみせる。「此処は常世。人間の御前様とは違う、物の怪が住まう場所。」すぅっと愛おしいものを見る様に優しく双眸を細めて貴方の質問にそう答える彼女の額には、取って付けたような偽物ではなく直接皮膚から生えている角が二本。くい、と貴方の手を少し引っ張って「うちの店が直ぐ其処にあるから、其処でお話ししましょう。」と下へ再び誘導を。石階段の下に広がるのは現代からは程遠い古さを感じる街並み。ちらほらと見える人影は人にしては何処かおかしく何かが足りなかったり多かったり、それらが彼女の指す物の怪であると貴方が理解するのは難しくないだろう。)


(/ようこそおいで下さいました。PFを確認させていただきましたが特に問題は見当たりませんので、指名の酸漿で早速お迎え致しました。大変細かいことで申し訳ないのですが一点、書き込みの際のお名前をフルネームで表記して頂くのは大丈夫でしょうか……？
人物像も過去が細やかに設定されておりますので、岸本様が記憶を取り戻していく際のやりとりが今から楽しみで御座います……！
結末についても了承致しました。どちらへ転んでいくかは進めていく上で相談しながらになりますが、酸漿も私も結末へ向けて奮闘して参りますので、どうぞ宜しくお願いします！
それから、当トピはリセット等有りませんので、背後様のご都合が付くときにごゆるりとお返事いただければと思います。)

>15黒縄

(言い淀むのは何かしらの理由があってなのだろう、いずれにせよ摩訶不思議な空気は妙であり背筋をひやりと撫でる違和感でもあり彼の言葉は安心する材料となってくれる。「有り難うございます、然しご迷惑はかけません」表情には出さず慎み深さを忘れぬ姿勢で背中へ会釈。ところが迷惑をかけまいと言った矢先からそれはほぼ不可能だと知らされる場だと嫌でも知らされ、よく出来た絵巻物に迷い込んでしまったかのような違和感と同時に此処は人ならざる者達こそ人間と同じく当然の如く世を闊歩する異空間なのだと判る以外何も無し「気付かれれば僕は食べられてしまうのだろうか…人が手当たり次第食べてしまうように。ご迷惑はかけないと言いながらそれは実現出来ないようですね」面の意味をも理解した今、背中の直ぐ後ろから離れず歩く以外安全な方法はあるまいと意識を集中させ歩みを進め。)

（＼質問のみ失礼します。募集Cの過去設定に苦痛とか死を感じさせるような出来事があった方が宜しいのでしょうか？過去設定に何か希望とかありましたら教えて頂けると幸いです。宜しくお願いします。）

>酸漿さん

……あ、ありがとう。気遣ってくれて助かる。……え？常世？もののけ？……俺にはよく分からない(状況に頭がついていかず、混乱していた彼を赤い着物の女性が優しく微笑みかけながら相手を気遣う言葉を掛けくれる。

記憶はないものの長い間冷たいものばかり触れていた岸本にとって相手の偽りを感じさせない温かな感情は過去を忘れてしまっているがどこか懐かしさを感じさせ、それと同時に彼の気持ちも落ち着きを取り戻し、優しい言葉を掛けてくれた相手に顔を向けて彼は安心したのか少しの頬を緩ませながら彼女にお礼の言葉を述べる。

着物の女性は混乱した時の自分の質問を戯言として聞き流さずに真摯に受け止め、ここの場所は自分のいた所は違うのだと分かりやすく教えてくれた。記憶がなくてもかつての世界の常識に縛られている岸本にとってはあまり信じられなかったが、ふと彼女の額に視線を合わせれば直接皮膚から突き出ている角が目に映った。とても偽者とは思えず、段々とこの世界がどういう所か少しずつ理解し始めて来た時に着物の女性が自分の手を引きながら詳しい話は店でしょうと誘導され、彼も行く宛てがないので彼女の親切心に遠慮なく甘えさせてもらい、手をつないだまま一緒に歩みを進めていく。

石階段の下から見える景色はわずかに覚えている記憶の映像から得た地味な色のビルなどの殺風景なコンクリートジャングルとくたびれている人々のイメージとは全くかけ離れていたものだった。

建物は木造などが多く、遠い昔のお伽噺の世界だと言われたら思わず納得してしまう街並みで道行く住民も獣耳をしていたり、羽が生えているといった人間とはあきらかに違う者達がそこで生活している様子を見れば、手を引いてくれている女性が言っていたここはもののけが住む場所という言葉がやっと理解することが出来た彼はポツリと言葉を漏らす)ここが……常世。

(/はい、かしこまりました！今度からはキャラクターのフルネームのコテハンを使わせていただきます！)

黒縄　▷　>16：苑

(貴方の言葉に間髪を入れず「迷惑ならとうに掛けられている。」と一言。だから今更気にすることはない、という意を込めて発した言葉だが、それを出会ったばかりの貴方が汲み取るのは困難だろう。貴方が此処のことを少しばかり理解しつつあるのを聞き取れば「そうだ、お前は美味そうに見える。」と貴方を怖がらせるような言葉で貴方の懸念を肯定して。背後に確りと貴方が付いて来ている気配を感じながら辺りを警戒し、右へ、左へ、そうして暫く歩いた後にピタリと足を止める。其処は通りに面した平屋であり「この中ならお前を食いにかかるやつもいない、……多分な。」と引き戸を開けながら貴方が中へ入るようにと促して。玄関の先には障子と襖で仕切られた部屋が見受けられ、少なくとも目に見える範囲に人や妖の姿はない。)


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酸漿　▷　>18：隆

(貴方の前を行く鬼は、妙に上機嫌、足取りは軽やかなように感じられる。けれど、貴方への悪意や敵意がないことは繋いだ手から解ってもらえるはずだ。そうして幾ばくもしないうち、鬼が鼻歌交じりに悠々と貴方を誘って辿り着いたのは縄暖簾のかかった店、迷う事なく縄暖簾を掻き分けて貴方と共に中へ。中の様相は机がいくつかと椅子が数個、奥には厨房らしきものが見え、どうやらお品書きの類が壁に張り出されており、此処が食事処であると推測することが可能だ。厨房には貴方を見て驚いている様子の妖が二人、いずれも驚きこそみせているけれど貴方へ襲いかかるような素ぶりはまるでない。開店準備中か、それとも閉店後なのか、周りに貴方達以外の客と思しき者は見当たらない。「其処へ。危険なものはないから、どうぞ寛いで頂戴な。」にこ、と優しく笑みを浮かべながら椅子の一つを指差して、漸く貴方の手を解放して自らはその向かい側の椅子へ腰を下ろす。二人で向かい合った頃、丁度厨房へ引っ込んでいたうちの一人が盆に茶を二つ乗せてやってきて、貴方と鬼の前に置くとペコリと頭を下げて再び厨房へ。「──さて、常世へ来たばっかで聞きたいことが沢山あるでしょう。うちに答えられることだったら何でも教えてあげる。」両の手で頬杖をつきながら、そう貴方へ切り出した。)


(/大変申し訳ありません、複数人とやりとりをするという当トピの都合上、遡りやすくするために次回からで構いませんので宛先の隣にレスアンカーの表記もお願い致します……！)


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▷　>17様

(/ご質問有難うございます。募集Cの過去設定については、やりとりの中で齟齬を生まないために設定を推奨とさせていただいております。特に起伏のない平坦で平凡な人生を歩んできた方でも、波乱万丈でドラマ性に満ち溢れた方でも、記憶が貴方を形成した大切な物に変わりはないはずですから、こちらの質問に対しては「どのような過去を持っていても構わない」という回答をさせて下さいませ。必ずしも苦痛や死を感じさせるものでなくて構いません。
また何か御座いましたらお気軽にお尋ねください。)

今日は。
現世は随分と寒くなってまいりましたね。
本日も常世にまつわる小噺をひとつ。

常世の「季節」について。

常世は季節の移り変わりがありません。寒くもなく暑くもなく、非常に過ごしやすい気候をしています。半袖で過ごすと少しばかり肌寒く感じる、といった程度でしょう。貴方が迷い込んだ季節が一体何時かはわかりませんが、常世で着る服に困るといったことはあまりない筈です。

それでは今日はこの辺りで。
お風邪を召しませんよう、暖かくしてお過ごしください。
では、また。


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＞開始直後で申し訳ありません……！本日〜日曜日辺りまで、お返事が滞るかもしれませんという小噺を兼ねたお知らせです。勿論お返し出来る時にお返し致しますが、質問や参加希望を優先に対応させていただくこともあるかもしれません。予めご了承ください。