メイド敵の手中に堕つ(悪堕ちGL)

っ…狂ってる…貴女は狂ってます…
（私の取り乱し様に背後から冗談と口にする彼女。正直な話弄ばれていると感じ悔しくなりました。ですがその後の言葉には冗談と言った先程の声色と違い,狂気じみた物を感じそして彼女はやりかねない,主様の命を奪われかねないとそう感じ冷や汗が溢れ恐怖すら感じたのを覚えています。）



『いえいえ、キャラの狂気じみた性格を引き立たせるロル回し素晴らしいです！』

よく言われるわ。全く失礼しちゃうわ。欲しい物を手に入れたいのは当たり前の欲求じゃない。大切な人を守りたいっていう事とかわり無いじゃない。(相手の怯えるような、狂っているという発言にはぁとため息をつけば言われ慣れてはいることなのだが、主を何としても『守る』という事に重きを置いている相手ならわかってくれるかもとの思いからほのかに寂しそうにそう言えば相手の後ろからぺとりと身体を引っ付けてもたれるように抱きつき/ありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。そちらも素直ないい子で、頑張って振り回して引きずり込もうと思います。)

私の主様を想う心が同じだと言うんですか…?違います,私が主様を想う心は歪んでなんて居ませんっ…一緒にしないでください！
（私も自身と同類とする彼女の発言に私の主様を敬愛する心を侮辱されたようで怒りが込み上げ強く彼女の発言に否定の意思を示しました。ですが片隅には彼女の言う事にも一理有るのではないかと考えてしまう私が居て…そんな感情を否定する意味合いも込めて否定を口にしたのだと思います）


『ありがとうございます。是非たっぷりと振り回して堕として下さい！』

本当にそうかしら？なら貴女はなぜこのようなところにいるのかしら。貴女が守りたいのは主様でしょう？ならなんで戦場なんかにいるのかしら。肌身離れずいるべきはずなのに。貴女達が出てこなければ旗色が悪かった某国など主様を抱えて捨ててしまえば良かったのに。それをしなかったのは何故かしら？(相手の否定に投げ掛けるように疑問形でささやけばふんわりと抱きついたまま相手に自分の薔薇の香りと血の香りを馴染ませるように体重をかけて、思考を溶かすように自身の、異常側の考えをすりつけるように疑問形で投げ掛けて)

そ…それは国を護れと言う主様の命に従ったまでで私はメイド…主の命に従うのは当然だから…だから,だから私は主様と主様の愛する某国を護る為に剣を…
（薔薇の華の香りと血の香りを漂わせながら彼女は抱き着いたまま身体を預けて問いかけてくる。彼女の香りが私の鼻腔を擽る華の良い香りとむせ帰るような血の香り。そんな彼女の問いかけは何故か頭に響く。そして私は自身が戦場にいる理由を口にする。答えはシンプルで一重に主様の命を受けたからで主様の命に従い奉仕するのはメイドの本懐だからと,彼女に答える。）

そう。貴女はメイドだもの。主様の命令には逆らえはしない。命令に従って、主様のもとを離れ失って、奪われても仕方ないわね。でも貴女は主様の命令に従ったんだもの。主様の為に働いたもの。(相手の答えにメイドだものと肯定をするとだからその結果主様が不幸になっても仕方ないわねぇと今度は他人事のようにそう言えばよりかかっていた相手から相手の背中から自分の重みと熱がなくなり)

何処に行く気です…っさっきも言いましたが主様を奪ったら…
(彼女の言葉に私は言い返す事が出来なかった。メイドとしての私の行動,それは彼女の言う通り間違ってはいない。けれどもし彼女の言う通り命に従ってその結果主様を失いでもしたなら…そんな事考えてもみなかった。でもだからと言ってどうすれば良いと言うのか…私の思考は少しずつ混乱し始める。そんな中彼女の身体が私から離れるのを感じ咄嗟に口を開く。)

やっと貴女から声をかけてくれたわねぇ。嬉しいわ。(相手からの声かけを聞けば相手の正面にまわりしゃがみこむと吐息を感じるほどの近さまで顔を近づけて相手を見て満面の笑顔でそう言えば右手で相手の左頬を触れて)
貴女が主様を守れ(奪え)ばいいのよ。しがらみから、某国という枷から。そして貴女が大事に大事にしがらみから全てから守って(奪って)解き放ってあげればいいのよ。ほら、簡単じゃない(困惑しているだろう相手に道を示すように甘く囁く言葉は護るといっているがそれは相手の意志を無視した、モノとして扱う異常な、略奪者の理論で。)

それは…でも主様の命に反する事に…でも主様を護る…そう護る為だから…仕方ない…?国は主様を縛り付けている枷…?

（彼女の甘く囁く言葉は困惑し磨り減る私の思考に溶ける様に染み渡り私は彼女から目を離せなくなってしまっていました。敵である彼女からの言葉にもはや拒否すら出来ずそれを少しずつ聞き入れ始めている私がそこに居たのです。）

貴女が守りたいのは何かしら。貴女は何が守れるのかしら。『護る』にはどうすればいいのかしら？(自身の言葉を反芻する相手から一度離れれば相手の大剣をとって来て相手の前に置くと自身の細剣を抜いて相手の縄を切って畳み掛けるようにそう問いかければ己と正反対な性質を持つ相手がどういう答えを出すのか観劇を見る観客のように期待した眼差しで相手を見れば/すいませんが明日早いのでここで今日は失礼させていただきます。やや無茶な理論にも乗っていただきありがとうございます。)

枷を…国を潰す…そう…そうすれば主様をお護り出来る…
（彼女から示された道,それこそが私のやるべき事なのだと私の思考は信じて疑わなくなっていき遂に私は剣を某国に向ける事に決めたのです。その選択が私の全てを失う結果になるとも知らずに。）



『了解しましたお休みなさい～。
起きてからの返答で構わないのでちょっと相談なのですが,まだフロアージュはアンジェリーナの口車に乗せられただけなので堕ちてはいない状況です。でこの後の展開なのですが
主様を【護る】為に某国に背信➡その行動の異常さから主に拒絶されフロアージュを絶望に叩き落とそうかと考えています。その後憔悴している彼女をとことんまで堕としていって欲しいのです。…そして存在意義を自身を捨てた主様からアンジェリーナにすり替え依存させフロアージュの精神を歪ませるだけ歪ませて欲しいなと…某国や主様を憎しみの対象と見る位が良いですかね。
で完全に擦り変わった所でイチャついたりさせても良いかなと思うのですがどうでしょう？後、何か要望は有りますか？』

ふふ、そういう答えを出したのね。だったら私と貴女は協力できるわ。そうでしょう？(相手の言葉に笑みを深くすれば白々しく協力できるわと言えば相手に手を差し出して立ち上がるように促して/遅くなりました、了解しました。こちらとしましても護る対象をアンジェリーナにシフトしていくように誘導するつもりでしたので異論はありません。)

協力…そうですね…もう貴女達と戦う理由も無いですから…
(決意を固めた私の前に手を差しのべ言葉を紡ぐ彼女。確かに彼女達と争う理由は私には無いのだから,その手を取って主様をお救いしてもなんら問題は無いと判断し彼女の手を取り立ち上がる。主様の元へ帰れると思うと胸が高鳴るのを感じ)


『了解しました！ではその様な展開に進めていきましょうー』

では某国の野営地へと案内してくれるかしら？かまわないでしょう。貴女はもう某国に与する必要はないのだから。(相手の様子ににこやかに笑えば剣を片手に某国の陣に案内するように言い、明らかに調子の上がった相手を後目に自身も敵陣での戦闘と略奪に心を踊らせその顔を喜悦に歪めながら)

解りました…では此方へ…ですがメイド達には…
（もはや私には躊躇いは有りませんでした。主様を護る為の行為だと信じて疑わなかったから…ですがふと脳裏に浮かんだのは同じように主様を慕うメイド達彼女達を傷付けたくは有りません。なので彼女に声をかけました。）

それはどうかしら。彼女達を放っておいたら帝国が負けてしまうもの。もっとも、貴女が黙らせてくれるなら話は違うのだけれど。(相手に案内されるまま進んで行けば他のメイドについて言及され、自身のものにしたい欲求はあれど第一目標は目の前の彼女なのでもっともらしい理由のみつけて答えて)

そう…ですよね…
(メイド達を傷付けるなと敵国の彼女に言った所で出来ぬ相談だと言う彼女の返答で反省しました。恐らく彼女を切り結べるメイドは私を含めても良い所二人と言った所でしょう。私は出来る限りメイドに避難を促しつつ主様の元へ行こうと考えて,そして遂に野営地まで辿り着きました。)

着いたようね。じゃあさっさと終わらせましょう。貴女も早く主様に会いたいでしょう。それとも私と奪い合うかしら？(野営地に着けば細剣を鞘から抜き放ち相手を一目見れば敵陣のど真ん中、相方は自身と切り結べる実力者。もし相手が正気に戻りでもしたら絶体絶命。儚く散るかもしれない現状とその薄氷の上の命で始める略奪行為に心を焦がしながらぼそりと呟いて)

主様に会うために正面から突破します。私が主様の所まで行けたら後は好きにどうぞ。ただ出来る限り私の同僚は殺さないようにしていただければと。
(彼女の言葉に私は道を阻む邪魔者を祓い正面から突破すると口にし大剣を構えました。裏切ったのかと言う私にとって取るに足らない兵士達の言葉を聞き流して走り出し大剣で邪魔者を切り伏せて行きました。後の兵士は彼女に任せておけば良いと判断し私は前に進みそれを阻むのは同僚達。私は同僚達に避難を促すも聞く耳を持たないため仕方なく大剣を振りかざし対峙する事にしたのです。)

ええ。貴女の思いが届く事を祈っているわ。さぁ、奪い合いましょう。闘いましょう。足りない満たされない私の渇きを潤してちょうだい。(正面から野営地に入れば身構える兵士達を相手に不足だと言わんばかりに細剣を振り回して派手に立ち回り、相方の目標を達成させるためか素かはわからないが高らかに歌い上げる様は略奪姫との異名を取るだけの異質な存在感があり)