始まりの詩【非募】

嘘を言うのはあまり好きじゃないっていうか…。
素直じゃないなぁ。( 頬つん )

志原の場合嘘を言う方もダメダメだけど嘘を言われたことにも気づかねえしなぁ…まあ、今までもこれからも素直で正直者の志原ちゃんでいいじゃんか（クスクス）
うるせえ…あと、いちいちつつくな（手を軽く払い）

私はいつだって素直で正直者だもの。和真くんみたいに嘘言ったりしないよ。
そういうとこも嫌いじゃないけどね。( 微笑み )

誰が嘘つきだ、誰が（でこぴん）
…嫌いじゃないって言い方は志原のくせに生意気だな…訂正しろ（目を逸らし）

いたっ和真くん、よく嘘言うじゃない。( 額擦り )
え、ええ…。うーん、和真くんのそういうとこも好きだよ。……これでいいかな？

ちっ…でもな、嘘は騙される方も悪いんだぞ（小さく舌打ちをしてから）
…それでいい、本当なら別にどっちでもいいんだが志原の言葉遣いが気に入らねえっていうか少し癪だからな…（僅かに顔を赤らめながら相変わらず素直じゃない物言いをし）

悪くないよ。嘘を言うほうが悪い！
もしかして私に好きって言われたいとか？…なんてそんなわけないよね。( 苦笑いして )

なんだよ志原のくせにいやに強気だな…（軽く怯みつつ）
なっ…そ、そんな訳ねえだろ！？何をバカなこと言ってんだよ…（目線外しながら）

すまん…遅れた
志原さえいいなら…その、また話し相手になってくれ

私だって強気なときくらいあります。( ふふん )
…うん、そうだよね。( 少ししゅんとして )

わ、和真くん…！もちろんいいに決まってるよ！改めてよろしくお願いします。

へぇ…クラスでもいつもこれぐらい自己主張強ければ俺に地味とか言われないのにな（にやっ）
…まあ、その、別に言われたい訳じゃねえけど言われて悪い気はしねえな（頬ぽり）

そうかよ…相変わらずお人好しだな、お前は

そこまで地味じゃないもん！( むぅ )
…本当？じゃあいっぱい言ってあげるね！( にこりと微笑み )

和真くんとまた話せると思ったら、その…嬉しくて。

そうか？正直俺からすれば志原とこうして話すようになるまでは大人しくて特徴のあまりない優等生ぐらいの印象しかなかったんだけどな（ふっ）
いや、だからってそんなに頻繁にはいらねえけど…（照れ臭そうに目を逸らし）

俺も…志原はもう居なくなってると思ってたからさ、その…待っててくれてありがとな…

そう見えるのは友達が少ないからかな…？
ふふ。和真くん、大好きだよ。( ぎゅっと抱きついて )

なにも言わずに居なくなったりしません。待ってて良かった。

どっちかっていうと接点が何も無かったからだろ、お前に初めて話しかけたのだってつい最近だしな
そうかよ…そりゃどうも…（僅かに顔赤らめながら頭を撫でて）

男の子に話しかけられることなんて全然なかったし…。
和真くん赤くなってる…可愛い。( クスリと笑いながら撫で受けて )

…それはあれだろ、周りが見る目なかったってことだろ…その程度ってことだ
うるせっ、いちいち可愛いとか言うんじゃねえ…（頭を思い切りわしゃわしゃかき乱すように撫でつけながら）…大体お前の方がずっと可愛いっての…（ぼそっ）

じゃあ、和真くんは見る目があるってことだね。
やっぱりかっこいいって言われたほうが……え？今、なんて？( 目ぱちくり )

まあな…だから感謝しろよな？お前を選んでやったのは俺なんだからな
な、何でもねえよ…もういいから余計なことは喋るな（そう言い放ち背中へ腕を回して抱き締め）

ちゃんと感謝してます。私を選んでくれてありがとね。
あ、うん。…分かった。( 緩く抱き返して )

ふんっ…わかってんならいいんだよ、わかってるんならな…（素直にお礼を言う相手に少し照れ臭そうに）
…（暫く無言でそのまま相手の髪へそっといたわるように触れて）