- Manquant - [GL/半指定]

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娘役A  2018-07-05 15:29:30 
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__都会の喧騒から離れた、深い深い森の中。
古き良き時代のまま、埃を被った校訓を守り続ける乙女の花園。
清く、正しく美しく、淑女としての品位を以て。
いつか、美しい姫君として森を旅立つその日まで。

……ああ、けれど。
完璧に咲いた花など、手に入れたらそれで終わりでしょう?
非の打ち所がない娘なんて、つまらないお人形と同じ。
血の通った姫君は、何時だって愛されるための欠如を伴うもの。
欠けたからこそ、無くしたからこそ、美しさはより引き立つわ。

皆、本当は気付いているはず。
だって私達は皆、あのイヴ様の娘。
欠けた聖女様が、完璧を無くしたからこそ生まれた子供達なのだから。__


※合図があるまでお静かに※





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  • No.1 by 娘役A  2018-07-05 15:35:39 


[規約]
・セイチャット規約を順守。
・ロルは50文字~。置きレス、亀レス歓迎のゆっくり進行推奨。
・恋愛は可、ただしあくまでストーリー重視のため恋愛のみにならないように。
・Keepは受付完了から48時間。
・解釈違い等、相性が合わない場合はお断りする可能性も有り。


  • No.2 by 娘役A  2018-07-05 16:03:33 


[世界観]
舞台は現代、森の奥深くに建てられた女学校。都会に出さえすればコンビニもカラオケもあるものの、女学校からは卒業や退学を除き外出することが出来ない。
学園は中世を思わせる建物に大きな薔薇園等古き良き時代を思わせる絢爛な作りだが、生活環境も同じく前時代的なもの。学園では炊事洗濯こそ使用人が行うが、電気は最低限しか通っておらず夜になればランプを灯して歩くような生活を強いられる。
校舎から広い薔薇園を抜ければ同じく上品な作りの宿舎があり、学園の生徒は皆此処で生活を営む。上級生は「お姉様」、下級生は「妹君」、学園で生活を共にするからには誰もがお互いを姉妹の様に慕い合っている。
しかしその中でも一般の生徒達と一線を画す存在が「イヴの娘達」と呼ばれる姫君達。生徒達は皆良家のお嬢様ばかりだが、その中でも特に秀でた娘達だけが各々姫君としての愛称を冠し、「イヴの娘達」としての地位を得ることができる。


[イヴの娘達]
始祖の女性「イヴ」を崇拝する学園では最上の呼称であり、一般生徒達の羨望を集める存在。常に6人の少女が属しており、属している少女が学園を去る際に次の少女を指名することにより継承されていく。この呼称を与えられると、同時に各々が姫君の呼び名を与えられ一般生徒には姫君の敬称で呼ばれるようになる。


[制服について]
学園内では常に制服の着用を義務付けられており、イヴの娘達を除き制服の改造、装飾は処罰対象とされる。

*夏服*
白襟に白い身頃の半袖セーラー服。その上から紺色のジャンパースカートを着用し、白いリボンタイを胸元に結ぶ。足元は三つ折りの白いソックスに黒のストラップシューズ。

*冬服*
白襟に紺色の身頃の長袖セーラーワンピース、白いリボンタイを胸元に結ぶ。足元は黒いストッキングに黒のショートブーツ。

*イヴの娘達*
彼女達のみ制服の着用に一定の自由を許されており、胸元のリボンタイも各々が色付きのリボンを着用している。


  • No.3 by 娘役A  2018-07-05 16:34:27 


[キャラクター一覧]
※姫君の呼称(固有色/学年/欠点)※


白雪姫(赤/三年/無謀)
毒林檎を食んだからこそ、王子様は助けに来てくれた。命を狙われたからと毒を拒んでは、一生薄汚れた小屋で小人と過ごす羽目になっていた。故に、無謀であることこそ姫君として必要な欠如である。

親指姫(黄緑/一年/無力)
蛙の花嫁、土竜の花嫁、わざわざ拒まなくても誰かが手助けしてくれる。弱々しく困った顔をしていれば、同情という運命が微笑んでくれるはず。故に、無力であることこそ姫君として必要な欠如である。

灰被り姫(青/二年/無縁)
両親が死んだからこそ、可哀想な私は主人公になれた。幸せな家庭で両親と過ごす、そんな小さな幸福に浸っていたら、姫君にはなれなかった。故に、無縁であることこそ姫君として必要な欠如である。

眠り姫(桃色/三年/無粋)
父と、父を恨んだ魔女の様な女の所謂痴情の縺れなど理解できない。だからこそ躊躇いなく糸車の悪意に触れ、王子を誘う最高の舞台を用意出来た。故に、無粋であることこそ姫君として必要な欠如である。

髪長姫(黄色/一年/無能)
監禁されていたといっても、窓を飛び出せば外の世界。それすらも出来ないような娘は、男にとっては魅力的な深窓の令嬢に見えるものなの。故に、無能であることこそ姫君として必要な欠如である。

人魚姫(水色/二年/無言)
物言わぬ娘は、悲劇的で美しいのよ。寝取られた王子様をわざわざ奪い返すより、可哀想な娘として同情を買った方が、後々価値のあるものを得られるはず。故に、無言である事こそ姫君として必要な欠如である。


  • No.4 by 娘役A  2018-07-05 16:45:44 


[PFテンプレート]
名前:(和名推奨、各々のキャラクターの個性を含んでいるとなお良し)
キャラクター:
学年:
容姿:
性格:
備考:

容姿や性格、備考などは姫君の物語を現代的にアレンジしたものを想定しています。そのためある程度非現実的な設定や容姿も可能です。
各々が自分の信条に従っているが為に、どこか歪んでいて、どこか悪意を孕んだ強かな娘達。優しく可愛いだけのお姫様は物語の中に引っ込んでて頂きましょう。
それでは只今より募集を開始致します。
Keepの際は、希望される少女の色の花を咲かせる植物の名でお声掛け下さいませ。

それでは私は林檎の様な赤い薔薇、その花に似合う少女を頂きます。
素敵な姫君達と出会えるのを心待ちにしております。

  • No.5 by 蒲公英  2018-07-05 17:07:26 



(/どこか仄暗い、鬱くしいという表現が相応しいような世界観に引き込まれ、レス解禁を待っておりました。是非、髪長姫のkeepをお願いします。)


  • No.6 by 石楠花  2018-07-05 17:11:53 





(/トピックの完成おめでとうございます。解禁を心待ちにしておりました。眠り姫の少女をkeepお願いできますでしょうか?)





  • No.7 by エボルブルス  2018-07-05 17:18:35 




(/美しい世界観に惹かれ参加希望です。よろしければ灰被り姫のkeepをお願いいたします。)



  • No.8 by デルフィニウム  2018-07-05 17:19:25 

(/耽美な世界観に魅了されてしまいました。ぜひとも人魚姫のkeepをお願い致します。)

  • No.9 by 御衣黄  2018-07-05 17:51:20 


( / なんと素敵な世界観でしょうか...!是非無力な親指姫をkeepさせてくださいませ。 )

  • No.10 by 娘役A  2018-07-05 19:12:52 


>蒲公英様
素敵な花をありがとうございます。
黄色の可憐な花を咲かせ、世界へと飛び立つ日を夢見る蒲公英。無能な彼女に相応しい、皮肉たっぷりの贈り物ですね。
Keep申請を受け付けました。この投稿より48時間以内にプロフィールの提出をお願い致します。

>石楠花様
素敵な花をありがとうございます。
寝台を彩るカーテンの様な桃色の花、その葉に毒を潜めた石楠花。無粋な彼女にお似合いの、洒落の効いた贈り物ですね。
Keep申請を受け付けました。この投稿より48時間以内にプロフィールの提出をお願い致します。

>エボルブルス様
素敵な花をありがとうございます。
清々しい青色の花、青い幻惑を名に冠するエボルブルス。無縁な彼女を嘲るような、深い意図を感じる贈り物ですね。
Keep申請を受け付けました。この投稿より48時間以内にプロフィールの提出をお願い致します。

>デルフィニウム様
素敵な花をありがとうございます。
柔らかく漂う水色の花弁、夏を迎えず枯れ逝くデルフィニウム。無言の彼女を体現した、良く言えば繊細な贈り物ですね。
Keep申請を受け付けました。この投稿より48時間以内にプロフィールの提出をお願い致します。

>御衣黄様
素敵な花をありがとうございます。
高貴に咲き誇る小さな黄緑、その地に根差し寄生する御衣黄。無力な彼女に酷似した、興味深い贈り物ですね。
Keep申請を受け付けました。この投稿より48時間以内にプロフィールの提出をお願い致します。

  • No.11 by 娘役A  2018-07-05 20:58:25 


「御機嫌よう、私の可愛い妹達。……あらあら心配性ね、手摺を滑った位で怪我なんてしないわ。」
「毒林檎で殺そうとするなんて、可愛らしいと思わない?そんな毒に蝕まれる私はもっともっと可愛らしい、でしょう?」

名前:白檮山 鏡子(かしやま きょうこ)
キャラクター:白雪姫
学年:三年生
容姿:程よく女性的ながらも細身な体躯を持ち、身長は152cmと若干低い程度。黒檀のような黒髪はふわふわとした天然パーマ気味の毛質で、長さは顎より短いショートボブ。前髪は真っ直ぐに切り揃え、深紅のスカーフをカチューシャの様に結んでいる。長い睫毛に縁取られた瞳は漆黒色、白雪のような肌に映える真っ赤な唇が特徴的。制服は基本的には正しく着こなすが一年を通して薄手の白いストッキングに真っ赤なストラップシューズを愛用。また胸元には赤いリボンタイを結び、いつも凝った装飾のついた鏡のペンダントを下げている。
性格:最高学年としてはやや頼りないと感じるような、幼い茶目っ気を残したままの少女。淑女としての振る舞いこそ身に付けてはいるが何かと好奇心に負けることが多く、危なっかしく興味のままに頭を突っ込んでいく様は無邪気というより無謀に近い。ただしその無謀さはあえて控えていないだけ、年相応に危険を察知する位はとうに出来ており、それでも己の性質を抑えないのはそう振る舞うことこそ自分にとって有益な状況をもたらすと学習してしまっているから。誰かが助けてくれるだろうという驕り、更には危険な目に遭うほど周りが自分に関心を示してくれるという仄暗い愉悦を抱えてしまっている。
備考:鏡や硝子などの装飾が評価される家具メーカーの一人娘。容姿やその生い立ちから学園では「イヴの娘達」の一人として、白雪の姫君、白雪姫等の愛称で呼ばれる。皮肉なことに事実白雪姫のように幾度となく命を落としかけた過去があり、それ故に社会から断絶されたこの女学校に入学した。
幼い頃に母を亡くし程なくして継母が現れると、亡き母の面影を残した容姿や父からの寵愛により激しい嫉妬を向けられるようになる。ある日は劇薬を仕込んだ焼き林檎を差し出され、ある日は美しいネックレスで絞殺を計られ、ある日は髪を梳かす振りをして毒を塗った櫛を通される。しかし愚かな継母の杜撰な計画を知らないはずもなく、仕事に忙殺される父の目を引くために幾度となくその策にわざと嵌る日々を送る。そんな毎日を過ごすうち継母には本気で自分を殺すほどの度胸などないこと、死線を彷徨うほど誰もが自分を可哀想で愛らしい娘として気遣ってくれることを学び、歪んだ価値観を抱えたまま成長してしまう。
自分を引き立てる愚かな継母は今も変わらず父の傍におり、告発するつもりも今はない模様。ただし害されるばかりでいられるほどマゾヒストでもないようで、いつか継母の存在する価値がなくなったとき、それこそ己が誰かの元へ嫁ぎ家を出るその時には身を焼くような私刑を下す算段らしい。


当方の娘のプロフィールを上げさせて頂きますので、参考までに。
また後出しになってしまい大変申し訳ないのですが、もし差支えなければ皆様の娘様のお声をプロフィールに追加して頂ければと思います。
それでは素敵な姫君達に出会える瞬間を、娘共々心待ちにしております。

  • No.12 by 御衣黄  2018-07-06 10:20:28 




「御機嫌よう、お姉さま方。あの、その...下駄箱に届かなくって。いつもはここに台があるはずなんですけれど、見つからなくて、どうしましょう?」

「私など他の姫君の方と比べるのもおこがましいほどですのよ。私があまりに小さくて鈍臭いから皆様が手を貸してくださるんです。」


名前:鬱金 蝶子(うこん ちょうこ)
キャラクター:親指姫
学年:一年生
容姿:身長は130cm程と極端に小さいが、等身が低い訳ではなく、年相応かそれより少し細いくらいの体型をそのまま小さくした体型で、小さいながらも程よく女性的。色素の薄い豊かな髪は暗い茶色、ゆるくウェーブを描き、黄緑の細いリボンで肩甲骨ほどの長さのハーフアップにされている。前髪もふんわりと白い額を隠している。細いながらも多くの睫毛に縁取られた瞳は琥珀のような明るい茶色、肌は真っ白だが、唇と頬は薔薇の花びらを散らしたよう。制服は基本的に正しく着ているが、ほかの姫君に習ってリボンタイだけ別の黄緑色のものを結んでいる。冬服はリボンタイの色が少し暗くなる。

性格:最低学年ということと容姿を差し引いても、一見流されがちでどうにも頼りない儚げな少女。
謙虚で誰の意見にも反対せず、嫌なこともやってみせる"フリ"はする。"フリ"なのは大抵誰かがその前に止めてくれるから。止めてくれなくても、できないという"フリ"をすればいいだけのこと。
普通に話している分には天真爛漫という言葉が良く似合う、純粋でよく笑うお花が好きなお嬢様。
生活するのに不便な程の低身長と、余りにもない体力腕力のため、お姉さま方だけではなく同学年の生徒にもよく助けられている。
ただその無力さは意識してキープしたもので、体力がつくような運動はせず、筋肉がつくような重い荷物も絶対に持たない。そのために少しの不便があろうと誰かが絶対に助けてくれると確信している。
体育は最後まで出来ないで周りに励まされているタイプ。
自分の容姿がいかに頼りなく、手助けしたくなるものかをはっきり自覚しており、助けてもらえる優越感から敢えて不幸に飛んで入るようなところも。
"できない"ための努力と"努力しているように見られる"ための努力は欠かさない。

備考:華道の家元の遅くに出来た一人娘。容姿やその性格から学園では最低学年にして「イヴの娘達」の一人。呼称は親指姫。
家柄やその特殊な容姿から、自分と釣り合わないような年や容姿の者などからの求婚が暇なく舞い込み、流されがちな娘を過保護に愛する両親からこの学園に入れられた。
入学前から困ったことがあって周りの友人や使用人に助けられるたびに、自分の容姿が役に立つことを強く理解していく。自分で対処できることも他人にしてもらえる快感にはまっていった。
1度、よそ見をして何もないところで転んだ時に、移動すら車を用意されるなど殆ど歩かずに済むように手配されて、その快感の完全な虜になり、運動能力すら手放した。
ただ、人に助けられるばかりではなく勉強や作法など自分のできることで人を進んで助ける、助けた人は必ず助け返してくれると知っているからである。

(/親指姫のkeepをお願いしていた者です。pfができましたので確認をお願い致します。
容姿について非現実的なものもあり、ということでしたので身長を極端に小さくしてしまいましたが大丈夫でしょうか?
また性格もできるだけ受け受けしくないようにと意識したつもりではありますが、元の性質上どうしても不安がありますので、ダメなところがあれば変更致しますのでご指摘よろしくお願い致します。)


  • No.13 by エボルブルス  2018-07-06 19:50:59 




「 優しい両親に愛されて、ずっと平凡で退屈な生を送ったりなんかして、こうして主人公になれていなかったら私……きっとその他大勢と比べられていたのでしょうね 」
「 もし、私というシンデレラを見初めたのが王子などではなかったら、どうするかですって? ただの庶民だと知っていたら、ガラスの靴が私のものであることを証明するために再度履いて見せたりしないだろうと、そういうこと? 」

名前 : 灰谷 恵蘭 ( はいたに えら )
キャラクター : 灰被り姫
学年 : 二年生

容姿 : 漆を塗ったような緑の黒髪。胸のてっぺんに差し掛からない程度の長さで、前髪はない。分け目は左眉の真ん中の延長線上で、青色の細いカチューシャを好んで身に着けている。髪と同じく深海のように深い黒を湛える瞳は、長い睫毛に縁どられた猫目がちの二重瞼。肌は象牙のように白く陶器のように滑らかで、高く形の良い鼻と桃色に色づくぽってりとした小ぶりな唇が良く映える。
身長は164cmで、小さな顔に長い手足と華奢な体躯。制服は青いリボンタイを使用している以外特に規定から外れておらず、強いて言えば寒い時期になるとコートと手袋を身に着ける程度。スカートの長さは膝が完全に見える程度と極端に長くも短くもない。宿舎では青いバブーシュを履いている。

性格 : 人が好きで、知り合いが増えるのが嬉しい。“嫌いな者がただの一人も存在しない”究極の博愛主義者で、それを奇妙だと言う者ともいくらか出会ったが気に留めていない。日常の些細なことに幸せを見出す童話のお姫様像にピッタリな姿は、あくまで他人の勝手な想像にすぎず本質は歪み狂った愛の持主。だが素直な性質は本物で、“他人を疑うどころか悪意を抱いたことがない”。友人をからかいもするし、憎まれ口も叩くし、愚痴も零すが傷つけようと思ったことは一度もない行き過ぎた博愛っぷり。愛が服を着て歩いているような天使だと評されることもある純真さと壮絶な過去は、物語の主人公としてこの上なく相応しい要素であると自覚し固執している。悪意を向けられることには敏感で、精巧なガラス細工のように繊細な面も。
普通の人なら大好きから大嫌いまであるメーターが大好きから好きまでしかない異常者なので、他人に対する感情のふり幅が極端に小さい。ようは、全員をそれなりに好きな代わりに飛びぬけて好きな者はいないのである。

備考 : 一人称は「 私 」。基本的に丁寧な敬語で話すが、特別親しい人物相手には砕けた話し方をする。小学校へ上がる前に母を亡くし、その数年以内に父の再婚相手である女性とその連れ子である姉らと暮らし始めた。しかし10歳頃に、気弱で立場の弱かった父も亡くなってしまい、健在だった頃から行われていた陰湿ないじめがより顕著になった。家政婦のような扱いを受けて尚継母や姉らを好きであり続け、父の遺産に手を付けられても嫌な顔一つ浮かべなかったが、父が昔母に送ったという偽物のオパールの首飾りだけは二人の形見として大切にしており、追いやられるように入学させられた女学校へも持ってきている。
両親から愛されて暮らしていれば、世間から断絶されたこの学校へ入学することはまずなかったはずなので、今自分が「 イヴの娘達 」として憧れの的になっているのは波乱万丈であった賜物だと思っている。物語の主人公を見るような羨望の眼差しにあてられ、元々の博愛主義に病的な拍車がかかったのは否めない。
貿易商に携わっている父は昔から金持ちだったのではなく長年の努力の後に仕事で大成したので、威厳のある態度を取ることに慣れておらず、金目当てで傍若無人な継母に強く出られなかったのだと思われる。母に本物のオパールを買ってやれなかったのもその当時貧乏だったため。趣味は読書と父が亡くなるまで習っていたピアノで、空いた時間は音楽室か図書室にいることが多い。


(/灰被り姫をkeepしていただいていた者です。pfが完成したのでご確認よろしくお願いいたします。
悲劇的な側面は他のお姫様と被ってしまうと思い、それよりも主人公であることを渇望している部分をメインに作成してみたのですが、どうでしょうか。気になる点などございましたらご指摘くださいませ。訂正いたします。)



  • No.14 by 石楠花  2018-07-06 23:41:43 






「お早う、妹君。今日も今日とて愛らしいね。私と一緒に二度寝と洒落こまな───────って…先生、冗談ですからそんな怖い顔をなさらないでくださいな。幾ら先生の授業が易しいからと言って寝る事なんてありませんから…多分」

「父様も叔母様も、あの人達の考えてる事なんて私みたいな愚女には到底理解出来ない…だから、全部、ぜーんぶ踏み台にして、私は私自身の幸せな物語を紡いでいくの。その為なら何年…いいえ、何百年だって機会を待ち続けられるわ」


名前:合歓垣 紬 (ねむがき つむぎ)
キャラクター: 眠り姫
学年: 三年生

容姿: 腰辺りまで伸びた亜麻色の髪は生まれつきほんの微かに緩やかなウェーブが掛かっており、髪質は柔らかく繊細なのが見て取れる。前髪は少し目に掛かる程度で無造作に、後ろ髪は薄桃色の花をモチーフにしたバレッタで一つに纏めている事が殆ど。何時も眠たそうに伏せられた二重瞼の瞳は長い睫毛に縁取られ、その奥にある淡褐色の瞳は仄暗い光を湛えている。身長は158cmでやや華奢な体躯だが、女性的な身体の凹凸は平均的。制服は概ね規定通りに着用しているが、おかしな所で昼寝をしたやら何やらで植物の葉が付いていたり若干皺が寄っていたりする事も多々。胸元にはバレッタと同色のリボンタイを身に付けており、耳朶には雫を象った水晶のイヤリングをしている。

性格: 自由奔放且つ気紛れな性質を持ち合わせるが、大元では人懐っこく面倒見のいいお姉さん枠────と見せかけた、己の幸せの為ならば他者を踏み台にする事を厭わない傲慢な性格。他人への執着が非常に薄く"来る者拒まず去る者追わず"をモットーにしている為、誰か特定の"仲良し"を持つ事は少ないが知り合いは多い。相手が離れていかない限り此方側から拒絶する事は無いが、他人の心の機微を読む事が絶望的なレベルで出来ない故に無意識の内に相手の神経を逆撫ですることも。それこそ"無粋"の二文字がお似合いだという事は本人も確り自覚しているが、だからこそ巡ってくるチャンスを既に経験してしまったが故に矯正する気は無い模様。リアリストを装った無自覚のロマンチストで心の片隅では運命の相手との出会いを夢見ている。

備考: 政治家や資産家御用達の有名な呉服店の娘。学園内では若干浮きがちの砕けた言葉遣いにさり気なく毒を含ませる事も。その出生や学園のあちらこちらで微睡む姿が良く見かけられることから学園内では「イヴの娘達」の一人として"眠り姫"や"荊の姫君"等の愛称で呼ばれる。
彼女の歪みの一端は父と母、それに母の妹…叔母の間で起こった痴情の縺れに起因する。在り来りな三角関係は叔母の留学を切っ掛けに決着が着いたものの、少女漫画のように爽やかな終わり方ではなかった。結婚式や子供の誕生の時は何も起こらなかったが、叔母は母の送ってきた写真に入り込んでいた娘である紬を目にした時から暴走を始めていた。淡い恋心は歪んだ怒りへと形を変え、ストーカーとなった叔母は父の会社への脅迫文や自宅への嫌がらせの電話等の行為を行い、最終的には十五歳の紬を誘拐し、復縁を迫るまでの大騒ぎと発展した。最終的にナイフでの切り傷程度の怪我で済んだが、身内から犯罪者が出る事を拒んだ両親は一先ず娘の安全を確保する為に女学校へと入学する運びとなった。また、この事件には一つだけ、叔母と紬自身しか知らない秘密が存在する。それは、紬自身が"誘拐される事を望んだ"事。共学での人間関係にほとほと嫌気が差してどうにかして社会と隔離された学園へ行きたかった彼女と、どうにかして姉とその夫に復讐をしたかった叔母は意気投合、とまでは行かずともお互いの同意の中で誘拐は行われた。しかし、軟禁中に叔母から聞かされた昔話の中で憤る理由が全く理解出来ず、挙げ句の果てにそれを馬鹿正直に言ってしまい、最終的には決裂し昏倒させられ怪我を負うこととなった。結果としては己は完全なる被害者の座を獲得し周りからの同情も買えた為、何の問題も無かったが彼女があれ程激昂した理由が分からず、思い返しては首を捻る事も屡々。




(/眠り姫をkeepをお願いしていた者です。主様のイメージに沿えているかは不安ですが、自分なりに考えてpfを作成して参りましたのでご縁があれば幸いです。不備や不具合などがあれば訂正させていただきますが、それ以前に合わないと感じられたら遠慮なく蹴って頂いて構いませんので…!ご確認宜しくお願い致します。)




  • No.15 by 娘役A  2018-07-07 00:54:49 


>鬱金 蝶子様
プロフィールを拝見いたしました。
か弱く無力で、それ故に庇護欲をそそる。貴方様こそ「イヴの娘達」に選ばれた親指姫様に相違ございません。
どうぞこの箱庭のような学園での生活をお楽しみくださいませ。

>灰谷 恵蘭様
プロフィールを拝見いたしました。
博愛的であり無縁、それ故に惹きつけられる。貴方様こそ「イヴの娘達」に選ばれた灰被り姫様に相違ございません。
どうぞこの箱庭のような学園での生活をお楽しみくださいませ。

>合歓垣 紬様
プロフィールを拝見いたしました。
何者にも囚われない無粋、それ故の無垢な存在。貴方様こそ「イヴの娘達」に選ばれた眠り姫様に相違ございません。
どうぞこの箱庭のような学園での生活をお楽しみくださいませ。


>all
姫君達とのお顔合わせも随分と進んだようですので、それに伴い当トピックでの交流も解禁と致します。
その上でひとつ補足事項を。御伽噺の姫君達は一人であって一人ではない、世界中で語り継がれる彼女たちは一人でありながら複数でもあるのです。
各々の交流を楽しんで頂くために、当トピックではドッペル制を推奨したいと考えております。
勿論交流をお楽しみ頂ける程度に、無理せず絡んで頂けるように数名との交流から始めて頂いても構いません。
楽しい時間は楽しいままに、無理のない程度に交流を楽しんで頂ければ幸いでございます。

  • No.16 by 白檮山 鏡子  2018-07-07 01:06:14 


>all
__慕ってくれるのはとても愛らしいけれど……度を過ぎる心配は、少しだけ煩わしいものね。
(放課後とはいえ微かに人の気配を感じる廊下、夕日に赤く染まる中を歩む姿があり。少しだけ困ったようにつんと唇を尖らせながら呟きを漏らせばその視線は軽く掲げた手元へと注がれており、恐らくまた些か無謀な好奇心に弄ばれたのだろうか、摩擦で皮膚が向けてしまった片手を見つめ。痛みも少なく大した傷ではないことなど明確、けれどそれさえ心配し保健室へと促す妹達は紛れもなく己が作り出した理想の環境の一部ではあるが、過度な干渉は少しの煩わしさを伴うもので、僅かに眉を下げながら小さなため息を漏らすと薄い笑みを浮かべていた唇をきゅっと引き締め。そんな煩わしさと過保護の快感の境界線を射貫くべく、次はどんな遊びをしようかなどと思案しながら茜色の廊下をゆったりと歩んでいって)

  • No.17 by 灰谷 恵蘭  2018-07-07 18:19:51 



>鏡子

──お帰りですか?

( 茜差す放課後の廊下を歩いていた。外から入り込む柔らかな光に目を細めて、息を吐く。夕陽には独特の匂いがあるとつくづく感じるのだ。派手ではないけれど力強くて、その光が照らした箇所からも香り立つ。胸の奥がすっと空くような、体の中心を抱き締められるような、そんな気分のする匂い。私は夕方が好きだ。特に、茜色の夕陽が好き。
音と香りは夕暮れの大気に。ドビュッシーの前奏曲一巻の出だしが頭の中に流れ出す。指の先まで響くノクターン。周りが見えなくなりそうなところまで響き渡りかけて、突如その音は止まる。前方に、茜色の人がいた。いや、多分もっと赤い。そんな性質を持つあの人。歩くスピードを少し早めて、その小柄な後姿に声を掛ける。ちゃんとそこにいた。茜に混じって消えたりしない、確かな赤のその人が。 )

(/初めまして。この度は参加許可誠にありがとうございます。素敵な響子ちゃんに絡ませていただきました。相性等大丈夫そうでしたらお話ししていただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。)


>All

( スコアをカバンにしまいながら、帰りのHRを終えた教室を出て廊下を歩く。昨日少し欠けてしまった右足の親指の爪が靴に押されて痛んだけれども、脚を動かす度スカートが揺れるのが嬉しかった。私はスカートが好きである。本当はもっと長くて、さらさらと肌に触れるようなロング丈が一番なんだけれども、膝丈のこれでも十分良かった。こんな風に、着ているもの一つで気分が全く変わるなんてこと、男性にはあるのかしら。
さようなら、と通りすがりに声を掛けられる度微笑みを浮かべて会釈する。今日はピアノを弾こうか、はたまた本を読もうか。そんなことを考えて、音楽室と図書室との分岐点で足を止めた。 )

(/初めまして。灰被り姫をやらせていただいている者です。数名との交流からでも大丈夫とのことですので、お忙しい方は無理に絡んでいただかなくても結構です。お手が空いておりましたらよろしくお願いいたします。)


  • No.18 by 匿名希望  2018-07-24 11:55:49 

(/とても素敵な世界観で参加者様も素敵な方々しかおらず、羨ましい限りなのですが、キャラの追加募集はもうなさらないのでしょうか。ご検討頂けたら幸いです)

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