- Manquant - [GL/半指定]

「お早う、妹君。今日も今日とて愛らしいね。私と一緒に二度寝と洒落こまな───────って…先生、冗談ですからそんな怖い顔をなさらないでくださいな。幾ら先生の授業が易しいからと言って寝る事なんてありませんから…多分」

「父様も叔母様も、あの人達の考えてる事なんて私みたいな愚女には到底理解出来ない…だから、全部、ぜーんぶ踏み台にして、私は私自身の幸せな物語を紡いでいくの。その為なら何年…いいえ、何百年だって機会を待ち続けられるわ」


名前：合歓垣 紬 (ねむがき つむぎ)
キャラクター： 眠り姫
学年： 三年生

容姿： 腰辺りまで伸びた亜麻色の髪は生まれつきほんの微かに緩やかなウェーブが掛かっており、髪質は柔らかく繊細なのが見て取れる。前髪は少し目に掛かる程度で無造作に、後ろ髪は薄桃色の花をモチーフにしたバレッタで一つに纏めている事が殆ど。何時も眠たそうに伏せられた二重瞼の瞳は長い睫毛に縁取られ、その奥にある淡褐色の瞳は仄暗い光を湛えている。身長は158cmでやや華奢な体躯だが、女性的な身体の凹凸は平均的。制服は概ね規定通りに着用しているが、おかしな所で昼寝をしたやら何やらで植物の葉が付いていたり若干皺が寄っていたりする事も多々。胸元にはバレッタと同色のリボンタイを身に付けており、耳朶には雫を象った水晶のイヤリングをしている。

性格： 自由奔放且つ気紛れな性質を持ち合わせるが、大元では人懐っこく面倒見のいいお姉さん枠────と見せかけた、己の幸せの為ならば他者を踏み台にする事を厭わない傲慢な性格。他人への執着が非常に薄く＂来る者拒まず去る者追わず＂をモットーにしている為、誰か特定の＂仲良し＂を持つ事は少ないが知り合いは多い。相手が離れていかない限り此方側から拒絶する事は無いが、他人の心の機微を読む事が絶望的なレベルで出来ない故に無意識の内に相手の神経を逆撫ですることも。それこそ＂無粋＂の二文字がお似合いだという事は本人も確り自覚しているが、だからこそ巡ってくるチャンスを既に経験してしまったが故に矯正する気は無い模様。リアリストを装った無自覚のロマンチストで心の片隅では運命の相手との出会いを夢見ている。

備考： 政治家や資産家御用達の有名な呉服店の娘。学園内では若干浮きがちの砕けた言葉遣いにさり気なく毒を含ませる事も。その出生や学園のあちらこちらで微睡む姿が良く見かけられることから学園内では「イヴの娘達」の一人として＂眠り姫＂や＂荊の姫君＂等の愛称で呼ばれる。
彼女の歪みの一端は父と母、それに母の妹…叔母の間で起こった痴情の縺れに起因する。在り来りな三角関係は叔母の留学を切っ掛けに決着が着いたものの、少女漫画のように爽やかな終わり方ではなかった。結婚式や子供の誕生の時は何も起こらなかったが、叔母は母の送ってきた写真に入り込んでいた娘である紬を目にした時から暴走を始めていた。淡い恋心は歪んだ怒りへと形を変え、ストーカーとなった叔母は父の会社への脅迫文や自宅への嫌がらせの電話等の行為を行い、最終的には十五歳の紬を誘拐し、復縁を迫るまでの大騒ぎと発展した。最終的にナイフでの切り傷程度の怪我で済んだが、身内から犯罪者が出る事を拒んだ両親は一先ず娘の安全を確保する為に女学校へと入学する運びとなった。また、この事件には一つだけ、叔母と紬自身しか知らない秘密が存在する。それは、紬自身が＂誘拐される事を望んだ＂事。共学での人間関係にほとほと嫌気が差してどうにかして社会と隔離された学園へ行きたかった彼女と、どうにかして姉とその夫に復讐をしたかった叔母は意気投合、とまでは行かずともお互いの同意の中で誘拐は行われた。しかし、軟禁中に叔母から聞かされた昔話の中で憤る理由が全く理解出来ず、挙げ句の果てにそれを馬鹿正直に言ってしまい、最終的には決裂し昏倒させられ怪我を負うこととなった。結果としては己は完全なる被害者の座を獲得し周りからの同情も買えた為、何の問題も無かったが彼女があれ程激昂した理由が分からず、思い返しては首を捻る事も屡々。




(/眠り姫をkeepをお願いしていた者です。主様のイメージに沿えているかは不安ですが、自分なりに考えてpfを作成して参りましたのでご縁があれば幸いです。不備や不具合などがあれば訂正させていただきますが、それ以前に合わないと感じられたら遠慮なく蹴って頂いて構いませんので…！ご確認宜しくお願い致します。)