娘役A 2018-07-05 15:29:30 |
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「 優しい両親に愛されて、ずっと平凡で退屈な生を送ったりなんかして、こうして主人公になれていなかったら私……きっとその他大勢と比べられていたのでしょうね 」
「 もし、私というシンデレラを見初めたのが王子などではなかったら、どうするかですって? ただの庶民だと知っていたら、ガラスの靴が私のものであることを証明するために再度履いて見せたりしないだろうと、そういうこと? 」
名前 : 灰谷 恵蘭 ( はいたに えら )
キャラクター : 灰被り姫
学年 : 二年生
容姿 : 漆を塗ったような緑の黒髪。胸のてっぺんに差し掛からない程度の長さで、前髪はない。分け目は左眉の真ん中の延長線上で、青色の細いカチューシャを好んで身に着けている。髪と同じく深海のように深い黒を湛える瞳は、長い睫毛に縁どられた猫目がちの二重瞼。肌は象牙のように白く陶器のように滑らかで、高く形の良い鼻と桃色に色づくぽってりとした小ぶりな唇が良く映える。
身長は164cmで、小さな顔に長い手足と華奢な体躯。制服は青いリボンタイを使用している以外特に規定から外れておらず、強いて言えば寒い時期になるとコートと手袋を身に着ける程度。スカートの長さは膝が完全に見える程度と極端に長くも短くもない。宿舎では青いバブーシュを履いている。
性格 : 人が好きで、知り合いが増えるのが嬉しい。“嫌いな者がただの一人も存在しない”究極の博愛主義者で、それを奇妙だと言う者ともいくらか出会ったが気に留めていない。日常の些細なことに幸せを見出す童話のお姫様像にピッタリな姿は、あくまで他人の勝手な想像にすぎず本質は歪み狂った愛の持主。だが素直な性質は本物で、“他人を疑うどころか悪意を抱いたことがない”。友人をからかいもするし、憎まれ口も叩くし、愚痴も零すが傷つけようと思ったことは一度もない行き過ぎた博愛っぷり。愛が服を着て歩いているような天使だと評されることもある純真さと壮絶な過去は、物語の主人公としてこの上なく相応しい要素であると自覚し固執している。悪意を向けられることには敏感で、精巧なガラス細工のように繊細な面も。
普通の人なら大好きから大嫌いまであるメーターが大好きから好きまでしかない異常者なので、他人に対する感情のふり幅が極端に小さい。ようは、全員をそれなりに好きな代わりに飛びぬけて好きな者はいないのである。
備考 : 一人称は「 私 」。基本的に丁寧な敬語で話すが、特別親しい人物相手には砕けた話し方をする。小学校へ上がる前に母を亡くし、その数年以内に父の再婚相手である女性とその連れ子である姉らと暮らし始めた。しかし10歳頃に、気弱で立場の弱かった父も亡くなってしまい、健在だった頃から行われていた陰湿ないじめがより顕著になった。家政婦のような扱いを受けて尚継母や姉らを好きであり続け、父の遺産に手を付けられても嫌な顔一つ浮かべなかったが、父が昔母に送ったという偽物のオパールの首飾りだけは二人の形見として大切にしており、追いやられるように入学させられた女学校へも持ってきている。
両親から愛されて暮らしていれば、世間から断絶されたこの学校へ入学することはまずなかったはずなので、今自分が「 イヴの娘達 」として憧れの的になっているのは波乱万丈であった賜物だと思っている。物語の主人公を見るような羨望の眼差しにあてられ、元々の博愛主義に病的な拍車がかかったのは否めない。
貿易商に携わっている父は昔から金持ちだったのではなく長年の努力の後に仕事で大成したので、威厳のある態度を取ることに慣れておらず、金目当てで傍若無人な継母に強く出られなかったのだと思われる。母に本物のオパールを買ってやれなかったのもその当時貧乏だったため。趣味は読書と父が亡くなるまで習っていたピアノで、空いた時間は音楽室か図書室にいることが多い。
(/灰被り姫をkeepしていただいていた者です。pfが完成したのでご確認よろしくお願いいたします。
悲劇的な側面は他のお姫様と被ってしまうと思い、それよりも主人公であることを渇望している部分をメインに作成してみたのですが、どうでしょうか。気になる点などございましたらご指摘くださいませ。訂正いたします。)
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