半獣と人間の禁断の恋

ありがと。(片手で相手を抱き締めたまま相手の尻尾をゆっくりと撫で)
やっぱり人とくっ付くとあったかいな…。(ボソッと呟きつつ満足したのか尻尾を撫でるのを止めて再び抱き締め)

……………………っ……(じたばたと暴れて)

嫌だった…？(急いで離れて)

………………別に…嫌じゃない、けど……やっぱり嫌………(相手から離れ、部屋から出て行き)

ごめん…。(少し寂しげな笑みを浮かべながら相手を見送り椅子に座ってテーブルに体を預け)

僕…たつる君の嫌がる事しちゃったな…。(笑顔を止めてボソリと呟き)

……………………(扉の隙間から覗いて)

…………………………(くんくん)

…。(相手に気付かず寝ようとしていて)

…………人間が慌てる時って…どうなるんだろうな。おい、起きろ！(ふっと扉の周りに火を噴いて逃げ道を塞ぎ)

ん、熱い…。って何これ…！(炎を見て内心は凄く焦りつつも顔には出さず)
とりあえずどこかに…。ぁ…。(すぐに立ち上がって炎の無い所に逃げようとするも立ちくらみを起こしてふらふらと床に座り込み)

……………………大丈夫か。(見下ろし)

大丈夫…。すぐ治るから…。(頭を押さえつつ笑みを向け)

…………………ちぇっ。(残念そうな顔)

さっきはごめん…。君の嫌がる事しちゃって…。(相手の表情に苦笑しては軽く頭を下げ)

………………………………(見つめ)

どうしたの…？(少し良くなったのかふらふらと立ち上がって椅子に座り、微笑み微笑みながら尋ね)

……………………どうして謝るの？(見つめ)

いや、僕が君の嫌がる事をしちゃったからね…。(此方も相手の目をしっかりと見つめて珍しく笑顔を止め)

…………………………(俯いて)