半獣と人間の禁断の恋

怜）そうだけど、ミナモってゆうきを裏切った女って君だったのか！よくもひどいことしたね。今更やってきて何！取りに来たの？そんなことさせないよ！

……ふふ、私と貴方…どちらが良いか、本人に聞いてみない？ねぇ…？ゆうき………(相手に見せつけるようにキスをして)

怜）なっ
怜は、踏みとどまった。

………………ゆうきは…私の物よ。(見つめ)

怜）裏切ったくせに。ゆうきをどうする気だ！

……………………ふふ、教えてあげる。こうするのよ。(ゆうきの額に手を翳し、水のチカラを暴走させて)

怜）うわっ！もしかして、最近、暴走が多かったの君のせいなの？ゆうき、ゆうき！起きてよ！

………………何の事かしら。私はチカラを操るチカラを持っているのよ。さぁ、ゆうき……暴れなさい。(ゆうきが目を覚まし、遠吠えして外に飛び出し)

怜）あ、ゆうき！
怜がリードを引こうとしたら、首輪がちぎれていた。
怜）うそ、まさかあの女が...
怜は、ミナモに言った。
怜）止める方法を教えろ！

…………止める方法なんかないわ。あったとしても…貴方には教えない。(笑いながら言って)

怜）じゃあ、こうしよう。止めれたら、金輪際、ゆうきに手出しはするな。ゆうきは僕のだ。
怜は指を突き付けて言った。

………………ふふ、良いわよ。止められるなら、してみなさい。(見つめ)

怜は、ゆうきの好きなものと、写真を持って外に出た。
怜）ゆうきが暴れるなら、それを止めるのが、僕の役目だ。
怜は、そう言って、ゆうきを探し始めた。

………………わおーん…！！(街で人間を喰い荒らし始めて)

怜）うわっ！地獄絵図だ。
怜は、あちこちにバラバラになった人を見て、顔をしかめた。
怜）ゆうき！
怜は、ゆうきに写真を見せた。
怜）ゆうきの好きな新月だよ！

……………………ぐるるるる……(威嚇して)

怜は後ろで、ゆうきの好きなサラミなどを用意した。
怜）ゆうき、僕と帰ろう！
写真を見せたまま、怜はゆうきにそう言った。

…………………………っ…(見つめ)

怜）ゆうき、おいで。

………………………………っ…(近づいて)