半獣と人間の禁断の恋

うん。何故かは分からないけど…。(苦笑しては「嫌だったら言ってね。」と言いつつ撫で続け)

…………………………(大人しく撫でられて)

僕は寂しがり屋なんだよね…。(撫でるのを止めて抱き締める力を少し強め)
だからこうして人とくっ付くのが好きなんだ。(微笑みつつ語り)

…………………………そうか。(見つめ)

あったかい…。(ボソッと呟きながら抱き締め続け)

…………………………(黙ってじっとして)

…。(唐突に尻尾を掴むように撫で)

……………………ぎゃん！！(突然甲高い声で吠えて)

ご、ごめん…！つい…。(急いで手を離してゆっくりと撫で)

……………………がうぅっ…！！(相手の手に噛みついて)

っ…！本当にごめん…。(強めにぎゅっと抱き締めて謝り)

……………………っ……(するりと相手の腕の中から抜け出して逃げて行き)

待って…。(慌てて追い掛けて行き)

……………………ぐるるるる……(素早く振り返って威嚇)

今度こそ嫌われちゃったかな…。(相手をチラチラと見てため息つき)

……………………お前、尻尾掴むなんて…いい度胸してんな……(睨みつけ)

僕に度胸なんて無いよ…。(相手を見つめては俯き)

……………………何だ。つまんねぇの。(出て行き)

やっぱり嫌われちゃったのかな…。(今度は追い掛けずに壁にもたれ掛かり)

……………………居なくなればいいか。俺なんて。(庭の大きなプールに水を入れ、岩を身体に結んで飛び込んで沈んでいき)