悪魔 2016-07-30 21:15:58 |
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冗談だ、冗談。その顔は忘れたくても忘れられないしな。加えて、俺にこんな失礼なことを平気でする奴なんぞお前しかいない。ほら、いい加減手を離せ。( 手首掴み )
話し相手と簡単に片したが俺達の関係は奇妙なものだよな。
それが褒め言葉なのか?…まあ、素直さに欠いた口から出た言葉にしては上出来か。( ふん )
人に物を頼むときはそれ相応の態度があるのではないか?はなしてください、と言えたら考えてやる。( 薄笑 )
奇妙?まあ人道的ではないことは確かだが…長い間離れていた者の再会はそれなりに感慨があるというものだな。――そうとも。少なくとも不器用なお前の口からはとても褒め言葉なんか出ないだろうけれど。
――と、何故だかお前の前だとこうも口が悪くなる。こんなことが言いたかったわけじゃないんだが。…返事、遅くなって済まなかった。師走は最も多忙の月なんだ。連絡出来ずにすまない。
それと、明けましておめでとう。本年もどうぞ宜しく、だなんて都合の良い事は言えないが、まぁ、ふと思い出した時にでも声を掛けてくれ。まだ此処を離れるつもりはないんでね。
俺が素直にお願いします、なんて頼む訳ないのを分かって言ってるんだろ?全く、悪魔の扱い方に馴れていない奴は困るな。悪魔は気紛れだ。俺の機嫌を損ねれば今後、お前の願い達成への道が遠のくやもしれぬのに。……なあ、以前の様に撫でてはくれないのか?( 手首をするりと撫ぜ )
明けまして__というよりもう春だな。気温の移り変りが激しい時期だが元気にしているだろうか。昨年末は多忙な身であるお前を急かすような真似をしてすまなかった。お前にどうしても会いたくて少し暴走していた。今思い返せば自分勝手な振る舞いで非常に恥ずかしく思っている。( おず ) 俺の方は年始から二月にかけて慌しく過ごしており、今漸くこうして落ち着いて返事が打てている次第だ。久々にお前宛てに返事を書く故、なかなか思い通りのものが書けなくて頭を抱えている。乱文ですまないな。
離れるつもりはないと宣言しておきながら顔を出せずにすまなかった。流石にもう此処にお前の姿は無いか。いや、居たとしても既に何処ぞの魔術師にでも見初められて、使役されているのかもしれないな。変わらずお前が息災で悪業を愉しんでいるのならばそれで良い。ただ、ふと、あんたを思い出した。望みがあるのなら、また言の葉を交わしたいものだ。
来るつもりはなかったのだが何故か来てしまったよ。____鳴呼、憎たらしい。ただの人間のはずなのに、お前はずっと俺の記憶に居座り続ける。さっさとその顔を見せろ。直接、文句を一つや二つ言わないと俺の気が済まない。
一度はお前を解放した身。お前の記憶に残ろうが残るまいが文句を言われる筋合いはない。…だが、上級悪魔ともあろう男がただの人間である俺という存在に未だ翻弄され続けているのは気分が良い。( にや )――…自由を手にしたにも関わらず態々戻ってくるなんて、本当に可愛い奴だ。再び捕われる覚悟は出来ているんだろうな。
俺の独り言を拾うとは__嗚呼、よく言うよ。そういうお前も俺が恋しくてこの場を覗いたんだろ?魔に魅せられた人間ほど滑稽なものはない。ひとつ訂正させろ。俺はお前なんぞに翻弄されていない。思い上がるのも大概にしろよ、フィル・マクリシアン。( むす )
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