一度はお前を解放した身。お前の記憶に残ろうが残るまいが文句を言われる筋合いはない。…だが、上級悪魔ともあろう男がただの人間である俺という存在に未だ翻弄され続けているのは気分が良い。( にや )――…自由を手にしたにも関わらず態々戻ってくるなんて、本当に可愛い奴だ。再び捕われる覚悟は出来ているんだろうな。