全寮制学園 《nl》

遠田》

(扉の開く音が聞こえると出ていく人影は見なかったので、図書室内に入室したのだろう推測すればここを利用する殆どの生徒が返却手続きを済ませてから何なりとするため緩慢な動作で椅子を掛け直して来るだろうと思われる人を待ち。だが予想は外れてカウンター越しに見えた女子はそこにある作品を物色し始めた様で、それを暫く視界に捉えていたのなら図書委員らしく案内をと口を開くが、その人物が昨日知り合った相手と分かれば瞬間驚きで目を大きくさせるもそれはすぐに意地の悪いものへと変わっていき。)―あの、本なら其処のパソコンで調べられます…って遠田ちゃん？おお、おお、昨日ぶりだなぁ？…また暇人してんの？

(/宜しくお願い致します！では背後は失礼、)

>>月岡先輩

ああ、こんにちは。生憎今日はこれから読書の予定で忙しいんですよ。
(相手がまさか話しかけてくるとは思っておらず若干驚いたように耳をすますも相手に興味はないとでも言うように軽く溜め息ついて見せれば緩く骨格あげ笑み浮かべて上記述べて。その間も目線は小説の物色に夢中と言った感じで)

遠田》

要するに暇なんだな。それならちょっとお使い頼むわ、何か適当な本とってきてくれねぇか。…あ、俺は此処離れらんないもんなんで。よろしく。(このままでは退屈だろうと思っていた場面での相手の登場に内心ほくそ笑んでは、聞いたところの予定も言うより忙しそうではなく暇だと解釈。ならば、と思いパシリの頼みを相手に持ちかけてみるもそれだけだとこの前の様に反論されかねない為、自分では取れない理由を付け足し、いってらっしゃいの意味も込めて右手をひらひら振っては見送ろうか。)

>>月岡先輩

あの...、話聞いてました？私暇じゃないです。それに先輩の好みは知りません。(相手の理由に特に不満は無かったがパシられるのもどうなのかと考えれば目の前に有った己の一度読んだことのある作品を手に取り「これなんかは私好きですけど。」ぽつり呟けば裏を知っている相手に可愛らしい女の子を演じる必要などあるわけもなくあからさまに嫌そうな顔でちらりと相手をみやり)

遠田》

聞いた上で暇だと判断したんだが…まったく、優しくねぇお嬢様だこと。ふうん？ならそれ貸せよ。…その顔はどうかと思うけどな(送り出すつもりで振っていた手は却下されたことにより途端意味のないものになってしまい、眉を下げて言い訳と皮肉を言うのと共に肘をカウンターにつけたままゆっくり下ろしていって。そして手に取られた本にちら、と目を遣れば多少なりとも興味を示したようで渡してくれるように四本の指をくいくいと折り曲げるも、ふと目線を上げた先の顔にぼそりと不満をぶつけて。)

>>月岡先輩

嫌いな人に優しくする人なんて居ませんよ？
(相手の皮肉は相変わらずイライラとするものでカウンターの前と言うこともあり人目もあったりするわけで言っていることは可愛いと言うよりはかなり突き放しているものの人目を気にしてかにっこりと可愛い笑みを浮かべて首を傾げてこの表情なら特に問題はないであろうと先程手に取った小説を相手に近づき差し出して)

遠田》

あーもう、つくづくいい性格してるよなぁホント。嫌いな人となんか話さないで、予定通り読者してはどうでしょうかねェ？…と、あざす(口悪い言動とは対照的な微笑みを見比べながら呆れ混じりの浅い溜息を吐けば、首を緩く振ってから相手をぼんやり見詰めてしみじみと呟くが言葉通りのいい意味は込められてないようで。次いだ台詞はハッキリ嫌いと言われた当てつけかわざとらしく口を尖らせながらの自嘲めいた提案で、小説が差し出されれば片手を出して受け取ろうか。)

>>月岡先輩

いい性格なんてお褒めにお預かり光栄です。
(皮肉だとはわかっているもののわざとらしく表情緩ませれば口元に手を当ててみせ、「月岡先輩が拗ねても可愛くないですよ？それとこれ借りますね。」相手の口調に仕草からすねていると取ったのかきょとりと不思議そうな表情作り相手に本を渡せばいつの間に取ったのか己が読むための小説をカウンターにおいてみせて)

遠田》

褒めてねぇよ馬鹿。――はん、可愛いくないと言えばお前もお互い様だな。…返却期限は２週間後となってますので。(演技がかった態度にくるものがあったか調子変わらず低い声で即答即否定。手元に渡った本の表紙を一瞥し、内容の全体を把握するためか裏表紙に親指をかけてパラパラとページを捲りながら聞こえた言葉にいくらか説明を省略して鼻で笑ってやり。置かれた本は自然と視界に入り、作業をしていないほうの手でスーパーレジにあるような機械でピッとバーコードを読み取れば委員としての仕事をと。)

>>月岡先輩

馬鹿なんてかわいい後輩に酷くないですか？
(わざとらしく肩竦めて見せれば眉下げ悲しそうな表情ちらつかせてみて次いで聞こえた言葉には｢私は可愛いげが無いんですよ？｣等と肯定ともとれる物言いで不思議そうに首かしげて見れば相手の委員の仕事をきっちりやる辺りには心のそこから思ったらしく自然な表情で目を数回瞬いて)

遠田》

かわいくない後輩にだから酷くない。つうか、アンタは表面上の可愛さ装ってるだけだろ。…おい、なんだその意外みたいな顔は(悲しげな表情もどうせ芝居がかったものだろうからと重ねて淡々と否定しては、珍しい肯定的な言葉に頷きがいくが自身の中で可愛いとしても上辺だけだと断定して。捲っていた親指が表紙まで届くと本を閉じて脇の方によけながら目を瞬かせる相手が見えると心外だと言わんばかりに眉を寄せて。)

>>月岡先輩

いやー、月岡先輩って不良気取ってるただのバカなんだと思ってました。
(酷いことには変わりがないと思うのだがまあ真に受けて居ないのでたいして気にしたようすもなく己の事を見透かした様な物言いにイラついたのかわざとらしくきょとりと不思議そうな表情作ってはしばらくしてにっこり笑顔で両手合わせて上記を述べてみせ)

遠田》

不良気取ってるただのバカぁ？どこをどう見たらそうなるんだ。髪も染めてなければピアスもしてない、制服もズボンに入れてれば第一ボタンだってしめてる。…俺はただ口が悪いだけだ。(頭の片隅にもなかった言葉に吃驚して思わず反復しては、不満を露に眉間に皺を刻んで自分の身を晒すように両手を広げてみせて。一つ一つ見せつけてやるように指し示しながら不良でないことをアピールし、ひと呼吸分の間のあとに視線を下に落として呟き。)

>>月岡先輩

あれ、自覚あったんですね。落ち込んでます？それとも足元になにか？
(相手の反論に反論を返そうと相手を見るも視線が下に落ちているところを見ればそう言う感情も萎えてしまい一言だけいつもの物言いでつげれば己にしては随分気を使って話を逸らした方がいいのかと相手の視線の先の話に切り替えてみて。)

遠田》

どこに落ち込む必要があった。気ィ使える暇があんならもうちょいココ鍛えておくべきだな。その、あれだ、…そんなに馬鹿に見られてるのか。俺は。(落としていた視線を上げて相手と交わらせては気遣いなどいにも介さず嘲笑うが如くの表情見せては自身の頭を指でトントンとさし、口の隅を吊り上げて。だがその顔はずっとは続かず目を逸らして言葉を探しているのかやや口篭ること数秒、ばっちり目を合わせるは少しだけ不満の滲む顔で。)

>>月岡先輩

あれ、不満なのはそこですか。なら良かったです。てっきり先輩は口が悪いことでなにかトラウマがあるのかと。
(相手の質問には答えないもののにっこり笑顔で応対しては己の気遣いがどうでもいいと判断したのかずけずけと己の思ったことをきっぱりつげてみて。これで相手が傷付いたとしたら自業自得であろうと多少のイラつき以外のものは何の感情も抱いていないと言う風で)

遠田》

生憎メンタルは強いもんでな。自分で自分をこうだと認めるのは少し恥ずかしいもんなんだよ
(トラウマがあってほしいのかと思わせるような口ぶりにジト目で睨んで腕を組み、ふ、と浅い呼吸をすれば視線を下に向けつつ答えて。)

>>月岡先輩

恥ずかしい...、羞恥心ってあったんですね。
(相手の述べた言葉を復唱してはしばしの沈黙あっさりと述べた言葉は本気で言っているような声音でありからかっているようすもみせずにきょとりと首を傾げて)

遠田》

感情がないとでも思ってたか。そもそも、…ん゛っ、ん゛！(幾らなんでも自分にも羞恥心ぐらいあると、きょとんと素の表情をみせる相手に反論唱えようとするが公共の場、それに最初に目に付くカウンターともなれば人が通るのも当然というもの。本棚のある方面から本を抱えて此方に来る人影に気付くと咳払いをして話を切り、相手にしたことと同じように借りる手続きをしてやれば。)

>>月岡先輩

わっ...すみません!!
(明らかに邪魔になるところでの立ち話。後ろから来る人物に慌てて声色変え頭を下げるものの本性がばれていたらどうしようか等とふと考えるもとりあえずは頭をあげて素知らぬ顔と言ったところかと小さな溜め息吐いて)