夜行列車｛étoile｝無登録/雑談/出逢い/指定

>シャット

単に光を反射する物で良いなら錆びたコインを磨いて大事にしてやってくれよ。もっとギラついた装身具を強請るかと思いきや其れで満足するんだな。
(少なくとも車内で使用する機会には恵まれない、前記の理由からコインは鋳型から生み出された丸いモノと定義。使わない通貨がチップの役目を果たすのならよしとしよう、だが喜ばせるには稼ぎが足りないのも事実。さり気なく手近の物を片手で脇に避け残る障害物はカウンターのみ「俺が君の主人なら死んだ鼠を頂戴出来たのに」もしくは死にかけの獲物やもしれない。鋭い牙は無くとも嘴は目玉を潰し毛も羽根も毟りつつじわじわと喉元を締め、餌食は抵抗をやめ養分となる。残酷だと言うのならば人間から見れば等しいのでは「シャット、成猫で命拾いしたと思うべきだぜ。子猫なら攫って食べてお終い」恰も楽しい談話を交わす二人であるかのような軽々しい口調。目を狙わないその代わりとして鼻先を鼻先へ当てる甘い仕掛けを。)

>ベルの嬢ちゃん

——嬢ちゃん、漸く雌の顔になったな。
(揺れる肩と見開かれた眼孔を見るからに拒絶を露わにする彼女の顔は幼くも女性に近しい十代最後の顔付きにぴったりで、腐った毒林檎の様な加虐心に火をつけるよう。それでも彼女は可哀想なまでに好奇心に囚われ逃げようとせず、細い身を前進させるのであればそれに応えるのも大人の役割であろう。きめ細やかで傷みを知らない頭髪に指を絡めるようにしてその髪を引いて確実に捉える為に、そしで逃げる事の出来ないように、たった１束の髪だけで距離を縮めようとし。もう時期己の開かれた股の間に若い娘が近付けば「…喰われたのさ、こんな感じになァ…！」容赦無く指にしっかりと絡めた毛束を手の内側に握り込むようにして強引に引き寄せれば、近くで見れば見るほど無な己の顔を突き出し、それは目と鼻の先で)


>アリス/［ディユ］

その通りです。ね？不安と恐怖も何もかも無くなるでしょう。貴方は物分かりがいい、とても良い子ですね。きっと、此処の生活にもすぐ慣れる事でしょう。
(素直に己の言葉全てを受け入れる様子に実に満足げに微笑み、その手を相手の頬まで引き上げればそっと添えて親指の腹でゆっくりと撫でてやり。)

>ジェラルド

人が大切にするものも立派な光り物よ。如何してかしら、他人の物ってとっても魅力的に見えるの。
(それが例え、世界を滅ぼす原子核の粒子だとしても瞳を輝かせこの世の終わりを望む学者がいれば、粒子でさえダイヤモンドの結晶に見えるであろう。何処までも傲慢で欲望だらけの猫は”ミャオ”と鳴いて宝の山に酔い痴れよう。命を狙う側から狙われる側へと替えられた発言にゾクリと背筋を震わせて甘い甘い狩に尾を揺らして愉しみ。「お互い様ね、貴方こそ雛ならばその首筋に牙を立ててへし折っているわ。」此方も首筋に歯を立てる代わりに首を傾けて首筋に鼻先を押し当てればすんっと野鳥の匂いを堪能し)

>シャット

子孫だの恋人だの、大切にしていたら何でも欲しいってか。欲が深過ぎて君に跳ね返らないように祈らないと。
(泥棒猫。これぞ相応しい表現。少数で深い満足を得ないからこそ次々と狙っては飽きる。信じもしない神に向かい十字を切り最後にamenを。表面上他人目線で居ても結局は同類で共に地獄に堕ちるべきと凡ゆる神職者が口を揃えて言うだろうけれど。恐怖を甘味に変えて喉奥へ唾液を送り込み柔い毛に覆われた頭部の手触りを通じて愛で「肉食同士永遠に相容れない、君は爪を立て俺は空中へ攫う。そんな事をしたら運転席からライフルで撃たれて死ぬ」腕の中に居ようが手中には収められない芳しいバーテンダーを惜しみつつ手離すのは安易に我が物に出来ない物こそ何処迄も価値はそのままに狂おしい程の欲を満たしてくれる毒物であると知っている所為。)

＞ サヴァン

( こんな時だってストレートの髪は少しも相手の手から逃れない。否、今更逃げ出す事はもうきっと無理だろう。それが髪を引かれる事でピリピリとした痛みに成り代わり嫌でも伝えてくれば最後の引によってバランスを崩した体は相手が予め空けた股の間にすっぽりとおさまる事となり。刹那、双眸に映ったのは遠くから見るよりも黒々とした“無”。それに加えて鼓膜をビリビリと震わせる声。全身を流れる血液が荒々しく速度を早めたような感覚を覚え心拍が激しく脈打つ中、それでも何故だろうか、逃げ出したくなる恐怖ではないのだ。指先が明らかに震えている手を恐らく口元に当たるだろう箇所に伸ばせば「＿＿私も食べる？」確かな震えを忍ばせた声色でなんとも可笑しな問い掛けをして )

>ジェラルド/［シャット］

仕方ないでしょう？それ性よ、結局貴方も奪う者、必要以上も以下も同類だわ。
(それでも己は最低限の狩にだけをする野鳥と主張するのであれば、それは立派な偽善者だとせせら嗤うだろう。人の特有の皺のある丸裸の手に撫でられるのは何と心地いいものか、きっと一時の戯れだとしても本気でこの場を愉しむのも性の一つ、離れ行く身体に相手側へ傾けていた身を起こし今度は正面に向かい合うように「自然のピラミッドは一見弱肉強食を表しているようだけれど…、人もいつか土に還るわ。そうやって皆結局迎えるのは死の世界。私達ってそんなに他と違うかしら？」ロシアンブルーの猫頭で首を傾げてみせては一歩背後へと下り、色とりどりのボトルが並ぶその前でくるりと一回転し)


>ベルのお嬢ちゃん/［サヴァン］

————……
(股の間へと収まる彼女の浮いた髪から漂うは金木犀のような甘い香り、鼻腔を擽り散々嗅ぎ慣れた煙草の臭いを誤魔化してくれよう。変わらず鎖を繋ぎ止めるかのように拳に握る髪はそのまま、此方を見つめる穢れを知らぬ少女を無の向こう側から獣のようなギラギラと怪しい閃光を放つ瞳で眺めているのは知る由も無いだろう。宛てがわれた指先が冷たければ血の気が引いているのだと一目瞭然で、僅かな震えさえも感じ取り、漸く髪を解放し。然し代わりに彼女の両頬へと両手を添えればその首を持ち上げて「生憎、今の話は嘘っぱちだ。この顔は、——喰われたなんかで片付けられるような甘っちょろいモンじゃねェ。」唸るような、地鳴りのような低い低い声を喉の奥から発するように、彼女が一単語も聞き逃さず、今晩は震える夜を迎えられるように、口元の靄がほんの僅かに薄まれば、其処から覗く唇は真っ青な髭に囲まれて、覗く銀歯がギラリと光り輝き)それにてめェは別の意味で喰ってやるよ、ベルのお嬢ちゃん。

>シャット

仕方が無い、か。君を口で負かそうとは一切思ってないよ。こんな話普通しない。
(人間の姿を取っていようがいまいが奪わずには生きられぬ運命。両手上げ水掛け論になる前に終止符を打たねば。事実盗っ人の生き様を選んだのは己自身、有罪が此れで白紙になる等と考えるのは愚かの極み。遊び相手なら他に幾らでも探して朝には他人行儀にすれば良いだけ、本命ならば浮つかずにイエスマンに成り下がるだけ。其のどちらにも属さない関係が有っても良い筈「好きという言葉は便利過ぎて重みに欠けるかもな」そんな独り言はさておきバーラウンジのシンデレラが舞う姿をぼんやり眺め「生粋の人間に訊いてみなきゃ分からない。化け物だってんなら別に其れも其れ」分からないものを明白にしようともしない。無駄な憐れみも同情心も自然界には通用しないのだから。)

>ジェラルド

(パープルやショッキングピンク、ブルーに輝くネオンの光は今はスポットライトに早変わり、洋楽の音楽にその身を乗せピンヒールでステップを踏めば己の城から相手の元へと移り、まるでダンスを申し込む紳士のように相手の指先を掬い上げて片目を瞑り「賢い答えね、確かに私達だけで考えても分からないわ。嗚呼、でも退屈凌ぎにはお互いなったでしょう？」肉食同士の話し合いも此処でお終い、今度は別の方法で楽しませてもらおうと相手を丸椅子から立たせるように手を引いて、丁度ジャズ調に変わった音楽に二つの耳をぴんっと立てて「踊りましょう、今夜はアルコールの代わりに回って酔いましょう。」薄い水色の瞳がネオンに照らされれば猫特有の反射によりギラリと光り、その瞳を細めて)

＞ サヴァン

＿＿本気にした。…私、サヴァンの事怖くないよ。
( 口元に添えた手は食べられる事が無かったしまるで鎖のように扱われていた髪の毛も解放してもらえた。されど逃れる事は出来ない。まるで動きを封じるかのように両頬へと宛てがわれた手を怖いと感じるよりも先にそこから伝わる気がする温もりに不思議と心拍が治まるのを感じ。されどそれも一瞬。低い低い、まるで何か洗脳でもされてしまいそうな声が耳から脳へと響く中で再び僅かな恐怖が顔を覗かせれば一先ずの強がりを。と、僅かに視線を下げた先、今まで口元を覆っていた真っ黒な靄が薄くなっているではないか。初めて見た相手の一部にゴクリと唾を飲むも結局口を付いて出る言葉は「痛いのは嫌だな」なんていう何処かズレたもので。はてさて、恐怖の中であっても消える事のない好奇心は身を滅ぼしかねない。唇の隙間から覗く銀歯を確認するや否や、まるで操られでもしているかのようにあろう事か自分から顔を近付け。触れるだけの口付けに成功したならば「キスで顔戻るかな。美女と野獣みたいな感じ」なんて戯言を言ってのけるであろう )

>シャット

鳥類代表の台詞にされたら面倒だろ、見た目はこんななのに。奥が深い議論を展開する頭があった事に我ながら驚いた。其の細い腰を支えた方が良い？
(面倒事からは先ず逃げよ、己を護る為に。こうも無手勝流に振る舞ううつけ者が豪華列車に乗りバーで嗜めるのならば世論なぞ容易に書き換えられてしまうかもしれないけれど。ピンヒールの危うさを見越して紳士然とした申し出を言い終わらぬ内に既に片手は腰へ。取ってくっ付けたステップにロマンスを見出す事勿れ「下手でも笑わないでくれよ、この広くて狭い車内じゃ直ぐに特定される」もう混ざって何色とも呼べない電灯の色彩が全てを狂わせる、腰に無いもう片手を向かい合う手に絡めバランスを崩さぬよう細部へ注意を払いつつ足を右へ左へ時には前へ後ろへと。)

( ／ この度はこんな遅い時間まで絡んで下さってありがとうございました！そろそろ眠気が来てしまいましたのでここらで落ちさせてもらえたらと思います。終始ふわふわとしたキャラではありましたが主様の萎えに当てはまっていないようでしたらまた絡んで貰えると嬉しいです。それでは失礼します…！ )

>ベルの嬢ちゃん

(/此方こそ遅くまでとても可愛らしい娘様とお話する事が出来て感謝しきれない限りです…！主の萎えは過度の悲愴設定も女々しさもほぼ萌えに入るほどストライクゾーンがだだっ広いので何も心配なさらないで下さい、是非此方からも可愛らしい娘様とまたお話ししたいと思います！またお越し下さいませ、そして素敵な夢を！お休みなさいませ！)


>ジェラルド

大丈夫、見つかりはしないわ。私と踊れる男性は貴族か何かと思われる筈よ。誰もシロハヤ…ジェラルドなんて思わないわ。
(決して相手が貧相な身なりだからと言いたい訳ではないが高みの花と謳われたバーの店主が盗人と踊るなど誰も考えはしないという思想から結果的には意味合いは同じものとなり。腰に添えられた男らしい掌に若干身体を預けるようにしてステップを踏むリズムは次第に息を合わせて共同作業となり始めよう。ワンツーで腰を支える腕に重心を寄せて柔らかくしなやかな上半身を後方へと倒しカンブレを披露し)
何処でも気を張らなくちゃならないなんて可哀想な人、私なら一層の事その顔の布を取って返り討ちにしちゃうわ！

(/ジェラルド様の背後様へ、昨日に引き続き夜分遅くまで楽しいお時間を有難う御座いました！とても充実した魅惑のやり取りに今も胸がドキドキしております！眠気が来ましたので本日はこの辺りで落ちますね、宜しければまたいらして下さいませ、それでは素敵な夢を！お休みなさいませ！)

ふあぁ…、今日は沢山のお客様が来てくれたおかげでうちのレストランも大繁盛だったよ…。
ジェラルド、ラスカル、アリス、ベル、どうも有難う。
シャットもディユもジュワもとっても楽しかったみたいだよ…サヴァン？彼は何だか驚いてたけど…楽しそうだった。

それじゃあ、
Bonne nuit, fait de beaux rêves.
(おやすみなさい、良い夢を)


＊
過去に作ったキャラクターに再び息を吹き込む場所。
過去半年以上一度も使用していないキャラクターor新規作成キャラクターの出逢いの場。
指名制で不思議な従業員と戯れるのも良し、新たな物語を求め出逢いを探すのも良しとするトピック。

>2 同意書/ 楽しみ方/規約
>3 乗務員
>4 étoile内部
>5 消滅の駅


＊
2018/11/25 に来て頂いたお客様

>7 ジェラルド・ D ・ロビンソン
>19 ラスカル・ヘイスティングス
>56 アリス・ロラン
>59 ベル・フローラ

ボンジュール、皆様。いかがお過ごしでしょうか？
本日も夜行列車étoileは数多の金銀煌めく星々を纏いながら、魅惑の長旅をご提供致しましょう。

然し乍ら、私含め業務員は小惑星にぶつかり未だ手を離せない状況です故、もう暫しお迎えには上がれそうにありません。

今後étoileに乗客し、二日目以降の方々は私の合図が無くとも自由参加型を取る事が出来ますので、お時間が空いた時にでも参加下さいませ。

勿論、途中業務員らが顔を出した際には指名制を取る事も、指名制兼自由参加型同時に取る事も可能ですのでお好きなようにお楽しみ下さいませ。
※ご新規様は>2を参照下さいませ。

———ではでは、また後程。

(四号車一階のラウンジにて質の良いソファに腰を沈め、壁一面張りの車窓から外の景色を眺めては特別意味もなく窓硝子を折り曲げた指の第二関節でコツコツと叩き。人類初の月面着陸は1969年、宇宙船はアポロ11号だったか。ミルキーウェイの深みにでも沈んでしまったかと思わせるほどの無数の星の煌めき、その永遠のような広がりをぼんやりと眺めながら、頭に浮かぶのはそんなどうでもいい常識ばかり。知らぬ間に列車に乗っていた、それ以前の記憶をどこかの駅に置き忘れて。無暗に記憶を辿ろうとするたび頭の中には濃く靄がかかり、疲れるだけで何の成果も得られないのだからとうに諦めてしまった。ず、と尻の位置を浅くずらして背凭れに浸かるように上体を委ね、半ばまどろみながら独りごち)
…ひょっとして俺死んじまったのかな。そんでこの列車が現代版カロンの渡し船ってやつ？は、笑えねー…。

(/自由参加型にてお邪魔させていただきます、>19です！もしお時間の合う方がいらっしゃれば良ければ乗客同士交流させてくださいませ…！こちらロルを打つのが大変遅いため１名の方にお相手をお願いしたいと思います、宜しくお願いいたします。)

>ヘイスティングス

カロンって？死んでるなら俺にとうとう霊能力がついた事になるぜ。此れ、付けられた跡。
(食堂から態々ソーサーに乗せたコーヒーをテイクアウトしてのラウンジ散策。いい加減日の差さない車内に目が慣れてきた、皮肉にも半獣である己が。適当な鼻歌混じりには何の緊張感さえ持たせない。生きている証拠なら推定二日前の負傷で十分だろう、手の甲の傷跡を見せて。)

(/>7の逃亡犯です、よろしければ暫しのお時間を頂戴出来ますでしょうか？気を抜くとロルが無駄に長くなってしまう為、コンパクトに回すよう努めますが変動する可能性がございます…。)

>主様

(/自由参加で一名の方、指名制にてもうお一人の計二名とのやり取りとさせて下さいませ。力量が足らず申し訳ありません。)

>ジェラルド

あんたも俺と同じで死んでるって発想には…、ならないってか。死んだ人間の魂を冥界まで乗せてく船が有んだよ。あの胡散臭い男は終点なんか無いなんて言ってたけどそんなわけないだろ、だったらなんで走ってんだっつう話だし。
(半ば天井を仰ぐような形で背凭れの上部に乗せていた頭を僅かに持ち上げ、ご機嫌な鼻歌と共に近づく足音の主を確認。見せつけられた傷跡の痛々しさにうっと顔を歪め、それの意味するところを察すれば投げかけようとした問いかけを自己回収。一度深く座り直してから視線を再び窓の外へ、探るだけ無駄であろうと心の中ではわかっていつつも浮かんでしまう疑念を吐露して)

(/お声がけありがとうございます！少し席を外しておりまして反応が遅れてしまい…大変申し訳ございません。こちらもロルムラが大きく読みづらく感じさせてしまうかと思いますが、お好きな長さで回していただければと思いますので、どうぞお時間のゆるす限りお相手をお願いいたします…！)

>ヘイスティングス

流血する幽霊が居るか？痛みも感じた。だからってアンタも傷を付ける必要は無いけど。もう滅茶苦茶だだっ広い空間を走ってるか無限ループしてるとかかもな。
(危機感を持たない方が異常かもしれない。逃げられるものなら此のまま逃げられるだけ逃げたい男、星屑を見つめ行き先を案ずる人物其々は相反した感覚の持ち主であるようだ。コーヒーを啜り一服嗜みたい気分が全身をそわそわ動かし数度指鳴らしたのは灰皿が近くに見えなかったという理由によるもの。「ま、胡散臭い奴を信じようって方が難しいか。俺は真相を突き止めずにダラダラしてるのも良いと思ってる。でも知りたいなら協力するぜ」ソーサーをガラステーブルに置き背後に立ちあっけらかんとした口調で提案。)

(/大丈夫ですよ、私生活第一ですので無理のないペースで是非お願いします！どうぞお気になさらず。ロルの件も承知しました、言動が適当な息子がご迷惑をおかけしないか心配ですが引き続きよろしくお願いします！※蹴り可)

>ジェラルド

どうせ分かりっこないけどな。意味なんか無いってわかってても一日中暇してっと嫌でも考えちまうんだよ。列車の謎より暇潰す方法考えて貰った方が良いのかも、座れば？
(永遠に広がる空間か或いは無限ループ説か、案内人の言葉の真相がそのどちらかだと仮定しても更なる疑問が続々と浮かんでくるばかりでキリがないのは明らかだろう。この現実離れした状況に何の不安も抱かないのだろうかと感じさせるほどに平然とした態度を崩さない背後の男から差し出された提案は断っておき、長いソファの少し離れたあたりを軽く上げた顎で示して)

>ヘイスティングス

なら良い場所があるぜ。この上のバーで呑んだくれておけば意識が吹っ飛んで考え事をする時間が短縮出来る。一号車の噂もどうにかして解明すると…ワオ、俺達探偵じゃないか。
(最近入り浸っているお気に入りの場所を紹介しておこう、不健康且つハイリスクな方法であれど。示された場所に腰下ろしてもぺらぺらよく動く舌を止められるモノは何処に。残った液体を流し込みピンポン球大に片頬膨らませ息を吐き指は落ち着きを知らず、改めて人の良い笑みを向け「俺はジェラルド。アンタは？」上半身乗り出し片手の握手を求め“豪華列車の探偵と探偵”同士の素晴らしい出会いを祝福しようという魂胆らしい。全てが嘘であったとしても信じるべきを選ぶは結局乗客各人に委ねられているのだから。)