加州清光 2015-11-15 21:35:33 |
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…これが「沖田くんが生きた歴史を守る」ってことだしね。
(敵と交戦し始めて暫く経った頃、あらかた討伐し終え残りの数振りを追いかけ二階へと上った矢先に、座敷の奥で自分を振るい攘夷派の志士たちと奮戦するかつての主の姿が目に入り。彼が自身の敵に気を取られている隙に時間遡行軍を安定と二人で順調に倒し終えたものの、その直後苦しげな空咳と何かに皹の入る音が聞こえれば、思わずそちらへ駆け寄ろうとする安定を片腕で制して。何も言わずにただ表情をくしゃりと歪める彼に静かに告げると、その手をとって階下へと導き。)
(暫く集中して事務作業に取り組んでいたものの相手のいない時間が酷く静かに感じられ、ふと時計を見れば、今頃は敵と対峙しているだろうか、沖田総司の姿を見ている頃だろうか、などと考えずにはいられず、不安とは違うものの気になってしょうがない様子で。少し早い気がしつつも我慢出来なくなれば作業をそこまでに部屋を飛び出し、門まで駆けていけばまだ誰も来る気配のないそれを見つめて「清光……」と呟き、己の胸元をぎゅっと握りしめ)
わ、ちょっと…俺は大丈夫だって。早く帰ろうよ。
(池田屋の外に出るなり少し不安げな面持ちで待ち構えていた他の面々に迎えられ、ほっとした様子の長曽祢に安定と共に頭を撫で回されれば、自分の中でも何かのけじめがついたかのような、晴れやかな表情を浮かべて門の方へと歩き出し。相手に信頼されている自覚はあるもののその心中を思うと一秒でも早く本丸に帰りたく、来た時と同じように近くに潜んでいた妖精に繋いでもらえば、逸る心を抑えてその中へと踏み込み。)
―っ! お前達…!
(暫く門を眺めていると不意に空間が歪み、光の中からまずは相手が、続いて他の面々の姿が視界に入れば思わず駆け寄って。大きな傷を負った者がいないこと、思いつめた表情をする者がいないことを確認すれば徐に表情を和らげ、今一度彼らを確りと前にしては「……おかえり」と暖かな雰囲気で迎え入れ)
(/あけましておめでとうございます~!
簡単な挨拶ではありますが、今年もよろしくお願いします(´∇`))
ただいま、主。
(こちらからも駆け寄るようにその目の前まで近づくと、安堵した様子の相手に釣られたように頬を緩めて言葉を返し。相手と同じく駆け寄ってきた仲間たちから温かな声をかけられれば、それら一つ一つに答えた後あらためて相手に向き直り「信じて待っててくれてありがと」と真っ直ぐ見つめながら穏やかな声で礼を言い。)
(/ あけましておめでとうございます!
昨年も大変お世話になりました…!!
こちらこそ、どうぞ今年も仲良くしてくださいね(*´꒳`*) )
お前が信じさてくれたんだ。
(相手の頭にそっと片手を置けば、どこか愛しげな視線を向けつつ数回程優しく髪を撫でて。それから全員を見回し軽く手招きをしたかと思えば、めいっぱい両腕を広げて全員まとめて抱き締め「頑張ったな」と穏やかな声のまま労えば、ひとしきりぎゅうぎゅうと抱き締めてから、ゆっくりとその力を緩めて「さぁっ、昼ご飯の用意はもうできているぞ!」 と笑顔と共に促して)
(/ぜひぜひ、こちらこそ…!
では、失礼いたしました~(*˘︶˘*))
やった、もうお腹ぺこぺこ。
(自分を信じ待ち続けてくれた相手の言葉がどうしようもなく嬉しく思えれば、自分たちの絆が深まったような心地すらして声を弾ませつつ答え。そのまま大勢で連れ立って玄関まで戻ると、ひとまず手洗いやら着替えやらを済ませるために自室と洗面所とを行き来してから大部屋に移動して。食卓の定位置に腰を下ろして初めて、無事出陣を終え誰一人欠けることなく昼餉を共にできることに密かに安堵すれば、想像以上に気を張っていたのだとようやく気づいて大きく息を吐き。)
―いただきます!
(同じく食事の席につきいつもの挨拶を済ませたところ、ふと相手の安堵する様子が見えれば何も言わずにそっとその背を優しく一撫でして。寝るまでの時間は沢山甘やかそうと密かに思いつつ箸を取れば、順調にその料理を食べ進めていき、あっという間に自分の分を食べ終えては満足気に己の腹を擦り)
──…ごちそうさま。
(自分の過去にけじめをつけたことにより胸のつかえが取れたような感覚を覚えれば、普段よりも心做しか食欲旺盛な様子で食事を進めて。食べ終わり両手を合わせて挨拶を済ませた直後、障子戸越しに大部屋の外から'加州清光'とこんのすけに呼び出されれば、怪訝そうにそちらを一瞥した後立ち上がり部屋の外へ出て。)
―清光…?
(手のひらを合わせて食後の挨拶を済ませたちょうどその時、不意に相手が立ち上がり廊下へと出ていく様子を見れば思わず不思議そうに首を傾げつつ声をかけて。しかし、寸での差で間に合わなかったのかその声が届くことはなく、手洗いにでも立ったのだろうかなどと呑気に考えついては、その時点ではさほど気にすることはなく片付けを始めて)
新しい審神者……?
(人気の無い廊下を進み明かりすら灯されていない空き部屋に呼び出されると、こんのすけを介して伝えられた時の政府の意向に耳を疑って。前任によって折られた刀、人の形を保てなくなった刀たちはすべて顕現させ終えた上に、池田屋を攻略したことで出陣にも一区切りがついたこと、さらに元の世界での相手の時間は止まったままであるため1年以上こちら側に留まると見た目の成長等に変化が出てしまうことなどを理由に、相手を元の世界に返して新たな審神者を採用する、との旨を告げられれば、突然のことに心の整理がつくはずもなく動揺しきった様子で「…俺だって、主には平和な世界で暮らしていてほしいけど」と零して。)
清光~…? きーよーみーつー、風呂に入るぞ~!
(片付けも一通り終えて一番風呂を譲られれば、いつものように着替えやらタオルやらを二人分用意して廊下へと出て。先程席を立ってから姿を見せない相手を探すべく大部屋付近の部屋の前を通りながら名前を呼び続けるも、姿どころか声も聞こえない現状には流石に心配そうに表情を曇らせ「……どこに行ったんだ?」と一人呟き落とし、暫し悩んだ後更に奥にある空き部屋の方へと足を進め)
で、でも…!いつでも会えるんだよね?お互い行き来したり、会って話をしたり…!
(こんのすけの話ぶりで今回の話が覆せない決定事項なのだと悟れば、色のない表情で「わかった」と小さく呟き。直後、以前相手の時代へ出かけた時のことを思い出せば、ぱっと表情を明るくさせて別々の世界で暮らす自分たちの姿をあれこれと夢想して。しかしそんな願いすらも'一般人として元の世界に戻ればこちら側に関する記憶はすべて消え去ります。本丸での生活も、刀剣男士との思い出も'とあっけなく打ち砕かれてしまえば、ひとりでは抱えきれないほどのあらゆる感情がこみ上げてきて、それ以上彼に言葉を返すことはなく部屋を飛び出して。)
―清光…?
(相手を探していつの間にやら奥の方の部屋まで来てしまい、さすがにいないかと引き返そうとしたところ、近くの部屋から飛び出してきた相手の姿を見れば思わずきょとんと見つめたまま固まってしまい。何やら普段とは違う相手のその雰囲気を感じとれば、慌てて相手の元へ駆け寄り「清光!何処に行っていたんだ、探したぞ?」と声をかけつつ顔を覗き込み)
ご、めん……ごめんね、千秋。
(相手の顔を見た途端堰を切ったようにぼろぼろと涙が零れれば、それを拭う余裕すらなく夢中で相手の身体を抱き締めて。一年間を通して積み重ねてきた思い出の数々や相手への想いの大きさは言うまでもなく、それらがあるからこそ突きつけられた決定を思うと涙を止めることができず。それでも相手にとっての最善を考えれば全てを告げるのは躊躇われ、強く抱き締めたまま「…意外と気、張ってたのかも」と出陣を終えた安堵だと主張して。)
そうか……。
(突然のことに驚きを隠せず抱きしめられれば思わずきょとんとしてしまうも、その涙声を聞けば自分までもが切なくなり、持っていた着替えやらを廊下へ置き優しくも力強く抱きしめて。出陣を終えたからだと言う相手に少しの違和感を感じながらも深く追求することはなく、安心させるように、包み込むように抱き寄せたままその背をゆったりと撫でては「もう大丈夫だぞ、清光。これから一緒に風呂に入って、ゆっくり休もう…」と穏やかな声色で呟き、軽く身体を離すと濡れた目元を優しく指で拭い)
っ……うん、
(相手と一緒に風呂に入り同じ布団で眠る、当たり前の日常だと思っていたそれらをあと何回できるのだろうかと考えると、いくら相手に拭ってもらおうと涙は次から次へと溢れてきて。泣きじゃくったまま着替えを拾い上げると黙って相手の手を取り、もたもたとした足取りで脱衣所の方へと歩き始め。風呂場に着いてからも、自分たちが入浴を済ませている間に他の刀剣男士たちには説明を済ませること、相手には明日の朝記憶が消えることを伏せたまま告げるということなど、先程こんのすけから聞いた話の一つ一つをぼんやりと反芻しながら着替えを済ませて。)
……大丈夫か…?
(泣き続ける相手の様子を見れば、それが安堵故のものだけではないと容易に確信でき、隣で着替えを済ませては堪らず声をかけてそっと相手の手を取り。安堵故でなかったら一体何があったのだろうかと考えるも心当たりが無いため答えなど出せず、そのまま手を引きつつ浴場へと入ればいつもの場所に腰を下ろし、早速髪を洗い始めると「―清光。さっきからぼんやりしているだろう。何か、考え事か…?」と酷く心配そうな面持ちで横目に相手を見やり)
大丈夫。ほんとに、疲れてただけだから…。
(風呂場に入り相手の隣の椅子に腰を下ろすと、涙にまみれた顔を湯で洗い流してから答え。髪を洗い始めた頃にはかろうじて涙も止まっており、その後もなるべくいつも通りを意識して振る舞いつつ身体を洗っていき。それから風呂椅子を動かして相手の後ろに座ってスポンジを泡立てるも、その背中を見た途端言いようのない寂しさがこみ上げてくれば、相手の腰のあたりに腕を回して抱き締めながら「…出陣、一区切りついたでしょ。今までお疲れさま」と労いの言葉を口にし。)
…はっはっは! それを言うなら、お前の方こそ『お疲れ様』だろう?
(不意に相手の温もりを感じれば、いつものような触れ合いだろうかと相手の気も知らずに嬉しそうに表情を和らげており、背後にいる相手へ軽く体重を預けつつその腕に手を添えて。これからもずっと相手や仲間と共にこの生活ができるのだと考えているため、その未来に心を踊らせつつ「だが、まだまだ先は長いぞ! これからもサポートよろしくな、清光 」と幸せそうに続けては、その腕をぽんぽんと撫でて)
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