素敵な時間を共に __ 【1:1】

おいおい .. 、風邪引いてンだろ 、

（ 苦笑いを浮かべ 、相手を再びベッドの傍に座らせると体温計を渡して熱を測る様に促して、）

ンは、気の所為かと思ッて、

( 僅かに朱に染まった頬をぽりと掻くと、体温計を受け取って。暫くして通知音が鳴り確認すると“んー…と、37.8だッてー、”と、相手に画面を見せ、)

よく熱あって普通に過ごせたな .. 、取り敢えず一時間位寝とけー 、そしたらタクシー呼んでやるから 、

（ そう云うとゴソゴソと氷枕を出して "ンー 、冷えピタも貼りたい？" と相手に問い掛けて、）

はは、ほら…愛の力ーッて奴、？

( 戯けたように両手でハートマークを作って見せるも、自覚してからは怠いようで“ン…、あンがと。あ、冷えピタちょーだい、”と前髪掻き上げ目瞑り、)

ふは 、はいはい

（ ぽんッと相手の頭を一撫ですると冷えピタを一枚相手の額にぺたリと貼ってやり、）

ン…、あンがと、

( 気持ち良さげに撫で受け、御礼を述べると氷枕に頭を乗せ横になって。数度小さく咳をすると静かに目を閉じ、)

ン .. 、辛かッたら云えよー、？

（ 控えめに微笑み掛け、相手が目を閉じたのを確認するとベッドから離れようとして、）

おー、…、

( 遠のきそうな声に目を開けると、思わず白衣の裾を控えめに掴み“…あッ、いや、”と、視線逸らして、)

、？…わーッたよ 、

（ 眉を下げくすリと笑い、ベッドの側の丸椅子を寄せ其処に座ると "何処も行かねェから、な？" と柔らかい笑みを浮かべ、)

ン…、

(何も言わずに察してくれた相手に小さくこくリと呟くと、発熱による生理的な涙目で“…好き、”と微笑し乍見上げて、)

ッ 、ん .. 、俺も好き 、

（ 相手の頬を一つ撫でると愛おしそうに目を細めてそう云ッて 、）

ンは、それ気持ちイ…、

( 自身の体温が上がっているのか、相手の手が冷たいのかは定かでは無いが、頬撫でる手に擦り寄り双眸細めて、)

そー、？

（ 相手の反応にくすリと微笑ンで 、親指ですりと撫でる様にして動かし、）

ン、俺のー…、

( 心地良さそうに其の儘目を瞑ると、くァりと一つ欠伸をして、)

ふは 、お休み 、

（ 優しい笑みを浮かべて、）

…ん、お休み、センセ、

( 小さく微笑むと、直ぐに静かな寝息を立てて、)

_____ ンー .. 、

（ 相手が眠れたのを確認するとほッとして ／ 小一時間経ち、日が落ちて来たのを見ればそろそろタクシー呼んどくかとベッドから離れ電話をして、）

ン、ぅ、…？

( 相手の話し声が聞こえるとゆッくりと瞳開き、暫く夢現の状態で。相手が電話中だと気が付くとむくリと上半身を起こし、静かに仕切りのカーテンを開けるとぼーッと相手を見遣り、)

…ン 、？あ 、目ェ覚めた？おはよ、

（ 電話が終わり振り向くと相手の送る視線に気が付いて、"タクシー20分くらいで来れるってー 、"と微笑み）

んー、起きた、…はァよ、

( 先程寄り幾分か顔色が良くなると緩く笑みを浮かべ“…んッ、あンがとー、”と短く御礼を述べて、)